コメディ・ライト小説(新)
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- Enjoy Club =第1章完結=
- 日時: 2019/09/29 17:38
- 名前: 友桃 (ID: E616B4Au)
- 参照: キャラ絵のリンク外れてましたが、今貼り直してます!
あるとき、世界に謎の薬品がばらまかれた。
数年後、不思議な能力を身につけて生まれてきた子供達。彼らは仲間を求めて、ある結社に集結した。
彼らと接触した女子高生・亜弓は、結社内の混乱に次第に巻き込まれていく――
ファンタジー&シリアス要素ありのラブコメです!
クリックありがとうございますm(__)m
はじめまして、友桃(ともも)です^^
初投稿です>< 長編になるのですが、ちょっとずつ更新していきたいと思います。
よろしければ読んでみてください^^
*たまに記事のNo.飛んでいるところがありますが、残りの返信数を増やすために必要ない友桃のコメントを消しただけなので気にしないでください^^
〜お客さま〜
・花見さん ・かれーらいすさん ・十六夜さん ・貴也さん
・勿忘草さん(亮さん、扉さん) ・咲さん ・gojampさん ・詩音さん
・セピアさん ・杏樹.さん(真白ちゃん・そふとくりーむさん) ・ハッチしゃnさん ・ARMAさん
・遮犬さん ・ひろあさん ・白桃さん ・ゆかさん
・aguさん ・皐月凪さん ・(朱雀*@).゜.さん ・奈々☆さん
・ 蘭*。*さん ・山口流さん ・トレモロさん ・紅蓮の流星さん
・或さん ・ (V)・∀・(V)さん(十六夜さん) ・もちもちさん ・夜兎さん
・むーみんさん(椎奈さん) ・未来さん ・ゲコゲコさん ・てるてるさん
・こたつとみかんさん ・星ファン★さん ・そらねさん ・希蘭さん
・Eternalさん ・羅希さん ・霧雫 蝶さん ・あらびきペッパーさん
・抹茶.(小豆.)さん ・野宮詩織さん ・、璃瑚. さん ・ののさん
・友美さん ・亜美さん ・蜜姫. さん ・ネズミさん
・月読 愛さん ・紗夢羅さん ・黒揚羽さん ・優香さん
・ぱちもんさん ・Lithicsさん ・苺莢さん
読んでくださってうれしいですv ありがとうございますm(__)m
〜目次〜
※一気に読みたい方 >>0-1015
<第1章>
プロローグ >>0
第1話『謎の闇組織E・C』
(1)>>1 (2)>>2 (3)>>3 (4)>>5 (5)>>6
(6)>>10 (7)>>11 (8)>>13
第2話『金髪のキミにひとめ惚れ』
(1)>>25 (2)>>30 (3)>>40 (4)>>46 (5)>>49
(6)>>50
第3話『我ら、麗牙光陰――』
(1)>>57 (2)>>58 (3)>>64 (4)>>70 (5)>>81
(6)>>86 (7)>>88,>>89 (8)>>98 (9)>>104,>>105 (10)>>108
第4話『あなたのために……』
(1)>>111,>>112 (2)>>120,>>121 (3)>>130 (4)>>136 (5)>>147
(6)>>152 (7)>>157 (8)>>166 (9)>>172 (10)>>180
(11)>>184 (12)>>188
第5話『不確かなもの』
(1)>>212,>>213,>>214 (2)>>256 (3)>>268 (4)>>285 (5)>>291
(6)>>306 (7)>>332,>>333 (8)>>346,>>347 (9)>>357,>>358,>>359 (10)>>370,>>371
第6話『衝撃の刻』
(1)>>397 (2)>>413,>>414 (3)>>425 (4)>>447,>>448 (5)>>474,>>475,>>476
(6)>>486,>>487 (7)>>518,>>519,>>520 (8)>>534 (9)>>557 (10)>>568
(11)>>576 (12)>>599 (13)>>627,>>628 (14)>>648 (15)>>696,>>697,>>698
(16)>>708,>>709,>>710
第7話『友を取り巻くモノ1』
