コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました
日時: 2014/01/02 18:36
名前: 夕陽 (ID: PODBTIS5)

 はじめまして!
 小説を投稿するのは始めてなので、アドバイスなどをくれると嬉しいです。

目次
登場人物 天野あやめ・工藤里奈>>1
     秋山なずな>>14
     ブラックロード>>17
     佐野さくら>>27
プロローグ>>2
あやめ、里奈と会う!>>5
里奈、転校してくる!>>9
あやめ、里奈と出かける!>>11
あやめ、里奈と出かける!2>>12
あやめ、里奈となずなに昔の事を話す!>>13
あやめ、里奈となずなに昔の事を話す!2>>15
ボス、アヤメにお父さんについて話す!>>16
ボス、アヤメにお父さんについて話す!2>>18
あやめ、なずなと一緒の夏休み!>>20
なずな、あやめに昔の事を話す!>>21
なずな、あやめに昔の事を話す!2>>22
なずな、あやめに昔の事を話す!3>>23
あやめ、正義の味方の講習に行く!>>24
あやめ、正義の味方の講習に行く!2>>25
あやめ、正義の味方の講習に行く!3>>26
あやめ、なずなの父に会う!>>28
あやめ、皆と修学旅行に行く!>>30
あやめ、皆と修学旅行に行く!>>31
あやめ、里奈と一緒の冬休み!>>32 
あやめ、最後の決断をする!>>33
エピローグ>>34

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Re: 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました ( No.50 )
日時: 2014/01/12 11:23
名前: 夕陽 (ID: 8JrV/Llz)

参照150突破記念
紅葉学園の文化祭(“森にある泉には天使と悪魔が住んでいるらしい”のネタばれ少し含みます。先にそちらを読む事をおすすめします)
〜あやめ視点〜
「今日は文化祭だよっ」
 という里奈の言葉に起こされて1時間後。
 今私は文化祭のクラスの出し物(喫茶店)の店番中だ。
 午前中は店番だが午後は自由なので里奈となずなと回るんだ。
 ちなみに里奈も今店番中。私は裏方だが里奈は接客している。
「紅茶1つとコーヒー2つよろしくっ」
 そういい、他のお客さんの要望を聞くためにまた戻っていった里奈はとても大変そうだ。
「よし、私もがんばるか」
 そうつぶやいて私もお湯を沸かし始めた。

〜なずな視点〜
「えっとここは……」
 そう思い私は辺りを見回しましたがここがどこか見当もつきません。
 この紅葉学園は中学、高校、大学とあるのでわかりづらいです……。
 私がなぜここにきているかというとあやめと里奈に頼まれたからです。なのに迷子になるなんて情けないです。
 そう思いおろおろしていると私に声をかけてくれた方がいらっしゃいました。
「どうしたのっ? もしかして道に迷った?」
 その方は里奈に似ていて思わずじっと眺めてしまいました。
「私の顔になにかついているの?」
 その方は驚いてそういいましたが私は
「違います。あまりに知人と顔が似ているもので……」
 と誤解を解きました。そして
「あの、私ちょっと迷子になっていて。教えてくれませんか?」
 と言うとその方は
「うんっ。いいよ! ね? 真琴、翼」
 と後方に意見を求めたので後ろを見ると2つの人影がありました。
「うん、いいよ」
「僕も賛成だ」
 真琴と翼と呼ばれる方が返事をしてその方が
「じゃあ、道案内するね! えっと、どこいきたいの?」
 と言ったので私は
「えっと、1年4組のブースに行きたいのですが……。あと名前を聞いてもよろしいでしょうか? 私は秋山なずなと申します」
 と答え、更に質問しました。
「あ、ごめん。紹介が遅れたね。私は谷口天。そしてそこの大人しいほうが小池翼。青色の目をしているほうが山下真琴」
 と教えてくれ
「じゃあ、案内するよ」
 と道案内をしてくれました。

〜翼視点〜
 私たちは自由行動の時間、困っているような人を見つけた。
 そして私たちは声をかけた。
 どうやら道を迷っているらしい。なので私たちは道案内をする事となった。

