ダーク・ファンタジー小説

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Change the World 【カキコ版・旧】
日時: 2019/03/27 13:31
名前: 和花。 (ID: qU5F42BG)

削除の理由は【大切なお知らせ】を参照。
(大会入賞は削除対象外のようです。こちらはカキコ版として残しておきます)

2017年の小説大会で銅賞を受賞しました。
・見直しをサボっているため、最初と今で地名や内容が異なる場合があります。
発見次第、直していく予定です。*ただいま修整中
・小説家になろう でも連載開始しました。


これは、人と幻獣の絆の物語。


悪逆非道な帝国により離ればなれになってしまった少年少女たち。
だが、長い時がたち再会する。

──そんな時だった。

あの帝国が再び動き出したのだった。

少年少女たちはそれぞれの思いを持ち旅立つ。
帝国を止める事を
これ以上悲しむ人を増やさない事を目的にしながら……

そして知ることとなる。宿敵の目的、幻獣の覚悟を。

以上、あらすじです。

ーお知らせーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
リク依頼・相談掲示板にて『CTWいろいろ募集』を開始しました
連載が少し遅れ気味です。
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メインキャラクター

レオン・ハイレゾ
主人公。17歳。武器は剣。魔法の属性は無。乗り物に酔いやすい。
小動物に好かれやすい。髪色は黒い。姿は簡単にいうと、少女漫画で出てくるクールなイケメン。白いTシャツに黒いライダースジャケットを羽織り、チャックは前回。暗めの色のジーンズをはいている。料理好き。

ミント・グリーンティー
みんなのお姉さん的存在。17歳。武器は鞭。魔法の属性は風。
髪色は薄緑。ポニーテールでまとめている。デニムシャツワンピースの中に黒色のロゴが入った白いTシャツを着て、ミニスカぐらいの丈のデニムをはいている。

オリガ・ハイウィンド
頭にうさ耳に縛りをしたバンダナをつけている。16歳。武器は槍。
魔法の属性は氷。レオンに片想い。髪色は空色(水色)で肩までのショートカット。カーキ色のミリタリーシャツの下に白いレースのシャツ。それにショートデニムをはいている。(踝辺りまでのスパッツも)フーの世話役(一応このメンバーの中では飼い主となっている)

フレイ・ウォーリア
緑の国の現国王。フレイヤとは双子の兄。17歳。武器は己の拳。魔法の属性は火。
やる時はやる男。ボケる時はボケる。金髪で前髪を上にあげているためソフトリーゼント風。動きやすさを求めた服装で、ゆとりのある白いハーフパンツ(膝丈)に白いタンクトップ。その上に目に優しいくらいの紅色の半袖のジャケット(ロゴ付き)を着ている。

フレイヤ・ウォーリア
なぜか森の中で暮らしていた。フレイの双子の妹。17歳。武器は銃。魔法の属性は土。
兄に突っ込みを入れたり(蹴る、殴るなど)など止め役。金髪で長い髪を肩辺りでツインテールにしている。(おさげに入るのかな?)白いワンピースに腰辺りにベルトをしている。ベルトについているのは武器の銃。黒いスパッツをはいている。

シド・メロ
元帝国ラーミナ特殊部隊の一員。追放されて雪の国へ。19歳。一応医者。武器は双剣。魔法の属性は雷。
髪色は銀髪でストレート。服装は脛まである白衣着て、中には薄緑のシャツにネクタイをしている。ズボンは茶色。白衣を脱げば学生のような格好。飛空艇の基礎プログラムや部品にとても詳しい。

ジュリィ・ティーク
さすらいのギャンブラー(一応踊り子)。妹がいる。19歳。魔法の属性は水。
武器はタロットカード。髪色は茶色で長く、毛先は鋭い。服装は白い肩出しガウチョ風のシャツに赤茶色っぽい膝下まであるスカートのような物をはいている。(長い布を履く物にした感じのやつ)くるりと回るとスカートのような物が綺麗に舞い広がる。

こんな感じで頑張ります!
初投稿のため、少し物足りないと思います。

目次

一気に読みたい方>>1-

第1章 良くも悪くも再会 >>2-15 (途中コメントもあり)←ありがとうです!
1話>>2 2話>>3 3話>>6 3.5話>>7 4話>>8 4.5話>>9 5話>>15

