ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 不在の国のアリス
- 日時: 2011/07/03 18:25
- 名前: ☆猫を愛で隊☆ (ID: 4/G.K5v4)
アリス…−アリス…−記憶をたどって…−
誰かが誰かを呼ぶ声がする…
誰を呼んでいるの?なんでそんな悲しい目で…−
…私を見るの?
ワタシ アリスジャ ナイ
シラナイヨ… アリスナンテ
シラナイ シラナイ…
- Re: 不在の国のアリス ( No.23 )
- 日時: 2011/06/12 00:51
- 名前: ☆猫を愛で隊☆ (ID: 4/G.K5v4)
20話『簡潔』
私は、もう一回ダンワ—ルの所に戻った
「!!!おかえり!アリス、鍵のスペアは貰ってきたかい!?」
ダンワ—ルが嬉しそうな声で私に詰め寄る
どうやらチェシャ猫は、またどこかに移動しちゃったらしい
姿が見えない
「あ…のね、実は≪説明中≫…って事で
一回戻ってきたんだけど…」
「…そう…そうだったのか!!思い出したよ!!
すっかり忘れてた!ずいぶん時が流れたからね!!
………ラビックが動かないから悪いんだろうね」
「…ラビック?」
「まぁ、そんなことは置いといて!
方法を思い出したぞ!コックスは確かに
アリスが持っているんだ!」
「えっ持ってないですよ!」
「いやいや、君だよアリス!!
方法を教えてやろう!いいかい!?
まずテーブルにロウソク2本で3つだ!
それでいける!!わかったかい!?」
「いえ、全く」
何言ってんのかまったくわからん…
たぶん興奮してるんだろう
「はぁ、アリス今度はちゃんと説明するからちゃんとお聞き?」
なんか呆れられてる…
明らかに私のせいじゃないよね!?
自分の説明が適当すぎるのよ!
「…いいかい?コックスの真実の意味を教えてやろう
心の鍵だよ、アリス。私の召使3人は、完全にこじれてしまってる
だからその3人を仲直りさせてほしいんだそうすれば
心の鍵が開き、お菓子屋に行けるってわけさ
わかったかい?」
「な…なんとか」
えっとテーブルとロウソク2本が喧嘩しててそれを仲直りさせれば
いいって事ね…
「じゃあ、頼んだよ!アリス!!」
そんなの自分で仲直りさせたらいいのに…
きっとめんどくさいんだろう
私は、ため息交じりに
テーブルとロウソクの仲直り作戦に入った
- Re: 不在の国のアリス ( No.24 )
- 日時: 2011/06/12 13:25
- 名前: ♪梨花♪ (ID: fhGKSFmU)
- 参照: http://他のパソコンから!
- Re: 不在の国のアリス ( No.25 )
- 日時: 2011/06/12 13:44
- 名前: ☆猫を愛で隊☆ (ID: 4/G.K5v4)
21話『原因』
さっき誰が鍵を持っているのか一人一人聞いて回ったけど
別に喧嘩なんてしてなさそうだったけどなぁ
私は、まずテーブルに近づく
「えっと…喧嘩の原因を、聞きたいんだけど
いいかな?」
「…アッアリスの頼みは、何でも聞くよ!!
……って言いたいけど、ご…ごめんねっ
言えないよ!ロウソク達に聞いて!!
ぼっ、僕は喧嘩なんてしてないもん…」
「え、でもダンボ—ルさん喧嘩してるって言ってたよ」
「ダンワ—ルは、忘れん坊だから…
僕らが喧嘩してるってなんか勘違いしてるんだよぉ」
「そ…っか」
とりあえず今度は、ロウソク達に聞くとしよう
私は、さっき火を消そうとしたロウソクの方に近づく
「喧嘩してるの?」
「あ?喧嘩?……してるが、おまえに何の関係があんだよ
ひっこめブス…あぁぁぁあぁぁぁすんませんすんません!
火消さないでぇぇぇぇぇっちゃんと話すから!!」
「最初からそうすればいいのよ」
「はぁ…今のアリスは、随分暴君だな…
喧嘩の原因は、知らないんだよ
なんかいつのまにか仲悪くなってさぁ
だいぶ口を聞いてないんだよ…終わり」
「えー、喧嘩の原因わからないんじゃ
仲直りできないじゃん」
「仲直りさせてどうすんだよ?」
「ん?仲直りさせたらお菓子屋に続く鍵が
出てくるらしいの、で私も外に出たいからしょうがなく
仲直りさせてんのよ」
「なんで外に出たいんだ?変た奴だな」
「だ、だってこんなところにずっといたら
お腹とかすいちゃうじゃない?
あんたたちは、いいけど私は人間なのよ
餓死しちゃうわ」
「ガ…シ?どう意味だ?初めて聞くんだけど」
「餓死っていうのはね、えっと…
空腹で死ぬって事よ」
「クウフク?」
「はぁ…おなかがすいちゃって死ぬって事!」
「あ?あぁ!思い出した、空腹ね!
