ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 青空兎【ソラウサギ】—完結—
- 日時: 2010/04/11 16:34
- 名前: 狂乱 (ID: M2SneLVI)
こんにちはー。狂乱です…。
中2です。
暇なときでもダメ出し、感想などを聞かせてくれるとうれしいです。通常、友達の3人に読んでもらっているのですが、みなさんのほうが自分の作品もありますので少し辛い感想がきけるかな?と思っています。(もちろん甘い感想でも…。)
こちらの物語は外伝です。
>>3
>>4 【0】 >>5 【プロローグ】
>>8 【1】 >>12【2】
>>16【3】 >>23【4】
>>27【5】 >>32【6】
>>33【7】 >>35【8】
>>39【9】>>41【10】
>>43【11】>>45【12】
>>47【13】>>53【14】
>>55【15】>>57【16】
>>70【17】>>73【18】
>>74【19】>>76【20】
>>75【エピローグ】
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- Re: 青空兎【ソラウサギ】 ( No.12 )
- 日時: 2010/03/28 20:39
- 名前: 狂乱 (ID: M2SneLVI)
【2】
学校の校門をくぐると、そこは去年とはガラリと変わった風景があった。
中学校として使っていた旧校舎はなくなり、高校であった新校舎共々新しくなっていた。
体育館と温室は見た目変わっていない。きっと中はピカピカになっているに違いない。
唯一変わっていないのはシンボルである鈴鳴りの塔で、何もなかったようにただ青い空へと高くそびえ立っていた。
昇降口にはクラス発表の張り紙があった。
私は3−A。生徒が“減った”のか去年「D」まであったクラスは「C」まで減っていた。友達の小淵晟くんとカリンちゃんと一緒だ。
やったー。私は思わず頬がゆるんでしまった。
だがなんだか違和感のあるこの張り紙。よく見ると中学1年生のクラスについて何も書かれていなかった。
春休み中だれも鐘を鳴らさなかったのかもしれない。
だがそんなことあるのだろうか?だいたいそういう時はロードが入学させているはずだ。
私立だが生活も保障されお金もかからないので入学希望者はおおいはず。
少々謎が残るなか。見たい人が多いので私はそこをどけ、教室へと向かった。
カリンちゃんは教室にいなかった。まだあのとき寝ていたのかもしれない。寝坊するときもあるのだろう。
代わりといってはなんだが、小淵くんが窓際の席で本を読んでいた。彼にしては珍しい…というか初めて見る光景だった。—ちなみに私の席は廊下側の端、1番前。“あまぶき”なのだから当たり前だ。
私は早速小淵くんの肩をそっとたたき、明るくはなしかけた。
「おはよう!久しぶりだね小淵くん」
「……あの…スンマセン。だれですか?」小淵くんからは疑問文がかえってきた。私は驚いたのと同時にジョークなんだと思った。
「なにいってるの?小淵くん。私のこと忘れちゃうなんてひどーい」
「あの…ホントだれっすか?」なんだかイライラしている。本当に忘れているようだ。
「…小淵晟くんだよね?ほら加藤だよ。もう天吹だけど…」私は催促した。小淵くんは顔をしかめる。
「悪いけど加藤さんも天吹さんもしりませんよ。スンマセン。ちょっと用事あんで。」そういうと小淵くんは本をしまって教室からでていった。
朝の学活が始まった。カリンちゃんの席は空っぽ。小淵くんは私を忘れている。
まるで違う世界にきているようだった。あんなに仲がよかったのになんだか裏切られた気分だった。
窓から見える青い空だけが静かに、変わらない世界を証明していた。
- Re: 青空兎【ソラウサギ】 ( No.13 )
- 日時: 2009/12/18 22:59
- 名前: 狂乱 (ID: M2SneLVI)
【2】長っ!!自分でもびっくり!!
京【けい】ちゃんですね?失礼しました。
性別は秘密主義のボクとしては公開したくないのですが、(まっ個人情報だしね)強いていえばこんな口調の男子がいたら怖いかな。と思いますです。はい。
まいどまいど京ちゃんから感想いただけますので参考になります。どうもでーす♪
昔からサバサバしたものにしたくてしたくてがんばってるんですよね〜。
目標は西尾維新さんの「戯言シリーズ」みたいなっ。
おもしろいですよ?(おいおい敬語じゃん
- Re: 青空兎【ソラウサギ】 ( No.14 )
- 日時: 2009/12/19 12:15
- 名前: 京 (ID: Yc865qQL)
はぅあっっ
ほんと長い!