 そして目的のところについた時、彼女はなずなさんは言った。
「皆さんありがとうございました。あの、よければここで何かおごらせてください」
 そういって有無も言わさず私たちは連行された。別にいいのに。
 中は普通の喫茶店だった。
 メニューも紅茶やコーヒーなどのありふれたもの。私たちは一番安い紅茶を頼み席に着いた。
「別に遠慮しなくてもいいんですよ?」
 そうなずなさんはいっていたが、ただ道案内した程度なのでで100円で十分だ。
「なずなさん、私たちはこれで十分だよっ。ところでさ、何でここに来たのか聞きたいなっ」
 と天がいい、なずなさんは教えてくれた。
「私の中学時代の友達がここにいて誘われたからかな。あと私のいとこの様子も見ておきたかったし」
「へえ、その友達といとこって誰?」
「友達はあやめと里奈です。いとこは空と言います。皆私と同じ年なんですよ」
 少々びっくりしていたが答えてくれたなずなさん。しかし私はいとこの名前にびっくりしてしまった。空という名前。あと、高校一年生。もしかしたらあの人かもしれない。そう思い私はなずなさんに訊いてみる。
「あの、いとこの空さんって望月空さんのことですか?」
 なずなさんは戸惑いながらも
「はい、もしかして迷惑かけているんですか?」
 と答えてくれた。その言葉を聞いたとき天は
「いや、翼は空さんのことを好——」
 といいそうになり、急いで私は口をふさぐ。しかしなずなさんにはばれてしまったらしく、
「好きなの? 空の事。だったら応援しますよ」
 と応援された。よかったのか悪かったのか。
 そして紅茶が届いた後もその話で盛り上がっていた。

Re: 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました ( No.51 )
日時: 2014/01/07 21:26
名前: 夕陽 (ID: sx1WyhbK)

紅葉学園の文化祭2
〜里奈視点〜
 やっと仕事が終わってなずなと合流した私とあやめはなずなの隣に後輩がいることに気づいた。
「あれ? なずなその子たち知り合い?」
 どうやらあやめもその事を疑問に思ったみたいだ。さすが、ルイは友を呼ぶだねっ。
「いいえ、私が迷子になった時に道案内してくれた方です。そしてこちらの方は」
 と大人しそうな子を指差して
「言ってもいいですか?」
 とその子に向かって問い、その子も首をかしげたまま
「別にいいですけど……」
 と肯定した。それを確認してなずなは
「実はこの方、翼さんというのですが翼には好きな人がいるんです。しかも里奈たちがよく知っている方ですよ」
 そう言われ興味を持った私たちは考えたがよくわからなかった。
「誰なの?」
 と私が訊くと
「それは本人に言ってもらいましょう」
 となずなは翼を促した。翼はためらいつつ
「も、望月、空先輩……」
 とかの鳴くような声で答えた。
 あの空がこんな可愛い子に好きになってもらえるなんて……。
 そう思ったのはあやめも同じのようだ。
「へえ、あの空が」
「……なんか、呼んだ……?」
 その言葉をつぶやいたのはうわさの本人望月空だ。
「えー。あんたなんでここにいるのさっ」
 私が文句いうと
「ぶらぶら……していたら……知り合い、見つけたから」
 と返ってきた。空はどこから知っているのだろう?
「空、あなたはどこから聞こえましたか?」
 なずなが訊いた。さすが、私の親友っ。考える事が同じだ。
「つい、さっき……」
 どうやら爆弾発言は聞こえていないようだ。
「じゃあ、私たちは屋台をひやかしに行こうよっ」
 そういって私たちはその場を後にしようとすると後輩達が
「私たちも一緒に回ってもいいですか?」
 ときいてきた。あやめに視線で問いかけると
「いいんじゃない?」
 と返ってきたのでこのメンバーで回る事になった。

Re: 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました ( No.52 )
日時: 2014/01/12 12:01
名前: 夕陽 (ID: 8JrV/Llz)

紅葉学園の文化祭3
〜天目線〜
「いらっしゃーい、おいしい焼きそばがあるよ〜」
「いやいや、こっちのたこ焼きのほうがおいしいよっ」
 そんな声の飛び交う中、私達はあてもなく歩き始めた。
 突然、
——ぐぅ
 と空腹を訴える音がした。誰だろう?
 そう思うと里奈先輩が
「おなかすいちゃった。なんか食べない?」
 と言った。それにかぶせるようにあやめ先輩が
「うん、そうだね。私もおなかすいちゃった」
 と、照れ笑いした。
 というわけでちょっと遅めの昼食をとることにした。

