二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 目安ボックス・・いやめだか箱
- 日時: 2012/02/04 15:48
- 名前: 栖樺 啼 (ID: ZEjsU2TR)
めだかボックスでいうところの
才能、つまりは 能力 スキル の究極でも探そうとか思って、
とりあえず試してみる、ぐらいの感じで書きたいなと・・。
勝手な内容にも程があり
創作の内容すら変ですが
確かなのは
話が荒唐無稽で支離滅裂の非散惨状となっています。
話に飽きてしまえば、不都合が悪く中味も中味も変わりますが
とりあえず、見ていただければ公営、いや光栄なのです。
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- 第41箱ー面白いよねー ( No.55 )
- 日時: 2012/08/22 19:53
- 名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)
めだかちゃんと別れた後、教室に向かっていると
異変に気付いた。
いくらしばらく働いていなかった僕でもわかるぜ、
教室に、一年十三組の教室しは《誰か》がいた。
「恋愛ちゃん・・ではなさそうだね。
彼女はいっつもボクより後だし、もっと気配とか消すの
上手いキャラだからね。」
独り言を言っているとドアの前についたわけだけど・・。
まぁ、開けてみないことにはなんとやら。
まずは中に入ってみるとしようか。
驚くことになかには人がいた。
「あれ?【誰】も【来】ないって【聞】いて【来】たんやけどなー。
十三の【生徒】?【見】ない【顔】やねー、【編入生】かいな?」
ドアを開けた目の前に。
箱庭学園の制服を着ているところを見れば、
この少女もココの生徒らしい。僕と恋愛ちゃん以外にも
ココに来る人間がいるとはね。僕は人間じゃないけどね。
「初めまして、かな?・・ところで、愉快な格好を
しているようだけど・・。 僕は安心院なじみ。キミは?」
ココはさすがの僕もふざけなかったぜ。
偉いと思うな。
ちなみに愉快な格好というのは、
彼女はドアの目の前に立っていた。
机の上に片足立ちで、まるで、どこかの少林寺拳法の型のように。
腕こそ組んでいないし、むしろ腰に手をついているところなんかは
むしろめだかちゃんとも似ている堂々さを感じたけどね。
ぶっちゃけ僕の位置から、彼女の顔を見ようとすれば、
スカートの中身が見えそうだ。
僕は今、相手の顔を見ずに話しているのだ。
むしろ、相手の膝と会話しているよ。
何年も生きてきたけどこんな経験はなかなかないよ。
ドアを開いたら膝って、どこのギャグ漫画だよ。
いくら女子同士とはいえ、羞恥心というものはあるだろうから、
顔は上げずに、僕は教室の中に入って、
彼女から5メートル程離れた席に座った。
勿論、僕の席ではないけどね。
「【愉快】?あぁ、そやなー、ちょっと【珍】しいものかもなー。」
「・・・・。」
少女は降りた。
着陸も、片足だ。ついでに空中で一回りしたよ。
綺麗だったよ。めだかちゃんでもこうはいかないだろうね。
そして、僕は教卓に座る。
彼女は教室の左端の列の真ん中に座った・・いや立った。
片足で、今度は逆の足だったよ。一瞬のブレもなかったよ。
「僕はもう名乗ったんだから、名前くらい
聞かせてくれないかな?クラスメイトなんだからね。」
僕がそういうと彼女は、
「えぇよー。ただちょっとわかりにくい【字】やから、
【黒板】にかいたるわーちょいまっときー。」
少女は黒板に字を書き始めた。
「ところで、その関西弁は?」
「【今日】の【気分】やよー。
いつもは【口調】なんてめったに【変】えへんやけどなー。」
言い忘れていたけれど、
僕はこの時点でも彼女の顔は見ていない。
だから、僕(悪平等)かの判断はつけづらい。
いや、感覚でわかるときもあるんだけどね。
鈍っているらしい。
「ほい。かけたでー。ウチの【名】やがなー。」
そして、書いてあったのは。
『箏葉間 閑嚇』という字。僕もそうとうな名前だと
思っていたけれど・・読めない。
「わからんやろ?あかんわ、ウチ【緊張】しとるから、
【話】し【方】おかしいねん。かんにんしたってなー。もどすわ。」
「なんて読むのかな、この字・・。」
字は綺麗(めだかちゃんには劣るけど)だけれど、
こんな組み合わせは見たことが無い。
「【名前】は《箏葉間 閑嚇》−ことはま かんかくーということになる。
よろしくお【願】い。あじむちゃん?だったよね、あなた。」
話方で大分イメージが違った。
一人称を確認できないところを踏まえると僕ではなさそうだ。
少女はチョークを置いたようで、僕の前に来た。
始めて顔が見える。まず、僕ではない。
なんというか、めだかちゃんとは違う意味でも美人だ。
身近でいうと、美化委員長に近いかな。もっと美人だけど。
おっとり、というか、全体の雰囲気が柔らかい。
髪は、僕とは違ってストレートはストレートなのだけど、
途中から、ロール状になっている、前に球磨川くんの言っていた
『縦ロール』という奴になっていて、色は・・クリーム?
