コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 想い思い、重い。 【久しぶりの更新でございます】
- 日時: 2015/10/06 19:34
- 名前: SINODA KEIN(ユキ) (ID: oUY4LzoD)
はじめまして、もしくは、こんにちは。
ユキです。
この作品で二作目!
しかし、今回はシリアス多しで恋愛をかいてみたいとおもいます。
更新は不定期になると思うので、気長にまってください!
感想・意見を、お待ちしています!
P.S.完結できるか、保障はないです。マジで。
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- Re: 想い思い、重い。 【更新遅れて本当に申し訳ないです】 ( No.55 )
- 日時: 2015/02/28 19:48
- 名前: SINODAKEIN (ID: kSUj1nMa)
〜ピラカンサ:傷つけないで〜
私は、どうして生まれたのかな。
お母さんは、怖い。
いっつもいっつも泣いて、怒って。
お父さんは、いない。
お父さんのはなしをすると、お母さんは怒る。
「あんたのせいで」
「あんたがいなければ」
どうして私は・・・・・・・・怒られるの?
どうして
どうして
どうして・・・・・・・・・・・
何度も繰り返す、引越し。
その度に、友達と離れる。
せっかく友達になっても
私のあざをみて怖がる。
嗚呼、どうして・・・・・・?
繰り返し引越しをするのは、お母さんのせい。
近所づきあいが悪く、その上自分に対しての見解をものすごくきにするヒトだから。
うまくいかなくて、ニゲタ。
「胡桃ちゃん、引っ越すみたいだよ」
「まあ、母親があんなんだからね」
「ざまあみろってかんじよ」
「胡桃ちゃん、かわいそうに」
「分からないわよ?あの子も案外・・・・・・」
母親があんなのだから、私まで・・・・・・
どうして・・・・・・
「アノヒトがでていったのは、アンタが生まれたからっ!!」
「アンタがうまれたから、時間がなくなって」
「アノヒトの相手をしていられなくなってっ・・・・・・」
泣きながら、私に怒りをぶつけてくる。
結局、しばらくすると、今度はお父さんに怒りを向けた。
「アンタはあの忌々しいヤツの子どもなんだ」
「アンタみてるとアイツを思い出すのよ」
「アンタなんか死んじゃえばいい」
「アンタなんか誰が愛するか」
・・・・・・ヒドイいわれ用だ、と思った。
幼いながらに、その意味は分かっていた。
私は、生きてきてはいけなかったのかな。
私は、誰にも愛されないのかな。
お母さんの付けたあざの生で、友達がいなかった。
皆、こわがって・・・・・・・・
「アンタなんかに友達ができるわけがない」
「私にできないのに、アンタにできるわけがないでしょう」
でも、アイツは、近寄ってくれた。
たとえ、DVのストレスを解消するためであっても。
喋りかけてくれたんだ。
- Re: 想い思い、重い。 【更新遅れて本当に申し訳ないです】 ( No.56 )
- 日時: 2015/03/04 19:44
- 名前: SINODAKEIN (ID: kSUj1nMa)
喋ってくれた
それは彼にとって──陽にとってよかったのかわからない
でもね
私の中で
確かに陽は特別だった。
本当に。
でもね
好きじゃない。
レンアイタイショウじゃない・・・・・・・・・・・・・。
それは、わかってた。
せっかくできた友達も
「ダイッキライ!」
嫌いになられちゃった・・・・・・・
どうすればいいのかなぁ
お母さんは今のお父さんにあって殴ることはなくなって
幸せだったのにな。
どうすればいいのかなぁ
と
いうか
どうしてこんなこと思い出したんだろう
あれ
「・・・・・・・・・ミ・・・・・・・・・・・るみ・・・・・・み・・・・・・・・・・・・・・・クルミ!」
アレ
なんか
音が
声が
する・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!
- Re: 想い思い、重い。 【更新遅れて本当に申し訳ないです】 ( No.57 )
- 日時: 2015/03/05 20:32
- 名前: SINODAKEIN (ID: kSUj1nMa)
「み・・・・・・・・・・・くるみっ!」
「・・・・・・・・・ミユ・・・・・・・・・・・・?」
「先生、胡桃、目をさましました」
先生・・・・・・?
