二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 目安ボックス・・いやめだか箱
- 日時: 2012/02/04 15:48
- 名前: 栖樺 啼 (ID: ZEjsU2TR)
めだかボックスでいうところの
才能、つまりは 能力 スキル の究極でも探そうとか思って、
とりあえず試してみる、ぐらいの感じで書きたいなと・・。
勝手な内容にも程があり
創作の内容すら変ですが
確かなのは
話が荒唐無稽で支離滅裂の非散惨状となっています。
話に飽きてしまえば、不都合が悪く中味も中味も変わりますが
とりあえず、見ていただければ公営、いや光栄なのです。
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- 第24箱ー嬉しいなぁ、ホントー ( No.35 )
- 日時: 2012/07/03 20:49
- 名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)
彼ら二人と名瀬の関係はともかくとして、
簡単に彼らのスキル《齢集通》について説明しよう。
簡単に、簡潔、完璧とはいえない、不完全な物語だ。
本当に簡単にいえば、「2人に年齢を共用できる」のだ。
つまりは、「互いに年齢を入れ違いにできる」のであって、
もっといえば、「二人のなかで年齢を分け合う。」
この場合「分け与え合う」といったほうが正しい気さえする。
そんなスキルだ。周囲に実害を及ぼすわけではないので
《過負荷》でこそないが、《異常》ともいえない。
《スタイル》。
彼らの能力はそんな類いになるのである。
それを、名瀬夭歌は、少し会話を交わしただけで、
聞き当てた。いや、言い当てた。
名瀬が思った可能性はそれこそ数えきれないほどあったが、
この考えに至ったのは理由がいくつかある。
まずは、中学2年と小学6年
これだけ顔が似ていて、というのもあったが、
教育熱心な箱庭学園があるこの地域では、
義務教育の少年少女を昼前に外に出すことなどまずありえない
と思ったこと。ついでに言えば、リスが制服を着てないということから
二人の年齢は偽装だとも思っていた。
そして、「黒神くじら」という名を知っていること。
妹、黒神めだかの幼馴染でさえ知ることのできなかった、
黒神くじらの名を知っているということは「普通」ではない。
ついでに
「あんな目」を人を見下したどころではない目つき
あんな目をする小中学生なんて、雲仙や球磨川(妹も)ぐらいである。
そして、「高校生」というワード。
昼前の時間に公園をぶらぶらしているような、
簡単にいえばニートのような連中が高校生の友達を作るには
かなりの難易度を要すると考えた。
ならば、と。もしそれが《年上》ではなく《同い年》なら、
難易度は格段に下がる。いくらコミュニケーション力に
欠けているとはいえ、さすがに一人や二人友達はできる。
大した問題点があるわけではない。
ましてや、友達なんて、この名瀬夭歌にもできるものだから。
以上のことがら、も通し、黒神家のあらゆるデータを思い出していた。
そう、過去に調べつくしたデータをもとに
恵まれた環境で育つのが嫌だったから、
一時期は黒神家を最低な家族にしてやろうと思いつき、
黒神家関連の家に嫌がらせでもなんでもするつもりでいた、幼い時期に
とにかく、黒神家に関わる家の末端まで調べ上げた。
その家の土地、財産、家族、家族のデータ、住所。その他もろもろ。
そんな何億、何兆にも渡る記憶を遡った結果、
ひとつ、思い出した。
そもそも、「年齢を操る」なんてスキルそうそうない。
そして、思い出したのだ。
「年齢の共有のできる双子」の存在を。
だから、最初の質問の「なんで」なんてただ、
間近そのスキルを見るためのカマかけだった。
そんなこともありながら、思い出したのは、
やたら、生まれる子供が双子が多い家を思い出した。
兄、黒神真黒が興味を持っていた気もする。
「双子って、どっちが妹かはらはらできるのがいいよねっ!」
とかなんとか。
そんな家何かあったけれど、名前がリス、とシカだったのが、
印象的だった(まぁといっても名前を聞いただけでは思い出せなかったけど、それでも印象的だ。)
鳥峠 梨主と鳥峠 枝香
