コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 海と空〜中、短編集〜 (色々募集中)参照500突破感謝!!
- 日時: 2015/03/14 10:45
- 名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)
どもども、みにょです^ ^
知ってる方はきっと少ないので多分あなたも初めましてでしょうか?!
最初は長編小説でしたが、短編集に開拓しようと思います。申し訳ございません。
短編のジャンルは様々です!
恋愛だったり、人生だったり、家族だったり。ギャグとシリアスもごっちゃです。
そして更新遅いです。すいません>_<
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FeliceStoria〜幸せを見つける物語〜 (バリバリの長編)
今日も私は遠距離恋愛。 (長編ではないけど短編でもない)
ノロノロ更新ですが連載中の私の作品です!読んでくれたら嬉しいです(照)
〜お客様〜
七和様
モンブラン博士様
雨様
餃子女様
美奈様
〜目次〜
語り部>>1
【私は彩香ちゃんが嫌いだ。】 〈完結〉
1-1>>20 1-2>>21 1-3>>22
【普通の兄妹のある日の話】 〈完結〉
2-1>>25 2-2>>26 2-3>>27 2-4>>28 2-5.あとがき>>29
【高校の文化祭にて、俺は多分青春もどきを謳歌してる】 〈完結〉
3-1>>30 3-2>>31 3-3>>35
【雨上がり恋心】 〈完結〉
4-1>>36 4-2>>37 4-3>>38 4-4>>39 4-5>>41 4-6>>42 4-7>>43 4-8>>44
- Re: 海と空〜短編集〜 ( No.28 )
- 日時: 2014/12/27 11:33
- 名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)
2-4
結局、「私が時間の無駄だと感じたら罰金」という条件のもと、私は兄について行くことになった。母は仕事でいないから、ちゃんと鍵を閉めて、さあ出発。
駐輪場に向かい、兄が自転車を用意する。私も自然と自分の自転車を出した。と、そこでだ。
「お前は自転車いらねぇよ」
「……はぁ?」
朝と同じような声で、私は自転車を出す手を止めた。まさか、兄が自転車で走り、私は走って体力増加……みたいなことをするのではないだろうか。いやいや、それはやめてほしい。
部活をやっていた時は顧問が自転車に乗り、土手を部員が走っていたが、部活を引退した今はそんなことしたらどうなるかわかったものじゃないだろう。
「走るのやだよ」
私がそういう考えを巡らせて言うと、兄は別に走れなんて言ってないだろと呆れてから自分の自転車の後ろをたたいた。
「お前は俺の自転車の後ろに乗ればいい」
「いやわけわかんないから」
ないないと手を横に振ると、兄はいいから乗れーと私の手を引っ張る。無理矢理すぎないだろうか。
「昔はよく二人乗りしたじゃん」
「昔はね。む、か、し、は」
そう言いながらも自転車をまたぐ私は、やっぱりこのアホ兄の妹なのだろう。
- Re: 海と空〜短編集〜 ( No.29 )
- 日時: 2014/12/27 17:40
- 名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)
2-4
昔のことだが、私たち兄妹はよく自転車に二人乗りして、どこかへ遊びに行っていた。色々とドジだった当時の私の話を、兄は自転車をゆっくり漕ぎながら話す。
「あの頃は可愛かったなぁー」
「あっそ」
兄の背中につかまり自転車から落ちないように座ると、冷たい秋の風も、兄の背中の暖かさで気にならなかった。
二人乗りで発見したのは、兄が高校生くらいだった頃よりも細くなっていたことだ。前は腕を回すとほどほどの筋肉があって、頼もしい感じがした。しかし、今は筋肉も落ちているし、元々痩せていたからか、少し頼りない。
「ねえ、本当にどこ行くの?」
まだ行く場所を聞かされていない私は、車の音にかき消されないように声を張り上げて聞く。すると兄は少し後ろを振り返り、へらっと笑った。
「イライラとか、辛いこととか、全部吹っ飛ぶようなところ!」
まるで中学生みたいな、眩しい笑顔。大学生とは思えない幼い表情に、私はほんの少し呆れる。それじゃあ答えにさえなっていない。
「ほら、もうすぐだぞー」
兄がそんなことを言ってスピードを上げた場所は、まあまあ大きめの坂だった。確かこの坂を登っててっぺんに行くと、すぐに下り坂になっているはずだ。
こんな坂、二人乗りで登れるわけがない。
最初の方こそそう思っていたが、兄は昔からわけがわからないことをやって見せる人間である。よく言えば不可能を可能にする人。悪く言えば先を見ないただのアホ。そんな人。
「っしゃぁぁぁ!着いたぁぁぁ!」
だから今日も、結局坂のてっぺんに着いた。ふわっと体が浮くような感覚が一瞬して、いつか乗ったジェットコースターが思い浮かぶ。
その後はあっという間だった。すーーーっと風を切って坂を下る。時刻は午後5時。秋の空はもう夕暮れで、静かな街がオレンジに染まっていた。
オレンジの街を眺めながら風を切り下るのは、ありえないくらいに気持ちいい。
「すごい……すごいね、兄ちゃん!綺麗!」
思わずそんな言葉が漏れる。見せたいところとは、きっとこのことだったのだろう。
こんなにも世界は広くて、綺麗で。
こんなにも私はちっぽけなものだったんだ。
「綺麗だな」
お兄ちゃんが返す。私は自然と溢れてきた涙が後ろに流されていくのも気にせずに立ち上がった。
「風が気持ちいい!」
「気持ちいいな」
「なんか、夢みたいだねお兄ちゃん!」
「あぁ、夢みたいだ」
「ねえお兄ちゃん!」
「はいはい、今度はなんだよ?」
「連れてきてくれてありがとう!絶対高校受かる!あたし……頑張るよっ……!」
「あたりめぇだろ。頑張れ」
「お兄ちゃん、多分、今までの勉強も、全部無駄じゃ、無かったんだよねっ?」
「おう。人生一秒たりとも無駄な時間はない。ただ、もったいないのは……」
俺から言わせれば、お前や母さんが笑ってない時だ」
「……うんっ……!あたしも、お兄ちゃんが笑ってるのが好きだよ……!」
私はその時、泣きながらも、とても久しぶりな笑顔になれた。
【たまに書くあとがき】
どうも、作者のみにょです!
