ダーク・ファンタジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

少女Sは人殺し 【私は貴方が怖い】
日時: 2013/05/10 21:34
名前: Aira+ (ID: H6B.1Ttr)

 序章


私は人を殺してしまいました。

え?一体誰を?そもそもお前は誰だって?

まぁまぁ、そんなに焦らずに。少しだけ聞いていってください

なぁに、たいしたお話ではありません。ただ最後に「人」に話を聞いて欲しいだけです。

とりあえず、自己紹介といきましょうか…

私の名前は阪元笹音。現在は大学生です。でも、事件が起こったのは高校時代。

平均的な女子で、容姿も普通で性格も頭のできも運動神経も全部平均的。ある意味私は手のかからない生徒でした。

高校生の時、特にこれといった事件もなにもなかったのですが、同じクラスの男の子が屋上から「飛び降り自殺」をしてしまったのです。
そこからでした。

今まで過ごしてきた、なんの変わりもなかった「空気」が

いっきに  変わってしまったのは。

Re: 少女Sは人殺し ( No.1 )
日時: 2013/04/27 13:57
名前: Aira+ (ID: H6B.1Ttr)

はじめまして。Aira+です。今日入ってきたばかりのド素人初心者です(笑)こんな私ですが、見てやってください(笑)

荒し、なりすましはご遠慮ください。それ以外の感想やコメント、大募集中です!
そしてこの物語はフィクションです。実話ではありません
それでは、 次から本編です。

Re: 少女Sは人殺し ( No.2 )
日時: 2013/04/26 19:06
名前: Aira+ (ID: H6B.1Ttr)

 第1章 死者

貴方の目の前で、もし自殺を図ろうとしている人が居ればどうしますか?
逃げますか?とめますか?無視しますか?それとも、自らの手で殺しますか?
どれが一体正解なのでしょうか。一般的には「とめる」という選択が一番最善だと思っているでしょう。でも、本当にそうなのでしょうか?
でも、それが不正解だという気もありません。
人が死ぬのをとめることはなんにも悪くはありません。 ただ
貴方は、死ぬことを覚悟した人間をとめることはできますか?
その人の事情を知らずにただ「死ぬな」というのですか?
一旦ココロを入れ替えた後、その人はそれから何をするんですか?
貴方が死ぬなといったんです。その人の面倒をみるのですか?相談に乗るのですか?
そんな人は本当に、いるのでしょうか?
口だけだったらなんとでもいえます。どんな偽事実だって何食わぬ顔でいえます。 …そもそも、自殺を止めて自分に一体なんの得があるのでしょう。
ニュースで報道された被害者を貴方は全て記憶にありますか?…そんな人はいないと思います。そうです。時間がたてば「忘れて」しまうのです。それならば 逃げたり、無視したりしたほうがその人のためになるのではないでしょうか?
楽にさせてあげる方がいいのではありませんか?…いいえ

人の命に指図したり「生きろ」「死ね」なんて言う資格なんて

人間にはないのではないでしょうか。

Re: 少女Sは人殺し ( No.3 )
日時: 2013/04/26 21:17
名前: Aira+ (ID: H6B.1Ttr)

私の高校では学期ごとに担任がかわってしまいます。1学期の時の石井祥子先生は、ほんわかとした雰囲気で生徒一人一人の事をきちんと考えてくれる、本当にいい先生でした。もちろん大人気だったわけです。
ですが、『問題』は二学期にあったのです。
元々穏やかだったC組はあっという間に変貌していってしまうのです... その引き金をひいてしまったのは

有水 剛 年配の男性教師でした。どちらかというと熱血教師タイプで、また石井先生とは違う感じで、それでもちゃんと個人のことを見てくれる… そんな先生でした。
常に白衣を着て、メガネのレンズはじゃっかん割れかけているのが印象的だったのを覚えています。
不潔という言葉がお似合いなそんな先生でしたが、信頼はありました。
もちろん、私も信頼していました。「とてもいい先生だ」と。
でも、人はそれぞれ違うのですから、この先生の事を気に入らないと思っている生徒も一人はいるはずなのです。それが、青木直哉と望月茜と金伊神藤でした。この三人は幼馴染で常に行動を共にしていました。
クラスでは結構浮いた存在で、「我が道を行く」をそのまんまあらわしたような彼らはその石井先生がしゃべっているときなど、極度に態度が悪くなったり、暴言を吐いたり、中断させたりするのが目立っていました。石井先生が「アイツの心には今闇がひそんでいるんだ。…誰にもいえないな」と言っていたのを、廊下で盗み聞きしてしまいました。でも私は初めて、石井先生のいうことが心に引っかかりました。

 「誰にだって闇はひそんでいるもんだ」

以前、先生はそう言っていたからです。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。