二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- CLAYMORE 運命の道筋
- 日時: 2012/08/14 21:07
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
  
- プロローグ 
 「いつの世も戦士とは、多くのものを背負っている 」
 そう、その男は静かにゆっくりと語った……
 一体、どれ程の修羅場を潜り抜けてきたのか、
 どれ程の屍の山を乗り越えてきたのか。
 彼の纏う気迫と眼差しには、
 それは、本当の地獄と悲しみを知る者だけが持つ……
 凄みというものが有った。
 とうに過ぎ去った時間の中で、
 焼き付いて離れず逆光する記憶と痛みは、
 とてつもなく深く、悲しく、忌まわしく
 そして、懐かしい思い出でもあった。
 全てを失った男は大剣を取った。
 それが例え、血で血を洗う呪われたものあったとしても、
 醜態を晒してでも、そうしたかったのだ。
 己が生き長らえるが為に……
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- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.180 )
- 日時: 2013/03/13 01:23
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: BvmlmLmy)
  
- それ程にまで、封印しておきたい記憶なのならば。 
 無理に思い出す必要性もありませんし、
 いずれ、思い出したとしても。
 受け入れれる心さえ有れば、それで良い。
 それが、自分が出した結論でした……
 Scene24.5 心眼に写るもの
 その、途切れた記憶のせいか……
 自分は、なかなか他人に心を許せなかった。
 全ての大人が、暴行を加え罵声を浴びせた人物に……、
 他の訓練生は、その大人の真似をして自分を虐げた人物に見えた。
 何故、自分だけが苦しみ。
 何故、他の人々に虐げられて嘲笑われねばならないのか、と……
 他人といると傷つく……だから、いっその事。
 一人でいよう、そう思ってました。
 「何故、ぼ…くを連れていく?
 このまま、村に、いたいんだけど 」
 「……では。
 そのまま、のたれ死ぬつもりか?
 それとも、村人に忌み嫌われて生きる方が良いのか? 」
 記憶の残滓にあるソレから解放はされた。
 しかし、それから間もなくして……
 その村に、それまで一度も見た事もない。
 爪先から頭まで黒ずくめの……
 まるで闇を纏ったかのような組織の者が現れ。
 身寄りの無い子供…孤児を欲しがった為。
 村は、忌まわしい事件の当事者である僕を……
 厄介ばらいと口減らしを兼ねて、組織に売った。
 村の…十年分の年収と同額で。
 辛うじて体力があるとはいえども、
 所詮は折監と飢餓で痩せ衰え死にかけた孤児。
 そのどうする事も出来ない不条理に、
 運命に抗うすべも、拒否権すらも当時の僕には無かった。
 あったのは、絶望と孤独の二文字のみ。
 ……だから、他人を信じられなかった。
 少なくとも、真剣に向き合ってくれる仲間や友人が出来るまでは。
 全てが敵。
 続く
 後書き
 ゲオルギウス……(涙)。
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.182 )
- 日時: 2013/03/15 03:44
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: BvmlmLmy)
  
- 医者だった父さんは、優しかった母は… 
 血を分けた兄妹は、もういない。
 大人は乱暴で嘘つき、その子供は残酷だ。
 少なくとも当時は、他人をそう思っておりました。
 Scene25 心眼に写るもの2
 その怒り、悲しみ、絶望。
 そして、孤独感に打ちのめされた自分は村人…
 否、村長に売られた…
 その経緯から自分のみしか、信じられなくなり。
 常に敵意を剥き出しにし、
 決して心休まる事は無かった気がする。
 今思えば、反抗期というものだったのでしょうが……
 他人からすれば、神経質で手を焼かせる子供そのもの。
 故に子供にはキツい刑罰を受け…
 それが元で、勝手に死んでも構わないと言わんばかりに大した処置もされないまま
 他の…数名の孤児のいる部屋に押し込められた。
 「お前達が面倒を見ろ。
 それでも死んだら、我々に知らせると良い…… 」
 格子がはめられた扉の外から聞こえた。
 氷のように冷たい声は他の訓練生にそう告げていずこかに行った。
 「……だってさ。
 んで、どうするんだ……?
 このままじゃ。
 この、コオロギみたいなコイツは死ぬぜ? 」
 最初に口を開いたのは荒い口調の誰か。
 その次は未だに名前も知らない誰か。
 「んー、こりゃあ酷いな……。
 この幾つかばかしの傷は組織の連中だろうけど。
 他のやつは違うな…… 」
 「何がだ? ランドルフ?
 言っている事の意味がわかんないんだが……? 」
 今度は比較的冷めた口調の誰か。
 この二つの声は誰だろう、と興味を持った自分は…
 血液で固まった瞼を何とかこじ開けて、
 ゆっくりと首を動かして二人分の声のする方角を見ました。
 「んーと、この古傷なんだがな……。
 これは、ここに来る前に折監かなんかで、
 大人に手酷くぶん殴られて出来たもの。
 でなきゃ、こんな下手くそな手加減無しな事。
 上手に新しい傷を作った組織がするワケねぇし。
 それに、オレらよりちっこいのはおかしい…… 」
 「ふぅん…… 」
 目に辛うじてうったのは、
 年齢不相応な知識を持つ炎みたいな赤髪。
 そして、首を傾げながらそれを聴く深紅の髪が印象的な二人でした。
 「なんだよ……お前? 」
 続く
 後書き
 漸く、新しい25話を書けました。
 グズグズしていなければ、とうに書き終えているはずが……!
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.184 )
- 日時: 2013/03/15 15:03
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: BvmlmLmy)
  
