ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 怪談(短編集)
- 日時: 2011/04/21 22:26
- 名前: 涼 (ID: fS3ho1RJ)
始めまして私の名前は涼と言います。
色んな怪談話を書きたいと思ってます
よろしくお願いしますね
- Re: 怪談(短編集) ( No.24 )
- 日時: 2011/04/23 21:17
- 名前: ちぃたろー (ID: d0.NUEEa)
ありがとう(^v^)ノ
めちゃくちゃ嬉しいよ〜
あ、私もタメでokだから!
練習かぁ〜…
私はノートに小説のネタとかを書いてるんだけどね、
そのネタ用ノート今4冊目なんだよ?!
なのに一向に上達しないという…orz
も少し頑張るよ!
アドバイス、ホントありがとう( ° v ^ )-☆
- Re: 怪談(短編集) ( No.25 )
- 日時: 2011/04/24 11:58
- 名前: 涼 (ID: fS3ho1RJ)
*/ ちぃ
頑張れ私も応援するぜ★
とゆーか、私の場合は、
ネタ切れだし(泣
- Re: 怪談(短編集) ( No.26 )
- 日時: 2011/04/24 23:17
- 名前: 涼 (ID: fS3ho1RJ)
*/07 ( 初夏と夕焼けの森 )
初夏は少しだけ暑く本格的に夏が到来する季節の前触れだ。
そんな季節の森は夕焼けに染まると神秘的だった。
あたしはその森に初夏になれば、毎日欠かさず通った。
愛しているあの人と約束したから、ずっと待ち続けているの。
あたしは絶対に忘れないわ、あの人は絶対に来るんだから。
ただ今は理由があって来れないだけ。
あたしの大好きな初夏はこれから始まったばかりよ。
ある日の朝に見かけない男が森の小道から歩いてきた。
正確に言えば青年が正しいかしら?
とにかくその見かけない青年はあたしのほうをじっと見た。
もしかしてあの人と思ったけど良く見れば顔が違った、違うわ。
あの人の事を一度も忘れた事が無いもの、絶対に違うわ。
あたしはその青年に微笑んだ。
だけど青年は無表情。顔に一切の温もりも感情も何も感じない。
そして青年があたしのほうに近づいて。
「あんたはもう逝くべきところに逝くんだ」
「あら、家に?……あたしはあの人の約束でここで待ってるの」
「残念だが、あんたはここに居るべきじゃない」
「あの人と約束したのよ」
変なことを言う青年を構わなければ良いのに、構ってしまう。
それは不思議な魅力だからかしら。
「僕はアンタを救おうとは思わないが、これも仕事でね」
「仕事って、なあに?」
「陰陽師さ」
空気が変わった。神聖なこの美しい森に穢い奴が迷い込んだわ。
あたしの愛するあの人との思い出の場所を穢す気なのね。
「好い加減にしろ、あの人とは……大澤浩輔だろ」
言葉を失った。何で見知らぬ青年くんがあの人を知ってるの?
頭がパニックで混雑する内に青年は言い続ける。
「大澤さんを殺したのはアンタだろ?」
この言葉にあたしの脳裏に浮かんだのは全ての記憶と結末だった。
あたしはあの人を愛してるのに、あの人は別の女に移った。
だから、ダカラ…………。
「大澤さんの奥さんとそのお腹の子供を最初に殺したんだろ?」
「だって………あの人が悪いんですものっ!!」
あたしがあんなに愛してたのに捨てるなんて酷すぎるわっ。
何故アナタはあたしを捨てたの?
永遠に分からない疑問だった、はずなのに。
「大澤さんはアンタを捨てたんじゃない、アンタは死んだんだよ」
思い出した記憶は、通り魔に襲われた自分の亡骸。
あの日コンビニで好きな炭酸ジュースを買おうと家を出た。
それがあの人とあたしの最後に会った日だった、永遠に別れるのに。
通り魔にお金を奪われた挙句に証拠隠滅として殺されたんだった。
それから最初はあの人は嘆き悲しんだけど、立ち直って新しい女へ。
「いっ……いやあああああああああっ!!!」
「大澤さんはアンタの事を忘れずに立ち直ったのに、な」
「違うっ!!あの人は……裏切ったのよおおおっ!!」
「アンタのした事は自分勝手な嫉妬心からだろ」
「あああああああああああああああああああああああっ!!」
あたしの悲鳴が森に木魂する、陰陽師は依然と無表情のまま。
それがとても冷たい眼差しにあたしは次第に狂う。
本当は本当は気付いてた、あの人が幸せになる事を望んでた。
だけどあたしの事を忘れたかのように新しい女とその赤ちゃんだけに、
その優しい眼差しが怨めしかった。あたしの事を完全に忘れたんだ。
あの人はあたしの事を忘れてあの女に媚びる、醜い、豚になったんだ。
—— やめてくれ!!
今もあたしの耳に響くのは、あの人の悲痛な声だった。
まるで化け物を見てるような視線に、完全に思考が停止した。
気付けば血に染まった自分の手と息絶えたあの人の冷たい亡骸だった。
「アンタの逝く先は……分かるよな」
陰陽師の言葉に回想から現実に目覚めさせられた。
あたしの逝く先は、
「アンタの身勝手さに未だに成仏しないのは、誰だ?」
誰が成仏しないのよ、誰なのよ。
「それはアンタだ」
あたしは成仏していない。それは残酷な真実だった。
わなわなと震えるあたしに目の前の陰陽師は淡々と告げる。
お願い、これ以上もう何も言わないで、あたしに話しかけないでっ!
「いやぁああああっ!!」
耳を塞ぐ。真実を聞くのが耐えられなかったのだ。
陰陽師は呆れたように溜息した。
ふと、あたしというか空気自体が熱い。
これは初夏の季節だから当たり前だと思ってたけど異常に熱い。
目の前をやれば、絶句した。目の前の光景が、炎の世界に変わってた。
「アンタの逝く先は、地獄だ」
陰陽師の言葉に振り返ると陰陽師の周りだけ、森の景色だった。
近づこうとするが、動かない。
そうしている間にも息がし辛い、苦しい—………!!
陰陽師のほうに手を伸ばすが届かない。
そして、唯一のあたしを救える陰陽師は姿を消した。
炎と途端に聞こえた人々の呻き声に叫び声の世界に、取り残された。
——
目の前に怨霊と化した自らが殺した男を待ち続ける女を地獄に送った。
初夏の夕暮れが終わりに近づき闇へ変わる時刻になった。
地獄に送ったさいに一緒についてきた風は、
生臭い鉄の匂いと責め苦に使われる熱さが混じっていた。
- Re: 怪談(短編集) ( No.27 )
- 日時: 2011/04/25 17:55
- 名前: ちぃたろー (ID: d0.NUEEa)
あ…
短編集でもあるのか、ネタ切れ。
いや、でも
それでもこんな怖くて面白いの書けるの、
スゴいと思うなぁ…(^^)
- Re: 怪談(短編集) ( No.28 )
- 日時: 2011/04/25 18:03
- 名前: かりん ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)
何かシリーズとしてかけそうな気がする(七番は)
この掲示板は過去ログ化されています。