ダーク・ファンタジー小説

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クランボイス
日時: 2012/10/09 22:42
名前: 多寡 ユウ (ID: mVHy..WT)

二次小説のほうで少しやっていましたが、このようなものを書くのは初めてです。二次小説を書いている人がシリアス書いたらこんなもんか、程度にみていただいて大丈夫ですので、よろしくお願いします。
更新は二次小説の方と連動してやっていくので、多少ではありますが更新の遅れがあります。それでも時間を見つけてコツコツやっていきますので、よろしくお願いします。


人物一覧表

橘 呼堂(たちばな こどう)
私立聖九輪高等学校一年一組。地球外現象研究会部員。6歳より前の記憶を所持していない。一見すると穏やかな性格だが…。

橘 恵美(たちばな めぐみ)
日本科学センター所属研究員。橘 呼堂の義理の母親。通称:メグ

小鳥遊 遥(たかなし はるか)
私立聖九輪高等学校一年一組。地球外現象研究会会計。橘 呼堂に片思い中。

聖九輪 携太(せいくりん けいた)
私立聖九輪高等学校一年一組。聖九輪グループの御曹司であるが、性格はかなりマイルド。地球外現象研究会部長及び創始者。

星九輪 姫子(せいくりん ひめこ)
私立聖九輪高等学校二年一組。
現私立聖九輪高等学校生徒会長。通称:ヒメ、会長。聖九輪 携太の姉。

Re: クランボイス ( No.21 )
日時: 2012/10/11 06:48
名前: 多寡 ユウ (ID: fOW/FHMu)

実は今日から長野研修なのだ!!そのための準備で4時間目終わりなんだ。
朝起き辛いな(‾▽‾

今、学校。

Re: クランボイス ( No.22 )
日時: 2012/10/11 09:09
名前: 多寡 ユウ (ID: 6xDqgJhK)


「集まったかな」

薄暗い大きめの部屋にドスの効いた男性の声がし静かに共鳴する。明かりは天井に吊るされた今では珍しい白熱灯のみで、どこか気味の悪い煙さえも立ち込めていた。
そこに配置されている物は直径20mはあるであろう円形の黒いテーブル。そしてその外円を囲むように均等に配置されている数多の金の鮮やかな装飾が施されている少々大きめの椅子が存在する。

ほとんどの席には、白衣を羽織る者やスーツを着るものが座っている。

そして、装飾椅子にどかっと陣取っている一人の白髪の男が言った。
年は30代後半といったところで、シワなどはどちらかと言うと少なく、普通であれば鮮やかな白髪になるには若干早すぎる時期ではあるが、彼が白髪の理由は少しばかりシビアな事柄も含まれていて、容易に話すべきことではないと当の本人も心得ているらしく、彼が白髪の理由を知る者は現在存在しない。

そして、白髪の男の隣で護衛らしい女性としとは大柄な黒スーツ金髪の女がそれに静かに呼応する。

「いえ、まだ橘 恵美様が在席しておりません。ボイサー」

金髪の女が答えると白髪の男は怪訝そうに

「…そうか、残念だな」

男は少しの間髪を入れ、

「彼女の欠席は痛かったな。一応、優秀な物理学者であるのに…、計算は別の者にたよらざる負えない。どうやら彼女は此方側の計画とは歯車が噛み合わないようなのでね。オーロラの英雄の一人ではあるが、やむ負えん」

男はもう一度間髪を入れ、言う。

その間に、周りは息を呑み。

その間に、雰囲気はさらに淀む。

その間に、背筋が凍り。

その間に、金髪の女は身構える。

そして、言葉が発せられる。











「抹殺しろ」




と。







Re: クランボイス ( No.23 )
日時: 2012/10/11 09:26
名前: 多寡 ユウ (ID: zx5jjBXL)

クラン
呼応される者。またボイサーと対応するカートリッジ。クラン体の心意によってクランの能力が変化する。
Comming soon infomation.
ボイサー
呼応すべき者。またクランと対応する本体。クラン体と合うクランを使用する本体。
Comming soon infomation.

Re: クランボイス ( No.24 )
日時: 2012/10/11 18:04
名前: 和里 (ID: uwZWw1uD)

研修かぁ、、、
頑張ってね!

続き、気になるよぉ。。。

Re: クランボイス ( No.25 )
日時: 2012/10/13 16:03
名前: 多寡 ユウ (ID: QxIgp5vM)

「こどー!待ってよぉ!!」

日本国東京都練馬区に存在する星九輪高等学校の荘厳な黒色の巨大門の前で、一人の少女の声が学校中に響く。無念にもその声は学校の外側で既に帰路に着いていた橘 呼堂の耳にも痛い程はっきり聞き取ることができた。

そんなことをいっても、まだたったの20m程しか歩いていないのだが…。







コール教室。

普通の教室よりも一回りも二回りも巨大に設計されているこの部屋は、表向きは英語の学習におけるリスニングテストを実施するための場所であり、他の教室よりも数段上の超高音質ランクのスピーカーやマイク、さらに様々な言葉のリスニング問題のCDが常時設備されている。

だがしかし、緊急事態が発生した場合、

この場所は小さな絶対不可侵状態の一室となる。

この教室が他の教室より三倍程度も巨大な理由は全生徒が収容できる丁度良いサイズだからであり、内側から一度鍵を完全に閉めると、自動的に監視カメラによる映像がコール教室に集約され、この教室に設備されている70インチディスプレイに映し出されるらしい。
さらには、あの様々な言語で構築された数多のリスニングテストCDでさえも、CDの束を退かすと全生徒含め教員の一週間分の食糧と水が設備されている。このことは既に親友の星九輪 携太と共に、実際に確認済みだ。
また、このコール教室に超高音質マイクやスピーカーが常時設備されている本来の理由も先生のコール教室の説明によると、災害時に外部、いわゆる警察やら病院、消防署に連絡するための物では決してない。
そういった機関に連絡する手段はこの星九輪高等学校内にも至る所に存在するし、またその外部との連絡線といわれる電子コードも、コール教室内と同一の強度となっているため震度7の大地震が発生しても体制に問題は無いということは既に臨床実験というもので確認済みらしい。
では何に接続するものなのか?以前に携太が一度、先生方にこのことを質問した。その返信は簡単なもので、

『知らない』

なにも聞かされていない、とのことだった。校長先生である小林伸太郎にも携太は直撃インタビューを試み、成功した。

しかし。

満足する結果を得られなかったのは携太自身の落胆の表情から簡単に推測できた。

ということでコール教室というわけなのだが、その事は今は置いておき。





その後の話を続けることとしよう。


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