第2章 皇帝の野望を知れ>>16-25
6話>>16 7話>>17 7.5話>>19 8話>>20 9話>>21 9.5話>>22 10話>>23 >>25

第3章 真実>>26-38
11話>>26 12話>>27 13話>>28 14話>>29 15話>>31 16話>>32 17話>>33 18話>>36
19話>>37 20話>>38

第4章 それぞれの思い>>39-94
20.5話>>39 21話>>41 22話>>42 23話>>43 24話>>44-45 25話>>46 26話>>47 27話>>48
28話>>49 >>51 29話>>55 29.5話>>56 30話>>58 31話>>65 32話>>66-69 (とても長いです…)
33話>>71 >>74 34話>>75-76 35話>>77 36話>>78 37話>>79 38話>>82 39話>>83
40話>>84 41話>>85 42話>>86-87 43話>>88-89 44話>>92 45話>>93 46話>>94

第5章 恩返し(仮題名)
47話>>95

第4章から、章の区切り方を変えました。(今までは『再会編』など1つの編で1章。今は3つぐらいの編が合わさって1章。)

もしかしたら、フィルタリング機能でこの小説が書けなくなるかもしれません。
ですが、かけるだで書きます。

コメントはバシバシしていいですよ! (してくれた方が嬉しいです…)
返信を必ずしますのでお気軽にどうぞ

☆この小説の歴史☆
2017.8.26 開始
8.28 番外編を別スレで開始(URLで行けます)
8.28 閲覧数100突破。
8.29 第2章開幕。
8.31 キャラ情報更新
9.11 閲覧数150突破。
9.24 第3章開幕。
9.25 閲覧数200突破。
10.16 閲覧数250突破。
11.1 リク依頼・相談掲示板にて『CTWいろいろ募集』を開始。
11.2 閲覧数が気がついたら300突破
11.3 もう閲覧数350突破。更新できなくていつもすみません…
11.7 閲覧数400突破。
11. 16閲覧数450突破。
12.7閲覧数550突破。
12.18閲覧数600突破。今更だけど第4章開幕(書き忘れてた)
12.27閲覧数650突破。
12.30閲覧数700突破。
12.31キャラクター投票開始
1. 1閲覧数750突破! 今年もよろしくお願いします
1.13閲覧数800突破!
1.22閲覧数900突破
2. 5閲覧数1000突破!!
2. 6 2017年冬の小説大会にて銅賞を受賞
5.22第5章開幕
6. 5閲覧数2000突破!物語も折り返し地点へ
8.3小説家になろうで連載開始

Re: Chage the world ( No.47 )
日時: 2017/12/26 18:14
名前: 和花。 (ID: qU5F42BG)

26話 ミテス監獄へ

「そういえば、普通に発着場に来て大丈夫だったの?」
「大丈夫。ここは後輩が運営してるから」

帝国の城下町の発着場。
夜のため、人気(ひとけ)がなく薄暗い。

「先輩、久しぶりっス」

ランタンを持って歩いてきた男が来た。

「お、久しぶりだねヨツバ。監視カメラとか大丈夫かい?」
「大丈夫っス。親父がわざと飛空艇調整中にハンマー投げ飛ばして壊して、今はメンテしてるんで」

すごいな… この人の父親。

「ささっと中に入ってください。渡したいものがあるんで」
「丁寧にありがとう。」
「へへっ、褒められるのも久しぶりだな〜」

事務室であろう部屋へ来た。

「これっス。酒場のマスターから貰ったっス」

酒場のマスター… 諜報活動中のディエナだろう。
渡された丸まった紙を広げる。
それはどこかの地図だった。

「ミテス監獄の地図っス。データ化します?」
「よろしく頼むよ」

後ろにあったスキャナーに紙を挟め、データ化した。
それが俺達のスマホに送られてきた。

「紙の方は証拠隠滅のためにシュレッダーにかけとくっス。そこの荷物用のエレベーターから下に降りられるっス。」

「ありがとう。」

ヨツバは手を後ろで組み、胸を張って

「ご健闘を祈るっス。先輩達、どうかご無事で!」

小声で言った。

「行ってくるね、後輩のみんなによろしく頼むよ」

俺達は、エレベーターで山を降り、すぐ近くにあるミテス監獄へ向かった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あれ、行っちゃった?」
「ディエナ姉さん、来てたんっスか!?」