随分時がたって久しぶりに聞いたからな」
「…で、私はずっといたら死んじゃうの!だってここには
食べ物なんてないじゃない!」
「それだったらお菓子屋に行ったら済む話じゃないか
頭悪くなったな、アリスだったら鍵無しに
行けるんだろ?さっきみたいに」
「!!!…そうだけど、もうダンボールさんの頼み受けちゃったし…」
「やれやれお人よしな所は、相変わらずだな
仲直りなんてただ一言謝ればいいんじゃないのか?」
「んー、心から反省しないとだめなんじゃない?」
「俺が知るか、もう一方に聞け」
「アンタピンチの時だけもう一方って言ってない?」
「それは、気のせいだ!ってかアンタって言い方やめろ
俺は【ファッデ】ちゃんと覚えとけ!」
「はいはい」
もう一方も原因知らんとか言い出したら
どうしよう…
- Re: 不在の国のアリス ( No.26 )
- 日時: 2011/06/12 13:47
- 名前: ☆猫を愛で隊☆ (ID: 4/G.K5v4)
♪梨花♪さん>2回も米ありがとうございます><
自分ギャグとかその辺は、ちょっと
苦手なんで、笑ってくれるなんて
すごく嬉しいです(^^♪
- Re: 不在の国のアリス ( No.27 )
- 日時: 2011/06/12 14:25
- 名前: ☆猫を愛で隊☆ (ID: 4/G.K5v4)
22話『欲しい物』
「喧嘩の原因を、教えてほしいんだけど」
「忘れ癖」
「忘れ癖?どういうこと?」
「喧嘩の原因」
「え、喧嘩の原因は忘れ癖ってわかったんだけど
…誰が忘れ癖?」
「ダンワ—ル」
なんかこっちのロウソクは、必要な事しか喋らないな
ありがたいような…もうちょっとなんか喋ってほしいような…
「えっと…なんでダンワ—ルの忘れ癖が原因になったの?」
「…話したら何をくれるんだ」
「え?何をって…」
「俺は、長々としゃべるのはあんまり好きじゃないんだ
だから喋ってやるかわりに何をくれるのかって
聞いてんだ」
「え?え?えっと…何が欲しいの?」
「そうだな…彼女が欲しい、後自由が欲しい
いや、待てよ?一つだけだし…ほかにも欲しい物は
いっぱいある。一つだけに絞るっていうのはちょっと…
そうだ、絶対物ってわけじゃないんだったら
俺の願いは、『何回でも願いを叶えてくれ』ってやつは
どうだろうか。うん、それがいい…いやいや…
でも……ハッ!?またやっちまった
俺は、ちょっと長く話すと
誰かにとめられるまでずっと喋り続ける癖があるんだよ
あ、ところでよぉ…」
「ちょっ、ストップ!」
「ん?あぁ悪い悪い」
もしかして喧嘩の原因ってこれなんじゃ
あ、でも忘れ癖って言ってたな
「あの…早く決めてください」
「ハイハイ、えっと…………………………………………………」
「長っ!!」
「よし!!決めたぞ、俺の欲しい物は…友達」
「…え?と…友達って?」
「俺ァ、こんな性格だからよぉ
友達いないんだ」
「…いるよ?」
「あ?」
「私や、ファッデさんもテーブルさんもダンボールさんも
友達じゃないの?」
「は?えっ、何っ?え、何言ってんのおまっ、え?」
テンパリ過ぎ
「友達と言ったらあれだろ?24時間隣り合わせの人を
友達って言うんだろう?」
「重っ、重いよその友達関係!!
友達っていうのはねぇ………あれ」
友達って何?私の友達はどんな人だったっけ
友達関係って何?24時間隣り合わせの人ではないのは確かだけど
友達って……ナニ?
「おい、アリス?」
「あっ、ごめんごめん友達って言うのはね…
時には、喧嘩したり一緒に話したりする人だと…思う」
間違ってるかな…
「そっ、そうなのか!?いや、アリスがそう言うから
間違いないと思うけど…じゃあ、俺結構友達いたんじゃん!!」
「はは、そうだね…じゃあ、ほかの欲しい物選んでよ」
「?なんで?欲しい物は、1つだけでいい約束だったじゃん」
「え?でも友達すでにいたんだからその願い(?)は
無効でしょ?」
「何言ってるんだ、アリス。俺は、今初めて
友達がいるって気付いたんだぜ?アリスのおかげで。
って事は、アリスは俺の欲しい物をくれたって事じゃねぇのか?」
「でも…私なにもしてないよ」
「いや、おまえのおかげで俺の周りには、友達が結構いた
という事がわかって 感謝してるよ
さすがアリスだ…昔と変わってない…
昔のアリスも……いや、何もない
そうだ!約束だったな!喧嘩の原因!」
「あ…うん」
ホントにいいのかな?
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