ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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 青空兎【ソラウサギ】—完結—
日時: 2010/04/11 16:34
名前: 狂乱 (ID: M2SneLVI)

こんにちはー。狂乱です…。
中2です。
暇なときでもダメ出し、感想などを聞かせてくれるとうれしいです。通常、友達の3人に読んでもらっているのですが、みなさんのほうが自分の作品もありますので少し辛い感想がきけるかな?と思っています。(もちろん甘い感想でも…。)
こちらの物語は外伝です。

>>3
>>4 【0】 >>5 【プロローグ】
>>8 【1】 >>12【2】
>>16【3】 >>23【4】
>>27【5】 >>32【6】
>>33【7】 >>35【8】
>>39【9】>>41【10】
>>43【11】>>45【12】
>>47【13】>>53【14】
>>55【15】>>57【16】
>>70【17】>>73【18】
>>74【19】>>76【20】
>>75【エピローグ】

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Re: 青空兎【ソラウサギ】辛いコメお待ちしてます… ( No.37 )
日時: 2010/03/17 21:19
名前: 空 ◆EcQhESR1RM (ID: MQ1NqBYl)

「辛いコメ」と書いてあったので、物申す。
いきなりで、すまないがまぁ、我慢してくれ。

あとそれと、一つ聞きたいことがある。
この作品を書くにあたって、本格的に物書きプロを目指しているか否か。

Re: 青空兎【ソラウサギ】辛いコメお待ちしてます… ( No.38 )
日時: 2010/03/18 19:06
名前: 狂乱 (ID: M2SneLVI)

かまいませんよ。えーと…空さん?
そうですね…。物書きっていうのに小説家がはいっているなら
『目指している』ってお答えします。
ただ現実的には無理かも…とあきらめはありますね。
なので積極的に投稿してみたりはなくて、最初に書いたように友達に読んでもらってるだけですが……。
——と、こんなかたちでよろしいでしょうか…。

レッドさん。気にかけてくれてありがとうございます。

Re: 青空兎【ソラウサギ】辛いコメお待ちしてます… ( No.39 )
日時: 2010/03/28 20:57
名前: 狂乱 (ID: M2SneLVI)

【9】
日も暮れかけていて、空も赤く染まっていた。

私とカリンちゃんは下校途中、小淵くんや未来さんが言っていた“逃亡者の家”に行ってみることにした。

「逃亡者ってことは犯罪者や脱獄した囚人のことだと思うのだが…」

「ひぃぃ…。怖いこと言わないで。」

カリンちゃんはなぜそういう怖いことを私にいうのだろう。苦手なのに…。夕方なのに…。

「悪い。だがなぜ白百合はそんなヤツをあそこに…。」カリンちゃんはぶつぶつと考える。

本当にそうだったら危ない。カリンちゃんがいるから少し安心できるけど…。

なんせカリンちゃんは自称人形士。

人を操ることが“才能”だからだ。これは“あの冬”でも頼りになった。

新学期早々にみたあの空き地には2階建ての長方形型の家が建っていた。はっきり言えば周りに花がたくさん咲いているだけで全然かわってない。…壊した意味ないし…。

1階はやっぱり店になっていてドアに『CROSE』の看板がかかっていた。

「誰もいないようだが…」カリンちゃんがドアノブを回しながらいう。鍵がかかっているようで開かない。

「ちょっとカリンちゃん。温室のドアみたいに蹴破らないでよっ!!」

私はハラハラしながらいった。しないから。と笑ってカリンちゃんはいう。

「あら?鈴々学園の生徒さん?」後ろから声がした。

…もちろん振り向く。そこには、後ろ髪を赤い紐で軽く結んだ背の高い女性が立っていた。

その声。その顔。女性の全てに覚えがあった。

黒百合楓。“彼”の正真正銘本当のお姉さんで、“あの冬”に大量殺戮をおこした—その人だった。

Re: 青空兎【ソラウサギ】辛いコメお待ちしてます… ( No.40 )
日時: 2010/03/18 20:03
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZxuEMv7U)