でも読み甲斐がありました!!
「だれですか?」っての
きついッスね
(敬語くずれてきた)
私だったらそっこーどん底まっしぐらです
こういう場面って【起承転結】でいったら
承・・・らへんになるのかな?
でもこれから面白い感じになりそうだから起?
国語ってムズいからよくわかんないけど(おいおい)
なんか、これからもっと面白くなりそうで
わくわくしてきます!
- Re: 青空兎【ソラウサギ】 ( No.15 )
- 日時: 2009/12/19 12:27
- 名前: 京 (ID: Yc865qQL)
こんな感想でも
狂乱さんのお役に立ててる(?)のなら
嬉しいです!
秘密主義なのに性別教えてくださって
ありがとうです
しかしながら・・・
せっかく教えてもらったのに
私の国語力ではどっちなのかわからんかっt((殴
スイマセン;
ボクって言ってるけど
・・・怖いかなっつーことは・・・?
(↑分析開始)
だけどこういうほのめかしてる感じの
表現すごい好きです(強制終了
- Re: 青空兎【ソラウサギ】 ( No.16 )
- 日時: 2010/03/28 20:42
- 名前: 狂乱 (ID: M2SneLVI)
【3】
放課後。私は塔の階段を上った。未来ちゃんに会うためだ。彼女なら私の謎を説明してくれるはず。
結局。カリンちゃんは姿を見せず、小淵くんは授業以外は教室にいない。
"トントン"「失礼します」私は7階の理事長特別室のドアをたたいた。
"ガチャ"「はいどうぞ……!!」出迎えてくれたのは小淵くんだった。私もビックリ!
「小淵くん!?……未来ちゃんいる?」
「なんだ。おま…。天吹さん?未来様の友達だったんすね。どうぞ」
私は中に入った。身長150㎝程で金髪ツインテールの未来ちゃんがソファに座り加南去ちゃんにお茶をいれてもらっていた。
高3なのに150㎝とは大丈夫なのだろうか。
「あら。魔女じゃない。おひさ〜。」未来ちゃんが言う
『お久しぶりです。魔女。』加南去ちゃんが—言っているわけではない。緑色の手帳に書いてあるのだ。
「こんにちは。教えてほしいことがあるんですけど…」私は小淵くんの方を見る。
「晟?ちょっと席はずして。」未来ちゃんは察してくれた。勘は鋭い。
小淵くんは少々ムッとしたようだが部屋を出て行った。
「えと。例の事件での死亡者と私の周りの状況を説明してくれませんか?」
「はいはい。カッコ—これは加南去ちゃんのあだ名。 そこからファイルとって…そうそれそれ…ありがとう。」
未来ちゃんはペラペラと分厚いファイルをめくる。そんなに死亡者がいるのだろうか。
「えーと。あなたの周辺では、琉姫、麻ノ葉、希八。これだけ。よかったねぇ友達すくなくて。」
「?ちょっと待って。“黒百合の彼”は?勿忘草の」
私はあせって言った。2人して顔をしかめる。
「だれ?そんな生徒把握してないんだけど。だいたい黒百合はつい最近入学した“彼女”しかいないけど。」私が間違っているのだろうか。しっかり記憶に残っているのに…。
未来ちゃんは話しを続ける。
「残っているのは、花鈴と晟。私とカッコだけ。私とカッコはかわらずキヨ—これは希八ちゃんのあだ名。
の死を悲しみながらもふつうに過ごしてる。晟は従姉であるキヨが死んだせいかわかんないけど記憶喪失。あなたのこともカリンのこともあの冬のこともその前も忘れてる。今はキヨのかわりに私のことを手伝ってくれてるの。カリンは心空っぽ状態。今日は温室でぼぉーとしてたみたい。帰っちゃったけど。」
「そうですか。ありがとうございました。」
私はボケッとしながらそういうと特別室を後にした。謎は解けたが“彼”が消えていることについて謎ができてしまった。
「あっ、ごめんなさいね」人にぶつかったが気にしなっかった。
“彼は存在しなかったのだろうか?”
疑問が頭をまわっていた。
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