コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 暴走族な彼。
- 日時: 2014/11/08 09:42
- 名前: みるく (ID: OrCsXVwf)
始めまして!みるくです!
最近、暴走族マンガにハマってしまいまして.....(笑)
頑張りますので宜しくお願いします!!
コメント等は大歓迎です^^
もしよければ宜しくお願いします。
- Re: 暴走族な彼。 ( No.34 )
- 日時: 2014/11/08 09:32
- 名前: みるく (ID: OrCsXVwf)
はるたさん、読んでくれてありがとうございます!
実は私も関西出身なんです(笑)
広島のマンガにハマってしまって広島弁を真似してみたんです。
広島弁は難しいですね、苦労しました(笑)
またはるたさんの作品も見に行きます。
その時は宜しくお願いします。
- Re: 暴走族な彼。 ( No.35 )
- 日時: 2014/11/09 03:04
- 名前: みるく (ID: OrCsXVwf)
〜25〜カオリさん
カ「.........」
花「........」
ウチとカオリさんは翔君達を見送って地面に座っている。
でも、ウチは座ってる...よりも体全体の力が抜けたって言う感じ。
カオリさんは一点を見つめて何も話さない状態だった。
まるで抜け殻みたい........。
花「カ、オリさん?」
そう呼ぶけど返事はなくてそのかわりカオリさんの目から涙がぽろぽろ流れていた。
静かに泣くカオリさんはあまりにも綺麗でなにも話せなくなった。
カ「う....ぐすっ...数っ....ひんっ..」
カオリさんの口からははっきりと”数”っと聞こえた。
花「カオリさん....」
思わず抱きしめると子供みたいに泣き始めるカオリさん。
正直...びっくりした。
ウチが思うカオリさんって可愛いっていうよりも大人っぽくて綺麗。
性格もクールでおねぇちゃんみたいな人と思ってた。
けど...........................................................。
カ「う...ぐすっ」
此処に居るカオリさんはすごく繊細で一度手放したらすぐに壊れてしまいそう...。
カオリさんはじっと翔君達を見送ったけど本当は泣きたかったと思う。
たぶん...ウチよりもはるかにずっと翔君達を思ってる。
本当はウチが守らなきゃいけないのにずっと守られてばっかだった。
いろいろ振り返ると悪い事をしたなって罪悪感でいっぱいになった。
カ「花ちゃん..?」
花「うぅ...カオリさぁ〜ん...ぐす」
いろんな思いで涙が出てくる。
カオリさんが顔を上げてびっくりした顔をしたけどまた笑顔になった。
カ「花ちゃん〜...泣かないで...。」
もう居てもたってもいられなくてカオリさんに抱きついた。
優しい言葉を掛けてくれるカオリさんに逆につらくなったから....。
花「カオリさん..。無理しないで...?」
カ「えっ?」
言葉が見つからなくて”無理しないで”この言葉しか見つけられなかった。
カ「べ、別に無理はしてないけぇ」
花「カオリさん!!!!」
明らかにツクリワライのカオリさん。
そんなカオリさんにすこしだけ腹が立って大きな声をだした。
花「こんなことウチが言えないけど...。カオリさんも、本当は辛いんですよね?だけどカオリさんはいつも笑っててウチもカオリさんを頼り切っていました。」
カ「........」
黙って話を聞くカオリさん。
ウチは無視して話を続けた。
花「でも、さっきのカオリさんは触ったら壊れそうですごく繊細でした。それがカオリさんの本当の姿だと思いました。」
ただカオリさんに自分の思いを伝えてるだけなのに..。
涙がでて止まることを知らない。
きっとこの涙はカオリさんへの思いがつまって出てきた涙だと思った。
花「ウチには...本当の事話してください.。だってウチら友達ですし...ね..?」
カオリさん...広島にきての始めての友達..。
カオリさんにはただ話したりするだけの簡単な”トモダチ”じゃなくて。
心からなんでも話せる”トモダチ”が良いの..............。
つづく....