気にしてたよ!(笑)

さあ、さっさと更新してくるから・・・そっちの更新も待ってるぜ♪

Re: 青空兎【ソラウサギ】辛いコメお待ちしてます… ( No.41 )
日時: 2010/03/28 21:00
名前: 狂乱 (ID: M2SneLVI)

【10】
……。何を話せばいいだろう。

私達は楓さんに招かれて、前までレモネードを飲んでいたカウンターで紅茶を飲んでいた。

てか、今日飲み過ぎじゃないだろうか…。

「あ、あの。」珍しくカリンちゃんが下にでる。

「あなた、黒百合ですよね?なぜここに?」

楓さんがため息をつく

「わたしね。“あの冬”のあと、黒百合と縁をきったの。だれかに鐘を鳴らされて…。白百合の…鈴々学園に入学したの。自称逃亡者。私にはぴったりね。
 住むとこもなくて、空き地だった白百合の土地に…ここだけど。建ててもらったの。未来ちゃんに…」

「未来“ちゃん”?あなたと未来ちゃんは犬猿の仲だったはずっ!なんで?」最初からなければ誰もいなくならなかったのに…。私はほえた。

「おい、×××。」カリンちゃんがとめる

「白百合の中に入った限り、私は黒百合の後継者にならなくてすんだの。私はもう黒百合の人間じゃないから睨みあう必要はなくなったの。全部。鐘を鳴らしてくれた子のおかげ…」鐘を鳴らしたのは“彼”。つまり楓さんの弟なのに…。確かそのあと自殺に追い込んだのも楓さんじゃないだろうか。

—この人の中からも“彼”は消えている。

「あぁ。その子にあえたらなぁ。未来ちゃんは把握してないって。あなた達知ってるかな?」楓さんは優雅に微笑む。さすが元、財閥の後継者。

だけど私はそんなこと考えるよりも怒りがこみあげてきた。カウンターの上のコップにはいったナイフをつかむ。

「ふざけないでっ!あなたが彼を…彼を…」

死んだと、認めたくはなかった。楓さんは動揺している。

「やめろ。変なマネはよせっ」カリンちゃんがいう。

「彼を殺したのはあなたじゃない!!」私はいいきった。

コロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤル

頭の中に響く…。私は楓さんを押し倒すとナイフを首もとに当てた。…………——



“がくん”とナイフをもった手がゆるむ……。身体のいうことがきかない……—

“からんからん”と音がしてナイフが楓さんを滑り床に落ちる。

「やめろ。×××。」カリンさんは額に汗をかいていた。指がせわしなく空で動いている

私はカリンちゃんの“才能”でとめられていた。全力疾走したときのように荒い息をしている。

「ごめんなさい…ごめんなさい。私、知らなくて…」

楓さんは泣いた。カリンちゃんはそっとナイフを拾い上げ、指を動かすのをやめる。

身体が動くようになった私は、そっと立ち上がった。

「謝るのは私のほうです。カッとなってすいませんでした。」

私はカリンちゃんから鞄をうけとりドアを開けて帰ろうとした。

「ちょっと待って。」楓さんはそういうと急いで2階への階段をのぼっていった。


待っていると白いノートをもってきた。

「これ。あの子の落とし物だと思う。はじまりの鐘のとこに落ちてたから…。」

それは、私が“彼”にあげた薄いノートだった。

青い“釘が刺さったとんがり帽子”が表紙に書いてある。

間違いない。

「ありがとうございます」私は受け取った。

「あの、私のこと、ゆるさないで。いつまでも憎んでいて。それが私の罪なら、もう逃げたくないから。」

楓さんは強くそういった。

「はい。許したおぼえはありません。私はあなたのことを死んでも憎みます」

私は答えた。


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