あれ、私、どうして・・・・・・・・・・
「気がついた?折園さん」
「・・・・・・伊藤先生?」
保健の伊藤先生・・・・・ああ、そうか
「ここは、保健室・・・・・・・・?」
「そう」
「急に倒れたって、美由さんが。珍しくあわてていたものね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ミユが、ここまで運んでくれたってことか・・・・・・・・・。
メイワク・・・・・・・かけちゃったな・・・・・・・・・
「ごめん、ミユ。・・・・・・ありがと、ね」
『ダイッキライッ!』
ミユの顔がまともに見れない。
また、あの時と同じ目をして私を見てるんじゃないか。
もしかしたら、アイツと同じ目を・・・・・・・・・・・
「胡桃?」
「折園さん?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
手が、震える。
震えがとまらない・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・っぅぅぅぅ」
頭が痛い・・・・・・・・・・
「っ・・・・・・・ううっ・・・・・・・・」
「胡桃!?」
「ううっ・・・・・・っは・・・・・・・・・・くぅっ」
「どこがいたいの?」
冷静に、伊藤先生が聞いてくる。
「っくっ・・・・・・・・・・・・・ぅぅ頭・・・・・・・・・・・ぁっ」
だめだ、頭が割れそう・・・・・・・・・・
鼓動が激しくなる。
ドク、ドク、という音と共に、流れ込んでくる、昔の記憶。
『・・・・僕で・・・・よかったら・・・・・・・友達・・・・に・・・・なる・・・・・よ』
手を差し伸べてくれた
『アンタなんか誰が愛するか』
手を握りたかった
手を・・・・・・・・・・・・
『ダイッキライッ!』
離したくなかった。
- Re: 想い思い、重い。 【更新遅れて本当に申し訳ないです】 ( No.58 )
- 日時: 2015/03/07 15:51
- 名前: SINODAKEIN (ID: 3DfkPLsQ)
「なあ・・・・・・・・・胡桃、なんかあったのか?」
「え・・・・・・・・・?」
陽が久しぶりに話しかけてくれた。
振ってから、数日たったある日のこと。
「いや・・・・・・・・・・別に」
「別に、なわけないだろ?・・・・・・凛とも、喋ってないみたいだし」
「・・・・・・・・・・・・・」
喋れるわけ・・・・・・・・。
ミユに嫌われたのに。
喋る言気が、でるわけがない。
「・・・・・・まあ、いいけどよ」
はあ、とため息をつく陽。
「もうすぐ送り出し会すんだから、元気出せよ?」
オクリダシカイ・・・・・・・・・・・・
あ、そうか、確か留学するのか・・・・・・・・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
もう、わけわかんない。
何もする気になれない。
ウルグルといろんな言葉がまざってくる。
頭が真っ白になる。
「くる──」
「・・・・・・・・折・・・・・・・・園・・・・・・・・さん」
陽が何かいいかけたとき、誰かが横から口をはさんだ。
「・・・・・・凛君?」
「・・・・・・今日・・・・・・・・ほうか・・・・・・・・・ご・・・・・・・・・・」
「・・・・ごめ──」
私が、断ろうとしたとき、視線を本からはずした。
「残ってねお願いだから聞きたいこといっぱいあるし嫌だとは言わせないよだって今までずっと毎日のようにしゃべってきたんだから嗚呼でももし何かあるんだったらむりにとはいわないよでもね・・・・・・・」
「わ、わかったからっ!」
んー・・・・・・相変わらず裏の凛君は饒舌・・・・・・・。
「残る残る」
「・・・・・・・そ・・・・・う・・・・・・・」
そして本に目を戻したとたんこれってなんだよぅ・・・・・・・。
こうして、やっと、『約束』がもどってきた。
- Re: 想い思い、重い。 【更新遅れて本当に申し訳ないです】 ( No.59 )
- 日時: 2015/03/14 20:44
- 名前: SINODAKEIN (ID: 3DfkPLsQ)
「何があったの」
凛君は、裏の凛君でした。
「いや・・・・・・別に」
「別になわけないよね」
即答デスカ。
いや・・・・・・まあ・・・・・・
「嫌なら話さなくても言いけれどミユさんが関わってるんだね」
「え」
「違う?」
「・・・・・・ううん」
違わない。
ドンピシャ。
「何を言われたの?キライって言われたの?ニブイっていわれたの?」
「ぜ、前者」
思い出しただけで、涙が出てくる。
「どうして?」
「それは・・・・・・・・・・」
言葉が詰まった。
「あれ」
「え?」
あれ?
結局、どうしてミユはキライっていったんだっけ・・・・・・・・。
「まさか知らないの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「それはダメだねぇしっておいたほうが言いと思うよ」
「・・・・・・・・・・・・だね」
知らずに怒ってて、もしも
「もしもこのまま喧嘩したまま原因も分からないままミユさんがいっちゃったら悲しいもんね」
そういって、ニコリと微笑む凛君。
「大丈夫。彼女は口数は少ないけどちゃんと説明してくれるただちょっと思ってる事を言うのが苦手なだけだよ」
「うん・・・・・・・・」
たった、数分。
たった。
でも、その数分で、私は。
「うんっ」
ワラエタ。
「ありがとう、凛君」
嬉しい。
本当に、好きだ。
凛君といると、元気をもらえる。
正しい事をはっきり示してくれる。
親身になって考えてくれる。
好きな人と一緒にいることが、こんなにも楽しい事だって。
今こそ感じたことはない。
「ありがとう」
私は、元気をもらってばかりだ──
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