二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 銀魂 * 我が愛しのロクデナシ
- 日時: 2011/04/04 17:39
- 名前: 燕 (ID: /kFpnDhT)
初めて投稿させていただきます。燕と申す者です。
銀魂で二次小説投下します。
主人公の設定は下記をどうぞ。オリキャラは増えていくかもしれません。
※軽い流血表現、かるーい恋愛含むかもしれません。
※登場人物(特に攘夷ズ)の過去などは捏造過多でございます。
*
棗(ナツメ)
女性/165・48/18歳
鬼兵隊の一員で、高杉のお気に入り。
紅一点のまた子とは違って、鬼兵隊の闇として名を馳せている。通称“黒い引き金”。
*
壱、嘘をかぶりて斜に歌舞く >>41
弐、crocodile's tears >>42
銀魂×つっこ/イメソン紹介と見せかけた妄想 >>26
参、古語をしましょ >>43
銀魂×バクホン/イメソンと高杉の話 >>52
肆、鬼が笑う夜も泡沫の如く >>56
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
- Re: 銀魂 * 我が愛しのロクデナシ ( No.32 )
- 日時: 2011/03/16 18:20
- 名前: 燕 (ID: /kFpnDhT)
李珀さんはじめまして!
李珀さんも銀魂小説書かれてらっしゃるんですね!今度拝見させていただきます^^*高杉さんいいですよねー。李珀さんの描く高杉さんも見てみたいですv
お言葉とっても励みになりましたー!ご馳走様です。頑張ります!
- Re: 銀魂 * 我が愛しのロクデナシ ( No.34 )
- 日時: 2011/03/17 18:00
- 名前: 李珀 (ID: 7Ptch8W6)
こんばんわ〜。また来ちゃいました!わわわっ。燕様が私の駄文見ちゃうんですかぁ。ひまつぶしにもなんないかもしれないですよ〜〜。
- Re: 銀魂 * 我が愛しのロクデナシ ( No.35 )
- 日時: 2011/03/18 23:55
- 名前: 燕 (ID: /kFpnDhT)
李珀さんこんばんは^^
小説拝見させて頂きましたよー!目の保養にぴったりというか和む感じでしかもシリアス風味なのですっごい楽しかったです///というわけで月とスッポン(勿論私が後者)なんですがお互い頑張りましょう!
- Re: 銀魂 * 我が愛しのロクデナシ ( No.36 )
- 日時: 2011/03/19 19:40
- 名前: 燕 (ID: /kFpnDhT)
迷える仔羊のレーゾンデートル
向日葵と呼ばれる太陽は夏が昇りきって尚も光を求め、其の色は鮮やかさを増してゆく。自分の奏でる倦怠感溢れる溜息の音と蝉の声が重なった。庭に植えた木々の下には空蝉が転がっている。精一杯鳴いて泣いて、そして死に逝く哀れな其の抜け殻。しかし哀れか如何かは我々人間には計り知れないことだった。そう考えたが、自分を人間と呼ぶことがあまりに可笑しくて己を嘲笑う。
夕陽の見える川の畔、三人で草の上に座った。高杉はなにか魚でも捕ろうとしていたのか、体勢を崩して水の中に勢いよく後ろ向きで落ちた。俺と桂は其れを見て小さく笑う。
陽は山へ帰ろうとしている。赤い光がいやに目に焼きつくので目を逸らした。
「銀時、高杉、そろそろ帰ろう。先生に遅くまで外を出歩くなと言われたろう」
「まだ充分明るいぜ」
「親が心配するぞ」
「親の話なんかききたくねえよ」
高杉は横目で一瞬だけ俺を見た。家の話をされたって別になんとも思わない。桂は俺を苦しめたいわけではないし、高杉も俺を庇ったわけではない。
高杉の腰には立派な家紋が刻まれた剣。桂も同じように其れを携える。今日だって高杉が邪な餓鬼に突きつけていたが、桂は何時も止めた。
夕陽は時を刻むごとに色濃く、夕闇は深くなってゆく。もう少しだけこうしていたい。草の上に寝転んで蛙や蝉の声に耳を傾ければ、夏だなあと改めて感じた。今年の夏は、やけに暑苦しくて汗をたくさん流した。夏の夜は哀しい。ひとりで居ても、皆と居ても。
沈黙は穏やかで心地よい。村塾までの道のりは長くないし、まだ腹も減らないのでこのままでいい。そんなことを考えつつ目を瞑ると、上の方で足音が聞こえた。川原をのんびりと歩いている桂と高杉が道を見上げた。俺も身体を起こし足音の主を探す。
「————如何したんだ、お嬢さん」
桂が最初に言葉を発した。ひとりで歩くと危ないぞ、と付け加えて。
道を歩むは幼き娘だった。俺たちよりも大分小さかった。無垢な表情に短く切り揃えられた黒髪。服装からして、少なくとも俺たちよりかは裕福そうに見える。
「・・・・・・家を取られちゃったの」
少女はそう言って懐から手拭いを取り出し、川原へと下りてきた。
「・・・」
其の手拭いは血塗れだった。上質な素材に染み込んだ紅が落ちることはないだろう。
「此れ、お母さんの・・・。お父さんもお母さんも、怖い人に殺されちゃったの・・・・」
「・・・・・・其れで、家を乗っ取られたんだな?」
「うん・・・」
少女は掠れた声で頷く。大きな瞳には大粒の涙が溜まっている。
恐らく裕福な彼女の家を天人が襲い、両親が殺され、少女だけ必死に逃げてきたのだろう。綺麗な着物は所々破れ、覗く白い肌は傷だらけだった。
「可哀想に。銀時、松陽先生の元へ連れて行ってやれ」
「・・・・・・ヅラ、先生はボランティアやってるわけじゃねえんだぞ」
高杉が低い声で言った。どちらの言い分も解るが、俺は少女の手を取った。
「・・・銀時」
高杉は俺を睨んだ。松陽先生の負担になることぐらい解っているけれど、身体は娘の方へずいずいと吸い寄せられる。天涯孤独の自分と重ねているのだろうか。馬鹿だと自分を失笑しつつも俺は握った小さな手を村塾へ導いた。
「先生に如何こうしてもらおうとは思ってない。只、晩飯ぐらい食わせてもらおーや。なあ、お嬢ちゃん?」
潤んだ其の瞳に問うた。娘は申し訳なさそうに頭を下げた。俺は繋がれて居ない方の手をぽんと少女の頭に載せた。俺があの人にそうされたように。娘はびくっと震えた。俺は其の綺麗な黒髪を撫ぜた。
「・・・じゃ、また明日な」
道へ上がって、ふたりに手を振る。桂は小さく微笑んだ。高杉は不安そうに俺を見て、「ああ」と頷いた。そして、「先生に迷惑かけんじゃねえぞ、糞餓鬼共」と罵りの文句を吐いた。
「はは、」
俺は乾いた笑みを零して、歩いてゆく。震える小さな手を握って。
- Re: 銀魂 * 我が愛しのロクデナシ ( No.37 )
- 日時: 2011/03/20 11:34
- 名前: 李珀 (ID: 7Ptch8W6)
あ、私の方がすっぽんです!そんでもって燕さんは月ならぬ太陽です!
銀時優しい!さすが燕さん!銀時のいいところすごく引き出せてます!
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
この掲示板は過去ログ化されています。