ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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十二支牢獄Story
日時: 2011/04/29 22:14
名前: 叶嵐 ◆RZEwn1AX62 (ID: c5zRNdeN)

ハジメマシテ、コンニチワ。
スレを見てくれたことにマジ感謝です。


いつ挫折するか分からないような真の駄作者につきあってくださる方のみ、お残りください。

【注意書き】
1.この作者、挫折経験アリ
2.荒らし駄目・絶対!
3.コメ大歓迎
4.意味不(←ここ重要
5.多分グロアリ…?
6.更新亀以下(←ここも重要

  では、これより始まりますは一人の少女と十二人の囚人の話に御座います。
  お気に召されれば光栄に御座います——————


※お客様※
  ◆アキラ様  ◆*+。弥生*+。様  ◆神凪和乃様  ◆腐女子まん*羽菜。様  ◆ソナー様

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Re: 十二支牢獄Story ( No.21 )
日時: 2010/11/02 19:03
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

参照100おめっとです!!
宴だ! 盛大にお祝いだっ!

Re: 十二支牢獄Story ( No.22 )
日時: 2010/11/03 11:17
名前: 叶嵐 ◆RZEwn1AX62 (ID: fMPELWLk)
参照: http://俺様こそ真の駄作者だッッ!!

>>アキラs

ええ! やりましょう、宴!!
酒だぁぁ! 酒持ってk((ヲイ

参照100突破有難うございます!

Re: 十二支牢獄Story ( No.23 )
日時: 2010/11/06 11:59
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

未成年の禁酒は法律で禁じられています云々…笑

Re: 十二支牢獄Story ( No.24 )
日時: 2010/11/06 16:52
名前: 叶嵐 ◆RZEwn1AX62 (ID: fMPELWLk)
参照: http://俺様こそ真の駄作者だッッ!!

>>アキラs

見つからなければいいんd(黙
あ、ちょ、待って! 連れて行かんといてぇえぇえええ!!

暴走スマソ<m(__)m>

Re: 十二支牢獄Story ( No.25 )
日時: 2011/03/27 15:21
名前: 叶嵐 ◆RZEwn1AX62 (ID: c5zRNdeN)
参照: http://…どーも恋愛モノは向いていない。

8話:『大量殺戮者なの』




男子棟 第?区画


「…………また、始まるの?」
「…………わかってるよ。 でも、恐いんだ」
「…………! そんな………」

一人の少年は宙を見つめ、まるで誰かと話すように呟く。

しばらくすると、その《ナニカ》は消えたようだ。
少年は、何かを諦めたように俯き泣きだした。



・・・

(螺猿さん、かぁ……! いい人だったなぁー)


自由時間も残り少なくなってきているため、小走りで牢に向かう。

少し顔が赤かった気がするが、大丈夫だろうか……。



(熱、あったのかなぁ……??)

それなら、道案内なんて頼まなかったのに。

だが、ここで心配しても何もできないので、ただひたすら走る。


牢の中には既に三人とも戻っていた。

「あ、あの………」


恐る恐る声をかけると、三人全員がこちらを振り向いた。

「あ、え、うう………」

何と言っていいかわからず、唸っていると広富さんが出てきて私を抱きしめた。


「………………………………へ?」

突然のことで反応が遅れる。


「ひ、広富さん???」
「どこ、行ってたんだい…………!」
「ど、どこって………ただがむしゃらに走ってたら、いつの間にか男子棟のほうに……」
「!! 何やってんだい!」
「え?」

頭の上に?を出していると、後ろから和田さんが顔を出した。

「よう無事で帰ってきよったなぁ、レイトちゃん。 今、男子棟に近づくのは自殺行為やで??」
「あ、それ螺猿さんにも言われました」
「!!! レイトちゃん、【十二支】の一人とおったんか?!」
「うわっ! え、ええ。 そんなにすごい人なんですか?」

