二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

FAIRYTAIL
日時: 2010/03/07 19:32
名前: 紅 (ID: 7jEq.0Qb)

新しく入らせてもらいました、紅です。
まだまだ未熟ですが、暖かい目で見てもらえると嬉しいです。
コメントも書いてもらえるとなお良し。

注意
1・荒らしや、人を傷つけるコメントなどは書き込まないで下さい。
2・訳の解らない事やアドバイス等、何かあったら書いてください。
3・主人公は一応ナツ。
4・この小説は、別サイトFAIRYTAILの短編集、おまけ小説のようなものです。気軽に読んでください。
5・よかったらサイトの方も来て下さい。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16



Re: FAIRYTAIL ( No.60 )
日時: 2010/04/14 21:42
名前: ルイ ◆F7pBvmwOE2 (ID: lP7eWhd3)
参照: http://blogs.yahoo.co.jp/himesakisinju/1636022.html

ども♪宿泊オリエンテーションっていういらない行事から帰ってきました。
よかったことなんて、銀魂友達が出来たこととみたらし団子を食べられたことぐらいです(笑)

銀魂小説っ!?絶対見に行きます!

Re: FAIRYTAIL ( No.61 )
日時: 2010/04/17 19:15
名前: 紅 (ID: 7jEq.0Qb)

修学旅行から帰還しました。
パソコン中毒で死にそうです。ふぅ。

銀魂小説、どうぞ見に来てくださーい。
ホントグダグダですが。

Re: FAIRYTAIL ( No.62 )
日時: 2010/04/17 20:10
名前: 紅 (ID: 7jEq.0Qb)

今飛び出す空の下(ティア編)Ⅳ

初めてマスターを会った日、この人なら、私を受け入れてくれると思った。

初めてナツに会った日、こいつなら、私を大切にしてくれると思った。

初めて  に会った日、こいつなら。

こいつなら。


「腰を下ろしなさい」

奥の部屋にある小さな椅子二つに、ゆっくりとティアと  が腰掛けた。

相変わらずティアは  に殺意を向けたままだが、マスターに注意されると、渋々  を見る目を優しくした。

「これからする話は、絶対にここにいる三人とミラ以外には話してはならん」

それでも良いか?と尋ねられ、しっかりと頷く。

知りたい。

人目見た時から、惹かれた理由。
何故自分は、彼女に惹かれのか、その理由がこれからする話で解る気がした。

深く息を吐き出した後、閉じていた瞼を少しだけ上げ、マスターは語りだした。

「昔、ここから遥か北へ行ったところに、大きな森があった……」


森は深くそして外の者が入れないよう結界が張ってあった。

そんな森の奥に、ある種族が住んでいた。

『銀狐』。

純銀の毛と紫の瞳を持つその狐は、人に化けながら、自然に身を任せながら生活していた。

しかし、人の世界から遮断された世界は、決して平和ではなかった。

狐は大地の守り神。

何年かに生まれるその神が、ある日生まれた。

双子の狐の片割れだけ、その力を担った。

その片割れが、妹。

力欲しさに狂う双子の兄は妹を憎みながらも愛し、愛しながらも憎んだ。

純潔の血を保つため兄弟同士で結婚する為、その二人は婚約者になり、憎みながらも、自らの血は彼女を愛してしまったのだ。

そして、結婚式の晩。

狂いに狂った兄が、禁忌を起こした。

一族中の者が兄に食われ、殺された。

妹と同じ位力を得るために。

銀狐の体は特殊。

その血を飲めば傷は癒え、その肉を食えば力を得て、その臓器を食えば寿命が延びる。

そして、食ってはいけない同族に、手を伸ばした。

しかし一族を食っても、力はまだ大地の神には及ばない。

力を移す方法を探るため、兄は生き残った彼女を残し、人間の世界へと足を踏み入れた。

残された彼女は呆然とする中、マスターに拾われ、そして今、ギルドにいる。


「片割れの妹って……」

話を聞いた  は、隣に座るティアをちらりと見た。

純銀の色をした髪。紫の瞳。

「ああ……それがティアじゃ」

Re: FAIRYTAIL ( No.63 )
日時: 2010/04/17 20:12
名前: 紅 (ID: 7jEq.0Qb)

