コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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あこがれ
日時: 2016/05/08 00:46
名前: どみの (ID: NCw5IWsi)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=41535

とあるのどかな町にある、棚州中学校。

校庭にある一つの大きなプラタナスの木。

それが、私の中学校の特徴だった−−。

喜び、悔しさ、様々な感情をプラタナスの木が見守っていた−−。

そんな木の下で、私はあいつにいつしか「あこがれ」を抱いていた。


今まで、自分には関係ないと思っていた。

初めてのこの気持ちーー。

私は、またこっそりプラタナスの木に相談してみる。

………………………………………………………………………………………………………

はじめまして!どみのと申します。

何故か恋愛ストーリを始めてみましたw

なかなか素直になれない感じを感じ取っていただければと思います。


このサイトで、小説を書かせて頂くのは3作品目となります。

拙い文章になってしまうと思いますが、楽しんで頂ければ幸いです。

コメント等お待ちしています(^^)


執筆開始:2016.3/13



・あらすじです。まず始めに読むことをお勧めします。>>36

・登場人物紹介>>22

・アナザーストーリ開始のお知らせ(2016.3/30)>>43
—上記のURLは、アナザーストーリーのものです。
 良かったらこちらも合わせて読んでみてください。

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Re: あこがれ ( No.1 )
日時: 2016/04/24 20:29
名前: どみの (ID: 99568qQj)

【第1章:始まりの冬】

「りおー!ボール取ってー!」

「はーい!」

私、上中里音はテニス部に所属している。

ある冬の日、週末の大会に向けて練習していた。
私達、中学1年生にとっては始めての大会だ。


他のペアがゲーム練習をしている最中、コートの隅で試合を見ていた。

試合の勝敗がもう少しでつきそうなその時…。

「ゴール!」

隣のコートから声が聞こえた。
そこでは、サッカー部が練習している。
プラタナスの木があるせいでよく見えなかったが、誰かが点を決めたようだ

「ねぇねぇ、光一君また点決めたみたい」
隣にいた石川 奏がひそひそ声で話かけてきた。

「ふーん…」
植野光一。
同じクラスのサッカー部。

噂では、一年生でただ一人レギュラーらしい。
そして、一年の最初の時に席が隣だった。

ただ、私はサッカーに興味ないし、彼の凄さもよくわからない。


その時だった…。


光一が、私に向かって笑顔を見せたような気がした。
その笑顔は妙に輝いて見えた。

(何…何…いまの笑顔。恐らく私に見せたよな…)

私は軽く動揺した。
普段、他の人に見せている笑顔とは同じように思えなかった。


「おーい!里音、ボーッとしてないで試合入るよー」

奏の一言で我に返った。

「ごめん。今行く!」
私は、そう言ってコートに入った。

Re: あこがれ ( No.2 )
日時: 2016/03/26 12:40
名前: どみの (ID: 99568qQj)

2月11日。大会当日、私は緊張していた。

元々上がり症ではないけれど、中学に入って始めての大会、しかも顧問に「期待している」などと言われてしまい妙なプレッシャーを感じていた。


この一年間、テニスの為に生きてきたといっても過言ではない。

毎日ひたすらボールを打ってきた。

生活の大半を占め、打ち込んできたその成果を示す時ーー。


「まぁ、固くなりすぎずにリラックスしてやっていこう。いつもの力を出せれば絶対勝てるから」

ペアを組む奏がそう言って落ち着かせてくれた。

そして、試合の時がやってきた。
顧問曰く、初戦の相手は普通にやれば勝てるらしい。

「お願いします!」

試合は、1ゲーム4点先取の5セットマッチである。

私のサーブで試合は幕を開けた。

「フォルト」

最初のサーブは僅かに横にずれてしまった。

「次入るよー!」

奏が私を鼓舞する

「ナイスサーブ!」

相手が、レシーブの際にネットをして、私達のチームの得点となった。

「ラッキー!」

私達はハイタッチを交わした。

その後は、拮抗した展開が続いた。
相手が粘り強く、予想外に苦戦した。

試合は、遂に最終5ゲーム目となった。
ここからは1つのミスが命取りとなる。



その後、得点は2-3でリードを許している状況となってしまった。

つまり、あと1点取れば私達の負け。
あと1点取れば、デュースに持ち込める。

まさに、勝敗の分かれ目となる大事な1点である。

奏のサーブ

見事入った!

しかも、手を伸ばさなければ取れなさそうな絶妙な位置!

しかし…名一杯手を伸ばして打ち返した相手のレシーブは私達のコートの前の方へ。

奏が走って何とかボールを返したが、ネットに引っ掛かり相手の得点。

…負けた…。
勝てる自信があったのに…何がいけなかったのだろう…その後暫くの間自分を責め続けた。

Re: あこがれ ( No.3 )
日時: 2016/04/24 20:30
名前: どみの (ID: 99568qQj)

大会の私の学校の成績は散々だった。


大会終了後、顧問の先生から、激が飛んだ。

私は泣きたくなるのを抑えた。

奏も立ち直れていないようで「ごめん、私のせいで」と言っていた

あの時、アウトしなければ…。

あのレシーブをちゃんと返せていれば…。

考え出したらきりがない。



学校からの帰り道、校庭を見てみるとサッカー部が練習していた。

「ゴール!」

また、光一がシュートを決めた。

今度は、プラタナスの木の陰に隠れずにはっきり見えた。

あんな奴でも悩みとかあるのだろうか。

私とあの人に流れている風は違うように感じた。


【第1章終わり】

Re: あこがれ ( No.4 )
日時: 2016/03/13 14:59
名前: こん (ID: jgZDwVO7)

おわー!
どみのの新作!!!

恋愛ものかあ。
すごく楽しみ。
続き期待してます!!

大会、2月11日なんだ…笑
なんだか親しみ深い日付だなあ笑笑



合作の方なんだけど、ちょっと次どうしようか考え中だから明日か明後日くらいに更新します〜


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