「?」
小首を傾げられる。
なんというかその仕草がさまになっている。
そして、身長は少し高めだ。僕も低い方ではないと思うけれど、
少し見上げなくてはならない。
何より彼女はヒールを履いていた、黒い、リボンのついた。
「よろしく。」
もう一度言うと、手を出してきた。
でも僕は手を出さず、腕を組んだ。そして、お約束の台詞。
決め台詞はキャラ立ちで有利だぜ、ホント。
「僕のことは親しみを込めて、安心院さんと呼びなさい。」
少女は驚いた顔をした。
そして僕は、
「なんてね、よろしく。えぇと、なんて呼べば?」
と気さくに話してみた。
「あなたに【任】せる。こちらこそだよ。」
少女は手を引っ込めて、ジャンプした、足を交換するために、
ヒールで片足って・・痛くないのかな?
年寄りにはわからないな・・。
そして、少女から出てきたのは、驚くべき言葉。
「あはは、あなたって、【見】た【目【通】りの年齢じゃないよ。
すごい、ホントに。安心院さん、面白いよね。あなた。」
僕は教卓から、ドアの前へ、移動した。
「・・・・どういう意味かな?」
「あ、【誰】かきましたよ。」
そして、僕の後ろのドアが開き、《彼》そっくりの、
いつもの顔と、その後ろの見覚えのない顔が
間抜けな顔をして突っ立っていた。
私だって、驚きますよ。
何してたんですか、ほんとにもう・・。
てかなんで、片足立ちなんですか。
れんと。えーっと☆。
- 第42箱 ーどうもだねー ( No.56 )
- 日時: 2012/09/02 22:28
- 名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)
「誰と聞かれても・・。」
「おや?僕の見解では、キミは僕よりもこの学園のことを
知っているの思っていたけどね?」
安心院の問いに対して、恋愛は溜息をつく。
そして、おじぎ、いつもの綺麗で見事な。
「初めまして、ではないかもしれません。
球磨川 恋愛と言います。この子は追子森 鵆君。
今日からこのクラスです。よろしくお願いします。」
「【丁寧】にどうもだね。こちらの【名前】はすでに
そこに【書】いてある。ふりがなは安心院さんに【聞】いてね。
恋愛ちゃん? 可愛い【字】だね。」
れんと、と聞いて恋愛という字が出てくることに驚く恋愛。
鵆に関しては無関心らしいが、鵆は反応なし。
安心院は様子を見ている。
「そしてよろしくだよ。といってもこちらとしては、
【入学】してからずーっとココのクラスだ。
【先輩】にあたるのかもね?ココに【来】のは【初】めてだ。」
「そうですか。では、初めまして。」
再びおじぎ。
安心院に視線を促す恋愛。
それを受けつつ、目で会話する二人。
というか、鵆も入れれば三人。
『なんなんですか?朝から怖いことしないでくださいよ!
