ダーク・ファンタジー小説
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- 黒いリコリスの教団
- 日時: 2019/07/01 15:43
- 名前: シリアス (ID: CQQxIRdY)
初めまして、シリアスでございます。
文章はいかにも素人ですがこんな私でもよければ・・・・・・
悪口や皮肉、いたずらコメントなどは決してしないでください。
舞台はファンタジージャンルがぴったりの11世紀の中世時代です。
天使や悪魔、魔法や錬金術などが存在し一部の人しか知られていないという設定。
主人公は秘密の教団『リコリス』の指導者として敵組織である『セラフィムの騎士団』の支配を終わらせるために戦うというストーリーです。
オリキャラを募集しておりましたがここで締め切りとさせて頂きます。
たくさんのキャラクターを提供してもらい深く感謝しています。
どうもありがとうございました!
登場人物
【リコリス教団】
ルシール・アルスレン
本作の主人公。種族は人間と食人鬼のハーフ。
かつてレフレールの悲劇を終わらせた英雄のブレードガントレットを愛用している他、あらゆる武器を扱う事が可能。
14歳の少女ながらも剣技や暗殺などのスキルは抜群で仲間からの尊敬を集める。
リコリスの教団の長として仲間を率いセラフィムの騎士団と戦う。
ミシェル・ヴォーン
教団の一員でありルシールの親友である人間と魔女のハーフ。
特殊な魔族の家系を持ち魔女の魂を吸収し能力を向上させる特殊スキルを持つ。
幼い頃、ルシールと共に教団に加わって以来相棒として活動している。
ロベール・ド・カルツ
ルシールの右腕である老神父。種族は人間。
教団のまとめ役で主に情報を団員に提供する。
彼もまたル・メヴェル教信者殺害事件の被害者であり娘を失った。
そのため犯人として騎士団を疑っているが命懸けの任務をルシール達に任せている事に心を痛めている。
ルナリトナ
リコリス教団の一員。種族は人間。
錬金術や薬の調合に長けておりその技術を武器とする。
戦闘よりも仲間の援助が得意で剣術はとてもじゃないが苦手。
ディーノと気が合い共同で研究や発明に明け暮れている。
ソフィ・ツヴァイフェル
リコリス教団の一員。種族は人間と悪魔のハーフ。
双剣を使った剣術と黒魔術を得意とする。
悪魔と人間の混血ということで人間からも悪魔からも忌み嫌われているため身分を隠していた。
しかし、相棒のリクに対しては心を許しており行動をよく共にする。
反対に稽古の際に不覚を取らされたミシェルをライバル視している。
リク・フォーマルハウト
リコリス教団の一員。種族は人間。
好奇心が強く誰に対しても明るく接し純真無垢で真っ直ぐな性格。
誰かを守りたいという思いから最強の戦死になろうと努力している。
武器は普段、背中に背負った大剣を使用する。
ジャスティン・リーベ
リコリス教団の一員。種族はエルフ。
礼儀正しく真面目で純粋、人懐っこく誰とでも仲良くしようする性格。
教団に入る前は聖職者で魔を浄化する力で人々を救済していた。
弓を得意とするが武器がなくても戦えるようにと護身術程度だが肉弾戦もできる。
クロム・リート
リコリス教団の一員。種族はエルフ。
賢く冷静で、何事も要領よくこなす優等生。ジャスティンの異母弟。
一方でお節介ともいえるほどの世話焼きな面もあわせもつ。
魔法石の杖を扱い回復魔法や光属性の魔法が得意だが戦闘の際には闇属性や攻撃的な魔法を主に使用する。
カティーア・ヴァイン=トレート
リコリス教団の一員。種族は魔女と天使のハーフ。
19歳になるまで天使だけの小さな村に住んでいたが混血である事が原因で他の住民から迫害を受けていた。
そのため高潔で傲慢な性格と天使をいつも目の敵にする。
しかし、可愛いものやお菓子が好きで褒めると調子に乗る癖がある。
種族が同じという理由でミシェルとは親しくなり本当の姉妹のような関係を築いた。
武器はレイピアだが天聖滅拳(てんせいめっけん)という対天使用の拳法も使用できる。
ディーノ・アインス
リコリス教団の一員。種族はホムンクルス(クローン)。
好奇心が強く知らないものにはかなり興味を示す性格。"やはり俺は天才だ!"が口癖。
武器は魔法のカードで召喚獣を具現化させて戦わせる。
