ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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      剣の舞。。。
日時: 2010/01/24 12:11
名前:   七瀬 (ID: c.8q4OQv)

ダークファンタジー系の物語書いてみたかったんだ!

 未熟者だけど読んでくれると嬉しいかな。

 皆がコメントしてくれると書いてて楽しい気持ちに
なるし、書いてて怖くないから。



  コメントよろしくお願いします////
  

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Re:       剣の舞。。。 ( No.15 )
日時: 2010/02/04 17:01
名前: 七瀬 (ID: c.8q4OQv)



 ありがとう御座います!!

 コメント貰えて感激です!!


Re:       剣の舞。。。 ( No.16 )
日時: 2010/02/04 17:22
名前: 七瀬 (ID: c.8q4OQv)




  #12



 「有難う、黒安威、助かったぞ」
「…足手まといは御免だからね」

  本当に素直なのか気遣いが無いのか、
どっちなのだろう。

 「雷光、主にも礼を言おうか」
「い、いや、いいよ、雪海ちゃんの役に立てたんなら
そんなの…で、でもどうしてもというなら…」
 何故か躊躇っていた。
 関係あるまい。
「そうか、では礼は言わないとしよう」
「あ、う…」

 落ち込んでいた。
淀んだ空気が見える。
 いや、断ったのは主であろう。

 「反撃と行くか…」

 何事もけじめが大切だ。

 「『九花』
  『百花』
  『桜花』
  『華花』
  『四花死相』」

 「小娘如きの技に後れをとるなよ」

 む。

 「だれが小娘だ…」

 禁句の言葉を、奴は——!!

 「もう遅れをとるのは、飽きたんだよ!!!」

 ———『四花死相』
    『叫当刀剣』!!!

 「ああぁぁああぁぁぁぁぁぁああ!!!!」

 妾はこんな所で、終わっていられる程
ヤワじゃないぞ。
 そしてそんなに暇では無い!!!





Re:       剣の舞。。。 ( No.17 )
日時: 2010/02/05 17:42
名前: 七瀬 (ID: c.8q4OQv)



  10人程倒した。
残るは、否、残りも10人。

 ——いける。

 「お前は退け」

 ん?
 
 「いや、それは僕の台詞だと思うよ男の子、
  死んで腐り果てろ」
「あ?雪海ちゃんにあんな傷負わせといて?
いやだね〜、あ、本当は治すつもりだったとか?
反抗期?」

  雷光と黒安威の間にひび割れが見える。
というか本当の本気で本気の本当で争っている場合で
は無いのだが…。

 「お前、黒安威!!?」

 次は敵から声が。

 「……」
 
 肝心の黒安威は無言だった。
 真顔で、面倒くさそうだ。
 いや、でも戸惑っているような——?

  暫くして黒安威は溜息をもらした。
『参った』という顔をしていた。

 当然の事であろうな。
告げも無く、敵の仲間になっていたのだから。

 「面倒くさい…、
  やろうぞ」
「同感だけど…」

 黒安威は躊躇っていた。

 「元は仲間だった——か?」
「うん」

 即答した。
まあ、黒安威らしいが。

 「迷っている暇は無い。
 大体、これからの戦闘、そんなの茶飯事になって
くる可能性も存分にあるぞ。
 知り合った奴が敵だったという可能性がな」
「……うん」
 「主がどれほど部隊に感情移入したかは知らぬが、
妾の方をとるというのならば、全てを捨てる覚悟で
来るがよい」
「——…分かってる」

 何故か、腹がたってくる。

 「だから、もう1度言おう」
「?」
「妾の仲間になってはくれまいか?」
「…」

 驚いたような顔で妾を見る。
 
 「主の力が必要だ。
その力を貸してはもらえぬだろうか」

 不安——だった。

 黒安威の力を欲したから。
 また、部隊にとどまるのではないかと。

 ——お願いだ。

 黒安威は雷光に視線を移す。
 頼むぞ——雷光。

 「黒安威を入れるなんて、屈辱」

 おい。
 妾は苦い顔をする。

 「でも、僕にとって雪海ちゃんが絶対だから、
まぁ、雪海ちゃんが言う通り——って事、で」




Re:       剣の舞。。。 ( No.18 )
日時: 2010/02/06 18:15
名前: 七瀬 (ID: c.8q4OQv)