本名はそうだった。
二人の双子、追小森 栗鼠音、馴鹿というのは
二人の双子の名前は、
さすがの名瀬でも思い出せないはずで、名前は違ったのだ。
昔とは。
昔は、とある名家の子供であった。
「あった」、過去形。今は違う。
つまり彼は。名家、鳥峠家の唯一の黒歴史。
鳥峠家史上、歴43代目当主、−鳥峠 澤摩ーたくまの
息子、娘の梨主と枝香は
『捨てられた』のである。
きれいに、あっさりと。森、というより、茂みに、
遠く離れた。名もなき公園の茂み、
スーパーの前の公園の、
教育熱心であるはずの地域で、捨てられた。双子。
その日から、彼と彼女は『栗鼠と馴鹿』となり
『鳥峠』ではなく、《追小森》−≪追い子守≫となった。
「もう、そんな名は忘れたなぁ。」
「くーちゃん。ひさしぶり。愚民様、ひさしぶり。」
「うん。久々だなぁ、古賀ちゃんと恋愛ちゃん意外の
友達はてめーらがはじめてだぜ。嬉しいなぁ。ホント。」
- 第25箱ー誤魔化されないよー ( No.36 )
- 日時: 2012/07/07 00:57
- 名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)
「で、くじらちゃん。ここは保育施設じゃないんだよ?」
「うん。知ってるよ。兄貴」
名瀬は今、兄貴こと黒神真黒の前で正座をしている。
正しい、座りを。
「でも、頼むよ。」
どうしてこうなったのかといえば、
名瀬はとりあえず二人をいつまでもこの公園に
おいては置けないと思い、ひとまずココへ連れてきた。
二人とも。双子とも。
後ろには古賀と恋愛もいる。ついでに子猫も。
「いや、キミのせいでこの小説のほとんどは
僕のところへ来てハッピーエンドみたいな落ちなんじゃないかと
思われるからそういう、このはできれば避けてほしいなぁ。」
ねぇ、くじらちゃん。と続けた。
「・・・。」
わかってはいた。はずだ。
名瀬は賢い。そしてだからこそ、二人を連れてきたのだ。
ちなみに今の二人の年齢。
リスー9歳
トナー7歳
(兄貴ともっとも交渉しやすい歳だろう)そう思い、
子の歳にして連れてきた。
「え、真黒さん。真黒さん。あの真黒さん?
まさかこの子たち引き取らないんですか?え?」
と古賀。
その理由と言えば、
「わー、わー、すごーいこんなスキル始めてみましたぁ!
かわいい!実際年齢は13歳かな?年上だぁ!へー。
過負荷じゃないねー、異常っていうか、『スタイル』て
感じだねぇ。戦わないから普通に『スキル』でもいいのかな?」
めちゃめちゃ興味深深に語っているのはもちろん
球磨川恋愛、さすがは球磨川禊の妹だ。いや義妹だ。
ちなみに双子は、
(え、何この子。なんで一目みただけで
アタシ達のスキルわかるんだ? 何者?・・・・。)
(なんか・・変な子。あと、なんで年齢まで
測定できるだ。・・・猫かわいいなぁやっぱり。)
「あの純情無垢な子供に!
がっかりさせますか!あの笑顔を曇らせますか?
球磨川に殺されますよ!」
最後の一言はものすごく説得力があった。
(! 古賀ちゃんサンキュー。)
(いえいえ、猫のことがあるからね。)
アイコンタクトで会話している二人を見て、
溜息ながら、
「ちゃんと住むところが決まるまでなら、だよ。」
「「「やった!」」」
と、名瀬、リス、トナは同時に叫んだ。
「え、この人達ココに住むんですか?!
わー、ずごーいやったぁ!やりましたね!古賀お姉ちゃん!」
「うん!そうだね!恋愛ちゃん!」
真黒は溜息えを、
猫は鳴き声を、
「とりあえず紹介からいくか。」
「そうだね、じゃあとりあえず、こっちのメンバーから
のほうがいいよね?名瀬ちゃん?」
「あぁ、頼む。古賀ちゃん。」
おほん、と咳払いをして古賀は得意げに
進行を務める。
「まずはココの管理人さんにして、
箱庭学園1の変態さん。黒神めだかの兄であり、
そこにいる名瀬夭歌なんの兄である妹大好き(男子小学生も含む)
な変態さんだから気をつけてね。あ、そうそう変態だからね。」
「何も三回もいわなくても。」
子供三人は真黒から一歩離れる。
「うわ、リアルな反応だなぁ・・。傷つくよ。」
それをスルーする古賀
スムーズに進めているらしい。
「続いて私。箱庭学園二年十三組。古賀いたみ。
そこにいる名瀬ちゃんの《親友》だよ!
