ダーク・ファンタジー小説

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不死身の、独り言
日時: 2020/01/19 17:08
名前: 妖精 (ID: gKP4noKB)

初投稿です。おねがいします。                     …           朝から、教会が鐘を鳴らしている。どうせ、またダンジョンにつっかかっていったバカな冒険者だ。たいてい、ここは子供を4人とか、5人産むから、次の跡取りになろうと必死なのだ。そしてそういうバカは大抵貴族だ。普通気が付くと思うけど。自分程度じゃあどうにもならないって…       私は、泣きはらす親を鼻で笑う。私は、他よりずっと長い時を生きているから、たかだか100年の生命を、もてあそび、狂わせている。それが、唯一の暇潰しだった。15で、今みたいにこういう考え方をしない、仲間がいる時ならば違った未来だったと思うけどね。さてと、今日もダンジョンで金稼ぎますか。私、いつ死ぬのかなぁ…。

目次
一章「ダンジョンの中の出会い」>>1
二章「神の名の元に」 >>9
三章「ユグドラジルと異端審問官」>>27

Re: 不死身の、独り言 ( No.35 )
日時: 2020/01/16 21:42
名前: 妖精 (ID: gKP4noKB)

「久しぶりだな、キャ…じゃ無くてマーダー。ってお前400年待ってたのか!?」
「そうっすよ。俺アールウなんで年とるの遅いんす!」
アールウとは、基本的にエルフと呼ばれる妖精の種族である。余談だが、この国(リンガイア王国という)には、ドラゴンとか準神種族(要するに神の子供)みたいな人間以外もそこそこいる。
「おまけに俺、準神種族で、一応不老不死っぽいんすよね。」
「準神種族とか初めてあった。何の神なの?」
「ファウヌスと言う神っす。まあ、一応守り神らしいんすけど、悪魔のモデルにもされてる神らしいっす。」
すると、急にログは周りを見始めた。
「あなたの妹は?姿が見えないけど。」
「生活物資取りに行かせてるっす。そろそろ帰ってくると…おーい!」
「ただいまー、お兄ちゃん」
「オー、ミシャか。大きくなったな。」
「ログさんこんにちはー♪」
そういうミシャの服には、血がついている。何故なら、彼等にとって『生活物資』とは、人間から奪う物だから。むしろログに忠誠を誓うマーダーが変なのである。
【「ご主人様ー!」】
そこへハリボテとタナがやって来た。
「ご主人様、店が燃えています!」
「なんだって!?」
ログと、マーダーは2人に走ってついて行った。

Re: 不死身の、独り言 ( No.36 )
日時: 2020/01/19 16:49
名前: 妖精 (ID: gKP4noKB)

テストなので気にしないでください。
>>27
»»

Re: 不死身の、独り言 ( No.37 )
日時: 2020/01/19 17:59
名前: 妖精 (ID: gKP4noKB)

「あーこれはヤバいなー…」
【主様、中の物燃えてませんよね…】
ごうごうと燃える元魔道具店をログの拠点(初めのほうでダンジョンから帰ったログがリーフに話しかけたところ)から見下ろしながらログはのんびり座っていた。
『あ、いたいた。』
「ん?どーした、リーフ。」
『いや、中のもの全部こっちの拠点に入れてたの言うの忘れてて。』
「……。」
ログが扉を開けると、拠点は荷物で埋まっていた。
***
「…来たか。」
そこに居たのは、タヒトとリリム、そしてログとリーフとマーダーだった。
「つー訳で二人共頑張れ。」
「嫌っスよ姉さん、こんな悪魔もどきとなんて!」
『だ、れ、が、悪魔もどきだ〜!』
神もどきと悪魔もどきのにらみ合いが始まった。
「じゃあ先に勝った方の勝ちで。よーい、初め!」
ジャッ!
鉄が鉄を斬る音がして、試合が終わった。
「おいこらー、二人とも!」
しかし、ログは怒っていた。
「試合は同時だったけど、斬撃こっちまで跳ばすんじゃねえ!」
「『す、すいません…』」
「やっぱり、凄いよ、勝てない。」
「また今度、魔法教えて下さいね♪」
「『おう!』」
謎の友情が芽生えた。
「あ、そうだ。師匠達に教えてあげるよ。…異端審問官が、メール家と、騎士団と組んで、魔法使いと異種狩りを始めたよ。気を付けてね、闇のエルフさん。」
「気付いていたのか。」
「仮にも、異能力主義者、全知の一部だからな。」
異能力主義者の中でも一番多いのが全知。しかし、正確には一部で、『5分後までのことしか分からない』 『敵か味方かはわかるけど、なぜそうなのかは分からない』という結構使い勝手の悪い物が多い。タヒトは、目の前の人の種別が分かる全知だった。
【主、様…余り遠い所へ行かないで下さい…】
「あ、タナ。なんでおっきくなってんの?」
【こっちの方が移動がしやすいので…ゼェハアゼェハア…】
「う…なんかごめん…所でなんでここに?」
【それが、主様にお伝えしたい情報がありまして。あの、店を燃やした犯人異端審問官の中級長官アグリネスです。】
(また、異端審問官…?)
燃えていく店の記憶に、燃える村の映像がマーダーの脳で重なった。

Re: 不死身の、独り言 ( No.38 )
日時: 2020/02/15 20:52
名前: 妖精 (ID: gKP4noKB)

「くはー!やはり此処の酒は最高だなぁ!」
「あの、ハレスさん。飲みすぎですよ?」
「大丈夫だ、俺は酒に強い。」
「ハレス、それは3杯目の奴が言う台詞じゃない。」
「うーん…でもなんで、こんな酒場に。」
「これのため。」
すると、ログの用意した棒状の物から声がした。
「あー、ほんっと、あのアンナ様はヤベーよな。」
「そーそー。昔神隠しにあった兄のシェイドのために何でもするってとこが…」
「きょ…ログ殿。これは、まさか」
「いいから、聞いてな。」
「でもさぁ…やっぱやり過ぎだよな。そのお兄様が妖精や魔法使い、準神族に魂を抜かれたと知ると、軍全部出して探すんだから。…ゴフッ!!!」
すると、テーブル席に座っていた二人が血を吐き、倒れこんだ。
「…行こう。」
ハレス、ログ、そしてマーダーは店を出た。
***
「まだ、見つからない、と?」
「は、はい。全軍をあげて探しておりますが」
「もういい、お前はもう要らない」
少女の手から出た光はその使用人を消し去った。

Re: 不死身の、独り言 ( No.39 )
日時: 2020/04/28 19:30
名前: 妖精 (ID: 3z0HolQZ)

アンナメール。現在の国王で、「光を操る」という異能力を持つ。
だが、最近は記憶のほとんどと能力を失い生きているのかどうかすらも怪しい兄
シェイドの敵討ちにすべての軍を出すなどという暴挙に出ている。

「ま、僕が情報として話せるのはこのくらい」
「ふーん」
王国のすみにある教会で兄の話を聞いていたログは微妙な反応をした。
「まー、また今度」
ドアを開けて出ていくログの肩に鳩の姿になった兄が乗る。
(この姿なら、いいでしょ。)
「はいはい、シロ」
ドヤ顔をするシロに呆れた声でログは返した。
***
1時間後。ログはビセルが連れてきたモノを見て驚いた。
「まさかとは思うけど、シェイド? 」
「はい。シェイドだと、思います。」
驚く一同の前で、半透明のシェイドも頷いた。


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