鵆君の転校生気分が台無しですよ。』
『僕だって聞きたいさ。彼には悪いけど、僕にとっては、
彼より、目の前の彼女の方が脅威だよ。』
『ていうか恋愛さん僕が楽しみにしてたみたいに
言わないでよ。恥ずかしい。』
目で会話する三人に、閑嚇は告げる。
「【仲】いいね。【羨】ましいかもだ。」
『いやいやいやいや』×3
状況確認
安心院→球磨川に封印されていた。恋愛はその妹。
恋愛→安心院の端末の誘導で義理の妹であるとばれた。
鵆→恋愛に殴り落とされた、鵆も恋愛を殺そうとした。
仲いいだなんて、
三すくみもいいところですよ。まぁ、鵆君は安心院さんと
特別な関係は無いですが。
れんと。
- 第43箱ーテンションMAX− ( No.57 )
- 日時: 2012/09/06 21:36
- 名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)
5人で教室に入る。
とりあえず、険悪な雰囲気は一旦解除している。
そこで、問題が起きた。
「あのー・・恋愛さん。僕はどこに座ればいいの?」
「あ・・・、そうですね。」
一年十三組。
黒神めだかを除いたこのクラスの生徒は学園に顔をそろえることは
まず、ない。今回の閑嚇については例外として。
つまり、席はあまり放題という状況になる。
「席順は決まっていないんですか?」
「【確】しかに、その【意見】に、【同意】だね。」
席順は決めようも無い。
「えーっと、箏葉間ちゃん、キミは決まった席はないのかな?」
安心院が聞くと、閑嚇は頷く。
笑顔で。快活な笑顔だった。
「【初】めてきたといえ、【希望】としては、【一番】【後】ろ
かな?【元】【生徒会長】さんよりは、【後】ろがいいな。」
決まったというより、臨んだ席はあるらしい。
楽しそうに、回りながら(片足で)その机へ移動していく。
「♪〜♪♪〜」
「安心院さんは?」
恋愛が聞くと安心院は近くの最前列に座る。
列で言うのなら、めだかの一つとなりの列。
「恋愛さん。」
「ん?何かな。鵆くん。」
「その、黒神めだか、・・さんはどこなんですか?」
遠慮がちな質問に、安心院、恋愛、箏葉間が答える。
口ではなく、指で。
「あそこだよ。」「そこに決まってるじゃないか。」
「そこしか【似合】わないと【思】うけど。」
指をさしたのは、教室のど真ん中。
そして、そこには。
一人の幼女がいた。
「「「・・・・・っ!!」」」
一斉に教室の四方に散る。
安心院、恋愛、鵆 そして閑嚇は。
「んん?なんでこんなところにいるのかな?」
どうやら、知り合いらしく、幼女に話しかける。
突如現れた(ように見えた)幼女は言った。
というより、3人に向けて自己紹介を開始した。
「名前ー《箏回 芯掲》−ことかい しんけいー。
歳ー内密。 目的→閑嚇に届け物。ということ。」
そして、背中に背負ったリュックサックから、
包みを取り出す。
「中身→弁当 理由→閑嚇の母に頼まれ者。以上。」
「あぁ、はいはい。ありがとだよ。【助】かった。」
状況を読みこめない3人はまたまた目で会話をする。
『え、なんですかあのステキメガネ幼女はぁわぁああ!』
『おい、恋愛ちゃん。彼女は何だよ。元々生徒会長かよ?
移動した気配なんてなかったぜ?』
『ですよね! 私も思いました。何者でしょう。
あの黒髪セミロング三つ編み入りの空ろな瞳の制服幼女わぁ!!』
と、勝手な話を進める二人に鵆の言葉。
というか、目葉。
『え?ずっと、教卓の後ろに隠れてましたよ?見えませんでしたか。
気配はなかったですけれど、姿は見えてました。』
「「それはそのとき言えよっ!」」
そして、幼女は首を動かす。
3人それぞれを見て。
そして、口を動かす。
少し、顔を赤らめて、
「本日の目的⇒『高校見学』、備考⇒閑嚇の親戚。
一言→『一日お願いします。』わかりましたか?」
首を傾けて、先程まで座っていたイスの上に立つ。
そして、小顔の幼女に対し、あきらかにおおきな丸メガネを
ずり上げて、頬の赤みを隠す。
「照れ屋、なんだよ。芯掲ちゃんは。【頼】んだよ。」
幼女は頭を下げる。
そして、付け加える。
「付け足し⇒『本日は非常に楽しみ』感情⇒『テンションMAX』
頼みます。閑嚇ともども本日だけでも。」
こうして、妙に体の使い方の上手い二人の女子をプラスした
一年十三組の授業が始まる。
めだかは、この二人のことを一切知らない。
知るよしも無く、滞在している。
いやぁ、この話、幼女多くないですか?
