ダーク・ファンタジー小説
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- 不死身の、独り言
- 日時: 2020/01/19 17:08
- 名前: 妖精 (ID: gKP4noKB)
初投稿です。おねがいします。 … 朝から、教会が鐘を鳴らしている。どうせ、またダンジョンにつっかかっていったバカな冒険者だ。たいてい、ここは子供を4人とか、5人産むから、次の跡取りになろうと必死なのだ。そしてそういうバカは大抵貴族だ。普通気が付くと思うけど。自分程度じゃあどうにもならないって… 私は、泣きはらす親を鼻で笑う。私は、他よりずっと長い時を生きているから、たかだか100年の生命を、もてあそび、狂わせている。それが、唯一の暇潰しだった。15で、今みたいにこういう考え方をしない、仲間がいる時ならば違った未来だったと思うけどね。さてと、今日もダンジョンで金稼ぎますか。私、いつ死ぬのかなぁ…。
目次
一章「ダンジョンの中の出会い」>>1
二章「神の名の元に」 >>9
三章「ユグドラジルと異端審問官」>>27
- Re: 不死身の、独り言 ( No.15 )
- 日時: 2019/11/27 21:49
- 名前: 妖精 (ID: 3edphfcO)
姿を変える。鳩に。ネックレスを下げていること意外は普通だ。鳩は教会から飛び出した。:イムルは、偽物だった。まさかの取り巻きまで再現されている。忠実だ。手紙を渡し、飛びたつふりをした。反対側の窓から様子を伺う。6人の人間が手紙を取り囲んでいる。その内の一人ー妹を確認する。そうして、帰ることにした。:「帰ったか。」「来てるなら、言ってくれれば良かったのに。」「良いではないか、旧友だろう?」「まあ、今では不思議に思う旧友だけどね。」僕が今から過去の長話モードに入るのを予測したのか彼ーセトは話を変える。「妹は、どうだった?」「どうだったと言われても…まぁまた仲間が居るから、落ち着くと思うよ。病気なんかはしないし…」「難しく考え無くてもいいと思うぞ。」「そうだね。」セトは、神。でも僕より人間らしい。「そう言えば移動ルートを考えると明後日にはここに着くぞ。」「えっ…」こういうところが、人間らしい。
- Re: 不死身の、独り言 ( No.16 )
- 日時: 2019/11/28 21:06
- 名前: 妖精 (ID: 3edphfcO)
「宿ついたーぁ!」宿だ。ノックして入る。「いらっしゃーい」中から出てきたのは、人形だった。…は?「オレンジとぉ〜」「ベリーでぇす!」「この子たちは…」「ビーアナ、知り合いなの?」「ここにいたの?」おい無視かい。「14年前に居なくなって…あたし、知ってるの。貴方達を捨てたのはママでしょう?」「そうよ。ねぇ…」「あたし達をまた、愛してくれない?」ビーアナは首を縦にブンブンと振った。:「ここには捨てられたペット、モンスター、人形が沢山居るわ。人形で、長いのだと400年はここに居る。」「あたし達みたいに愛されたら、落ち着くけど、愛されないと暴れるの。」「運が悪いと…」「祟られるわ。」「まあ、自業自得だけどね。」「400年の人形、呼んできたわ。」そこにいたのは、私がハリボテと名付けた人形だった。「っ…?キルケ?」「おい、どういうことだ、説明しろ。」あ〜あ、ばれちゃった。
- Re: 不死身の、独り言 ( No.17 )
- 日時: 2019/12/02 21:10
- 名前: 妖精 (ID: 3edphfcO)
うーん、時間稼ぎをしたい。彼等に、コレの事を話していいのか、確証まで、あと少しだけ…。「取り合えず、お風呂に入ろうよ。」「さっきの件、どうなった。」ベルトモンドから殺気が立ち上る。「まあまあ、お風呂から上がったら、話すから。」この際、話しておくのが正解かもね。「そういや、長官は?」ビナルスがビーアナに聞く。「騎士団アジトへ、帰ったみたい。お得意の、ワープ呪文使ってたから、近くに居ないのは間違いないよ。ほら、長官のワープ、1km以上じゃないと、動けないから。」部屋に入ろうとした所で、リーフに話し掛けられた。『あれ、言うの…?』心配性だな。 … お風呂は、あることを証明していた。「ハリボテ…今日、王族来てたでしょう。」「何故それをご主人様が…?」
- Re: 不死身の、独り言 ( No.18 )
- 日時: 2019/12/04 20:21
- 名前: 妖精 (ID: 3edphfcO)
「入浴剤、入れたでしょ。」お風呂は見事な青色だった。入浴剤なんて高級品、貴族にだって使わない。「はい…でも、それだけですか?」負けず嫌いな性格は変わっていないな。「これ、なーんだ?」「そっ…それは…ま、まさか部屋から!?」「しーてーなーいーよー、排水溝に落ちてたの。」この髪飾りのお陰で何処の家なのかも直ぐ分かる。「泊まっているのは、ローグ家の4兄妹ね?」簡単な推理だ。髪飾りがあると言うことは、1人以上女性がいる。しかし、この髪飾りは18までしか着けない。そして、確か長女が24とかだったから、着けているのは2女、それしか居ない。「王様が居ないってわかったのは、こういうダンジョン付近の宿に泊まっているから。バカンスなら、高級ホテルとか別荘に住むでしょう?」「全くその通りでございます。…あ。髪飾り届けて来ますね。」私も見に行きたいなー。指輪に話しかける。「リーフ。」『わかった、わかった。見に行くわ。』リーフの片目は私の作った魔法石で、リーフの見たものは私にも見える。魔法便利だな。錬金術万歳。
- Re: 不死身の、独り言 ( No.19 )
- 日時: 2019/12/08 18:17
- 名前: 妖精 (ID: 3edphfcO)
さてと、リーフは部屋の前に着いた様だね。様子を見てみよう。
…
「くそ…くそくそくそぉ!」
「ちょっと、落ち着きなさいよ、みっともない。貴方まで、恥さらしになりたいの…?」
「その通りだ。エダム、少し落ち着け。屈辱では在るが…」
「っ…!アダムお兄様!奴等…騎士団、しかも浪兵ごときに私達の手柄は奪われたのですよ!」いつも通り、エダム御兄様は怒っている。アダム御兄様と、オーブ御姉様の言うことを、聞けば良いのに。
「イブ…なんとか言えッ!」
エダム御兄様が、私に怒る理由は二つ。私がイブという名前で有ること、そして私が代々伝わる炎魔法を継がなかったことだ。エダム御兄様が私に戦いを挑まなくなったのは、弱点属性である水魔法だからだ。
…
ふーん、結構ドロドロしてんじゃないの、貴族様は。ベルトモンドは長湯だし、まだ時間はあるな。少し、仕掛けを作ってみよう。
改行ボタンこんなところにあった…