ダーク・ファンタジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 蒼い血の僕 【完】
- 日時: 2013/03/30 13:30
- 名前: Yu-Ta ◆ypURG809QA (ID: KDl0fyQj)
シリアス・ダークでの作品開始!
- Re: 蒼い血の僕 ( No.25 )
- 日時: 2013/03/09 16:59
- 名前: 潺 勇太 ◆ypURG809QA (ID: KDl0fyQj)
- 参照: 元Yu-Ta
この小説のご覧の皆様......「探しに行こう、自分。」と意味不明発言失礼しました。健吾は記憶がないので自分のことがあまりよくわかりません。だから、自分探しの旅へと出かけます。ご理解とご協力よろしくお願いします。
- Re: 蒼い血の僕 ( No.26 )
- 日時: 2013/03/09 17:21
- 名前: 潺 勇太 ◆ypURG809QA (ID: KDl0fyQj)
- 参照: 元Yu-Ta
ガチャリ、
医者って人のポケットに入ってたお金を持って、それ以外は持たないでなんの考えもなくただ自分が何者かを知りたくて歩き出した。
たばこのポイ捨てにすれ違う人の視線。電車の音、車のクラクション。子供の遊び声。ケータイをいじくっている人。イヤホンからこぼれている見妙な音。自動販売機の前で小銭を落とす人。パトカーのサイレン。走って転んだ子供。ファーストフード店のBGM。缶けりの音に風の音。川の流れ。大音量のテレビの音。犬の鳴き声.......そんな音や光景を見たり聞いたりしてた。
ピチャリ、
ザザ—————————————
健吾 「あ、雨だ。」
当然傘は持っていない、ずぶぬれになって歩いている。人々の視線が何気なく怖くなってきた。僕は狭い路地に駆け込んだ。寒い、さむい、サムイ.......ぶるぶる震えながら雨が止むのを待った。でも、一向に雨はやまない。逆に強くなってきた。
健吾 「寒い......早くやんで.......よ......」
意識が........
- Re: 蒼い血の僕 ( No.27 )
- 日時: 2013/03/10 14:23
- 名前: 潺 勇太 ◆ypURG809QA (ID: KDl0fyQj)
- 参照: 元Yu-Ta
健吾 「....あれ?」
気が付いたらベットの上、あれから......あぁ、思い出せない。
? 「大丈夫?」
健吾 「うん.......ここは?」
? 「私の家。あ、私は切野 心。17歳、よろしく。あ、親はいないから。一人暮らし、交通事故で死んだ。」
健吾 「....僕は、陰宮 健吾。同じくだいたい17歳、僕も親がいない、かもしれない。よろしく....」
心 「だいたいって、年齢にだいたいはないよ!しかもかもしれないって?」
健吾 「....ねぇ、血は何色?赤?違う色?」
心 「...何?いきなり?血の色なんて、赤に決まっているでしょ?それが?」
健吾 「僕は.....記憶がない、親が誰か、誰とかかわってきたのか、よくわからない。しかも、
血は蒼い。」
- Re: 蒼い血の僕 ( No.28 )
- 日時: 2013/03/11 17:02
- 名前: 潺 勇太 ◆ypURG809QA (ID: KDl0fyQj)
- 参照: 元Yu-Ta
心 「え?血は蒼いわけないじゃん!!」
健吾 「カッター貸して、」
心 「え?あ、うん。」
ザッ!!
心 「ちょっと!何やってるの!」
健吾 「血は......蒼いでしょ。証拠。」
心 「.......信じられないよ。信じられるわけないじゃん!」
健吾 「....僕は常識はずれとか言われた。最初は普通に思っていたけどみんなに血を見られて歓声をあげられる。」
心 「寂しいよね....辛いよね.....悲しいよね.....両親がいないだけあってなんとなくその一人ぼっちの感じはわかるよ......」
健吾 「しかも死なない体。だから年齢もだいたい。」
心 「.......あり得ないよ。そんなこと。でも、
守ってあげる。」
- Re: 蒼い血の僕 ( No.29 )
- 日時: 2013/03/15 17:21
- 名前: 潺 勇太 ◆ypURG809QA (ID: KDl0fyQj)
- 参照: 元Yu-Ta
*第七話 初恋。
健吾 「いいの?それで、今までかかわってきた人全員死んだ。」
心 「でも、人は人よ!みんなは一人のために、一人はみんなのために。」
健吾 「みんなは一人のために、一人はみんなのために.....か。」
心 「大好きな言葉なの。」
健吾 「へ〜....クシュンッ!!」
心 「まだ寒い?スープつくるね。料理は得意だから。栄養満点の野菜スープ!元気になるよ!」
健吾 「........」
心 「とにかくつくるね。待ってて。何かあったら言ってね。」
健吾 「う、うん......」
ザク、ザク、ザク、
心 「君はどこから記憶がないの?何か知っていることは?何かないの?」
健吾 「.....名前は陰宮健吾。だいたい17歳。死なない体。あ、僕をコントロールできる奴がいる。その人物は赤いピアスをしていて。僕は蒼いピアスをしていて......そんくらいかな?」
心「手がかりなしか......」
健吾 「ねぇ、どうしてそこまでしてくれんの?」
心 「それは......
君のことが好きになったから.....かな。」