ダーク・ファンタジー小説

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クランボイス
日時: 2012/10/09 22:42
名前: 多寡 ユウ (ID: mVHy..WT)

二次小説のほうで少しやっていましたが、このようなものを書くのは初めてです。二次小説を書いている人がシリアス書いたらこんなもんか、程度にみていただいて大丈夫ですので、よろしくお願いします。
更新は二次小説の方と連動してやっていくので、多少ではありますが更新の遅れがあります。それでも時間を見つけてコツコツやっていきますので、よろしくお願いします。


人物一覧表

橘 呼堂(たちばな こどう)
私立聖九輪高等学校一年一組。地球外現象研究会部員。6歳より前の記憶を所持していない。一見すると穏やかな性格だが…。

橘 恵美(たちばな めぐみ)
日本科学センター所属研究員。橘 呼堂の義理の母親。通称:メグ

小鳥遊 遥(たかなし はるか)
私立聖九輪高等学校一年一組。地球外現象研究会会計。橘 呼堂に片思い中。

聖九輪 携太(せいくりん けいた)
私立聖九輪高等学校一年一組。聖九輪グループの御曹司であるが、性格はかなりマイルド。地球外現象研究会部長及び創始者。

星九輪 姫子(せいくりん ひめこ)
私立聖九輪高等学校二年一組。
現私立聖九輪高等学校生徒会長。通称:ヒメ、会長。聖九輪 携太の姉。

Re: クランボイス ( No.36 )
日時: 2012/12/19 20:12
名前: 影切十夜 (ID: qdcBP0oS)

 よっ!ユウ。面白かったぜ。解説入りでわかりやすかった。

Re: クランボイス ( No.37 )
日時: 2012/12/20 07:12
名前: 多寡ユウ (ID: aNM7VPh4)

ありがとう十夜!!
解説って入ってたっけ?(‾◇‾;)
でもまいっか。部活であんまりAチームその他に顔だしは出来ないけど、一応よろしく!!

Re: クランボイス ( No.38 )
日時: 2012/12/21 07:43
名前: 多寡ユウ ◆HbmctahR4E (ID: QxIgp5vM)



「『本体』って……。貴方、いつそれを……!?自分が言っている意味が、……わかっているの!?」

驚きのあまり口ごもりしながら恵美が言う。しかし、それに対し金髪オールバック碧眼はまたもや不敵な微笑を浮かべ、ビジネス椅子にどかっと座りながら言った。

「勿論ですとも。世界人口80億人の内、全体の99,99987579%、すなわち79億9999万9千人です。これが世界に存在するとされている『カードリッジ』と呼ばれる通常人民です。一方、世界人口全体の0.00000125%にしか満たないたった1000人の人々、『カードリッジ』の人々に秘められている『力』を具現化する能力があるといわれている者、それこそが貴女の息子さん、すなわち『本体』です」

「……だけどっ!あれはまだ実験途中な筈よ!……ウチの研究室だって『本体』と『カードリッジ』の解明には、まだ時間がっ!」

「それは日本国がノロいだけですよ。恵美さん?……私の故郷はイギリスですが、既にそういった通常『カードリッジ』に秘められている『力』を『本体』である者が具現化することが出来るのは実証済みです」

得意げに金髪オールバック碧眼が話を続けている。その中で、つい先程までメロメロ状態で技を繰り出せていなかったモヒカン黒髪男がやっと、オボンの実を食べたの如く回復し、金髪の話を続けて言う。

「『力』は個人個人によって様々ですが、今までの研究に基づき導き出した結論として共通していたのは、全て『本体』が何らかの働きかけを『カードリッジ』である者にしなければならないということ。
『力』というのが必ずしも個体ではないということ。
そして最後に、その『力』というものが、『本体』の能力を持つ者しか操れないということです」

恵美は悔しながらもと言った表情を浮かべた、しかしその後すぐに持ち直し、緊迫した表情へと無理矢理変換させる。


「何故、最後の結果がわかったの?……まさか、貴方たち……」


恵美に言い詰められてもなお金髪オールバック碧眼は、全く動じる事なく、笑いながら発言した。


「私達は実験には参加していませんよ。しかし、イギリスではこういう話を虫の知らせで聞いたことはありますね」


一瞬の間、緊張が走る。
大柄な黒髪モヒカンはもう既に諦めた表情で金髪オールバック碧眼の青青とした眼を見つめていた。


「『カードリッジ』の秘められている力を具現化するために用意した実験体は『本体』が一体。
『カードリッジ』である善良で勇気ある通常市民の犠牲者、おおよそ」

間を置き、言う。






「10000人、だと。」

Re: クランボイス ( No.39 )
日時: 2013/01/06 11:42
名前: 多寡ユウ (ID: mVHy..WT)

「というわけで、それでは……。私達はここらで退かせて頂くとしましょう。……そうそう、橘 恵美さん。息子さんのコト、考えておいて下さいね。我々も『本体』、『ボイサー』である呼堂君を、このまま野放しにするつもりは、毛頭ありませんので」



「申し訳ありません、突然。しかし、まだ呼堂君が『本体』としての素質を持っているとは必ずしも限りません。可能性の上での話です。……しかし、もし彼が本当に『本体』であるという確実な証拠が出てきてしまった場合、その場合は」







「我々も、そして貴方も。何らかの処置を、彼、橘 呼堂君に、……講じねばなりません」





「……………………分かっているわ。……『本体』が何で、隔離しなくちゃいけないくらい、どれ程の人間を傷つけるかって事ぐらい。……でも、それでも」


恵美は俯き、自分の二の腕をガチっと押さえつけながら言う。



「あんまり、よ…………呼堂。」




そして同時に全身を小刻みに震わせ、

泣きながら、言った。



ボイサー:通称、本体

Re: クランボイス ( No.40 )
日時: 2013/01/08 23:11
名前: 真夜空 羅斗 (ID: mSji5gd5)

おもしろかったよユウ!んー、なんでこんなに文才あるの?私に分けてく(((殴
(あ、雑談掲示板以外の一人称は【私】なんだ、気にするな!違和感あるけど)
絵もうまいっ!画才もく(((殴
楽しみに待ってるよー♪


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