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時の魔術師(第二章・開始
日時: 2010/01/24 20:03
名前: 白魔女 (ID: tPOVEwcZ)

ふははははっ、時の魔術師、復活ーっ!(狂

消えたと思ってたのに、復活しているという奇跡。
果たして待ってくれていた人がいたのか、という話だが……まぁ、細かいことはよしとしよう。


ってわけで、「時の魔術師」、またまたヨロシクお願いします。

「呪われた瞳と愉快な魔女達」にも、主人公のソラが登場するんで、よろしければそちらのほうも……(宣伝w




では、どうぞ(。・ω・。)ノ

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Re: 時の魔術師 ( No.1 )
日時: 2009/12/30 23:59
名前: 白魔女 (ID: iH8DsO3F)

プロローグ

 私は時の魔術師。

 時を操る魔女。

 過去に思い残した事がある者に呼ばれ、

 時間を巻き戻す。

 そして、その代わりに、

 その人の命を食らう——。

Re: 時の魔術師 ( No.2 )
日時: 2010/01/16 19:28
名前: 白魔女 (ID: PwsOoYFR)

☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆登場人物☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆・゜・*:.。.*.。.:*・☆



キャラクター№1
主人公)ソラ
時の魔術師の仕事をしている。
明るい性格だが、人間にあこがれている。


キャラクター№2
サキ
ソラの友達
黒い髪で、性格は冷たくツンツンしてるが根はやさしい。


キャラクター№3
モエ
ソラの友達
マイペースでのほほんとした性格。
語尾がいつものびる。


キャラクター№4
藤岡ケント
高校生。ソラの依頼人。
少し子供っぽい性格で、やんちゃ。

Re: 時の魔術師 ( No.3 )
日時: 2009/12/31 00:07
名前: 白魔女 (ID: iH8DsO3F)

——序章



 私はいつも通りに、夜明け近くに家に戻った。

 仕事は、大体夜中の12時から、5時くらいまで続く。

 今日の人間はまずかったなぁ、なんて思う私は、昼間は普通の中一の女の子として、中学校に通う。

 でも、魔女とて不死身じゃないし、最近は寝不足で、やつれ気味だった。

 箒から降りて、自分の部屋に窓から入ると、そのままベッドに倒れこむ。少しだけ——少しだけ、寝よう。最近仕事ばっかで。少しくらいいい、よね……?

 そうやって、まぶたを閉じた私が次に起きたのは、八時ちょっと前だったわけで。

「うわぁ!!寝過ごした!」

 私はさっさと用意して、私は家を飛び出した。



「ギリギリセーフ!」

「なわけあるかボケ」

 教室に入った私に、担任の山崎先生が冷たい言葉を浴びせる。

「五分オーバー。ここまで見事に遅刻されると清々しいなぁ」

 先生の言葉に、みんながどっと笑う。

「ハハハ。それってこれからも遅刻しろってことですか」

 そう言いながら私は席に着いた。

 小学校のときは、遅刻しても、それほど怒られなかったし、授業中に寝ても、勉強にはついていけた。けど、中学はテストも難しくなって、ドンドンみんなから離されるばかりだ。とはいっても、やはり眠いたい事は眠たい……。

 最近仕事ばっかりだし、授業中に寝る事が多くなった私は、もう先生にも見捨てられたらしく、怒られなくなった。喜ぶべきか悲しむべきかわからないが、とにかく今日も私は堂々と寝た。

Re: 時の魔術師 ( No.4 )
日時: 2009/12/31 00:09
名前: 白魔女 (ID: iH8DsO3F)

一話——魔女の友達——


「ソーラ。ソラ!」

 耳元で声がする。

 うるさいなぁ。もう少し寝かせてよ。私も疲れて……。

 パッシーン!


 いきなり私は頬を引っ叩かれた。

「え!?何、なに!?」

 寝ぼけておどおどする私に、誰かがまたチョップを食らわす。

「いっつぅぅぅ」

「さっきから呼んでるのがわからないの!もう帰るよ!」

「あ、サキ」

 私の眠りを無理やり妨げたのは、他ならぬ友達のサキだった。東洋の黒髪美人といったら、私はすぐにサキを思い出すであろうが、冷酷な瞳は、いつ見てもゾッとする。いつもツンツンしているせいでモテないんだよ、なんて私はいつも思っている。

「サキぃぃぃ、ソラが可哀相じゃん〜」

 のんびり口調の友達のモエは、サキをなだめようとしている。モエはサキとは正反対で、のほほんとしてのんびりして、語尾がいつものびる。ふっくらした顔は犬みたいで、人懐っこい。

 この二人が一緒にいるだけでもう、おかしいのに、遅刻常習犯で、いつも先生に怒られる私がいるなんて、なんともちぐはぐな三人組だが、ちゃんと成り立っているのは事実だ。

「モエは甘いのよ。コイツったら、いつまで寝たら気が済むんだか……」

 サキから殺気が(駄洒落じゃありません)見えるのを察知し、

「あはは、ゴメンね。悪かったよ。だから落ち着こう、ね」

 と慌てて言った。



「ソラはなんでいつも寝てるの〜?」

 下校中、モエが言った。

「そりゃあ、夜中まで勉強してるから!」

「ど〜せ、ゲームでもしてんでしょう」

「うぐっ」

 サキの冷たい言葉に、言葉が詰まる。

「失敬な。私だって勉強してるんだよ」

 言った後で私は気がつく。サキはいままでのテストずっと学年トップだったっけ。

「まぁまぁ〜。ソラも頑張ってるんだよ〜」

 そう言うモエも、成績がいい。

「うぅ、なんか泣けてきた」

「今さら遅いでしょ」

「貴様に“慰め”と言う言葉はないのかぁ!」

 冗談めかして私が言うと、即答で、

「ない!」

 という返事が聞こえた。

 モエの笑い声が響く——。


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