ダーク・ファンタジー小説

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クランボイス
日時: 2012/10/09 22:42
名前: 多寡 ユウ (ID: mVHy..WT)

二次小説のほうで少しやっていましたが、このようなものを書くのは初めてです。二次小説を書いている人がシリアス書いたらこんなもんか、程度にみていただいて大丈夫ですので、よろしくお願いします。
更新は二次小説の方と連動してやっていくので、多少ではありますが更新の遅れがあります。それでも時間を見つけてコツコツやっていきますので、よろしくお願いします。


人物一覧表

橘 呼堂(たちばな こどう)
私立聖九輪高等学校一年一組。地球外現象研究会部員。6歳より前の記憶を所持していない。一見すると穏やかな性格だが…。

橘 恵美(たちばな めぐみ)
日本科学センター所属研究員。橘 呼堂の義理の母親。通称:メグ

小鳥遊 遥(たかなし はるか)
私立聖九輪高等学校一年一組。地球外現象研究会会計。橘 呼堂に片思い中。

聖九輪 携太(せいくりん けいた)
私立聖九輪高等学校一年一組。聖九輪グループの御曹司であるが、性格はかなりマイルド。地球外現象研究会部長及び創始者。

星九輪 姫子(せいくりん ひめこ)
私立聖九輪高等学校二年一組。
現私立聖九輪高等学校生徒会長。通称:ヒメ、会長。聖九輪 携太の姉。

Re: クランボイス ( No.6 )
日時: 2012/10/09 22:33
名前: 多寡 ユウ (ID: mVHy..WT)

後にこの2021年の事件は『Skewed Magnetic Field』、通称『Skemald』という名が世界共通となり、日本国では『スケマルド』と呼ばれ後世に残るようになっていき、その後この事件の件で『オーロラの英雄』と名付けられ讃えられた世界各国の第一線の科学者たちは世界の様々なパーティーという名の有名企業のスカウティングによって盛大に祝られ、誇られ、優遇された。


という自慢話を小学校時代に呼堂は聞かされた覚えがある。あの頃、『スケマルド』が起こった年代の時はまだ物心というものがついていなかったのか、あの事件に関しての記憶を含めた小学校に上がる前の記憶が何故か欠如していて、自分が何をしていて何処に住んでいたのかも殆ど何も覚えていなく、物心ついたのは学校でというような感じではあった。だが、現在の日本国の西暦は2030年。自分は15歳であり、事件が起こったのが2021年である。したがって、あの事件があった頃、自分は6歳で、ちょうど小学校に進学するといった年代であったのである。
では何故、自分は6歳までの記憶が存在しないのだろうか。
科学技術の進歩により、人間が生まれてから3歳になってしばらくすると、これから成長する過程においての記憶を入れる空きスペースを確保する為に、その3歳までの大まかな情報・記憶が全てリセットされ、唯一残るのは純粋接点記憶といわれるその子供が記憶をリセットする前に築いた家族関係、特に母親や父親の存在するか否かの記憶のみが脳内に存続すると現在はいわれており、例外として4歳までが記憶リセットの限界であると現在の科学ではそのように定義され確立されている。

であるので、理論上では自らの意志によって6歳の時期に記憶リセットの作業が行われることはまずない。

という結論に達するものの、自分の意志以外の方法による記憶のリセットは、現在の科学では困難極まりないものであり、ましてや成績が中の中である高校1年生にどうこうできるようなものではなく、心の中にじっと保存しながら学生生活を過ごさなければならない、というのが今の現状である。
そしてそれの解決方法を学校からの帰り道に二人で模索するのが、橘 呼堂の日々の日課だったりする。

Re: クランボイス ( No.7 )
日時: 2012/10/08 11:00
名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)

第一章 Since when have you been a Cram Voicer?

Re: クランボイス ( No.8 )
日時: 2012/10/08 13:04
名前: 多寡 ユウ (ID: aNM7VPh4)

Voicer?』

西暦2030年。10月下旬。

秋らしい仄かな暖かさと、少しばかりの雨をもたらす天気は過ぎ去り、段々と肌寒いと感じるようになっていく今日この頃。
この時期になっていくと厚手のコートは必須となり、俺も黒を基調とした白いラインの入ったいわゆるチェック柄という柄のコートを羽織り毎週土日以外、家の最寄り駅から4駅程離れた私立高校に通っている。
運動部にも特に所属しておらず、たまたま気の置けない仲の携太に誘われ、その本人が創った地球外現象研究会なるものには入部したが、その理由は至極単純なものであり、

先輩と関わりたくない。

まさにそれしか理由がないと言っても過言ではなかった。第一、携太にはまだ言ってないが地球外現象なんぞに俺は何の興味も存在しておらず、部活がある時はデジタル化した現代では珍しい雑誌を読んで時間を潰すのが日常となっていた。


そして今の状況。

地球外現象研究会が拝借しているコール教室という部屋で、そこに取り付けられている70インチはあるだろう大型ディスプレイにアンドロメダ銀河と銀河系の写真を表示し、一年生にして一部活動の部長であり創始者である携太が熱心に地球外現象のことについて論じている所であった。

こいつの説明をしっかり聞き流すのは二名。

対して、こいつの説明をしっかり聞き流しながらも苦笑いしながら聞いているふりをしているのも俺を含め二名。


このように我が地球外現象研究会、訳してチッ研なる部活動は、計5人で活動していた。

Re: クランボイス ( No.9 )
日時: 2012/10/08 14:18
名前: 梓守 白 (ID: fmblAt2h)

お久しぶりです!白です。

やっぱりおもしろいですわ。
続きが楽しみです(^_^)/

Re: クランボイス ( No.10 )
日時: 2012/10/08 23:18
名前: うるふらむ (ID: mVHy..WT)
参照: http://misuteri/ruri.matsuba.jp

いやいや、サッカー部の公式戦がありましてですね。少しの間更新ができなかったのです。(ちなみに全勝でトーナメント戦進めました!自慢ですが。)


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