(1)>>721 (2)>>726,>>727 (3)>>750,>>751 (4)>>784,>>785 (5)>>798
(6)>>813,>>814 (7)>>870,>>871 (8)>>>889,>>890
第8話『友を取り巻くモノ2』
(1)>>893 (2)>>901,>>902 (3)>>905,>>906 (4)>>910,>>911,>>912,>>913,>>914 (5)>>918,>>919
(6)>>923,>>924 (7)>>926,>>927 (8)>>931,>>932 (9)>>934 (10)>>936
第9話『混乱の夜明け』
(1)>>940,>>941 (2)>>945 (3)>>949 (4)>>955,>>956
エピローグ>>962
〜登場人物紹介〜
登場人物いちらん >>1015
あだ名 >>48
〜企画〜
≪第1回キャラ人気投票≫ 2010.8.27〜
結果>>225
≪第1回シーン人気投票≫ 2010.923〜
結果>>511
≪☆お客様方の小説紹介☆≫
第1弾 返信300突破記念 2010.9.25 >>304
第2弾 参照2000突破記念 2010.10.11 >>460
第3弾 参照3000突破記念 2010.11.18 >>661
≪返信400突破記念*E・Cラジオ*≫ 2010.10.6〜
NO.1 亜弓&恵玲 >>422
NO.2 恵玲&風也 >>495
NO.3 ウィル&白波 >>587
NO.4 亜弓&風也 >>676
NO.5 水希&茜 >>852
≪返信500突破記念 =キャラQ&A=≫ 2010.10.17
≪参照4000突破記念 =キャラ誕生秘話=≫ 2010.12.9
NO.1 >>743 NO.2 >>748
≪ Enjoy Club名言集*。* ≫ by 杏樹.さん 2010.9.25・26・28
杏樹さんがつくってくださいましたーv
ネタばれになるんで本編一通り読んでから、ぜひご覧になってください^^♪
杏樹さん本当にありがとうございました!!!
第1弾>>317 (友桃コメ>>319)
第2弾>>338 (友桃コメ>>341)
第3弾>>362 (友桃コメ>>364)
≪E・C(1章)紹介文≫ by ARMA3さん
>>992 2013.1.27
≪Christmas Short Story≫ 2010.12.19
>>773,>>774
≪Happy Birthday≫
5月…… (朱雀*@).゜.さん
11月17日……杏樹.さん >>654
みんなでお祝いしましょ♪
~小説大会~
2010年冬 大賞受賞★
2011年夏 銀賞受賞
みなさま、ありがとうございましたm(__)m
*2011.5.4 第一章完結
=Enjoy Club=
第1章
―プロローグ―
――熱い
燃えるように、煮えたぎるように身を焦がしていくモノは、先程注入した薬品か、はたまた我自身の高揚か……。体内に何か不可視の力がみなぎってくるのを、今全身で感じている。
目の前の金属の台に置かれているのは、たいていの科学者が用いているだろう多量の実験器具。その透明なガラスには幾色もの液体が沈み、わずかな振動で波紋を描いている。その隣には、青白い液の残った注射器が無造作に転がっていた。
興奮に身を震わせる私の隣に、線の細い少年が音もなく歩いてきて足を止めた。
「……」
台上の液体を見つめる顔は冗談でも健康的とは言えず感情も感じられないが、よく見るとまだ幼いことが分かる。眠っていないのか、黒くくすんだ眼元をごしごしとこすり、彼は黙って私に視線を向けた。
「君のお陰だ。君が手伝ってくれたお陰で、ようやく完成した……!」
この試みを始めてから8年という時が経過していた。寝る間も食う間も惜しんで、器具と薬品と毎日、毎日にらみ合い、無数に思えるほどの液体を調合し、実験をし、数値を示して再び薬品とのにらめっこ。長い、長い時だった。しかし何の組織にも属さない、2人というごく少数の科学者が8年で実験の成果を出す、ということは、あるいは幸運なことなのかもしれない。たった8年だった、というべきなのだろうか……。
何にせよ、実験は成功したのだ。私の努力がついに実を結んだのだ!