- Re: 暴走族な彼。 ( No.36 )
- 日時: 2014/11/19 00:30
- 名前: みるく (ID: OrCsXVwf)
〜26〜カオリさんの姿
カ「...花ちゃんありがとうのぉ。...ウチは....。」
花「......。」
カオリさんを見ていると痛いほど数さんをスキって分かる。
カ「ウチは.....不安じゃ.......。」
花「ウチも....不安です」
やっと分かったカオリさんのキモチ。
もやもやする本当のキモチが消えた。
カ「数が...ウチの大切な人がぁ..居なくなんのはいやじゃぁ...。」
花「カオリさん....」
今のウチにはどうすればいいのか分からなかった。
目の前で泣きじゃくるカオリさんをただただずっと見ていた。
.......................................................。
あれから何時間経ったんだろう。
翔君達も帰ってくる気配がない。
それが不安でどうしようもなかった。
カ「花ちゃん...。寝よ?」
花「え....。昼寝?」
いきなりカオリさんに喋りかけられて言われた言葉が”寝よ”...。
カ「....寝たら嫌なことぜんぶ忘れられるけぇ...。」
花「うん...。」
きっと、ただ寝るんじゃなくて現実逃避してる..。
ウチらは床に寝転んでずっと天井を見ていた。
カチカチっ.............。
時計の針の音。
横眼で見るカオリさんの悲しそうな横顔。
全部が嫌になって目をつぶるとそのままウチは夢の世界へ行った。
つづく..
- Re: 暴走族な彼。 ( No.37 )
- 日時: 2014/11/23 23:59
- 名前: みるく (ID: OrCsXVwf)
〜27〜帰ってきた
(花ちゃん......)
誰?ウチの名前を呼ぶ人は....。
(起きてぇなア。花ちゃん..。)
此処は何処?
今の声は....翔君?
帰って来たのかな...良かった....。
そのままウチは意識がなくなった。
「........ちゃん。は....ちゃん...。」
花「ん...?」
微かに聞こえる誰かの声。
その声はさっきも聞いた声だった。
重い瞼を開けると天井が見えてさっきのは夢だったんだと実感する。
翔「花ちゃん!」
一瞬時間が止まったのかと思った。
横からそう呼ぶのは紛れもなく
........................................大好きな翔君だったから
戦いに行く前と変わらない優しい笑顔。
”おかえり”その言葉が出る前に涙が先にでた。
そんな号泣するウチを見て苦笑いする翔君。
怪我も目立った傷はなくてほっと体の力が抜けた。
花「翔君...。うぅ...。」
翔「花ちゃん...。」
涙で視界が滲んで翔君の顔がぼやける。
そんなとき、ふわっと温かい光に包まれた。
びっくりしたけど抱きしめ返すと翔君も力を強めた。
ふわっと香る翔君の香りが”アンシンカン”を与えてくれた。
服で涙を拭うと翔君の姿がはっきりと見えた。
後ろ髪は少しはねていてなんだか可愛い。
花「お、かえり。//」
翔「た、だいま。//」
小さく呟くと翔君も返してくれた。
翔「花ちゃんを監禁しとった奴らはわしと数で倒したけぇのぉ」
自信満々に声を張る翔君に笑顔がこぼれた。
つづく....
- Re: 暴走族な彼。 ( No.38 )
- 日時: 2014/12/08 22:57
- 名前: みるく (ID: OrCsXVwf)
〜28〜大切な人。
数「わしもおるけぇの」
花「えっ。うわぁ」
翔君の肩からぴょこっとだした数さんの顔。
数さんも目立った傷は無くて内心ホッとした。
ウチの横で優しい笑顔のカオリさん。
花「良かったですね。カオリさん」
カ「うんっ、」
数「カオリはわしが居ないとすぐなくけぇの」
小さい子供をあやすようにカオリさんの頭を撫でる数さん。
すこし笑みがこぼれてる。
カ「そ、そんなことないけぇ。」
ぷいっと窓の外をみるカオリさんの顔は赤く染まっていた。
...........................可愛い//
思わず翔君を見ると手に何かをくれた。
手を開くと二つの飴ちゃん。
いちご味とメロン味。
迷わずいちご味を取ってメロン味は翔君に渡した。
花「翔君も一緒に舐めよっ」
二人同時に飴ちゃんを放り込むといちごの味が口いっぱいに広がった。
花「んん〜、あまぁい」
翔「あまいのぉ」
美味しそうに舐めている翔君がなんか可愛い。
これから先も...........
あまぁい未来になってほしいなぁ........。
ねぇ、翔君。
今ウチは幸せだよ?
隣に翔君が居てカオリさんが居て数さんが居る。
そりゃぁ”暴走族”だったのはびっくりしたけど...。
でも、優しい暴走族だって事を知りました。
広島に連れて来てくれた理子さんに感謝しないとね..。
改めてありがとう。
私に”恋”を教えてくれて..........。
”仲間の大切さ”を教えてくれて..............。
.................................................ありがとう。
今も私は”暴走族な彼”に夢中です。
完結....
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