私の立場無いんですけど・・。
いい加減にしてください。帰ってきてください黒神さん。
れんと あ、リュックの色は真っ白でした。
- 第第44箱ー僕の名前:私の名前;はー ( No.58 )
- 日時: 2012/09/19 22:20
- 名前: 栖樺 啼 (ID: j.vAWp8a)
一限目ー国語ー《担当教師=出張で不在のため、自習》
「なんで僕達が、教師どもに、勉強制限されなきゃいけないんだか。
いまどきの奴らの考えはわからんぜ。」
「感情⇒残念、表情⇒暗い、行動⇒俯く。しかない。」
言葉通り、メガネ幼女こと箏回芯掲は机に俯く。
席順が決まると、各々好きな行動を始めた。
(めだかの列(真ん中)の一番後ろに箏葉間閑嚇、
めだかの席のすぐ右となりに箏回芯掲。
めだかの列の右隣の列の最前列に安心院なじみ。
安心院なじみの後ろに恋愛、その右隣に鵆が座る。)
「まぁ、しかたないですよ。こればっかりは、
担任の先生の顔見ましたか? 可哀想に・・。
第一に、十三組にこんなに登校されては、学校側も迷惑です。」
黒板に『自習』の文字を書きつつ、恋愛が言うと、
メガネ幼女が、急に立ち上がる、イスの上に。
上履きを脱いで、丁重に、立ち上がった。
「提案⇒自己紹介がしたい。理由⇒もう少し情報が欲しい。
質問⇒どうでしょうか?」
ズレたメガネを直しつつ、芯掲は1人1人に視線を配る。
全員頷いた。
「でも、【順番】はどうするんだよ?」
閑嚇の言葉に、芯掲は自分を指をさして答える。
どうやら、言いだしっぺの自分がするということらしい。
視線を向けて促すと、語り始めた、さほど長くは無い。
「名前⇒省略、趣味⇒鉛筆けづり、目標⇒箱庭学園に入学。
心境⇒ワクワク、学年⇒小六、一言⇒よろしくお願いします。」
言うだけ言うと、靴を履いて、座った。
恋愛が拍手をし、鵆もなんとなくする。
「よろしくお願いしますね、箏回さん。」
「返事⇒こちらこそ、よろしくお願いいたします。」
顔を赤らめて答えると、彼女にはでかすぎる机の下で、足をバタつかせる。
そして、恋愛は
(・・・まさかの、年上かもしれない。)
飛び級の可能性もあるが、素直に考えれば、恋愛のほうが一つ下になる
一番後ろの席の閑嚇が立ち上がり、(片足で)
自己紹介を始めた。
「【名】はいいよね。ええと、【趣味】はバランスボール。
【特技】はスケート?【目標】ココを【卒業】かな。
【学年】はいいよね?よろしくだよ。」
座って、足を組む。
また、拍手。
誰が決めたのかは知らないが、安心院なじみが立ち上がる。
「さ、僕の出番だ。」
(どんどん、安いキャラになりますね・・・。)
立ち上がり、後を向く、机に腰掛けつつ、言う。
「初めまして、僕は安心院なじみ、親しみを込めて呼んでくれ。
趣味は、暇つぶし。目標、できないこと。特技はだいたいなんでも。
学年とか歳とか数えるのもめんどくさいぜ。ま、よろしく。」
案外、普通の自己紹介をすると、自分の役目は終わったかのように、
腕を組んで、前を向く。きっとドヤ顔中だろう。
芯掲と閑嚇はノーコメント、恋愛は拍手はしなかった。
溜息をつきつつ、鵆が立つ。
「と・・。追子森鵆と言います。趣味は探し中です。
特技は、不明です。目標は家の役に立つことです。
歳は聞かされてはいますが、実際は数えていません。」
恋愛が拍手をする、鵆は少し照れて、座った。
芯掲も遠慮がちに拍手をする。
そして、少し間を開けて、恋愛も立ち上がる。
深呼吸をして、いつもの綺麗なおじぎをする。笑顔で。
「私の名前は球磨川恋愛です。趣味は家事のお勉強。
特技は・・敬語、ですかね。目標はお兄ちゃんの妹になること。
歳は11歳のハズです。普通ですみませんよろしくです。
今一番知りたいのは、みなさんと仲良くなる方法ですっ!」
安心院以外が拍手をする。
全員少し、雰囲気が緩み、笑顔が見えたとき、
球磨川恋愛は、座らず、深呼吸し、もう一度確認するように、
『自己』を紹介し始めた。
安心院は満足気に微笑んだ。
「『僕の名前は球磨川訃隙だよ。』『趣味は人潰しかな?』
『特技は猛攻、劣悪。』『目標はお兄ちゃんの妹だよ。』
『仲良くしてね。』 『あぁ、ちなみに。』」
深呼吸。
「『今一番知りたいのは、キミたち二人のスキルかな?』」
