ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 不在の国のアリス
- 日時: 2011/07/03 18:25
- 名前: ☆猫を愛で隊☆ (ID: 4/G.K5v4)
アリス…−アリス…−記憶をたどって…−
誰かが誰かを呼ぶ声がする…
誰を呼んでいるの?なんでそんな悲しい目で…−
…私を見るの?
ワタシ アリスジャ ナイ
シラナイヨ… アリスナンテ
シラナイ シラナイ…
- Re: 不在の国のアリス ( No.1 )
- 日時: 2011/06/08 16:58
- 名前: ☆猫を愛で隊☆ (ID: AyMnBqmb)
1話『日曜日』
ジリリリリリリリッ
何の音…?…これは、目覚ましの音?
そうこれは、去年お父さんが私が
朝弱いので特別うるさいのを買ってくれた
あの目覚ましだ…それにしてもうるさいなぁ…
ってえぇ!?今何時!?
私は、布団から勢いよく飛び出るとさっきからうるさい音を出している
目覚ましに目をやった
「…7時!?大遅刻じゃん!急がないと!」
制服に着替えリビングに入ると父が焼け焦げたパンにかぶりついている
「もうっお父さんどうしてもっと早く起こしてくれなかったの!?」
私は、父を怒鳴りつけた
父は、目をぱちくりさせると
状況がやっと把握できたのか、冷静な顔になり口を開いた
「父さんが去年買ってあげた目覚ましがずっと鳴っていたじゃないか
なんだ?制服なんか着て、今日は日曜日だぞ?」
「…え?」
今度は、私が目をぱちくりする
そういえば今日は、日曜日だ…
あれ?
私は、間違いに気づいた瞬間
顔を赤らめた
「ハハハ、どうした?タコみたいな顔して」
「なっ、そんな顔してないよ!」
「おいおい、何イライラしてんだか」
お父さんのせいでしょ!っと言いたかったが口を開くのが面倒
だったのでそのまま黙って朝食を食べた
「今日は、どこかでかけるのか?」
「うん、せっかく起きちゃったんだし
買い物でもしてくるよ」
そのまま朝食を済ませ
私は制服のまま家を出た…
- Re: 不在の国のアリス ( No.2 )
- 日時: 2011/06/08 17:20
- 名前: ☆猫を愛で隊☆ (ID: AyMnBqmb)
2話『誰もいない商店街』
「……」
私は、商店街の真ん中に
立っていた
おかしい…何がおかしいのかって…
日曜なのに商店街に人が…いない
いつもの日曜は、人が気持ち悪いほどいっぱいいるのに
今日は、人一人…鳥一羽いない…
商店街だけじゃなくどこもかしこも人がいなかった
「どこかでイベントでもやってて、そこに皆
いってんのかな…?」
だって…こんなに人がいないなんておかしい
絶対におかしい!
私は、とりあえず目の前のお店に近づいた
お店は開いていた
人がいないくせに
お店はどこも開いていた
まるでさっきまで人がいたみたいに
私は、急に怖くなった
もしかしてこの世界には、私しかいないの?
お父さん…そうだ!お父さんがいた!
10分前まで家で喋ったんだし
お父さん予定がないと思うし!
まだ家にいると思う!
私は、家にできるだけ早く帰りたい
一心で全速力で走った
この掲示板は過去ログ化されています。