クローンのプロトタイプとして生み出され 人体実験の被験体として扱われてきた。
しかし、ある日生みの親である魔術師に連れられ、魔術師見習いとして修行していた。
ルナリトナと仲が良くしょっちゅう共に新たな発明に明け暮れている。
リベア・グロリアス
リコリス教団の一員。種族は人間。
数は少ないが大らかな感性を持ち基本的に優しい性格。争いや喧嘩が大嫌い。
かつて鬼神、邪神、破壊神などと呼ばれ人々を恐怖に陥れた堕天使アプスキュリテが封印されていた漆黒の魔剣を武器として扱う。
剣の中の堕天使が復活しないよう魔を祓う力を持つレナと共にいる。
レナ=ルナリア
リコリス教団の一員。種族は聖女。
男勝りで勝気、常に強気。抜け目がなく何があろうとも余裕な表情を崩さない意志の強さを持つ。
しかし、あまり他人に特別扱いや色目を使われるのを苦手としているため正体を明かさないようにしている。
女神に生み出された聖女で魔を祓う力を持ち純白の聖剣を扱う。
リベアの持つ魔剣の監視兼護衛のためリベアと共にいる。
テオドール・ヴェル・ドンゴラン
リコリス教団の一員。種族は竜人。
ほとんど全滅してしまった失われた種族、竜人の青年。
物静かで穏やかな性格だがその反面、戦略を練るのが得意な野心家。
戦闘の際は竜化し硬い鱗で覆われた鋼色の巨大なドラゴンになる。
他にも幻惑魔法も使用でき他人を操る事ができる。
【セラフィムの騎士団】
ナザエル・ド・ラシャンス
セラフィムの騎士団の指導者。種族は人間。
紳士的な態度で国民に接するが顔を覆い隠しており素顔を見た者はいない。
騎士団の中でも謎が多い人物である。
クリスティア・ピサン
セラフィムの騎士団に所属するナザエルの右腕で組織のナンバー2。種族は『エデンの熾天使』。
普段は淑女のように振る舞うが敵と失敗者には容赦しない非情な性格。
騎士団の中でも右に出る者がいない程の才色兼備の持ち主。
武器はブレードガントレット『アルビテル』を愛用している。
キルエル
イスラフェル聖団の高位の大幹部を務める少女。種族は『エデンの熾天使』。
明るく無邪気だがどんな非情な命令でも楽しそうに実行する残忍な性格で人間を見下している。
聖天弓フリューゲルを扱い敵の殺戮を楽しむ。
ナデージュダ・ペトラウシュ
イスラフェル聖団に雇われている暗殺者。種族は『ダークエルフ』。
各地で差別され酷い仕打ちを受けておりダークエルフという理由で両親と妹を人間達に殺された過去がある。
1人生き残った彼女は暗殺組織に拾われ以来、暗殺の世界に生きる事になる。
イスラフェル聖団に雇われる形でルシールと対峙するが実際は聖団に団員達を人質に取られおり無理矢理従わされている状態。
多彩な武器に黒魔術や死霊魔術も扱える。
用語集
リコリス教団
セラフィムの騎士団に不信を抱いた者達が集って結成された秘密結社。
ルシールが設立し教団のメンバーは聖団の実態を探ろうと活動している。
組織の紋章は黒いリコリス。
セラフィムの騎士団
レフレールの守護を宣言した組織。
大半が天使で構成されており人間などの他種族はほとんどいない。
治安維持のためレフレールを併合するが国民からの信頼は薄く良くない噂も流れている。
組織の紋章は羽の生えた少女。
レフレール
フランス西部に位置する架空の孤島。
1192年にカトリック教会諸国の属国となりイスラム軍と戦った。
文化を吸収され宗教対象がキリスト教となる。
ル・メヴェル教
レフレールが属国となる前に崇拝されていた宗教。
1192年に信仰を禁止されカトリック教会が建てられた。
……オリキャラ提供して頂いたお客様……
そーれんか様
つっきー様
Leia様
エノク・ヴォイニッチ様
リリコ様
Rose様
あいか様
ブレイン様
【お知らせ】
2018年夏の大会では皆様の温かい評価により銅賞を受賞しました!
本当にありがとうございました!腕の悪い素人ですがこれからもこのシリアスをよろしくお願いします!
読みにくいページの修正を開始しました。文章はほとんど変わっておりません。
- Re: 黒いリコリスの教団【オリキャラ募集中】 ( No.2 )
- 日時: 2017/02/19 01:52
- 名前: つっきー (ID: cSw9GUzL)
はじめまして、オリキャラいいですか?
