ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 私が書いた小説はただの妄想に過ぎなかった。
- 日時: 2011/01/08 12:11
- 名前: 涙歌 (ID: qizRGjjT)
初回作『隠忍』に基づいた二作目。
よろしければどうぞ。
荒らしは無視。
- The same confession is repeate ( No.3 )
- 日時: 2011/01/08 14:32
- 名前: 涙歌 (ID: qizRGjjT)
—入 学 一 ヶ 月 後—
見事に私は人気の座へと登り詰めた。
私が通れば誰もが振り向き、
私が向かってくれば道を開ける。
飽きもせず私の世界へと入り込んでくる。
いらっしゃいませ。
なかなかの品物がお揃いですよ。
ありがとうございました。
次のご来店はご遠慮下さい。
あーばかばかしい。
「好きです。付き合ってください」
告白・・・・。
38回目。
私のどこが好きなの?
本当の私など知らないくせに。
私のどこを見てるの?
だけどこれだけには真面目に答えるよ。
「好きになってくれてありがとう」
笑顔。
とびっきりの笑顔。
わぁお。顔が真っ赤になってる。
ドキドキしてるんだろうなぁ。
可哀想に。
「・・・・でも」
一瞬で顔が凍りつく。
ふられるって覚悟してるのかな。
大丈夫だよ。
ふる価値もないから。
「私みたいな人間を好きにならないほうがいいよ」
そして唐突に去る。
今後ではどんな顔をしてるのかな。
びっくりしてるだろうなぁ。
噂通りだとか思ってるのかも。
まぁ告白されたら、
この二言しか言わないけどね。
誰に対しても。
あぁ小説・・・・・書きたいなぁ
- Those days when novel was frie ( No.4 )
- 日時: 2011/01/08 15:17
- 名前: 涙歌 (ID: qizRGjjT)
—神 崎 家—
普段はかけない眼鏡。
勉強とテレビを見るときと
パソコンで小説を書いてるときだけ。
私に暇はない。
必ずいつもやることがある。
だいたいの時間はパソコン。
私は小説を書くのが好き。
自分の頭の中で思い描いたことを好きなままに
思い通りに書ける。
私の理想の世界。
私が小説を書くきっかけになったのが、
『小説カキコ』
と言うサイト。
見れば様々な人が小説を書き、
たくさんの人が読んでいた。
そして私も書き始めた。
『隠忍』と言う題名で。
主人公の名は私と同じ“神崎悠”
私が理想とする姿を書いた。
ぐだぐだの内容だったが、私自身は満足していた。
小説を書いてるときだけが
唯一の楽しみだった。
でもそれからは書いていない。
受験勉強や習い事が忙しかったからだ。
でもそれをきっかけにあまりパソコンと向き合わなくなった。
全てがめんどくさくなってしまったのだ。
もう何も思いつかない。
だから今の私は空っぽ。
別にいっか。
死ぬわけじゃないし。
まぁいつ死んでもいいけど。
生きてるほうが退屈だよ。
何か面白いこと起こらないかなぁ。
この一週間後、私は思いもよらぬものを目にする
- The person in the novel : to t ( No.5 )
- 日時: 2011/01/08 15:51
- 名前: 涙歌 (ID: qizRGjjT)
—1 年 3 組—
「聞いた聞いたっ!?転校生来るらしいよ」
出た。
噂大好きちゃんこと“田辺真希”
いっつも私についてくる。
こいつだけじゃないけど。
「知ってるぅ〜。男だっけ?女だっけ?」
知らなかったんでしょ。
知ってるふりしなくていいよ“鴨志田成美”
「男でしょ?しかも6人も!!」
えーあんたまで乗っかるのかよ“青木美鈴”
朝っぱからうるさい。
今日はいつにもましてうるさい。
よかったね。
転校生が来てくれて。
そんなにうれしいの。
はいはい、かわいいですねー。
でも人の有意義な時間を邪魔すんなよ。
「イケメンかなぁ〜」
「でも6人もこの学年に来るの?」
「そうみたいだよ。でもめずらしいよね。こんな時期に」
「ってか高校も転校とかってできるんだね」
女子の会話は話にならん。
私は寝たいよ。
昨日もレポートの仕上げと教師から頼まれた
作文を書いていて寝てないんだから。
「悠はどう思う?」
あーめんどくさい。
適当に流そう。
「楽しくなるんじゃない?」
こんな一言でも彼女らは盛り上がる。
便利だね、君たち。
キーンコーンカーンコーン
ほら、鐘なったよ。
とっとと自分の席に着け。
ざわめく教室に担任が入ってきた。
ざわめきがおさまる。
女子は皆目を光らせ、男子は口を曲げている。
「おはようございます。今日は転校生が来ています」
知ってるよ。
「うちのクラスには男子2名が新しく加わります」
じゃぁ一番多くなるんだ。
ってか早くしろよ。
「どうぞ、入ってください」
彼らが教室に足を踏み入れた瞬間
時間が止まったかと思った。
女子が期待通りだと言わんばかりに
こそこそ話し始める。
キャーキャー聞こえる。
ちょっと待ってよ。
嘘でしょ?
そこにいたのは————————・・・
「では、自己紹介をお願いします」
唾を飲む。
違う、ただの偶然だ。
こんなことありえない。
嘘だ。
「その前に、実はこんなかに俺たちの幼馴染がいまーす」
彼の言葉で一瞬にしてまたざわめき始める。
は?
何言ってんの、コイツ。
落ち着け。
まだ話が終わったわけじゃない。
まだ決まったわけじゃない。
「静かに!どういうことですか?」
「だから、幼馴染がいるんですよ、こんなかに」
片方の男が一人で話すのを
隣にいるもう一人は黙って立っている。
「まだ、わかんないことばかりなので、そいつに教えてもらいます」
「まぁ、別にそれは構わないけど・・・」
「じゃぁ俺たちの席、そいつの近くでいいですよね?」
「・・・・ええ。でも、その子は誰なの?」
高鳴る鼓動。
静まり返る教室。
違う 違う 違う
何度も頭の中で繰り返す。
「本人からは出てきてくんないと思うんですけど・・」
そして彼らは一回口を閉じて
二人で声を揃えて
「神崎悠」
私の目を見て言った
- Re: 私が書いた小説はただの妄想に過ぎなかった。 ( No.6 )
- 日時: 2011/01/08 16:31
- 名前: tomoka (ID: I1.lOxPt)
はじめまして tomokaっていいます。 続きが楽しみです♪
- ありがとう(-^〇^-) ( No.7 )
- 日時: 2011/01/08 16:36
- 名前: 涙歌 (ID: qizRGjjT)
コメントありがとう(*´∀`*)
たぶん意味がよくわかんなくなっちゃうかもしれないけど
これからもよろしくお願いします☆
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