ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 怪談(短編集)
- 日時: 2011/04/21 22:26
- 名前: 涼 (ID: fS3ho1RJ)
始めまして私の名前は涼と言います。
色んな怪談話を書きたいと思ってます
よろしくお願いしますね
- Re: 怪談(短編集) ( No.14 )
- 日時: 2011/04/23 14:22
- 名前: かりん ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)
自殺した人間の末路か・・・・
- Re: 怪談(短編集) ( No.15 )
- 日時: 2011/04/23 15:43
- 名前: 涼 (ID: fS3ho1RJ)
*/ かりん様
彼女の場合は要は「自分」の事しか考えてなかった
だから永遠に地獄に堕ちる羽目になったと、
自分で書いてたのに、そう解釈しています笑
自殺したら地獄に堕ちると思いますか?
私は時と場合で違うと思いますね。
- Re: 怪談(短編集) ( No.16 )
- 日時: 2011/04/23 15:47
- 名前: かりん ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)
確かにね。
- Re: 怪談(短編集) ( No.17 )
- 日時: 2011/04/23 16:23
- 名前: 涼 (ID: fS3ho1RJ)
*/05 ( 赤い彼岸花 )
真っ白な彼岸花は滅多に見られない珍しい希少な「花」なの。
その白い彼岸花が咲き誇る花畑が私の唯一の楽しみ。
何故なら、私は松林の奥の茅葺小屋に住んでる。
理由は私が感染性の病気だから。
激しく咳が出て胸が激痛に痛みだす。
お母さんたちは私を療養させる為にここを買った。
お姉ちゃんは村の生活を豊かにさせた工場の社長さんの息子さんの
お嫁さんになるから、お姉ちゃんに感染させない為でもあった。
真っ白い彼岸花の花畑は今日はやけに不気味に見える気がする。
そして大雨が続くある日お母さんたちが来た。
喜ぶ私を他所にまるでゴミを見てるような冷たい眼差し。
気付いていた。だけど気付かない振りをし続ける。
そしてお母さんが目を吊り上げ、こう狂い叫んだ。
「お前さえいなければ……私たちの生活は困らないのにっ!!」
「落ち着け、もうすぐ死ぬさ……もう二度と来ないからな」
「気持ち悪い、あんたなんかあたしの妹じゃない」
私は家族に捨てられたのだ。
もう食料も届けては貰えないくらい分かる。
私は寂しくて狂いそうだから気付かない振りをし続けた。
本当は私の病気の原因は工場から流れ出た廃水が原因だから。
そして、小さな村に「村八分」という空気が漂っている。
それはその廃水が起こした「奇病」だから。
といっても咳が激しく胸に発作が起こるだけの病。
だけど、それにうつれば半年の命なのだ、と……。
感染しないと分かってるのに、自分たちの生活を豊かにしたいから、
皆は分かってるのに村八分をする、見てみぬ振りをし続けるの。
お母さんたちも例外ではない。
幸い私の存在を別の理由で死んだ事にするんだろう。
この松林は誰も来ないから、——悔しい、恨めしい。
私は這いずりながら、何とか母が持って来たナイフで…自害した。
だけど、この恨み。未来永劫絶対に許さない。
親子の情や人との情は忘れた。あるのはただ激しい恨みだけ。
——
あたしは昨晩のあの病人である妹を捨てて無事に結構式を挙げた。
工場の社長の一人息子の花嫁に。
それから子宝に恵まれ幸せな日々を過ごした。
あたしはもう妹の「清子」の存在を完全に消し去った。
そして一人息子の「尚彦」が7歳になった年の頃だった。
今年はそこら中に白い彼岸花が咲いたかと思えば数日後に…赤くなる。
完全に奇奇怪怪な現象に村人たちは大騒ぎし始めた。
そして奇病が広がり始めた。
その奇病は清子の病と症状がピッタリと一致していた………。
尚彦も同じく奇病に侵された。
お父さんもお母さんも夫の行彦も侵された。
可笑しい。
あたしは故郷を捨てようと死に掛けの家族を家に残し見捨てた。
荷物をまとめて家を静かに出て行ったさいにあの松林を思い出す。
何となく松林に行き清子が好きだった白い彼岸花の花畑に行くと、
真っ赤な彼岸花が目の前に広がっていた。
と同時に怖くなったあたしは花畑を後にして松林の険しい道を歩く。
ただ歩く。無我夢中に歩き続けるが、ふと、異変にやっと気づいた。
こんなに歩いているのに、出口が見つからない。
あたしは狂ったように歩き続け、やがて走り続けるが、見つからない。
「いやあああああああああああっ!!何なの!?……いやああっ!!」
荷物を放り投げガムシャラに走り続けるが見つからない。
迷ったのだ。
あたしはそう直感したが、また異変に気づく。
まだ昼間の明るさだったのだ。
今頃なら絶対に日が暮れているはず、なのに…………。
あたしは崩れ落ちるように地面に座り込んだ。
松林の険しい道の先にあるはずの出口は、見つからない。
——
その後の村の結末はある都市伝説によると滅んだとされる。
そしてあの松林に入ったある家族の姉はその後、
行方不明になったらしい。
その話の時代は、昭和と言われている——。
- Re: 怪談(短編集) ( No.18 )
- 日時: 2011/04/23 16:27
- 名前: かりん ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)
自業自得って日本語がよくあうとおもうなぁ・・・(家族に関して)
この掲示板は過去ログ化されています。