二人ですが・・・
名前:ソフィ・ツヴァイフェル
性別:女
種族:悪魔と人間のハーフ
年齢:16歳
一人称:私
二人称:貴様
武器:双剣と魔法
性格:冷徹な性格だが意外にキレるのも早い。 更に人を見下すようなところ、冷静沈着で大人びた雰囲気がある。
悪魔と人間の混血ということで、人間からも悪魔からも忌み嫌われているため、身分を隠している。 意外とツンデレ。
リクに対してだけ、態度が柔らかい。
サンプルボイス
「誰だ、貴様は」
「私は馴れ合うつもりはない」
「べ、別に貴様のためにやったわけではない!」
「誰が貴様などのために!」
「すまないな、リク・・・。」
名前:リク・フォーマルハウト
性別:男
種族:人間
年齢:16歳
一人称:オレ
二人称:オマエ
武器:大剣
性格:好奇心が強く、誰に対しても明るく接し、純真無垢でまっすぐ。
その好奇心と無垢からか、デリカシーに欠ける言動をとる事もしばしばだが、
間違いに気づけばちゃんと反省できる素直さを持っている。
誰かを守りたいという思いから、最強になろうと努力している。
サンプルボイス
「オレ、リク!リク・フォーマルハウトだぜ!」
「アハハ、オレバカだからさ、難しいこと言われてもわかんねえ」
「ふーん、おばさんってすごい人なのか?」
「オレは最強になるのが夢なんだぜ!」
「おい、ソフィを悪く言うな!」
- Re: 黒いリコリスの教団【オリキャラ募集中】 ( No.3 )
- 日時: 2017/02/19 22:35
- 名前: シリアス (ID: FWNZhYRN)
おお!凄い!いきなり3人も!!
そーれんか様、つっきー様、素敵なオリキャラありがとうございました。
すぐに活用させてもらう事にします!
まだオリキャラ募集は続いてますのでこの小説を見ている方がいらっしゃるなら是非書き込んで見てください。流石に100人は無理ですけど・・・・・・wwww
改めてお礼を申し上げます。皆様のお力でこの小説は進化します。
私も努力を惜しまず作品を書いて行こうと思います。本当に感謝しきれません。
- Re: 黒いリコリスの教団【オリキャラ募集中】 ( No.4 )
- 日時: 2019/03/10 09:16
- 名前: シリアス (ID: FWNZhYRN)
1212年 3月7日 フランス西部の孤島ルフレールにて・・・・・・
夜の下に墓地があって、石造りの十字架が並んでいる。黒い木が揺れ、葉を落としながら静かな音を鳴らし、暗闇の濡れた空気が寂しげな雰囲気を漂わせる。しばらく誰も訪れていないのか、古い墓石からは苔と雑草が死した者の名を覆い隠していた。中心に建っている慰霊碑のまわりの松明の明かりも、大して意味をなさない。小さな灯は、広がる暗闇に飲み込まれた。
その中に三人の人影がいて、男が2人、女が1人見える。並んだ男女は夫婦のようで残りの男はロザリオを首から下げた牧師だ。深く掘られた地面の穴の底を覗いており、蝋燭と枯れていない花で囲む。中には木製の棺桶が入っており、蓋にも十字架が刻まれていた。
「イエスは言われた。私は、蘇りです。命です。私を信じる者は、死んでも生きるのです」
牧師は聖書を読み上げる。力強い声が寂しげな場所に響き渡る。
「彼らは、大きな患難から抜け出て来た者達で、その衣を小羊の血で洗って、白くしたのです。だから彼
らは神の御座の前にいて、聖所で昼も夜も、神に仕えているのです。そして、御座に着いておられる方も、彼らの上に幕屋を張られるのです」
夫婦は深い悲しみに泣く。夫が妻の肩に手を置き、優しく抱き寄せる。ただ目をつぶり聖書の言葉を聞いていた。その様子を上の手すりから眺める1人の人影が。小さな少女の後ろ姿、大人の行事を遠くから眺める。
「安らかに眠れ、アーメン・・・・・・」
牧師の最後の言葉の直後、女は表情を変えずに穴の中へ白い花を投げ入れる。
「どうしてこの子が死ななければならないの・・・・・・」
重い口を動かし、悲しみに満ちた台詞を零した。
「仕方ないんだ、この子も私達も悪くない。宗教で争う人間が悪いんだ・・・・・・」
夫は、大して心に響かない慰めの言葉を妻に言った。家族を守れなかった悔しさに地面を睨み、歯を強く噛みしめる。
「あの子がいない今、これから私達はどうすればいいの・・・・・・?」