二人の迫力に後ずさりしながら、思い返してみるがそんなにすごいとは思わなかった。
ただの、同年代の普通の少年だった気がするが……。


「………………お姉ちゃん。 【十二支】はどうやってなるか知ってる?」
「え、うん。 螺猿さんが言ってた。 その区画の人と、その、殺しあうんでしょ……?」

今まで牢の奥で黙っていたナイちゃんが口を開いた。

「…………………そう。 つまり、【十二支】になっている人は多くの人を殺している。 大量殺戮者なの」
「そ、それ、は……そうだけど」

それでもやっぱり、さっきまで自分の横で一緒に歩いていた少年にはそんな印象は受けなかった…………。

「……………………お姉ちゃん、死なないでね」
「え?! そ、そんな死なないでなんて…」
「…………………大丈夫。 きっと護ってくれるよ」
「??」

私にはナイちゃんの言葉の意味がよく分からなかったが、それでもナイちゃんは薄く笑って私を見つめていた。



・・・

その翌日、わたしにボロボロの布が渡された。
これは雑巾だろうか?
そんな疑問が浮かぶほどのボロさ加減だった。

看守が言うには、このボロ布はここの囚人服らしい。

よくよく見ればきちんと腕と頭を通す穴があった。


「どうですか………?」
「いまいち……サイズがデカイねェ。 ちょっと待ってな」

そう言って広富さんは自分の服の裾を引き裂き、私の腰に巻き付けた。

「ここの服は、使い回しされててね。 これも前には誰かが着てたってことさ」
「そうなんですか……」

既にボロ布と化してきている囚人服を眺める。

(これを私の前に誰かが着ていた。 でも、その人はこの世にはいない……)



なんと悲しい事だろうか。


その人にも、恋焦がれる人が居たのだろうか。



温かい家族は。



きっとこんなことを言えば、広富さんは幸せ者の発想と鼻で笑うのだろう。


「死、それは白。 生、それすなわち黒………」
「ん? 何か言ったかい??」
「い、いえ! 何も………」

その時、仕事の開始を告げるベルが鳴り響いた。




「あの、和田さん……」
「ん? あ、そうだ。 うちのことは『トーヤ』でええよ」
「じゃ、じゃぁトーヤさん…最近看守の装備がすごくなったと思いませんか?」
「ああ。 それはこの前も話した通り【十二支】戦挙が始まるからやね」
「とうとう……始まるんですか?」
「うん。 この戦挙で【十二支】になれれば、多少の自由が許されるからね」


「あ、レイトちゃん!」
「え?」

声がした方を振り向くと、そこには螺猿さんがナイちゃん頃の子供と一緒に立っていた。

「じゅ、【十二支】……!」

トーヤさんは素早く構える。

「トーヤさん、螺猿さんは怖い人じゃ……」
「レイトちゃん、ここじゃ他人なんて信用したらアカン!! ましてや、【十二支】なんてもってのほかや!!」

トーヤさんのすさまじい気迫に思わず後ずさる。


「まるで僕たちを憎んでいるようないいかだねェー。 ま、その意見には賛成だけど」


視線で人が殺せるほどの迫力で睨んでいるトーヤさんをもろともせず、螺猿さんはからりと笑う。



「あ、あの……」
「何? レイトちゃん」
「昨日、顔……赤かったみたいですけど、大丈夫でしたか?」
「へ?」
「もしかして、熱とかあったんじゃないかなって……でも、大丈夫そうですね! 安心しました」

トーヤさんは何かを探る目つきで螺猿さんを見ていたが、ふいにニヤッと笑った。

「ガキ」
「〜〜〜〜ッ! 違うッ! ただ俺は、女子に免疫がないだけでッ!!」
「あははは! 必死になっとる! やっぱガキじゃぁ〜!!」


真っ赤になる螺猿さんと、そこら辺を転げまわって爆笑しているトーヤさんの二人を私は頭の上に?を乗せ、眺めていた________


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