最近まで、怪我の治療をしてたけど最近は動けるよ!」
といって、嬉しそうに腰に手を当てる。
えっへん、といった感じだ。
「そして、この子は球磨川恋愛ちゃん。恋愛とかいてーれんとー
と読む。箱庭学園一年十三組、そして、三年−十三組
球磨川禊が溺愛している妹さんだよ。たぶん
箱庭学園で最強の生徒。ぶっちゃけ完全院さんとか、
黒神さんとか、王土さんとかよりも全然強いから。」
「よろしくお願いします。ちなみに11歳です。」
「あ、・・どうも。」
「よろしく・・。」
恋愛には親近感かんを持ったらしく、あいさつする。
「ちゃんとあいさつしろよ。ったく。」
「で、名瀬ちゃん。そっちは?」
古賀は双子を指差す。
ちなみに年齢は元の13歳で、格好は制服に戻っている。
どうやら、本来の年齢だと制服らしい。
「こちらのふたりはオレのお友達の
・・・追小森栗鼠音と馴鹿だ。ちなみに、
本名は鳥峠だ。下の名前はあんま変わんねぇよ。」
「鳥峠・・!」
やはり真黒も聞きおぼえがあるらしく、顔をしかめる。
かと思えば
「あの双子で有名な!」
嬉しそうだった。忘れていた。この人は変態である。
「そっかぁ、色々事情があるんですね。
私よりは普通ですけれど。いいなぁ、親がわかるって。」
軽くいう恋愛。あっさりしているホントに。
双子をみながら、楽しそうに、みんなに出すお茶を準備している。
鼻歌も歌いながら。ご機嫌だ。間近で人のスキルが見れて
嬉しいらしい、この子は本当に戦闘中毒なのだ。
「そんで、二人とも双型中学一年でー、」
「あぁ、あぁの双子で有名な!」
「頼むから、兄貴は黙ってくれ。
で、生徒会の執行部さんで、トナが副会長でリスは会計らしい。
ついでに言えば、こいつらの好物はツナ缶だ。」
「子猫と一緒ですね。」
と恋愛。
猫、
子猫。
「あ、そうそう恋愛ちゃんの持ってるその子猫と
こいつらが飼ってる子猫が兄妹らしいんだ。2匹飼うことになるが
平気か?」
「はい。じゃれるあいてができてうれしいですね。」
猫と本気でじゃれているらしい。
「で、名瀬ちゃん。私はほのぼの雰囲気に誤魔化されないよ。
この子たちはー、
名瀬ちゃんとどういう関係なの?」
そう、それが一番大事な問題。
今こそ、言う、語るべきだろう。
この3人の物語を。
決して明るいとは言えない、深くも無い。
ただ、浅く、暗いだけの物語を、語ろう。
さぁ、次回はお待たせの過去編だぜ☆
こんなにしょっちゅう回想シーンだと漫画なら
みんなあきれちゃってるところだろうぜ❤by南兎☆
一言予刻だぜ☆
「こいつらは、オレのせいで、捨てられたんだ。」
いったい何がっ!
- 第26箱ーでっかくなって、ちっちゃくなってー ( No.37 )
- 日時: 2012/07/11 19:22
- 名前: 栖樺 啾 (ID: zRrBF4EL)
「鳥峠?」
まだ、名瀬、いやくじらが黒神家にいたコロの話。
兄、真黒に聞いたのだ。
鳥峠家を知っているかと。
「あぁ、双子で有名な。」
そんな答えが返ってきた。
ここからさきはくじらに語ってもらうけれど・・・。
お気をつけて。
「いやぁ、俺がなんでそんなこと兄貴に聞いたかって言えば、
こいつら二人を見たからなんだよなぁ、
「ん?あぁ、いやそんときのこいつらは、めだかくらいの
いやもっと小さい赤子かね。
「さて、話の前置きに兄貴の変態話を一つ言ったが、
実は、俺がこいつらに関して動き出したのは、もっと後で、
つまりは俺が黒神家をでて、色々なヤバいとこに
手を出してた頃なんだよ。色々な、色々。
「そんなこんなで、
俺はとある公園で、缶詰のとこでか、どこだったかで
まぁ、たぶん缶詰のかな、そこでだ。
「たまたまだったんだよ、俺的にはもう二度とこの地域には
来たくなかったんだけどな。
公園に寄ってみたら。こいつらが。」
「子猫のごとく、二匹、いや二人揃って、
滑り台のど真ん中で爆睡してたぜ、昼間っから。」
「滑り台だぜ?どんだけほせーんだよ。
怖かったぜー起こすのも大変だったぜ。
え?何って、普通の滑り台で滑って砂場に落として
つい反動で踏んづけちゃって、顔面を押しこんでやったかな?