 結局、お昼は屋台で売っているものを適当に食べた。
 ちなみに私は焼きそばを食べたが値段のわりにまずかった。
「ふう、あと少しで文化祭も終了か……」
 真琴が時計を見てつぶやいた。
 今の時刻は3時半。文化祭終了は4時。後30分だ。
 後はどこを回ろうか?
「ねえ、私行きたいところあるんだっ。皆で行かない?」
 里奈先輩が私たちに向かって言った。
「え? 里奈行きたいところあったの? だったら先に言ってくれればいいのに……」
 あやめ先輩の表情は複雑だ。
 確かに私も言ってくれればそちらに向かっただろう。
「まあ、確かにね。でも今のほうがいいから」
 そう晴れやかに笑う彼女は全然気にしていないようだった。
「じゃあ、今から行きましょう」
 なずなさんのこの一言で里奈先輩を先頭にその場所へ行く事になった。

 着いた場所はプラネタリウムだった。
 なぜ今の方がいいのかは分からなかったが楽しそうだ。
 中に入ると、文化祭とは思えないほど本物っぽい。
「今から、プラネタリウムが始まります。着席ください」
 アナウンスが入り私達は席に着いた。
 数十秒後、星が姿を現し始めた。
 私達は一言もしゃべらず天井できらめく星達を見続けた。

 終わった後私達は少しの間無言でいたが里奈先輩が口火を切った。
「ね? よかったでしょ。プラネタリウム」
 そういって微笑む里奈先輩に私は頷き、
「うん、とってもきれいだった! でも、なんで今の方がいいって言ったんですか?」
 と、前から訊きたかった事を訊いた。
「ああ、それね。実はあれってなずなの親に頼んで作ってもらったの。しかも今の時間を貸切にしてね」
 なるほど! だからわざわざこの時間にしたのか。
「ええ、私も里奈からこの話を聞いて面白いと思いました。それで手伝ってもらったんです」
 じゃあ、全て仕組まれていた事なのか。まあ、知っていたけど、天使の力で。
「じゃあ、そろそろ文化祭終了の時間だね。皆それぞれ別の場所に帰ろう」
 そのあやめ先輩の言葉で解散となった。
 私と翼は中等部の教室に、高等部の先輩は高等部の教室に、なずなさんは自分の家へと戻っていった。

—END—

Re: 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました ( No.53 )
日時: 2014/02/07 22:46
名前: 夕陽 (ID: KxjXeDNq)

ふとネタを思いついたので書きます。
いつもどおり行き当たりばったり&他の作品があるので更新遅めですがよろしくお願いします!



あやめ、学園長の息子に会う!

 紅葉学園には、たくさんの部活がある。
 ボランティア部もそんなたくさんの中の部活の一つだ。
 そして、部活に関するルールも部活の数に比例しているかのようにたくさんあるのである。
 例えば、

 部活として認められるのは10人以上、同好会は5人以上。
 部活は、部費がおり、部室がある。同好会は部室のみ。
 部活・同好会共に中高合同とする。

 などなど。主なものではこれくらいだが本当はもっと細かい。そしてこの規定を読めば分かるとおりボランティア部も一応同好会だ。
 こんな風に部活について説明しているのには理由がある。
「一週間で部活にランクアップとか無理だろーーーーーーー」
 そう、あやめはひょんなことから一週間以内に部活にランクアップ、つまり部員を倍の10人に増やさなければいけないのだ。
 ひょんなこととは、朝の登校時間までさかのぼらなくてはならない。