レオン達が監獄へ向かってすぐに、ヨツバの元へディエナが来た。

「今来たの。そういえば、水色の、髪の女の子、いた?」

走ってきたせいか息が少し切れている。

「いなかったっスよ。その子がどうしたっスか?」
「帝国兵から、聞いたんだけど、その子…」

ディエナは呼吸を整えて

「『操られてる』かもしれないの。それで、バハムートの魔石を回収したって。
さっき報告書書き手伝っててチラ見したら、その子の名前が載っててさ」
「連絡した方がいいっスか?」

ディエナは首を横に振る。
この判断が正しいのかわからない。
なぜなら…

ディエナの知っているレオンは、悩むと行動を起こす事が出来ないから。

きっと今のレオンは『助ける』という事で頭がいっぱいだろう。
だから伝えない方がいいだろう。

陰ながらに今まで見てきて、レオンにとってのオリガは大きな存在みたいだったから。オリガにとってもレオンは大きな存在だったから。

だから、みんなに任せておこうとディエナは自分に言い聞かせる。
『みんななら大丈夫』と。


やはり、小さい頃から見てきた者として少し心配だった。
大きくなったからって変わるという事は当たり前じゃない。

「ディエナ、行くなら言ってくれよ」

後ろから少し癖のある声が聞こえた。
振り向くと、毛先の鋭いみんなの姉貴的な存在だった女が階段を降りていた。

「だって急だったんだもん。しょうがないでしょー」
「だからって洗い物全部アタシに押し付けんなッ!置き手紙書くならちゃんと言ってくれ!」

気を取り直して女を真剣な表情で見つめる。

「なんだ?」
「任務を与えるね。レオン達の様子、バレないように見に行って。危なかったら助けてあげて」
「なんでそれをアタシが!?」
「ジュリィ・ティーク。これ、反乱軍としての仕事。頼むよ。じゃあ」

その場を離れる。
「アタシ、反乱軍に所属してないんだけど…」ってジュリィの声が聞こえたけど、やっぱり任せられるのはあなたしかいない。
これは反乱軍…… いや、共に見守ってきて親友だったから頼める仕事だから。

Re: Chage the world ( No.48 )
日時: 2017/12/28 18:28
名前: 和花。 (ID: qU5F42BG)

27話 贈り物

メンダ山脈のふもとにある『ミテス監獄』
石レンガの高い壁に囲まれて、中の様子は分からない。

俺達は、近くのラノリ村に隠れていた。
村長に話をし、最終準備をしていたのだ。

「この村も帝国領だって事を忘れないでね」

村長のおばさんに言われた。

「わかってますよ、こんなに帝都に近いんですから。」
「帝国人って訳ではなさそうだね、あんたら、どこ出身だい?」
「育ったのは緑の国だぜ。出身は違うけど」
「緑の国!? 私の妹を知ってるかもね」

このおばさんの妹が緑の国に?

雰囲気的に当てはまる人がいる。
赤い口紅で、昭和風のあの人。

「もしかして、オバチャンの?」
「そうだよ。そうそう、これ持ってきな」

オバチャンの姉は部屋の奥へ歩いて行くと、開けていない段ボールを取り出して持ってきた。

「あんたら、もしかして反乱軍の子たちかい? オバチャンがこれを今日送ってきたんだ。『来たら渡して』って」

ガムテープを豪快に開ける。

中に入っていたのは、どこかの鍵。
手紙も2つほど入っている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
よぉ、久しぶりだな。
元気にしてるか? 負けてなんかいねぇか?

