ダーク・ファンタジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 私は誰にも見えやしない
- 日時: 2012/11/12 15:23
- 名前: *うさ* (ID: w/qk2kZO)
作品紹介
このお話は、池田日向(いけだ ひなた)が主人公です。とある平和な中学校が、ある事件によってにぎやかになりますが、その事件はありきたりな飛び降り自殺。でも、それは真相ではありませんでした。
気まぐれ更新ですが、ヨロシクおねがいします。
- Re: 私は誰にも見えやしない ( No.2 )
- 日時: 2012/11/12 15:41
- 名前: *うさ* (ID: w/qk2kZO)
「一緒に…お弁当食べよ…」
「うん…」
ためらいがちに返事したその子はとっても可愛かった。
「どこの…小学校…?」
「花池小学校だよ…あなたは?」
「私は緑ヶ丘。初めて会ったよね…」
でも、私はその子と初めて会ったときから、気が合うような感じだった。でも、この子はどう思っているんだろう?その疑問が消えなかった。
「私、丸山晴香。あの…」
「私は池田日向。よかったら、仲良くしようよ」
その一言で、笑顔になれた。
「いいよ。池田さん…」
「よそよそしいなぁ。日向でいいよ」
「あ…じゃあ、私も…晴香って呼んでね」
晴香はすごくおとなしいんだと思った。友達ができなくて困っていたんだろう。私が勇気を出して、話しかけた事が、晴香にとってプラスになったなら、嬉しい。
- Re: 私は誰にも見えやしない ( No.3 )
- 日時: 2012/11/12 15:50
- 名前: *うさ* (ID: w/qk2kZO)
私はバイトを始めた。バイト先で知り合った年上の男の人に呼び出された。その人の名前は丸山修。
「あの…ちょっと話があるんだけど…急ぎ?」
「いえ、別に何も用事はありませんが。何か?」
私は家庭がすさんでいるので、理由が何であれ家にいる時間が短くなれば何でも良いと思う。
「俺と…付き合ってくれないか?」
「え!?わ、私!?」
私も丸山さんのことをちょっと気にかけていたから、思わず声が上ずってしまった。恥ずかしい…。
「君しかいないさ。迷惑だったらゴメン」
「そんな、迷惑だなんて…私でよければ…」
その日から、修は私にこういった。
「機会があったら俺の妹にも紹介するよ」
私は妹さんに会うのが楽しみだ。いつ会えるかな…?
- Re: 私は誰にも見えやしない ( No.4 )
- 日時: 2012/11/12 16:05
- 名前: 方瀬梨乃 (ID: rplIjWJE)
おお!!うささんの新しいのだ!!
楽しみ〜♪
- Re: 私は誰にも見えやしない ( No.5 )
- 日時: 2012/11/12 16:49
- 名前: *うさ* (ID: w/qk2kZO)
梨乃
楽しみにしててください!
- Re: 私は誰にも見えやしない ( No.6 )
- 日時: 2012/11/12 17:05
- 名前: *うさ* (ID: w/qk2kZO)
「今日、時間ができた。妹に紹介するから、家に来てくれ」
「いいよ」
私は修の車に乗って、家へと向かった。妹さんってどんな子かな。
「着いたよ。ここ」
「あ、そうなの…え?こ…ここ?」
私は一瞬自分の目を疑った。だって…夜になって、雰囲気こそ変わっていたけど、そこは見慣れた…晴香の家。
「どうした?」
「いや…なんでもないの」
私は玄関に入った。明かりがついているから、晴香はいるはず。
「お!お兄ちゃん、遅かったね。どしたの?」
「前々から言ってた彼女紹介するよ」
「そうなの…日向!!!日向、お兄ちゃんと付き合ってるの!?」
「うん。驚かせてゴメンね」
状況がわかった修も、すぐに笑顔になった。その次の晴香の一言に、私は驚いた。
「日向、家荒れてるんでしょ?ここで住んだら?」
私は笑顔で頷いた。明日からここが私の家。その晩は荷物の運び出しで忙しかった。母は気にも留めてない様子だった。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13