「ひどい?全然。だって、あきらかに、普通の人間じゃねーもん。
たった4,5歳のガキが、昼間に親もいねーで寝てんだぜ?
「俺は思ったよ。『これのどこが教育熱心なんだー』ってな。
ま、オレもそんときゃガキだけどよぉ、こいつらより
4歳は上なんだからよ、
「あ、そうそう。こいつら起きなかったんだっけ。
だから、なんか薬注入したんだよ。
「まぁ、なんだったか忘れたけど、
こんな誰からも忘れたような場所で寝てる子供なんて、
《誰からも忘れられてる》と思って、二人仲良く腕にな、
「そしたらよぉ、」
「急にリスがでっかくなって、トナがちっちゃくなって」
「あっという間にスキルかんせー。
ま、ホントのところを言えば、こいつらのスキルは
ホントは別のものでさ、なんか鳥峠家には、
双子で代々受け継ぐスキルがあって、それを土台に俺が
全く別の、『年齢を共用』できるスキルにしちまったんだ。
「そのせーで、つまりはおれのせーで、
こいつらの父親は激怒しちゃってよ。
こいつらを捨てたんだと。後から聞いた話によれば、
あの日は、使用人の目を盗んでたまたま(海を渡って)いた
公園で、滑り台で寝てたら起きたら変なもんが身についてて、
帰ったら家を追い出されたんだとさ。はい、説明お終い」
「え、それだけ?」
「え、これあってるの?」
「え、これ相当ヤバい問題なんじゃないのかい?」
「これ、全部本物だぜ。」
「嘘偽りないよ、お姉ちゃん。」
「そうかな、トナ。私達あのときふつうに保育園の制服着てたから
誰からも忘れられてるってのは嘘じゃないかな。」
と、それぞれの意見。
つまりは
「こいつらは、オレのせいで、捨てられたんだ。」
やっとつながった!
うさほし。
- 第27箱ーこれは、危ないなー ( No.38 )
- 日時: 2012/07/18 19:41
- 名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)
「名瀬ちゃんのせいってなんで?
スキル作っただけじゃん!なんでそうなるの?」
「それは僕らが説明するよ。」
馴鹿は古賀と恋愛、ついでに真黒の方を見て
栗鼠音もそれと同じ方向を向き、
話し始めた。簡潔に。
「アタシ達の家・・・ううん違う鳥峠家は、
そこのお兄さんが言った通り、双子が多い家で、
それに伴って、兄妹の数が多いんだ。」
「僕らはスキルを持っていることを父さん・・
鳥峠澤摩に見つかった。
まぁ、見つかったも何も一目了然てか両然だ。」
「アタシとトナは体型がほとんど同じなのに、
帰ってきたら、アタシが7歳で、トナはアタシの
腕の中で眠れるようなサイズになっていた。」
「あの人は僕らを見ていったよ。
『どこの子供だ?』と。」
「あっけなく、隣にいる使用人の何人かは
首を傾げていたよ。『何を言っているんだ』と。」
「大きくなったリスはともかく、小さい僕には
見覚えぐらいはあったはずなのに、
あの人はただ、僕らを気味悪がったんだ。」
「ゴミとか見る目だったよ。
『こいつがあるだけで、家が汚れる』みたいな。」
「信じられなかったよ。朝制服を着て出かける僕ら
を見て、『今日も頑張れよ。』って笑いかけて
くれたのに、あいつはー、
僕らの小さい頃の顔なんて、把握してなかった。」
「屋敷の使用人でさえ、わかったのに。
アタシ達は追い出された。
そのあとあの家がどうなったかは知らない。」
一通り話終えたといった感じで彼らは
お茶(恋愛の入れた)を飲み始め『おいし。』とか
言っていた。
名瀬は目をつぶっていたのを開け、まわりの
反応を見る。目に見えてわかるリアクションだ。
真黒はなんというか、
名瀬夭歌が黒神くじらだと知ったときぐらいの
ショックを受けた顔だった。
古賀というと、
哀れみというか、同情というか、
生まれが普通の彼女にとっては今の話は
少し酷だったのかもしれない。
恋愛は、
少し切なそうな顔をして、それでも
ほとんど無表情と変わらないもので、
しばらくすれば、笑顔にもどった。
そして、言った。
「そうですかー、
色々あったのですね。まぁ、私よりマシですけど
大変ですね、お疲れ様です。
あなた達のことを10年近くも放っておいた
わけですか。でも後継ぎとかは?