 朝、
「あっやめー。早くー。遅刻しちゃうよっ」
 という里奈の言葉と共に家を出た。
 電車を乗り継ぎ学校まであと少し、というところだった。
 あやめはたまたま見てしまったのだ。
——ポイ捨てをしている人を。
 こんなの許せない! とあやめは思い、その人に向かって
「ごみ、ポイ捨てしちゃだめですよ」
 と話しかけた。そうするとその人が振り向いた。
「はあ? お前には関係ないだろ?」
 その人は黒髪・黒い瞳を持っている黙っていればもてそうな人だった。そして紅葉学園の制服を着崩している。
 つまり、紅葉学園の生徒という事だ。
「関係ありまくりです! 私はボランティア部の部長ですから」
 あやめがそう一息に言うと、彼は少し考え込むそぶりを見せた。
「ボランティア部……。ああ、十ヶ月くらい前に承認した同好会か。あんな部活に部室与えるなんて親父も馬鹿だな」
 その言葉であやめが気付いた事があった。それは里奈も同じのようで
「あれ? あなたって確か学園長の息子の……」
 と呟いた。彼は、
「そうだ。俺は赤堀 久遠。おまえらは確か……天野あやめと工藤里奈、だろ?」
 久遠は2人の名前をぴたりと言い当て得意げに笑った。
「それにしても、こんな小さな同好会なのに言っている事だけは立派だな」
 この言葉はあやめを怒らせるのには十分だった。
「そんなこと、ないです! 私達はただの小さな同好会ではありません」
 勢い任せに口から滑り出した言葉はおもわぬ方向に転がっていく。
「ふうん? じゃあ、証拠を見せてよ。ただの小さな同好会ではないって言う証拠。そうだねえ、一週間以内に部活表彰で表彰されたら認めるよ。その代わり、出来なかったら即廃部ね」
 どうやら、あちらにも火をつけてしまったらしい。
 ちなみに部活表彰はその名のとおり部活を表彰する事だ。
 そう、部活のみである。同好会はだめだ。
 そして更にそこそこの記録を残さなければならない。
 県大会準優勝ぐらいのレベル。ボランティア部でいうと紅葉学園の校内清掃だろう。
 つまり、久遠は一週間で部員を集め、校内清掃をしろといっているのだ。
 校内清掃といっても結構この学園は広い。
 中等部、高等部、あと離れた敷地に大学もある。
 それらをまともに清掃したら10人だと3日はかかるだろう。
 つまり実質4日で部員を集めろという事だ。
「あーあ、大変な事に巻き込まれちゃった」
 里奈が呟いたがもう遅い。

Re: 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました ( No.54 )
日時: 2014/02/08 11:37
名前: 夕陽 (ID: HAs4igBW)

あやめ、ボランティア部のメンバーと共に部員勧誘をする!

「というわけで、一週間以内に部活表彰できないと廃部になってしまう事になりました」
 元気なく言うあやめに里奈は補足説明をする。
「その代わりもし出来たら、その人がこの学園の学園長になった時にはボランティア部はどんなに人がいなくても廃部はさせないって」
 こちらはすごく元気そうだ。
 自分の力を信じているからだろう。
「つまり、僕たちは知り合いを勧誘して部員を増やせばいいんでしょうか?」
 健が手を上げてから聞いてきた。
「そういうこと。ごめんね、部長のミスのせいで」
 あやめがかわいそうなくらいしょげているので誰も責めることはできなかった。
「とりあえず、私たちの知り合いでまだ部活入っていない子、いる?」
 使い物にならないあやめの代わりに里奈が司会進行する。
「私は、中学生に妹がいます。けれど部活に入っているんですよね。一応聞いてみます」
 打てば響くと言うように華が発言した。
「僕は全くいませんね。ここに来たのも華のためなので」
 健にはこの学校にはこの5人しか仲のよい人がいないらしい。
 きっと華につきっきりで大変なんだろう。
「僕は……クラスメイトと、そのクラスメイトの……友達誘ってみる」
 空もどうやらあてがあるらしい。
「じゃあ、今から皆で誘いに行くかっ」
 その言葉にみんなの頭の上に「?」が浮かんだ。
「今から? でも多分帰ってしまっているのでは? 私の妹は今日の夜でも勧誘しておきますが、空のクラスメイトはそんなこと出来ないでしょう。だってどこに家があるか分からないんですから」
 華が代表して訊く。
「だいじょーぶ! 空、その人って真琴と天と翼でしょ?」
 空はうなづいたのを見て里奈は続ける。
「その3人、同じ家に住んでいるんだって。で教えてもらったんだ、家。だからいってみよー!」
「ちなみに、何で知っているの?」
「もちろん、文化祭のときだよっ。一緒に行動したでしょ?」
 なるほど、とあやめは納得した。
 もう、さっきの元気のないあやめではなかった。
「じゃあ、いくか」
 そして里奈の案内で5人は小池家へと行くことになった。


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