「辛いかもしれないが、あの子の分まで生きていくしかないんだ・・・・・・」
夫婦はこれ以上何も喋ろうとはせず、穴から離れ、墓地の出入り口へと歩き出す。
「家までお送りします。夜の道中は危険ですので」
牧師は松明を手に取り、夫婦の後ろに続いた。
「・・・・・・」
上にいた少女は回り道をして墓地に誰もいなくなった墓地に立ち入る。たった今、葬儀が行われた棺桶の穴に歩み寄り、膝を曲げて、腰を落とした。底にある棺桶を覗き込みながら
「また、殺された・・・・・・これで何人目なのかな・・・・・・犯人は、この国独自の宗教信者を殺している・・・・・・一体、何のために・・・・・・」
そう独り言を呟く。
「ルシール」
ふと、横からもう1人、子供の声がした。ルシールと呼ばれた子供と同じ年頃で背の低い女の子だ。彼女は同じように墓穴を覗き視線をルシールに合わせる。
「ミシェル、どうして私がここにいるって分かったの?」
「私達は幼馴染みだから、あなたの考えている事なんてすぐに分かるよ」
「そうなんだ。でもそんな事よりも・・・・・・」
ルシールは、棺桶を再度見ずに
「また1人、『ル・メヴェル教』の信者が殺害された。今、その人の葬儀を見届けたところ」
「犯人は誰なんだろう?まさか、カトリック教会諸国の仕業じゃないよね?」
その考えにルシールは軽く笑い
「この国は十字軍に協力してるし、宗教もキリスト教に変わったから、そんな事はしないと思うけど」
「どうする?教会にいる皆に報告する?」
「・・・・・・」
ルシールはすぐには答えを出さず、少し間を開けて考えた。
やがて、頭を頷かせ、口を開く。
「ミシェルの言う通りにするべきだろうね。どんな情報でも、皆に知らせるべきだよ」
「それで決まり。じゃあ、帰ろう?皆が心配するよ?」
ルシールとミシェルは夜の闇に紛れ、墓地から姿を消した。
- Re: 黒いリコリスの教団【オリキャラ募集中】 ( No.5 )
- 日時: 2019/03/10 09:44
- 名前: シリアス (ID: FWNZhYRN)
リコリス教団の隠れ家にて・・・・・・
高く聳える古い教会の扉の前に、ルシールとミシェルは立っていた。帰りを告げるために、握った拳で扉を叩くが反応はない。もう一度強く、今度は何回も叩き続ける。すると・・・・・・
「合言葉を言え・・・・・・」
そう小さく聞こえた。少年のような子供の声だった。
「黒いリコリスの冠・・・・・・」
ルシールが、声の大きさを合わせて答える。すると、鍵を外す音がして、ゆっくりと扉は開いた。中から若い青年が顔を出し、心配しているのか呆れているのか判断に悩む顔で
「今日は遅いお出かけだったね。皆、心配していたよ?」
「ごめんね、ミシェルと一緒に墓地に行ってたの」
ルシールはそのまま、教会へ上がり込んだ。
「ところで『クレイス』は大丈夫?」
ルシールは出入り口にいた青年に問いかける。
「ああ、彼なら大丈夫。『ルナリトナ』が作った薬草の混合薬が効いたみたい。今は医務室で眠っているよ。」
「そう、よかった。お礼を言いに行ってくるよ」
長い廊下を中心に、左右には3つの部屋があった。ルシールは埃臭い廊下を駆け抜け、右に並ぶ2番目のドアの前に立つ。はっきり聞こえるのが、ごぼごぼという湧き水のような液体の音。怪しい臭いが不安症を軽く掻き立てる。人の声は聞こえない。ルシールは扉の前で微笑み、取っ手を握ると、そのまま手前に引いた。
「ん?誰だ!?」
不機嫌そうな声が中から響いた。声の正体はルシールよりも、少し背の高い少女。何かをしている姿勢はそのままで、顔だけ振り向かせている。彼女の前のテーブルには、いくつかの調合器具が置かれており、音の正体はそれだった。手前には、いくつもの乾燥した薬草が並ぶ。
「よう嬢ちゃん。今、お帰りかい?」
隣にいた男は逆に友好的な態度で挨拶をする。少しの間、ルシールの方を向き笑顔を見せるとすぐに仕事に専念した。少女の隣に立ち、素材を混ぜ合わせ、液体の入ったフラスコへ入れる。どうやら作業の手伝いをしているらしい。
「ただいまルナリトナ!それと『ディーノ』!」
ルシールは明るい声で言った。
「話し掛けんな。劇薬の実験台にするぞ」
「もう、恐いなあ。お礼を言いに来ただけだよ」
「クレイスの事だろ?はいはい、どういたしまして」
ルナリトナは、態度を変える気配を見せず、冷たく言い放った。