- 脱字を発見いたしました。 
 誤:辛うじて目にうったのは
 正:辛うじて目にうつったのは
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.188 )
- 日時: 2013/03/16 16:42
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: BvmlmLmy)
  
- あの時、ランドルフさんは言った。 
 「死にたくなければ、一歩でも前へ行け。
 生き延びたければ戦え。
 失ったものを思い出しても、決して振り向くな。
 それが出来ねぇで死んだら、
 それはお前が、その程度の器だったという事だ 」
 のうのうと平和を生きて来た自分が、
 戦士としての、過烈なまでの戦う事への覚悟を。
 その言葉の意味を理解したのは、それから暫く後の事だった。
 Scene26 心眼に写るもの3
 「つまり、はっきり言えば。
 赤の他人のお前が、このままくたばっても。
 オレは、別に構いやしねぇんだ。
 生きたいというのなら、勝手に生きればいい。
 そのまま死にたいのなら、さっさと死ね 」
 「……同感だ 」
 当時。
 生まれた時から平和しか知らなかった自分にとって、
 生まれた時から戦いしか知らない人物は、
 本の中のそれか、珍獣を見るような感覚でしかなかった。
 平凡で平和しか知らない人間と、
 戦い続ける事を運命を生まれた時から背負う人間。
 この二つの。
 それぞれの価値観の違いなんて……
 普通、子供には理解し難い…
 いや、理解しろという方が困難でした。
 だから、何故…
 二人は、そんな残酷な事を言えるのか。
 村のイジメっ子と一緒だ、としか認識出来なかった。
 「くそ。 し…死にたくない……! 」
 それから暫くした後。
 体重も、体力も標準の子供のそれに回復した自分は。
 死にたくない。
 人間の死とは思えない家族の最後。
 妖魔に食い散らされた肉血の生臭い。
 妖魔が両親の、兄さんの、妹の内臓を食べる不快な音。
 家族の断末魔を聞きながら、
 異形の怪物にどうする事も出来ず
 ただ、怯えている事しか出来なかった自分を、
 その忌まわしい記憶を思い出し。
 そこから生まれた。 生への渇望と妖魔への憎悪の中。
 憎悪の対象である妖魔の血肉を埋め込まれ、
 恐らくは生涯、消えしないであろう傷を身に刻印を刻まれ…
 人間としての生を終えた。
 一人の防御型の半人半妖が産声あげた。
 続く
 後書き
 酷薄でしょうが、過烈でしょうが。
 それが、ランドルフの生き方と信念。
 ですが……ごく普通の子供なら。
 「お前、嫌い、死ね 」としか言えない年齢なのに、
 原作のラキ レベルの知能と会話能力。
 ……ミステリー。
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.189 )
- 日時: 2013/03/17 21:19
- 名前: オイル (ID: jF5f2bDU)
- お初のオイルですwww 
 ストーリーの感想!
 果たして主人公ウィルは、どんな生き様を見せてくれるんだろうか?
 主要人物もすんごい魅力的で、
 ダークファンタジーって感じでなかなか面白い!
 人物の感想!?
 主人公
 赤毛碧眼の民とは、なんなんですか?
 それに、まだ×2語られてないとこもあるっぽいですし
 なぜ、自分のこと以外はあんまり関心ないのか
 外伝での、組織公認の隠遁もきになる。
 ゲオルグ
 ハリポタのPおばさんよりネグレスト伯母って。
 きっと、空白の二年を思い出せないのは。それはそうとう酷かったんじゃあ…
 村の人々も酷いし、普通オファイーリアみたいになっても可笑しくない
 ランドルフ
 たんなる戦闘凶じゃなくて、聡明な部分もあるわ
 妖魔を嬲殺す陰惨さをもつわ、短気で子供っぽいわ
 ゲオルグを激嫌ってるわ。 いろんな意味でインパクトあるwww
 というか、あんまり弟と似てない
 レーヴァント
 裏主人公?
 イースレイの次で、リカルドを凌ぐ強さに無音殺戮
 そんな才能をもった時代の寵児で、ゆるぎない残酷な戦士という印象。
 兄とま逆でにてない
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