ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 青空兎【ソラウサギ】—完結—
- 日時: 2010/04/11 16:34
- 名前: 狂乱 (ID: M2SneLVI)
こんにちはー。狂乱です…。
中2です。
暇なときでもダメ出し、感想などを聞かせてくれるとうれしいです。通常、友達の3人に読んでもらっているのですが、みなさんのほうが自分の作品もありますので少し辛い感想がきけるかな?と思っています。(もちろん甘い感想でも…。)
こちらの物語は外伝です。
>>3
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>>55【15】>>57【16】
>>70【17】>>73【18】
>>74【19】>>76【20】
>>75【エピローグ】
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- Re: 青空兎【ソラウサギ】 ( No.52 )
- 日時: 2010/03/29 20:38
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZxuEMv7U)
そこも直しといてよ!英国紳士としてはね(笑)
じゃあ、また明日ね♪
- Re: 青空兎【ソラウサギ】 ( No.53 )
- 日時: 2010/04/01 13:08
- 名前: 狂乱 (ID: M2SneLVI)
【14】
「キュー?キュー!!」
リンクスは温室をうれしそうに駆け回る。
「あはは。おい!待てリンクス!!」
小淵くんが笑いながら追いかける。
昔私達は楓さんが住んでいる喫茶店で放課後を過ごしていた。
今はもうあそこに行けないから、麻ノ葉さんの砦であった温室で過ごすしかない。
「なんでリンクスは姿が見えないのかな?」
私は宿題の手をとめカリンちゃんに聞く。
「×××は質問好きだな…。私だってわからないことはあるんだぞ?」
カリンちゃんに返されて、私はしょんぼりした。
やっぱりいらないのかな?じゃまなのかな?
「おい。そうしょげるな。お前はどう思う?」
カリンちゃんが笑って私にデコピンする
「……多分。心だけこっちにあるんだと思う。」
「私もそう思う。つまりリンクスはもう死んでいるが、リンクスには自覚がないから心だけ生きている。」
「つまり、幽霊ってことッスね?」
透明リンクスを抱きながら小淵くんは口を挟む。
「まっ、そういうことだ。」
カリンちゃんは手をあわせてそういった。納得。
「さて。リンクスは見つけた。×××。つぎは?」
「えっ?次?んん…わかんない…」
もちろん分からない。キミは捜してとしか書いてない…。
小淵くんがため息をつく。
「はぁー。天吹さん。まったく役にたたないッスね。言い出しっぺは自分なのにわかんないばっかりじゃないッスか…。」
“役立たず”心に冷たく響く
「おい。晟。取り消せ。×××も精一杯やってるんだ」
“精一杯やってなんにもできないの?”カリンちゃんが言った言葉が心で変換される…。
“役立たず” “役立たず” “役立たず” “役立たず” “役立たず” “役立たず” “役立たず” “役立たず”
冷たい声がそう言い放つ…。
「おい。×××。大丈夫か?」カリンちゃんが心配する。
いつの間にか私の周りはぐちゃぐちゃになっていた。
宿題のプリントはちぎれ。カリンちゃんにもひっかき傷がついている。私の腕にはカッターが握られていた。
「落ち着くッス……危ないッス…保健室に…」
“どっかいけ。役立たず。お前なんかいたら迷惑だ”
小淵くんが言った言葉が心で変換される…。
ここにいたくない…。 私は温室を飛び出した。
後ろからカリンちゃんの声がする…小淵くんの声がする…リンクスが鳴く…。
- Re: 青空兎【ソラウサギ】 ( No.54 )
- 日時: 2010/03/31 20:31
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZxuEMv7U)
さすがだね・・・(苦笑)
あ、短い文章の時はくっつけておけばいいんだよ。
私が書いてる小説を参考にしてみれば分かるさ♪
じゃあ、また明日ね♪
- Re: 青空兎【ソラウサギ】 ( No.55 )
- 日時: 2010/04/01 13:06
- 名前: 狂乱 (ID: M2SneLVI)
【15】
前にも同じことがあった…。
私は鈴鳴りの塔の最上階。はじまりの鐘に来ていた。
なぜか今は鐘がない。
ずっと未来ちゃんに聞き忘れてしまっている…。
私はいつもカッとなってしまう…。
そんなに大げさなことじゃないのに大げさにしてしまう…。
ため息をつく…。
キミみたいに、飛び降りてしまおうか…?
だれかがくる足音がした…もちろんわかってる。
カリンちゃんと小淵くんだ。それとリンクス…。
「天吹さん。ゴメン。へんなこといっちゃって…。」
小淵くんがペコっと頭を下げる。
「キュー…」
リンクスが心配そうに足にすり寄ってくる…。
私は振り向かず空を見ながら告白した。
「もう信じられない…。私は役立たずなんでしょ?なら、もう私はいらない。2人でみんなを捜せばいい…。私はみんなにも恨まれてる…。」
そう…あっちにいっても私は歓迎されない。
「ふざけるなよ…。×××。お前がいなかったらキミは学校にも入学しなかった。私だって晟とか希八に出会えなかったかもしれないんだぞ?」
「そうだよ。私がいなければ今まではなかったよね?
でも…これからは私がいなくてもつくっていけるんだよ?」
そう思ってしまう自分がくやしかった。
「本当にそう思ってるッスか?だとしたら本当の馬鹿ッス。」
私はカリンちゃんと小淵くんの方をむき柵に座る。
後ろに傾けば落ちて死ねる状態…。
「そう。質問して、人に答えを聞かないと進めない馬鹿なの。私。」
「アハハハハッ。分かってないッス!」
小淵くんは例のノートを広げる。最後のページのその次のページ…。
この前まではなかったのに…。
そこには今の距離でもみえるほど大きく書いてあった…。
「 」鐘をならせ!高らかに。
リンクスが鐘を持ってる。
私の名前が書いてあった…。
「キミはお前を信じてる。だからこのノートを残し、リンクスを残し、私達と一緒に見つけてくれることを待ってたんだ。」
…まだ必要とされている。…信じられている。
なら、私もキミを信じてあげたい。精一杯やってその気持ちに答えたい…。
キミに出会ったら、一番最初に彼の本当の名前を呼ぼう。
まだ死んじゃいけない…。
私はいつのまにか泣いていた…。
身体の力が抜ける…——。
死にたくなかったのに。
まだ死にたくないと思ったのに…。
身体はいうことを聞いてはくれなかった…。
私は地球の引力にひかれ、静かに柵から滑り落ちた…。
- Re: 青空兎【ソラウサギ】 ( No.56 )
- 日時: 2010/04/01 13:10
- 名前: 狂乱 (ID: M2SneLVI)
今回はくっつけすぎでしょうか?
そろそろクライマックス!!エピローグを書く日も近いです!!
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