ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 不在の国のアリス
- 日時: 2011/07/03 18:25
- 名前: ☆猫を愛で隊☆ (ID: 4/G.K5v4)
アリス…−アリス…−記憶をたどって…−
誰かが誰かを呼ぶ声がする…
誰を呼んでいるの?なんでそんな悲しい目で…−
…私を見るの?
ワタシ アリスジャ ナイ
シラナイヨ… アリスナンテ
シラナイ シラナイ…
- Re: 不在の国のアリス ( No.38 )
- 日時: 2011/06/26 15:53
- 名前: ☆猫を愛で隊☆ (ID: 4/G.K5v4)
27話『ラビック』
「っひ!?きゃっ、きゃぁぁぁっ!」
『バッリィィィンッ』『ガッ』『みょ—ん』
私が、目をつむったのと同時に
何かが破裂する音と
何かが地面に勢いよく落ちる音と
…最後の音なんですか…
その謎の音も確認したかったし
トゲがなぜ当たらなかったのかも確認したかったので
目を開けようとしたら
突然誰かの手が私の目をふさいだ
「うゎっ、何!?」
当然手でふさがれているので目が開けれない
「アリス、早く部屋から出るんだ」
声の方向からするとどうやら
私の目の前に誰かがはなしかけているらしい
男の声…小学生ぐらいかな
「早く!」
『グルルルル…』
「は、はい!」
私は、目をふさいだまま薔薇の部屋を出た
「ドア、閉めて!」
「えっ、でもあなたはどうするの!?」
見えない相手に話しかける
「いいから!!早く!!」
「え、えい!」
思いっきりドア閉めちゃったけど
あの人大丈夫なのかな…
キャボってば、こんな変な植物育てるなんて…
一番マシな人だなって思ってたに…うぅ
—その頃薔薇の部屋では—
『グルルルル…』
「こいつ…ハートの国の花…キャボめ、何を考えているんだ…」
そう言って謎の少年(?)は、勢いよく薔薇にとびかかり
小瓶に入った白い液体をぶちまけた
『ギッ、ギャァァァァァッ!!』
薔薇は、ドンドン縮まり
赤ん坊の背丈ぐらいの小ささになった
「ふぅ…これでよしっと…アリスもう、大丈夫だよ」
「あっ、あの…大丈夫?」
私は、おろおろと薔薇の部屋に入る
薔薇が縮んでる!!いや、普通の薔薇はこれぐらいだけど…
なんで突然こんなに小さく(?)
少年(?)の方を見ると、金髪で青い目をしていて
赤いチョッキを着ていて…13歳ぐらいかな
「え…えと」
「アリス、怪我はない?」
「あ、大丈夫です!そっちこそ大丈夫…なの?」
「あぁ、僕は大丈夫だよ」
そう言って少年は、私を安心させるかのような笑顔を見せる
「そうですか、あ!助けてくれてありがとう!」
「いいよお礼なんか、アリスが無事でよかった」
「…っていうかアリスって…あの、一応言っときますけど
私は、皆の言っているアリスじゃありませんよ」
「…?何言ってるの」
「え…だから私は違うアリスで…す…」
「ふーん」
そう言って少年君は、私の顔をまじまじと見だした
「あ…あの」
「…嘘は、いけないよアリス?
君は、アリスじゃないか
僕らには、ちゃんとわかるんだよ」
「…」
何を言っても駄目な気がする…
「…」
「…」
え…沈黙!?な…何か喋って…
そうだ!
「あの、名前教えて?」
「僕の?…そっかぁ、そうだもんね」
「?」
「あ、何でもない。僕の名前は、【ラビック】だよ」
ラビック…?どっかで聞いたことあるような…
あ!!ダンボールさんとかが話してた人じゃ!?
確か時間がなんとかって…
「…」
「…」
また沈黙…
- Re: 不在の国のアリス ( No.39 )
- 日時: 2011/06/26 16:06
- 名前: ♪梨花♪ ◆WnSmhYRV2I (ID: GLfOyQ7V)
- 参照: http://元asada1023だよ★←
噛みだっけw
- Re: 不在の国のアリス ( No.40 )
- 日時: 2011/06/26 16:07
- 名前: ☆猫を愛で隊☆ (ID: 4/G.K5v4)
28話『本来の目的』
「…」
「…」
「僕の事…覚えてないよね…?」
「…ほぇ!?」
いきなりの声にびっくりした…
「あ、覚えてない…どっかで会ったっけ?」
「…」
ラビックは、ニコニコしたまま私の方を見る
「…?あの…」
「覚えてないんだったら、いいや
アリスは、無防備なんだからこんな所に気軽に来ちゃ
ダメだよ?」
「え、ハ…ハイ」
「…ーっと、そろそろ行かなくちゃ
じゃあね、アリス」
ラビックは、壊れた何個もの時計をすべて確認して言った
もしかしてさっきの音って時計が壊れた音?
だって時計にトゲが何個も刺さってるし…
「ごめんね、私のせいで」
「?何が?」
「だって…時計壊しちゃった」
「壊れてないよ?そりゃ、ちょっとは傷がついちゃってるけど
まだ使えるよ?」
「で、でも針動いてないし」
「…必要ないから、いいんだよ」
「え?」
「何でもなーい、アリスはそんな事気にしなくても
いいんだよー…っと!」
「!!」
そう言ってラビックは、いきなり私に抱きついてきた
「ちょっ、ララララビック!?」
「懐かしいなぁ、アリスに最後に抱きついたのっていつだったっけな」
独り言のようにラビックは、言って抱きつくのをやめた
「じゃあね、アリス!…そうだなぁ、お茶会だったら
また会えるかもしれないね!」
そう言い残しラビックは、薔薇の部屋を出て行った
……お茶会?
- Re: 不在の国のアリス ( No.41 )
- 日時: 2011/07/01 15:31
- 名前: ☆猫を愛で隊☆ (ID: yAL.k7HO)
29話『アリスの暴走』
「…えっと…あ!そうだ、ペンキとロウソク!!」
私は、薔薇の部屋を出て大量の箱に目をやる
見つけれるかなぁ…
1個1個開けてたら1週間ぐらいかかるかもしれない
もう、パッパ開けていこう
まずこの水色の箱から!
「パカッ」
…よし!!見なかった事にしよう!
次は、これ…う…うぇ…これはまたヘビーな物が…
…あれ…そういえばペンキってあの薔薇の部屋に…
いやいや、あれはペンキじゃないね…
でも…ペンキってあの事かもしれないし
私は、薔薇の部屋にもう一回入った
さっきまでの大きかった薔薇は、すっかり縮んで
ジタバタ暴れている
…あった!ペンキ…
意外と重いな…
次は、ロウソク…探すのめんどくさいなぁ
そうだ、この薔薇に火を灯して燃やすっていうのは?
よし、それでいこう
これで希望通り(?)の物が揃った
さっさと戻ろう
- Re: 不在の国のアリス ( No.42 )
- 日時: 2011/07/04 09:50
- 名前: ♪梨花♪ ◆WnSmhYRV2I (ID: GLfOyQ7V)
- 参照: http://元asada1023だよ★←
なんかぐろ(?)い
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