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怪談(短編集)
日時: 2011/04/21 22:26
名前: 涼 (ID: fS3ho1RJ)






始めまして私の名前はりょうと言います。
色んな怪談話を書きたいと思ってます


よろしくお願いしますね





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Re: 怪談(短編集) ( No.9 )
日時: 2011/04/22 22:57
名前: 涼 (ID: fS3ho1RJ)

     独り言会?


  こんばんわ、遅かれながら怪談センスが
  全く無いに等しい涼でございます。
  というか3話の話は完璧に、
  怪談では無いですよね、妖怪話ですね。


  すみません……。


  時々暴走するのが私の悪い癖なのです(
  気をつけるようにしているのですが、


  そんな訳で独り言会を終わります。
  短いですね、何の為に書いたんだ、
  3話の言い訳会か?




Re: 怪談(短編集) ( No.10 )
日時: 2011/04/23 09:27
名前: かりん ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)

悲しい話でしたね・・・

Re: 怪談(短編集) ( No.11 )
日時: 2011/04/23 10:42
名前: ちぃたろー (ID: d0.NUEEa)

私にも妹が居るんですけど…

怖かったです(>_<)

でもハマりますね

応援してます☆

Re: 怪談(短編集) ( No.12 )
日時: 2011/04/23 13:22
名前: 涼 (ID: fS3ho1RJ)

    */ かりん様

   たしかに悲しいですね…。
   江戸時代の大飢饉が、
   モデルです。



   ——



    */ ちぃたろー様

   大好きな妹を読んでくださいましたか!
   私自身、姉が一人居るんです笑
   応援ありがとうございます。





 

Re: 怪談(短編集) ( No.13 )
日時: 2011/04/23 14:11
名前: 涼 (ID: fS3ho1RJ)

  */04 ( その罪 )



肌寒さがまだまだ残る春の夜道を僕は歩く。

僕は座敷童子だ。

先程居た家に幸せを届けたので次の家を探している途中だ。

その探している途中に、ある小さな墓地を見つけた。

僕たち妖怪の仲間が集まる時刻だから、足をそこへ進めた。

妖怪は何処にもいなかった。

まだ早すぎたかな…と僕は少し高いコンクリートの段に座った。

そこに人影が見えた、こんな真夜中に誰なんだろう……。



「あれ、君も幽霊?」



優しく微笑む女性が僕の目の前にいた。

とても綺麗だ、それが第一印象。

女性の下半身は無い。幽霊は足どころか下半身は見えないのだ。




「違う、僕は座敷童子だよ」

「あの座敷童子くん?私の家にも来て欲しかったな」

「人間はいつもそう言うね」

「うふふっ…」




とても安らぐ感じがする声だった。

女性は自分の思い出の話を僕に聞かせてくれた。




「私ね小さい頃から病弱だったの、だから散々苛められてたんだよね
 それにまともに学校に行けないし勉強も病弱の所為ではかどらない」




とても悲しそうな目をする女性。




「大学に行き初恋の人が出来たの、だけどそれも友達だと思ってた人に取られたの
 お母さんもお父さんも病弱な私なんかよりお姉ちゃんを可愛がった」




段々と目が怒りに燃えてる感じに変わった。

僕はそれを直接見る事が出来ない。




「私には完全に居場所がないの、……それは全部、この病弱なっ!」




僕は深く溜息をする。

女性は不思議そうに首を傾げた。




「……だから自殺したの?」

「———っ!!」




女性は傷ついたような表情を浮かべる。

そしてわなわなと震えた。

手首には、赤く細長い傷痕。

カミソリで手首を切って出血死したんだ………。




「あのね、自殺したら天国に逝くと思った?」




自殺は罪か罪では無いか、人間たちに議論されている問題。

だが、死と関係ある妖怪たちは知っている。

自殺した人間の末路を——。




「地獄だよ、それも……暗闇を永遠にさ迷う地獄」




女性は顔を大きく歪めて泣き叫んだ。

狂ったように叫ぶ。




「いやああああああああああっ!!!」

「ほら、暗闇に誘う黒い霧が現われたね」




真っ黒な霧が彼女を包み込む。

僕は触れるけど、あえて触らないし助けない。

これは冥界の掟なんだ。逆らえば地獄に堕ちるからね。

それに自業自得だよ。




「君の家に一度だけ来たけど、むしろ君の両親とお姉さんは君の事で、自殺したから……泣いていたよ」




実は墓地に来る前に偶然この女性の家に来たのだ。

中には自殺した人間の家族が泣いていた。

それでも冥福を祈ってる。

切ない。

どんな理由があれ自殺すれば暗闇にさ迷う罰があるのだ。




「愛美、愛美……と叫んでいたね」

「たっ……助けてぇえええええっ!!」



家族の話をしているのに自分の事だけが大切なのか。

もう救いようも、同情も無い。

これはチャンスだったのに。

君がもし家族に対して後悔すれば成仏できるはずだったのに。

これは地獄を治める閻魔大王様が策の試しに、僕に命令したのだ。

運良く僕が君を選んだのに、ね。

黒い霧は彼女を全身包み込み、ほとんど姿が見えなかった。




「さよなら、……バイバイ」



彼女と共に黒い霧は跡形なく消えた。

もうすぐ丑三つ頃になる。

僕は墓地の奥へと、闇に紛れ消えていった。








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