ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 怪談(短編集)
- 日時: 2011/04/21 22:26
- 名前: 涼 (ID: fS3ho1RJ)
始めまして私の名前は涼と言います。
色んな怪談話を書きたいと思ってます
よろしくお願いしますね
- Re: 怪談(短編集) ( No.29 )
- 日時: 2011/04/25 18:53
- 名前: 涼 (ID: fS3ho1RJ)
*/ ちぃ
うん、短編もあるよ笑
ネタ切れに苦しんで、
何とか七番を書いたぜ(
——
*/ かりん様
七番がシリーズ化できますね笑
時々青年陰陽師くんは出ますよ、
つまり、シリーズ化ですね笑
- Re: 怪談(短編集) ( No.30 )
- 日時: 2011/04/25 18:56
- 名前: かりん ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)
シリーズ化☆
シリーズ物大好きだよ☆(あれれ・・・いつの間にかタメに・・・)
- Re: 怪談(短編集) ( No.31 )
- 日時: 2011/04/25 21:22
- 名前: 涼 (ID: fS3ho1RJ)
*/08 ( 閉鎖病棟 )
精神科病院のとある病棟の中はいつも笑い声と悲鳴で溢れる。
今日もまた大騒ぎする奴に麻酔を打たせて眠らせた。
本当はこんな事したくない。
だけど仕方ないのだ—と言い訳する自分が馬鹿馬鹿しい。
今夜は夜番の看護婦たちが見回りをするのに俺が先にした。
ただの気まぐれが単なる正解かも知れない。
「ふうー、静かだな……」
昼間の疲れが押し寄せたが一気に吹き飛ぶくらいの静けさだ。
喉が乾いたので下にある自動販売機に行く事にした。
1階の自動販売機でコーラを買って近くのベンチに座って飲んだ。
飲んでいる最中に、視界の先から人影が見えた。
誰だよ、見回りしている看護婦か?
いや……違うな、看護婦ではなく患者だった。
大変困ったな、ちゃんと個室に鍵を掛けたはずなのだが。
人影の正体である女性は俺に優しく穏やかな顔立ちで微笑んだ。
精神を病んでるようには見えないのだが、人は不可解で油断できない。
女性は俺の隣に座った。見た目からして仕草からして上品な人だ。
「こんばんわ、私は狩谷優子と言いますの」
「あ……こんばんわ」
のんきに挨拶している場合か、患者なんだぞ。
俺は話しかけようとするが遮るように。
「先生、私は家族に頭が可笑しいと言われ、此処に入らされました」
寂しげに微笑んで言ってみせた女性。
唖然とする俺に、女性はまた微笑む。
「本当は私が好きな人がいましたの、だけど死んだ時から……」
普通はそこで取り乱したりするのだが平然としている。
精神科専門の医者である俺はすぐに分かった。
この人は正常だ。過去にここに入院していたのか?
だとすれば何故ここに入れるんだ、もう病院は仕舞ってるのに。
「それから最初は抵抗しましたが今ではもう正常になりましたの」
嗚呼、この人はもうすぐ退院間近な患者さんなんだな。
それなら1階の自動販売機まで行けるわけだ。
患者が減る事は良い事だ。お大事に、人生に幸あれ。
「ふふ…、それでは」
「おやすみなさい」
良い出来事だったな、と俺は上機嫌になった。
ふと、足元に何かが落ちている。
何だろ……?
「——ん?」
拾ったのは綺麗な赤色をしたルビーのネックレスだった。
狩谷優子さんに届けなくては。
俺は慌てて狩谷さんの後を追った。
階段を上り下りしながら狩谷さんの後姿が見えた。
追いかけようとする足を止める、狩谷さんの入った病室は、
関係者や患者の家族など以外は立ち入り禁止の閉鎖病棟だった。
鍵を閉めたはずなのに……。
狩谷さんはその鍵が閉められたドアを開かずに透けて通った。
俺はありえない光景に言葉を失うと同時に気を失った。
——
俺が目覚めた時に朝日が目に沁みて眩しかった。
起き上がれば目の前にはいつも通りの閉鎖病棟のドアがある。
ふと、手に握ったはずのルビーのネックレスが消えていた。
何処に探しても見つからなかった。
その後、俺は看護婦に聞いた所によると狩谷優子は存在していた。
だが、それはもう、数十年前の以上の話なのだ。
そしてその女性が死ぬ間際に探していた物がある。
それは、成人祝いに買って貰ったルビーのネックレスだという。
- Re: 怪談(短編集) ( No.32 )
- 日時: 2011/04/25 21:58
- 名前: かりん ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)
なるほど・・・目的のものを見つけ、成仏したってことですね。
- Re: 怪談(短編集) ( No.33 )
- 日時: 2011/04/25 22:02
- 名前: 涼 (ID: fS3ho1RJ)
*/ かりん様
はい、そういう事ですね笑
解釈はご自由に(黙れ
怪談からズレてるよーな^^;
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