ボブやオバチャンからは全部聞いたぞ。
また旅にでたんだな。
再会したかった仲間には出会えたようだな。
たまには来いよ。その仲間と共にな。サービスしてやる。
フー吉も待ってるぞ

んで、本題だ。

おめぇがそこにいるって事は、監獄に用があんだな。
なぜわかるか? さぁな。俺にもわかんねぇ。カンってもんだ。

鍵があったろ?
それ、監獄の使用されてない部屋の鍵だ。
潜入すんなら使え。潜入しねぇなら隠しとけ。
持ってると少し厄介だからな。

感謝すんなら妖精にしろ。
その鍵はいつの間にか店にあったんだ。
前にはなかったのにな。
だから感謝すんなら妖精にしろよ。俺じゃなくて

頑張れよ。フー吉亭 店主リベロ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1つ目の鍵は、リベロからのものだった。
あいかわらずなんでも妖精のせいにしているようだった。

「リベロさん、元気そうだね」
「元気なかったらこっちが調子狂うけどな」

「2つ目の手紙もあるよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
みなさん、お元気ですか?
緑の国兵士団団長のルミネです。

最近はドジってないですよ!!

プレゼントの鍵はリベロさんの手紙で説明されてたと思うので、
私は情報をみなさんにプレゼントします。

昨日までの情報です。
ジェシィさんが持ってきてくれました。
ほとんど監獄についてです。

・監獄には、脱走者用のモンスターがいる。かなり強め。
・パスワードは『ラーメンの具』
・白い部屋は入ったら最後。
・監視カメラの数は5個。指令室で電源OFFにできる。

こんな感じです。
みなさん、絶対に生きて帰ってきてくださいね。

陛下、たまには連絡してあげてください。
ルニルさんが怒ってますよ(笑)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あ… やべ…」

フレイは何かを思い出したようだった。

「ルニルさんって?」
「フレイといい感じの人。レヴェリーで働いてるよ」
「そうなんだ〜」

フレイヤはフレイに近ずいていき笑顔で

「女は、怖いよ」

と言った。
潜入という大きなことをやる前に、こんな雰囲気にして良かったのだろうか。
まぁ、フレイは落ち込ませといていいのだが。

「そろそろ深夜の2時だよ。潜入するにはちょうどいいけど、いくのかい?」
「行きます。色々とありがとうございました」
「じゃあいってらっしゃい。気をつけるんだよ。」

オバチャンの姉に見送られて静かに村を去った。
月光のおかげで平原は明るい。モンスターはいるが。

正方形となっている監獄の壁の一つに扉らしき物があった。
そこで鍵を使い、中に入った。

Re: Chage the world ( No.49 )
日時: 2018/02/16 09:02
名前: 和花。 (ID: qU5F42BG)

28話(1) 潜入

リベロから貰った鍵を使い、ミテス監獄の中へ入った。
扉を開いた先は暗い部屋。少し広く奥にある扉からわずかに光が中へ入っている。

「暗くちゃ何もできねぇだろ」

フレイが魔法を瞬時に詠唱した。
出てきたのは手乗りサイズの火でできている猪。
…ちなみに子供連れだ。

「1人1匹使えばろうそく代わりになる。そんでこの部屋を探索しようぜ」
「そうだね。というかお兄ちゃん、こんなカワイイの作れるんだ…」

火猪(ひのしし)を使い辺りを探索する。
ところどころ蜘蛛の巣やホコリがあったりとこの部屋が使われてないことがよくわかる。

「ワゥ」
「どうした? フー」
「きゃぷ〜」

フーの向く方向に大きな段ボールがあった。
中は… ここの軍服だ。ヘルメットもあるおかげで変装できる。

「これ、使えるな」
「ワゥ」

「どうしたんだ? レオン」
「これ、使えそうだろ?」
「そうだな。さてと」

フレイの持っていた親の火猪の元に子供の火猪が集まる。
それと同時に皆集まる。

「使えそうだね」
「何着あるの?」
「……5着。全員着れるよ。」
「さてと、着替えるか!」

サイズはちょうどいい。
しかし微妙に汗臭かったりホコリ臭かったりした。

「火猪、ありがとな」

火猪が消えた。そしてわずかに光が入ってきている扉により、耳をすませる。
足音はしない。人の気配もしない。

「班に分かれようぜ。指令室に行くのは…」
「僕でいいかな。あと… レオン」
「それで決定だな。んじゃ、いろいろまわるのはオレ達でいいよな」
「え… お兄ちゃんと一緒…」
「ワガママ言わないの。」
「はーい」