現実であることを確かめるように両の拳を力強く握ると、先程まで無言だった少年が、まだ声変わりしない声で囁くように言った。
「ぼく、……少しは“かげはる”様の役に立てた……?」
彼の至極純な気持ちが伝わってくる。はっきりと頷いてやると、少しはにこりとするかと思ったが、ごく僅かにも表情は動かない。
――この子は今何を感じているのだろうか
長きにわたる研究によって身に宿った、“透視”の能力。あらゆる障害物を無にし、普通視界に入るはずの無いはるか遠くにあるものをも見ることができる能力。しかしこの能力を持ってしても、人の心は、――彼の心は覗けない。
「――天音」
私は少年の目を覗き込んで、そう呼んだ。
「私と同じ、能力者になろう。そしていつかはこの薬を世界中にばらまいて――……」
試験管の中の色とりどりの薬品。それぞれが異なる性質のものであり、体内に入れたときにどのような能力を発するかは、今の段階では未知である。しかし、だからこそ、私は興奮するのだ。未知のものを追いかけたくなるのだ。
天音が一番手近にあった、桃色がかった液体を手で示す。私は満足感に笑みを浮かべた。
- Enjoy Club 第9話『混乱の夜明け』(2) ( No.945 )
- 日時: 2011/04/12 23:12
- 名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: st6mEGje)
「どうぞ、風也くん」
カタッと小さな音を立てて、風也の前にパスタののった皿が置かれる。風也はエプロン姿で脇に立っている私の母親に、軽く頭を下げながらお礼を言った。
今はちょうど昼の12時を回った頃。午前中から私の家で勉強会を開いていたのだが、1時間ちょっと頑張ったところで早くもお腹がすいてしまった。加えてちょうど私が、頭の中をぐるぐると回る歴史の年号に今にも目が回りそうな状況にあったので、休憩を入れることにしたのである。
私と風也は今4人用の食卓に隣同士で座っている。私の正面は母親の席。そして風也の正面には、やかましい弟・葵が喜々とした顔で座っていた。家族なので一緒に食べることは何ら不思議のないことなのだが、お客さんがいるときに弟と食事をするのは正直気が進まない。絶対にケンカになるからだ。今のところはまだ問題は起きず、葵は愛想のいい明るい表情で風也と話をしているが、いつどんなくだらないことが発端で口喧嘩になるかは私にもわからない。
椅子の背もたれに体重をかけながらぼんやりと2人の会話を眺める。葵の方にはあまり意識をやらないように気をつけていたのだが、どうしてもちらちらと視界に入るものがあった。時折、葵がピンでとめてある前髪を手で触れるのである。乱れていないかどうかが気になるのだろう。葵は結構ぱっちりとした目で可愛らしい顔立ちをしており、そのせいか髪形や服装にやたらとこだわりをもっているのである。身につけるものも外見に合わせているのか、男子にしては可愛い系のものが多い。それはまだこちらに迷惑は及ばないので構わないのだが、困るのが毎朝洗面所を長時間占領することだった。寝起きでぼうっとしている私が洗面所に向かうと、葵が鏡を覗きこんで髪形を整えながら、「見た目ちゃんと気をつけないとモテないぜー」とかなんとか、嫌味っぽく一瞬私に視線を投げて言うのである。そこで頭にきて言い返すと、そこからくだらない言い合いが始まってしまうのだ。
何やら部活の話で盛り上がり手を叩いて笑っている葵をムスッとした顔で見ていると、母親から「亜弓、フォーク持っていって」と声がかかった。いつもより格段に優しい声だ。その声音に違和感を覚えながらすぐに立ち上がると、風也もハッとして立つ素振りを見せたが、そこは慌てて止めておいた。
「姉貴が持ってくるから大丈夫っすよー」
ニヤッと生意気な表情で笑う葵。反射的に開きかけた口を、私は寸前で抑え込む。
――……我慢……っ、我慢です……!