 そして妾に視線を戻す。

 「もう1度言おう、力を貸してはくれまいか?」
 「……」

 無言だった。
 yesかNo か。

  「ゆ…き…」

 「!」

 涙を流していた。
 らしくない。
 そして理由も分かるまい。
 黒安威?
 妾は名を呼ぶことしか出来ない。

 「うん うん
  決めたのに 迷ってごめん」
「気にするな
妾とて主と同じ経験がある。
組織を裏切った経験がな」
「なっ、雪海ちゃんが裏切る!?
どれだけその組織は最低なんだ!?
八つぎりにしてやる!!」

 無視。

 「さ、暴れよう!早速力を貸してくれ!」


 ————必要されようと思ったことはあっても、
     必要とされたことは無かった。

 「うん」

      


    暗黒天国の始まりは
            いつからだったか?




Re:       剣の舞。。。 ( No.19 )
日時: 2010/02/07 19:00
名前: 七瀬 (ID: c.8q4OQv)



  #13


  全員倒した所で妾が口を開く。

 「全く…弱い奴らを銃にしか頼らずとは下等な
奴よ、憐みを覚えるぞ」
「雪海ちゃん…なんて優しいお言葉…」

  ……どこがだ。

「それにしても、よくこんな下等な奴等に雇われて
おったな黒安威、こ奴と主とじゃヒラメとサメぐらい
戦力に差があるであろう」
「しょうが無いさ、身分的にそうなるんだよ、
この部隊に敵が乱入してきた時、なぎ払うのは
僕の役目だった」
「そうであろう、御約束だ」

  なんと情けない部隊だ。
こんな下等な部隊に黒安威のような強さを持つ男を
雇っていたなどと、無礼な事だ。
 とんでもない護衛である——
情が移るのも無理は無い。
 何故って、弱いから。
 人殺しにむかない人材は放っておけないに
違い無い。
 ———宝の持ち腐れにも程があろうが。

 「雪海ちゃん、階段あったよ」
「そうか…行こう」

  上れば上る程、嫌な気を感じる。
これはなんだ。

 ———キンッ

 刀と刀が衝突する音。
 妾の刃と誰かの刃。

 「行き成り戦闘に入るなど失礼な奴だな——
主は戦士では無く殺人鬼か」
「そうだぜ…、殺せればそれでいい
無所属の俺にはそれがお似合いだろ」

 無所属?

 ——カンッ

 払う。

 「今の行為は 挑発と受け取って良いのか?」
「…んー、違うねぇ、俺は今暗殺する
つもりだったから」
「本戦に入っているという事か…」
「正解だぜ、お嬢さん」

 成程な——殺人鬼か。

 「相性的に、妾はこ奴の事を相手には出来まい」
「死を認めてるのかぁ?はっ、正しい判断だなぁ」

 楽しそうに、そして吐き捨てるように、
奴は——気に喰わぬ。

「残念だな、生憎、妾は負ける気も死ぬ気も無いよ」
「あ?」
「妾は不戦だ、戦うのは違う奴だ」

 妾は奴の心臓部の肌に刀を触れさせた。
 奴は「つまんねぇ」と不機嫌に呟く。

「雪海ちゃん」
「分かっておる、奴は殺人鬼だ、妾は術師であり
剣士ではあるまい。殺人鬼の相手は刃の使いでなく
てはな、術は殺人用のものでは断じて無い」
「でも、だからこそ術師がいいんじゃない?」
「…そんな理屈通用せぬよ、妾には。
肌を傷付ける武器を揃えるお方など、肌に気をはらっ
ておる術師にはかなわぬよ」

 奴と戦う事に対し躊躇いはあるが勝算が無い訳では
無い。
 ただ、戦えば術師は術を使えなくなるかも知れん。
 深い深い歴史の中に眠らされた術師の真実が
目覚めかねぬからな…。




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