扉を開くと誰もいなかった。
ラッキーな事に監視カメラもない。

「オレ達はコッチから行く。じゃあな」

フレイ達は俺達と反対方向にばらけて行った。

「さて、僕たちはあっちだね。指令室は…あそこかな?」

昼か夜かもわからなくなるただ真っ白い廊下。
ヨツバから貰った地図によると、この廊下の突き当たりの部屋が指令室らしい。

「どうやらこのエリアは、ここで働く人の生活のためのエリアのようだね」
「なぜわかるんだ?」
「シャワールームに食堂。生活に必要な施設ばっかりだからさ」

監視兵とすれ違うこともあったが、特に何もなく指令室へついた。
中には誰もいない。これでいいのだろうか。

「これをこうして… よし、電源OFFっと」

モニターに映っていた画面が消える。

「そういえばなんで俺を指名したんだ?」
「単純に言うよ。オリガを助けられそうだから。」
「あいつなら1人でも大丈夫じゃ…」
「違うんだ。今日の…」

シドの言葉が突如鳴った警報で遮られた。

『侵入者発見。侵入者発見。直ちに西入口付近へ移動せよ』

「俺達の事がばれたのか?」
「さっきのモニターを見たとき、僕達とは別に1人いたんだ。きっとその人。」

「君たちも西入口に行って!」
「は、はい」

見回りに来た兵士がこちらにもやってきたようだ。

「レオン、行くんだ。」
「シドは?」
「僕は西入口に行く。怪しまれないようにするためにね。」
「そうか、じゃあ」
「そうそう、望んでいない出会い方をしても決して諦めないでね」
「何のことだ?」
「まぁ、あとで」

シドは出て行った。

さて、俺も行くか。
とりあえず、右に。

年末の挨拶 ( No.50 )
日時: 2017/12/30 21:54
名前: 和花。 (ID: qU5F42BG)

今回で今年の更新も終わりです。
ですのでここでは年末の挨拶をさせていただきます。

皆様、おはこんばんは(おはようとこんにちはとこんばんはを合体させました)
CTWの作者の和花。です。

なぜ急に挨拶を?
それは29話(1400字ほど)を書いていたのですが、消えたからです。
新しく新年に書き直します。
(ジュリィを登場させようとすると毎回何かあって消えて没になってしまうんですよね…)

気を取り直して。
いつもこの物語を読んでいただきありがとうございます。
なんと、8月26日に始まってから約4カ月で閲覧数が700を突破!
うん、めでたい。
小説書き初心者なのにこんなにも見てくださるなんてありがたいです。
(閲覧数なので読んでるとは限らないので見ているという表現にしました)
ぜひ投票もよろしくお願いします。

次に、物語について。
だいぶ前に4章に突入したCTWですが、まだまだ4章続きます。
章名が【それぞれの思い】なだけあって、いろいろ入れたいんです。
たぶん、1000字以上が多くなります。

先に言っときます。
10章もいかないかもしれません(汗)
今のところ物語は中ですが、もうそろそろ後半になる予定です。
頭の中でいろいろ考えてますけど、やっぱり10章までいかないかもしれません。
他の作者様に比べて設定がややこしいのに、物語が短くてスミマセン。
必ず完結はさせます。

オリガファンの方!(推しキャラいるのかな…)
いつまでも仲間に合流しなくてすみません。
次回、ファンならきっと望んでない出し方をしますが、悲しまないでください。
よく読んでいれば、今のオリガの状況がわかりますけど…(26話参照)

人気キャラ投票を【CTWいろいろ募集】(リク依頼・相談掲示板)にてやります。(12月31日〜1月31日まで)
投票のしかたは簡単。
【CTWいろいろ募集】のスレッドにて、コメント欄に名前とキャラの名前を書くだけ。(1人2票まで)
よろしくお願いします。
後に【CTWいろいろ募集】のスレッドで詳しく書きます。


ーお知らせー
まだまだ先ですが、この物語が完結したら続編出します。
お楽しみに〜


さて、挨拶はここまでにします。
みなさん、次の年に会いましょう!
良いお年を。

Re: Chage the world キャラ投票をリク依頼で開催中 ( No.51 )
日時: 2018/02/16 09:00
名前: 和花。 (ID: qU5F42BG)

