コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- オモテとウラ
- 日時: 2014/12/15 17:35
- 名前: 葵 (ID: DXj3gHSB)
初めまして!
こんにちは!
葵です☆
[あらすじ]
渡辺遥は学校いちのモテ女。女子からも男子からも憧れの存在。もちろん彼氏もち。
でも、それはオモテの顔。
ウラの顔をずっと隠し通してきた遥だが、同級生の高橋颯太にしつこく迫られ、ウラの顔が・・・
初めてだし、学生なのでなかなか上手く書けませんが、最後まで読んでくれると嬉しいです!
登場人物紹介>>64
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- Re: オモテとウラ ( No.1 )
- 日時: 2014/10/18 20:38
- 名前: 葵 (ID: DXj3gHSB)
OPENING 「遥サマ」
「遥サマだ。」
「うそ、どこに?」
周囲がざわつき始める。
「おお!来た!」
「やべぇ。オーラはんぱねぇ。」
皆の視線の先をたどると、ひとりの少女が。
そう。彼女こそが渡辺遥だ。
俺がこの学校に転校してきた時に、同級生から初めに聞いたのが彼女の存在だった。
容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能。
誰にでも優しく、完璧な彼女が人気なのは無理もない。
その時・・・!
「きゃっ」
俺の肩に何かが当たった。
皆のどよめき。
「ごめんなさい!大丈夫?」
その声は・・・
「は、は、はるかさま!」
俺は鼻から緋色の血を吹いて倒れた。
- Re: オモテとウラ ( No.2 )
- 日時: 2014/10/19 11:09
- 名前: 葵 (ID: DXj3gHSB)
Ⅰ
01 ヒョウリ人間
初めまして。
私は渡辺遥。Y中学三年生。
そして、
. . . .
ヒョウリ人間である。
「ヒョウリ」というのは、漢字でかくと「表裏」
つまり、オモテの顔、ウラの顔、両方持ってる人のこと。
私は生まれたときから表裏人間だったわけではない。
でも、大きくなるにつれていつしか表裏人間になってしまった。
普段はオモテの顔。
ひとりの時はウラの顔。
使い分けることで、私の生活は上手くなりたっている。
困ることは1つもない。
オモテの私と、ウラの私は、双子みたいなもの。
そう、すべてが上手くいっていた。
「はるかぁ。」
「あ、ひより。」
ひよりは私の幼馴染み。小学校からずっと一緒。
唯一私のウラの顔を知る人でもある。
「遥、なに考えてたの?」
「え?別に・・・。」
「わかった!彼氏のことだ!」
ひよりがピョンピョン跳ねた。
「亮のこと?」
亮は私の彼氏。S高校に通っていて、とにかく優しいいい男。
「いいよなぁ、遥。容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能・・・そりゃ、モテるよなぁ〜」
「そんなことないよ?」
オモテの顔→謙虚に。
「私も亮くんみたいな彼氏ほしい!」
「亮は確かに自慢の彼氏だよ。私なんかじゃ釣り合わない。」
「ええ?自分低く見すぎ!」
「そうかな?」
「もう皆に遥のウラの顔ばらしてやりたい!」
「そんなことしたら、殺す。」
「遥、今学校だよ?オモテモード!」
「あ、いけない。」
最近は、ついつい気を許すと裏モードになってしまう。
ヤバイな。
「遥が羨ましいよ。」
私はひよりの方が羨ましい。
ひよりは表裏人間じゃないもの。
私なんて、大したことないのよ。
- Re: オモテとウラ ( No.3 )
- 日時: 2014/10/19 14:02
- 名前: てるてる522 (ID: hYCoik1d)
こんにちは♪
面白かったです。 あまり関係ないかもですが、私も学生(小学5年です)なんですけど同じクラスに高橋颯太って人います!
また来ます。 私もコメディー&二次創作(紙ほか)【新】で小説書いてるので良かったら見に来てください。
byてるてる522
- Re: オモテとウラ ( No.4 )
- 日時: 2014/10/19 15:49
- 名前: 葵 (ID: DXj3gHSB)
てるてる522さん
ありがとうございます!
すごく嬉しいです!励ましになります!
小説見てみますね♪
また続き書きます!
葵
- Re: オモテとウラ ( No.5 )
- 日時: 2014/10/19 16:36
- 名前: 葵 (ID: DXj3gHSB)
02 自分の存在
「今週の小テストを返します。」
国語担当のハゲおやじ——じゃない、山口先生が大きな声で言った。
「点数がいい者から返していくぞー。まず、渡辺!」
私の名前が呼ばれる。
「何回連続トップ?」
「安定してるよな、遥さまは。」
ひそひそと聞こえる声。
そしてそういう人たちに、私は困ったような嬉しそうな微笑みを返す。
いつもの日常だ。
「この学校は中高一貫制だからといって、怠けてちゃダメだ。30点以下のやつ、残れ。それと渡辺。」
・・・私?
「ちょっとこいつらに放課後勉強教えてやってくれないか?」
冗談じゃない!今日は大切な用事があるのに・・・
「すみません、先生。私、今日は都合がつかなくて。明日でもよろしいでしょうか。」
「あ、ああ。全然構いませんよ。では、授業はこれで終わり。」
「なに、ぐっち先生敬語になってんの〜?」
ひよりが、先生を茶化す。
ドッと皆が笑う。
ひよりは面白くて、男女両方に人気がある。
明るくて気さくな人。
「うるさいぞ。では今日は終わり。」
「気を付け、礼」
「ありがとうございました。」
今、16:30。
もう行かなきゃ・・・。
「あれ?遥、もう帰んの?おしゃべりしていこーよ。」
「ごめん、ひより。今日は亮と約束してるの。」
「部活入ってないもんね、遥。彼氏と仲良くね!」
「バイバイ!ひより。」
私も部活に入りたかった。普通の中学生になりたかった。
もちろんいろんな部から勧誘がきたけど、すべて断った。
私はワケアリなのだから。
校門に行くと、なぜか亮の姿が。
「亮!?なんでここにいるの?いつもの公園じゃないの?」
「遥がおせーから、心配で来ちゃった。」
亮が優しく微笑む。
こんないい男ほかにいない!
「ごめんね、遅くなって。授業長引いちゃって。」
「全然いいよ。じゃ、帰ろ。」
私の手を掴む。
嗚呼、幸せ。
この瞬間だけ表裏人間で良かったーと思える。
「最近会ってなかったもんな。」
「亮、部活あるし。大丈夫だよ!」
「一緒に帰れる日が、部活休みの時だけって・・・悲しすぎる。」
「毎日メールくれるじゃん。それだけで充分。」
必殺技、サンシャインスマイル
「遥、心広いよな。さんきゅー!ちょっと俺ん家寄ってかね?」
「あー・・・ごめん!今日は予定あって・・・。」
「予定って何?」
「んーっと。クラスの子とデート♪」
「ええ!?」
「ウッソー!家の手伝いです!」
オモテの顔→小悪魔
「遥ん家、母子家庭だもんな。OK!つーか、もうからかうのやめろよな。マジびびんじゃん。」
「ごめんごめん。今週末会える?」
「えーと・・・日曜日午後から空いてる。」
「空けといて。またメールする。」
「お、おう。」
「亮、じゃあね!」
「メールするから!」
こうして別れた。
亮は私が表裏人間だってこと知らない。
これからばらすつもりもない。
でも、隠し事してるってすごく嫌だ。亮を騙してることになるもの。
表裏人間・・・
こんな自分が嫌い。
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