「ところで2人とも何をしているの?」
その質問にはディーノが答えた。
「見ての通り、調合が好きなちびっ子の錬金術を手伝っている。俺は鍛冶部屋で武器を開発したかったんだが、手を貸してほしいとうるさくてな」
そう言って、次に使う薬草に手を伸ばし、いくつかむしり取って調合台に置く。軽く薄笑いし、今度は問いかけた相手に聞き返す。
「ところで、嬢ちゃんはどこに行っていたんだ?」
「墓地に行っていたの。また、ル・メヴェル教信者が殺害されたと聞いたから様子を見にね・・・・・・」
「そうか・・・・・・また1人・・・・・・」
ディーノは手を止め、そのままの視線で黙り込んだ。被害者の無念を感じているのか、薬草を掴んだ拳を強く握りしめる。そして、気の抜けたため息をつく。
「罪のない者が死ぬ・・・・・・できればその事は知りたくなかったな・・・・・・」
「ごめん・・・・・・暗い内容なんて聞きたくないよね・・・・・・」
ルシールも言ったばかりの事を後悔し、素直に謝る。
「いや、俺が聞いたから悪いんだ。嬢ちゃんが謝る事なんて、これっぽっちもないぞ?」
ディーノは気を落としかけたルシールに優しい声をかける。
「そういう報告なら僕達にじゃなく、ロベール神父にしてくれないか?胸糞悪いニュースを聞きたい気分じゃないんだ」
相変わらずの態度で、ルナリトナは赤い薬草と緑の薬草を器具の中に放り込む。強いアルコールを適量に流し込み、火の上で沸騰させる。残った他の薬草は、小さな鉢に入れ棒で磨り潰した。
「いつまでここにいるつもりだ。・・・・・・ってか扉、開けっ放しかよ!?薬草がふやけるから閉めろ!・・・・・・あ、あと、この前頼んどいたブラックミント、早く持って来いよ?」
「うん、忘れてないよ。見つけたら、すぐ駆けつけるから」
ルシールは、作業を続ける2人に別れを告げ、すぐさま部屋を出た。
- Re: 黒いリコリスの教団【オリキャラ募集中】 ( No.6 )
- 日時: 2017/02/22 19:09
- 名前: Leia (ID: cSw9GUzL)
はじめまして、オリキャラ失礼いたします!
名前:ジャスティン・リーベ
性別:女
種族:エルフ
年齢:16歳
一人称:私
二人称:あなた、○○さん
武器:弓、肉弾戦
性格:礼儀正しく、真面目で純粋。一度決めたらやり遂げるまであきらめない。人懐っこく、誰とでも仲良くしようとしている。そのため、争いが起こりそうになると、話し合いで解決しようとする。お節介なほどのお人好しなため、困ってる人を放っておけない。
備考:聖職者で、魔を浄化する力を持つ。弓がなくても戦えるようにと、護身術程度だが肉弾戦もできる。
サンプルボイス:
「はじめまして!ジャスティン・リーベと申します!」
「喧嘩はダメです!絶対!」
「諦めちゃだめです、最後までやり遂げないと!」
「仲良くしてくださいね!」
名前:クロム・リート
性別:男
種族:エルフ
年齢:14歳
一人称:ぼく 性格豹変時:僕
二人称:あなた、○○さん 性格豹変時:お前
武器:杖(魔法)
性格:賢く冷静で、何事も要領よくこなす優等生だが、物事の割り切りも早いいまどきの子。一方でお節介ともいえるほどの世話焼きな面もあわせもつ。しかし、姉のジャスティンが危なくなったり、暴言を言われたり、立場が悪くなると性格が豹変し、姉以外の人物には興味がなくなり、冷酷になる。
備考:ジャスティンの異母弟。クロム自身は回復魔法や光属性の魔法が得意だが、性格が豹変すると闇属性や、攻撃的な魔法を主に使う。
性格が豹変する理由は、「イル」という悪魔がクロムに憑りついて、クロムと入れ替わっているため。普段はおとなしくしているらしい。
サンプルボイス:
「はじめまして、ぼくはクロム・リート。ジャスティン姉さんの異母弟です。」
「ぼく、勉強と魔法だけが取り柄だし・・・」
「あ、争いはよくないよ!」
「ちょっと待って、ここは冷静に考えてみようよ」
性格豹変時
「お前、姉さんを傷つけたな?」
「許さない、お前は楽に死なせない!」
「あぁ、うるさい」
「姉さん以外は邪魔、消えていいよ」
「疲れた・・・クロム、あとはよろしく・・・」
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