28話(2) 望まぬ出会い方

警報が鳴り続き兵士達が西入口へ走っていく中、俺は兵士達と反対の方向へ走っていた。スマホの画面に表示されている電子化された地図を見ながら。

「西入口はあっちだぞ」

前方から走ってきた兵士が話しかけてきた。
ここは、上手く誤魔化さなければ。

「先ほど西入口に行ったのですが、『先輩に東入口へ行き、挟み討ちしろ。まぁそんな事が起こりはしないがもしもの保険だ』と言われたのです。だから東入口へ向かっています」
「お前1人で大丈夫なのか?」
「はい。こう見えても剣術1級持ちですから」
「… 任せたぞ」

兵士は走って行った。

その後も何度も兵士とすれ違ったが、何も言われなかった。
右へ行ったり左へ行ったりと、兵士達は見た感じだと迷っているようだった。

そんな兵士達を潜り抜け、長い廊下の突き当たりに大きな部屋があるのが見えてきた。地図で確認すると、そこの部屋は『大ホール』らしい。

俺は、迷わず扉を開いた。

床に描かれた大きな魔法陣が紅く光っている。
その魔法陣の真ん中に人が立っている。

あの後ろ姿は… 間違いなく…

「オリガ… ?」

水色の髪に、白色のバンダナ。その特徴は間違いなくオリガだった。
しかし、呼びかけに反応がない。それに、雰囲気が全く違う。

大ホールの床がピキピキと音をたてながら凍り始めた。
この戦法はオリガの得意とするものだった。

「マジか…」

剣を取り出し構える。
その瞬間、氷塊が襲いかかってきた。

飛んできた氷塊を避け、壊しつつオリガに近づく。
オリガは槍を構えて魔法をずっと詠唱し続けている。
無限に氷塊は現れ、襲いかかってきていた。

アイツは、自分の意思でやっているのか?

「剣舞技、火炎!」

剣に魔力を込め、火を宿す。
そして、オリガの背後に一気に近づいて剣を振るった。

金属のぶつかる音が大ホールに響いた。
槍を使って弾かれてしまった。

オリガの瞳は紅くなっていた。
確認できた。

昔に一度だけ、アイツと戦った事があった。なぜだかわからないが、その時も同じように瞳の色が紅くなり襲ってきた。
あの時は院長が不在だったから、俺1人で戦った。どうすればいいかよくわからなかったので自分を守るためにアイツに剣を振るい、正気に戻らせると同時に一生残る傷をつけてしまったのだった。

剣と槍がぶつかる衝撃で、風が一瞬だけ起こる。
風でオリガの服が一瞬めくられお腹が見えた。
そこにあったのは俺のつけた傷と、魔法陣と同じく紅く光るまがまがしい刻印。

見つけた、という気の緩みが出てしまったせいか、弾き飛ばされてしまった。
壁に打ち付けられたがすぐに立ち上がり、さっきのように近づく。

今度こそ、傷付けずに助けてやる。

「魔封剣、峰打ち!」

オリガに剣から放たれた波動が当たる。

この合わせ技なら気を失ってしまうが、刻印は封じ込めるはず。
傷がつかないようにできただろうか。

そんな心配を胸にオリガの元へ走る。
倒れる寸前に間に合い、抱きしめ支える。
床に横にしてやり、回復薬を飲ませた。

腹の刻印は消えていなかった。
ただ、光は失っている。魔封剣の効果だろう。
心配なのは、峰打ちができたかということのみ。


「…あれ? ってレオン!?」
「あれ? ってなんだよ。」

オリガは正気を取り戻し、立ち上がった。

心配して損をした気分だ。
前よりも元気になっている。

「レオン、ありがと」
「……」
「もしかして、照れてる?」
「照れてない!ったく、大変だったんだからな」

オリガと会話したら、なんだか、心の中にあった霧が晴れたような気がした。

…きっと安心しているんだろう。
前は心配なんかしないで、『アイツなら大丈夫』と思えてた。だけど今回は『助けなきゃ』って自然に思えた。
相手が帝国だからか? 仲間だからか?
いや、もっと別の事のような気がする。
わかりそうでやっぱりわからない。

「素直になりなよ〜」
「照れてないからな。さてと、フレイ達と合流するぞ」
「みんなで来てくれたんだ」
「仲間だからな。あとで話、聞かせろよ」
「はーい」

遠くから重い音がするのに気付かないまま、俺とオリガは大ホールを後にした。


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