私は今中学一年で、受験の辛さはよくわかりません。てか勉強大嫌いです。
でも、先輩たちが頑張ってるみたいなので……。
中学三年生のみなさん、高校三年生のみなさん、勉強で悩んでるみなさんに。
ファイトーーーーーー!!!!
- Re: 海と空〜短編集〜 ( No.30 )
- 日時: 2014/12/27 23:24
- 名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)
※今までの2作品とは変わって、今回はギャグまっしぐらです!
【高校の文化祭にて、俺は多分青春もどきを謳歌してる】
3-1
9月25日。今日は待ちに待った文化祭である。
「奈々、あの店行こう!」
高校二年生の私、相原 奈々(あいはら なな)は、友達2人と共に2年7組のカフェへ入った。
「ここ、多分もうすぐ混んじゃうねぇー」
ホワホワ系で、天然ちゃんの里恵が言う。ここは文化祭準備の時点でみんなに美味しそうだと噂されていた店でもあるから、里恵の言うとおりかもしれない。
「うほー、メニュー豊富!どれ食おっかなー」
語尾に音符マークがつきそうなくらいにご機嫌の彼女の名は、日和。目つきは悪いし性格は男っぽいしで、私たち三人のクラスの男装カフェ人気No.1だ。
「私お腹すいたぁー」
「うちも腹減った!これ食おうぜー!」
二人が指差したのは、メニューのど真ん中、オススメ!!と蛍光ピンクで書かれたハンバーガーだった。ご丁寧に写真つきだが、写りが悪いのか大きさはわからない。
「じゃあこれ三つだね」
私が二人に確認をとると、二人は頷いた。
7組の子に注文し、しばらくしてからそのハンバーガーがやってくる。しかし私たちはそれを見て思わず絶句した。
「オススメメニューの、生徒会長が生み出したありがたいハンバーガーです!」
ニコッと笑う女の子。怖いです。
「……これ、どう頑張っても口に入りきらねぇよな」
日和のつぶやきに、私と里恵は大きく頷いた。
- Re: 海と空〜短編集〜 ( No.31 )
- 日時: 2014/12/28 14:38
- 名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)
3-2
2年7組といえば、強面の女生徒会長が有名だ。
噂では、会長に逆らえば即退学とか……。
「あ、あの、これ、会長が……?」
ハンバーガーを持ってきた女の子に、私はきく。すると女の子は純粋そうな笑顔で答えた。
「はい!会長が作った、ありがたいハンバーガーです!!」
それではごゆっくり!と、笑顔で去って行く女の子。私たち三人は口をあんぐりさせて見送る。
しばらくの沈黙の後、日和がまたもや呟いた。
「これ、食えるのか?」
「わかんない。でも美味しそうな匂いだねー」
里恵は早くもよだれを垂らす。いやいや、これ食えないだろ。大きさ的に!!
私が心の中で叫ぶと、日和が食えないだろ……と呆れ顔て言った。ナイスだ日和!!いつも馬鹿なことばっかりのお前でもそんな風に思うよな!!
「でもさぁ」
そんな私の心を踏みにじるように、里恵が話し出す。その目はこのどでかいハンバーガーが出てきた方へ向いていた。
「会長が「生徒会長の作ったありがたい料理だぞはよ食え」って目でこっち見てるよー」
「会長こえぇな!!」
思わずツッコミを入れると、里恵は本当だよーと、これまたのほほんとした空気をまとって言う。この子の周りにお花がまっているように見えるのは私だけだろうか。
すると、日和がやけにキメ顔で言った。
「高さ15.23cm、幅10.75cm。これは無理だな」
「いやどうやって測ったんだよ!!」
「え、ぱっと見なんかそんな感じしない?」
「いやどこからだよ!」
定規もなにもねぇだろ!!と二回目のツッコミ。こいつらやだ……。
「うるせぇなぁ奈々は」
日和が出された爽健○茶を飲みつつ指摘してくる。元はと言えばお前らのせいだろうが!!
ってことで。
「問題はこれをどうやって食べるかだ」
「その無駄なキメ顔やめない?ってかここで二話目終わりなの?!会話文ばっかりじゃん!!あ、ちょ、まっ」
三話に続く((いつも以上に雑な作者
- Re: 海と空〜短編集〜 ( No.32 )
- 日時: 2014/12/28 16:56
- 名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)
どーも、作者にみにょです。
もうあと少しで今年も終わりですねー。みなさんお体に気をつけてくださいね!
今回はですね。
コメント、感想を募集!!
は、いつものことですが!
書いて欲しい話を募集!!
をします!
ギャグ書いて欲しい!泣ける話書いて欲しい!恋愛の話書いて欲しい!怖い話書いて欲しい!
そう思ったらコメントで教えてください!喜んで書かせていただきます^ ^
ネタは無駄にあるので((
では、お気軽にコメ、感想書いちゃってくださいね!☆
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