ネタバレです。本編の。
詳しいティアの事は、また別の時書かせてもらいたいと思います。

Re: FAIRYTAIL ( No.64 )
日時: 2010/04/19 17:00
名前: 紅 (ID: 7jEq.0Qb)

今飛び出す空の下(ティア編)Ⅴ

「ちょっと、いいか」

ナツ達と談笑していたティアに声をかけると、普段見せないきつい視線が向けられた。

「何だ?  、ティアに用でもあんのかよ」

珍しく  がティアに話しかけるのを見て、ナツが興味本位で近寄る。

ティアの視線が、ふわりと柔らかいものになった。

「ちょっと行ってくんな」

元気に手を振り、ティアは  の元に駆け寄る。
とたん、また視線がきつい物へと変わった。

「何だよ。この前マスターの話聞いて、もう私に用なんてないだろ」

瞳は赤くさえなりはしないが、睨まれるだけで背筋が凍る。

多少ビクつきながらもその事を悟られないよう、  は口を開いた。

「銀狐の、生き残りだよな」

「だから何だよ」

「……じゃあ、『偽銀狐』って、知ってるか?」

低い声音で呟くと、訝しげにティアが目を細める。

「……知らない」

案の定、ティアは疑問の声を上げた。

そして、  は右手だけティアにしか見えないように持ち上げ、そして魔力を込めた。

バチッ、と弾けるような音がしたあと、何かが這いずり回るようなゾワゾワと不快な音が発せられた。

「っ!!お前……」

目の前にある右手に、ティアは絶句した。

先程人間と同じだった肌色の右手は。

「偽銀狐……」

くすんだ銀色の毛を生やした、獣の腕となっていた。

「な、コレ、どうゆうことだよ!!」

訳が解らず叫ぶと、ギルドのメンバー達の視線が一斉にこちらへと向く。

「こい!」

小さく舌打ちをした後、  はティアに手を引かれ、ギルドの外へと連れて行かれた。

「で、その右手、何?」

公園内の茂みの中に身を隠しながら、ティアが問う。

「偽銀狐って言うのは、銀狐の成りそこない」

『偽銀狐』。

銀狐に似せて作られたクローン体のような、人でも狐でもない化け物。

中途半端に作られたソレは人の形をしている時もあれば、半分狐ということもある。

つまり  は、魔力次第で右手だけ狐に変化する中途半端な化け物。

「なんで『作られたり』なんて」

「作ったのはある闇ギルド。戦闘兵器みたいなもんだよ。でも、失敗した」

未完成な偽銀狐は捨てられ、そのまま死ぬ者もいれば、  のように人と共に生活する者もいる。

「あんたを見たとき、なんとなく血と狐の臭いがしたから、もしかしてって思ってな」

再度右手に魔力を込め、元の人の腕へと戻す。

ティアは呆然と、  の右手を見ていた。

「……初めて  を見たとき、兄さんの匂いがした。狐の匂いが」

「そんなに俺、似てる?」

そう言うと、ティアは首を振る。

「ナツには表情が似てるって言ったけど、そんなんじゃない」

どこか殺意を抱いたような瞳、それでいて愛しそうに見つめる。

「空気が、同じ」

「空気?」

「雰囲気って言えばいいのか」

見てると、殺したくなる。とサラリと言うティアに若干後ずさると、気まずそうに顔を歪めた。

「悪かったな。兄さんに似てて、なんとなくお前は好きになれないんだよ」

好きになれない、という言葉に軽くショックを受けると、それまで殺意と敵意を持った目を、ナツ達に向けるような優しい目へと変えた。

「でもま、  にも色々あるって解った。似た者同士なのか?私達」

私ばっかり嫌っててごめん、と言い、立ち上がる。

「帰ろ」

頭上に伸ばされた手を、  は恐る恐るつかんだ。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16



この掲示板は過去ログ化されています。