風也が来ているときくらいは静かに食事をとろう、と私はひそかに決意を固めていた。以前彼の前で盛大に姉弟喧嘩をしてしまったことがあるので、今さらではあったが。
「それじゃあ、めしあがれ」
「いただきまーす」
いつもはそんなことはしないのに、軽く両手を合わせて元気な声を上げる。湯気の立つパスタによだれを垂らしそうになりながら、フォークを握る手に力を込めた。
母親はフォークでパスタを巻く素振りをしながら、目はじっと風也の方を向いている。口元は優しく笑みを浮かべていたが、その目には少なからぬ緊張がうかがえた。彼女の視線の先で、綺麗にパスタを巻いた風也がそれを口に運ぶ。私はその光景を、口をもぐもぐとさせながらさりげなく横目で見ていた。
口に入れたパスタを何度かかんで十分に味わった風也は、とても満足そうな表情を浮かべて母親の方を見た。
「おいしいです、すごく」
母親の顔に光がさす。
「本当? 良かったわぁ」
嬉しそうに表情を緩めた母親は、安心したのか自分も食事に取り掛かった。
その隣で、さすがは中学生男子。ちゃんと味わっているのかどうか怪しいほどにものすごい勢いでパスタをかきこんでいる葵は、あっという間に皿の中身を平らげて口の中をパンパンにしたまま、「おかわり!」と母親に皿をつきだした。こもった声で聞き取りにくかったが、何を言っているかは予想が付く。いつもだったら不機嫌そうに自分でつぎに行けと言うはずの母親が、一瞬迷惑そうに眉をひそめただけで、「はいはい」とすぐに席を立った。葵に比べるとかなり大人しく食事をとっている風也が感心したように口を開く。
「すげぇ食うな。食べ盛りか」
風也も年齢的には食べ盛りなのではないかと思ったが、なんとなく黙っておいた。
何も巻いていないフォークを口にくわえていた葵は、大きくうなずきハキハキとした口調で言う。初対面の人がたいてい良い印象を抱く、明るく元気のよい声だ。
「いくら食べてもすぐ腹へるんすよ! それでも姉貴はオレ以上に食うんすけど……」
「私そんなに食べてません!」
目をキッととがらせて即座に反応すると、葵の2杯目をついできた母親が苦笑を浮かべなだめてきた。
「2人とも、お客さんの前でケンカなんてしないの」
言いつつ、丁寧にお皿を置く。葵が目を光らせて、大げさにフォークを構えた。私も冷静になって、ちょっとふくれっ面をしながら食事を再開した。
それから少しの間、皆黙々とパスタを口に運んでいた。食べることに集中しているので辛い沈黙ではない。程よい塩気と、口の中に広がるチーズの風味を楽しみながら、そのおいしさに思わず顔をとろけさせる。あと三口ほど残したところで、私はふと右隣に座る風也を見た。フォークを口に運ぶところで視線に気付いた彼は、こちらを見てわずかに首をかしげてくる。その眼差しが驚くほどにあたたかく優しくて、私は思わず顔を赤らめながら首を横に振ってしまった。わずかに上気した頬を隠すように、顔を伏せながら意識をパスタのほうに戻す。
同時に、突然正面で小さな笑い声が漏れた。私は弾かれたように顔を上げた。
「ちょ、な……何笑ってるんですか!」
母親が実に微笑ましげな表情を浮かべている。それから私の震え気味の台詞を受けて、心底楽しそうに言った。
「なんだか初々しいわねー本当にもう〜」
どかんっと体温が急上昇する。恥ずかしさのあまり、今度こそ顔が熟れたリンゴのように真っ赤になってしまった。幸い葵は私と風也の無言のやり取りを目撃していなかったようで、怪訝そうな、そしてちょっと悔しそうな顔で私達の様子を眺めている。
やがて風船がしぼむように笑いの収まった母親は、いったん手を止め、真っ直ぐに風也のほうを見た。風也も視線に気付き動かしていた手を止めて、何を言われるのかとちょっと緊張した顔で見返す。そして彼の顔を恍惚とした表情で見つめた母親は、不意にとろけるように笑顔をこぼして歓喜の声を上げた。
「本当にかっこいいわぁ、風也くん。亜弓あんたよくこんなかっこいい子つかまえてこれたわね」
風也が拍子抜けしたようにあきれた表情で母親を見た。しかし母親はそんなことはお構いなしに気持ち身を乗り出す。なんだか顔が若返っているような気さえする。
「この子のどこが気に入ってくれたの? だって風也くんと結構タイプの違う子でしょう?」
「ちょっとお母さ――」
「オレも知りたい! だって紫苑先輩みたいなかっこいい人だったら、絶対もっと可愛い彼女ができるは――」
「葵は黙っててくださいっ!!」
思わず思いっきり声をたたきつける。しかし例の如く葵はへらへらと笑ってナメた態度をとり……。
「いいよなぁ……お前の家族」
むすっとした顔で頬をふくらませる私に、風也が笑顔を浮かべながら羨ましげにそう言った。その笑顔には紛れもなく、自嘲の色が宿っていた。
- Re: Enjoy Club ( No.946 )
- 日時: 2011/04/15 07:37
- 名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: st6mEGje)
紗夢羅さん>
はじめましてー……な気がしませんが(笑←)はじめましてww
来てくださって嬉しいです^^ コメありがとうございますww
おもしろいと言っていただけてとても?うれしいです!! これからもそう言っていただけるように頑張らなくては……!!
しかもお気に入りに登録してくださったようで……ww こんな駄作をww ありがとうございます^^ なんかもうほんと励みになりますww
今度紗夢羅さんの小説見にいかせていただきます!!