芯掲と閑嚇を指差し笑う。
隣の鵆は不可解な顔をして、前の安心院は胸をなでおろす。
(いきなり、暴行かと、思ったぜ。)
そして、核心をつくように、確信をえぐると、
二人の表情は一気に変わり、球磨川は、ただ元のあの『微笑』をした。
あとがき『著者球磨川恋愛』
私の中で、あの子 は消えることなく、残っているんです。
私は あの子 を捨てることはできませんでした。
戦闘能力が上がるのは確かですし、 あの子 は素直です。
私は、 あの子 を嫌ってはいません。憎んでもいません。
ただ、どうすることもできずに、私は あの子 とココにいます。
いつか、解決をしなくては、いけないことは知っています。
禊お兄ちゃんに全てを話すのが怖いんです。
ミニ次回予告。
『二人のスキルと、二人の目的、』
次回、2限目 美術。
- 第45箱ー始めようかー ( No.59 )
- 日時: 2012/09/21 20:37
- 名前: 栖樺 啼 (ID: j.vAWp8a)
「疑問⇒スキル?何故、今?」
「へぇ。スキル、ねぇ。」
閑嚇と芯掲が笑う。
「『ん?ここにいるってことは、キミらにも』
『何かしらのスキルがあるんだろう?』『違うの?』」
訃隙の言葉に、閑嚇が伝える。
「そうだよ。スキルか。いつきり【出】そうか、【悩】んで
いたんだけどね。助かるよ。じゃあ、【聞】こうか。」
閑嚇が逆に笑うと、安心院と訃隙を指差した。
そして、机の上に立つ。
片足で、
「まぁ、まずはグラウンドにでも【行】こうよ。
【体育】もどうせ、【自習】だろ?」
「「「・・・・・。」」」
2限目ー体育ー教師体調不良により、自由ー
「聞きたいことっていうのは何かな?」
グラウンドの真ん中に安心院、安心院のよこに訃隙。
訃隙の後ろに鵆。
その三人に向かい合うように片手で立つ(?)閑嚇。
何故か裸足の芯掲。リュックは背負ったままだ。
そして、何故か、体育着に着替えていた。
「いやぁ、【一度】きたかったんだよ。この【体操着】。」
片手を器用に交代しつつ、言う。
訃隙がじれったそうに言う。
「『そうかい、キミらの目的は体操着だね。』
『あいにく、ブルマはないよ。』『あぁ、黒神さんは持ってるかも』
「おい、待て訃隙ちゃん。キミもそこそこキャラ崩れしてるぜ。」
鵆が納得しないままに、後ですましている。
片手でナイフをペンでも回すラフさで回している。
気付けば、ナイフは5本まで増えている。
「・・・・。えぇ、と刺せばいいんですか?」
「この子なんか、昔のめだかちゃんに似てるよなぁ。
ていうかなんで僕がツッコミしなくちゃいけねーんだよ。」
鵆から、ナイフを奪う安心院。
それでも、鵆はまだナイフを出す。
「うぅんとね。スキルか。まず言おうか。
芯掲はスキルは【所持】していないんだよ。この子は普通科志望。」
「つまり、芯掲さんはノーマルなんですか?」
鵆が言うと、閑嚇は頷く。
そして、片手で回り始める。
安心院は
(めだかちゃんもボールの上でこんな体勢とったことあったけど
コイツの場合は、ネイルアートしてやってるんだよな・・。
しかも爪は一切割れてない。どうやってるんだか・・。)
「不要⇒私、手だて⇒静観」
一歩後ろに下がり、しゃがみこむ。
地面に石で何かを書き始める。
「『わるいけど、しゃくはあまってない。』
『早いとこ、言ってもらおうか。』」
訃隙が、ポケットに手を入れながら言う。
「言っておくが、球磨川君はそんな乱暴な言い方しないぜ。」
「『いいんだよ。』『僕がなりたいのはお兄ちゃんじゃない。』
『妹』だよ。」
閑嚇が回るのをやめる。
そして、片手立ちをやめ、逆立ちに切り替えた。
「そうだよ。さぁて【言】うよ。【目的】とスキルは、イコールだ。」
ノットイコール、安心院なじみに向かって使う言葉としては
やや不適切だが、少女は続ける。
「スキルは『他人のスキルを見繕う』スキル、だよ。」
「じゃ、始めようか。」
それを合図に球磨川訃隙はポケットから螺子を出す。
あとがき
別に、私は人殺しなんてしませんよ。
でも、彼女は止められませんし、止める気なんて、ありません。
バトルシーンは嫌いなんです。
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