ぜひまたいらしてください(^^)/
(朱雀*@).゜. さん>
なるほどww それは最後気になりますね!!ww
星の子もE・C以上に長いからなぁww(読者としてはたくさん読めてうれしいですが^^) 私と朱雀さん、どちらが先に書きあげるか……!!笑
ファジーの件賛成です。てかたぶん私、諸事情で3章になったらE・Cファジーの方に移します。
かっこいいって言っていただけてほっとしましたww 白波書きにくいんだもん←
茜はたぶんものすごいいい子だと思います。それに明るくて書きやすいので作者的にはすごく助かる存在ww 全然登場してないけどww←
本当にいつもコメントありがとうございますww
またぜひいらしてください♪
ひろ>
こんにちわー^^ww コメありがとうございます!!
楽しんでいただけたようでうれしいです!!
革命の話は結構書きたかったやつなので(内容予定と大幅に変わっちゃいましたが^^;)、そう言っていただけるとすごくうれしいww
しかも有衣ねーさんの声想像してくれたとか……!! それ小説書いてる側としてはものすごい褒め言葉です← 本当にありがとうございます(^^)ww
2章に出てくる過去バナもそれくらい……いや、それ以上に楽しいものにできるように頑張ります\(^^)/
また来てくださると嬉しいですww 改めてコメありがとうございました^^
ARMAさん>
お久しぶり?ですww
私、下橋住みたいんです(ぇ だって子供だけで暮らすとかめちゃくちゃ楽しそうだもん……!!←
てか下橋(現在の、ですょ)は私がこんなところあったら絶対楽しい……!!っていうのを書きましたww
麗牙光陰どうなるんでしょうww そしてついでに月下白狼もどうなるんでしょうww←
2章から先、わたし的にはちょっとわくわくしておりますww
水希様ーww←
はい、エンディングまで頑張らせていただきます!!
コメありがとうございました(^^)v ぜひまたいらしてください!!
- Re: Enjoy Club ( No.947 )
- 日時: 2011/04/13 16:01
- 名前: 黒揚羽 (ID: SSGIlw3x)
初めましてっ。
友桃sの小説のあまりの面白さに
一気読みしちゃいましたww←
あーちゃん可愛すぎ!反則だっ。笑
これからも更新頑張ってください♪
- Re: Enjoy Club ( No.948 )
- 日時: 2011/04/16 10:43
- 名前: 小豆. ◆1TtGcOAK06 (ID: 97g6Isa9)
- 参照: ★.! 隠れオタクでごめんなさい *`
あとちょっとで1章完結っ!!
がんばてください!!
それとパスタが食べたくなってきましたwww
カルボナーラですかねぇ・・・w
あぁ!!!食べたい!!
執筆ふぁいとです!!
- Enjoy Club 第9話『混乱の夜明け』(3) ( No.949 )
- 日時: 2011/04/19 21:13
- 名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: st6mEGje)
午後もうつらうつらしながらどうにか1時間化学の意味不明な計算に耐えた私は、床にペタッと女の子座りをし、上半身をベッドにうつぶせて仮眠をとっていた。春のやさしい木漏れ日を体の内にあたためているような、天にものぼりそうな心地良さ。それを満喫しながら、夢の世界に今にも落ちそうで落ちないもどかしい感覚を、どこか遠くから見るような不思議な気分で楽しんでいる。小さな窓から部屋の中を、そして私の丸めた背を照らす日差しが、またいい具合に温かい。眠るには極上の環境だった。
先程まで勉強を教えてくれていた風也は、本でも読んでいるのだろう。時折ページをめくるときの紙をこする音が聞こえてくる。あるいは私の教科書に目を通しているのかもしれない。そんなことを頭の片隅で考えながら、私の意識はさらに深いところに落ちていく。再びページをめくる音。まるで子守唄のような、耳に心地の良い、音……。
――不意に。
ぼふっと耳元で鈍い音が破裂するとともに、後頭部に柔らかい衝撃があって、私は顔をしかめうっすらと瞼をあげた。組んだ両腕に右頬を押し付けたまま目を横にずらしていく。しかし頭の上に綿か何かが詰まったものがのっているらしく、薄暗くて何も見えない。のろい動きで頭の上の物体をどかすと、それはベッドの脇に置いてあったはずの、枕だった。幸せな眠りを妨げられ憮然とした顔で後ろを振り返った私の目に、夏物の涼しげなミニスカートが映った。
「随分元気そうじゃん、亜弓」
何を基準に“元気”だと判断したのかはともかくなぜかひどく懐かしい声。視線を上に持ち上げると、腕を組んだ仁王立ち姿の恵玲が視界に入ってきた。
肩口までの黒髪。強い意志を感じる大きな黒瞳。なぜか久しぶりに見たような気がするその印象強い瞳を、私は寝ぼけ眼でしばらく見つめていた。それを見て何やらす……と目を細めた恵玲は、それから何かを言いよどむように唇をもぐもぐとさせた。その半端にためらう様子が珍しくてちょっと目の覚めた私は、ちゃんと上半身を起こして乾いた目を何度も瞬く。次第にかすんでいた視界が鮮明になっていく。そして、なぜここにいるのか尋ねようと口を開きかけたのと同時に、横から独り言に近い呟きが漏れた。
「突然出てきて枕ぶつけるか、普通」
風也である。勉強机に肩ひじを乗せこちらに半分体を向けている彼は、偉そうな姿勢を崩さない恵玲をしら〜っとした目で見ている。そんな彼を横目で見返す恵玲。それから彼女はくじける様子も反省する様子も見せず、むしろ調子に乗って口端を釣り上げた。傲慢にさえ聞こえる自信に満ちた声で言う。
「あたしが家に来たことにも部屋に入ってきたことにも気付かないで、グーグー爆睡してる亜弓が悪いっ」
恵玲がいかにも言いそうな台詞だったのでペタンと床に座ったまま恨めしげな目を向けてやると、不意に彼女は表情を一変させた。思わぬ真剣さで、真っ直ぐにこちらを見返してきたのである。私はつい慌てて居住まいを正してしまった。乱れたストレートの茶髪もそのままに、わずかに頬を強張らせて彼女を見る。風也も、突然纏う空気を変えた恵玲に注目しているのが、気配から察せられた。
冗談の欠片もない瞳でしばらくの間穴が開くほどに私を凝視していた恵玲は、数秒後ふと息をもらして目をそらした。安堵の息のように、私には聞こえた。
「あんた……大丈夫なの?」
思わぬ問いかけに、思わず「え?」と聞き返してしまう。体調は勉強しすぎでちょっと疲れてはいるが心配されるほどのものでもないし、今寝ていたのも字を見すぎて眠くなっただけだ。心配されるようなものではない。まして怪我なんて、この間椅子からひっくり返ってあざっぽくなって以来――……。
無意識に、右手を額に当てる。自然と首が傾いだ。
――……ひっくり返って……あの後どうしたんでしたっけ?
母親がつかみ損ねた弟の洗濯物。風に乗って宙をさまようシャツにつられて、私は背を前にして座っていた椅子から身を乗り出したのだ。当然椅子は後ろに傾き、直後視界が上下逆さまになった瞬間、そこまでは覚えている。その直後からのことが、霧がかかったように霞んで思い出せなかった。
納得のいかない顔で盛んに首をひねる私に、恵玲が緊張した面持ちで「どうしたの」と疑問符のつかない問いを投げかける。その声には返答を強要させる強さがあった。もちろん隠す気はさらさら無くその不可解な事を語った私は、話した直後再び首をかしげてしまった。しかし恵玲は眉をピクリと反応させただけで特に表情は変えない。それどころか冷めた口調でばっさりとこう言い放った。
「どうせ記憶力足りなくて忘れてるだけでしょ」
瞬間、さすがに何か言い返そうと口を開くが、悔しいことに言葉が出ない。目を怒らせて口を開いたり閉じたりを繰り返した私は、すぐにあきらめて口を閉じた。どうせ風也もこっそり笑ってるんだろうと唇を尖らせて彼の方を見ると、なぜか彼は何かを考え込むように虚空を凝視していた。すぐにこちらの視線に気が付き、「なんでもない」と平静な顔に戻っていたが。
なんだか変な空気が流れたところで、恵玲がさらにそれを助長させる。
「具合悪いとかは無い? 頭痛いとか」
目が点になるとはこういうことを言うのだろう。私は思わず、まじまじと恵玲の顔を見つめてしまった。相当に具合が悪いときならまだしも、あの恵玲がいつも通りの私に身を案じる声をかけるとは。
つい、戸惑いを隠せないまま反笑いな声で言ってしまった。
「恵玲こそ熱でもあるんじゃ」
皆まで言わせず、
先程の枕が、今度は顔面に命中した。
「心配して損した」
突然の衝撃に目を回す私の耳に、怒り半分呆れ半分の声が聞こえてきた。
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