どうしたのですか?」
まだ小学生とは思えない切り替えの早さで質問。
栗鼠音と馴鹿は戸惑う様子もなく、
「あぁ、それは大丈夫もう一人いたから。」
馴鹿がそういうと、恋愛は首をかしげる。
「なら、本当にあなた達を探したり、追い回す
理由はないのですねぇ・・。」
と、むしろ感心したように、
確認したようにk、確信したように言う。
「そうだけど?何。なにかあるの?」
「いえー、そうだとしたら、
球磨川恋愛はドアを指差して、
「どうして、私達の知るよしもない、
まるで、どこかの警備隊のような、
先程から、あなた方二人を見ている人が、
100人単位でいるんでしょう?その向こうに」
「「「「「なっ!・・・・」」」」」
名瀬、古賀、真黒、栗鼠音、馴鹿が絶句する。
彼女は本当に不思議そうにを傾げ続けた。
「おやおや、武装されておりますよ、
銃に、刀に、盾に、獣の気配も外からします。
外にも何百人かいますね、これは、危ないな。」
「な! っんでそれを速くいわねぇんだよ!」
そういい、名瀬は《凍る火柱》を使用、
古賀も戦闘(まともに戦えなさそうだが)体制に入り
真黒は栗鼠音と馴鹿を入口の近くから非難させる。
球磨川恋愛は窓からのぞき
「おぉー、なんかライオンとかいますよ。
あれ前の《フラスコ計画》の時計台の下のとこ
のあなたたちが飼っていた動物じゃないですか?」
「それはもっと早くいえぇ!」
名瀬が叫ぶと同時にそれは入ってきた。
いや、侵入ってきた。
ドアを蹴破・・・れなかった。
「ドアの弁償は今度するから!兄貴!」
当然のようにドアを凍らせる名瀬。
叫んだあと、窓を割って(氷で)栗鼠音と馴鹿を
連れて飛び降り、恋愛もすでに降りている。
「古賀ちゃんと兄貴はそこで待機!
なんかあったら、恋愛か俺のケータイで!」
「り、了解!」
「ちょ、なんであの人たちが・・。」
「そんなものあとで、です!
今はとにかく走ってください。」
さぁ、本戦の始まりだ。
戦闘シーンの描写は下手クソだぜ。
ちなみに着地はれんとがみんなを受け止めた
(小学生になんてことをするんだか。)
うさほし。
- 第28箱 −オレが通さねぇ!ー ( No.39 )
- 日時: 2012/07/19 20:11
- 名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)
「走れっていわれても・・。」
「お姉ちゃん言われた通りにした方がいいみたい。」
「話してると舌を噛みますよ!」
「お前もな!恋愛ちゃん!」
4人の目の前にはやく千人くらいの敵。
銃やらなにやら持った敵といえる集団が
目の前をふさぐ、その上後ろからも追ってくる。
「危害を加えては駄目なんですか?」
「そりゃあ、ダメだろ。」
「いや、いいと思う。」
「いいんですか?馴鹿さん?」
恋愛が先頭、その後ろに馴鹿、そして栗鼠音
最後に名瀬という順番である。
恋愛は振り返りもせずに会話を続ける。
「うん。だって彼らはどうみても
僕らに危害を加える気じゃないか。」
「アタシもそう思う。それに、どうみても
鳥峠家の人間なのには間違いなさそうだから。」
「だったらどうすんだよ?!恋愛ちゃん。」
全員さすがというべきか、走りながらでも
ある程度の会話が出来る。
町のど真ん中をこの人数で走るわけにも
行かないのでできるだけ人のいない場所を見つけ、
逃げ回る。(平日の昼間だから元々人は少ない。)
「私、走り廻るの嫌いなんですよ・・。」
「体力的にか?」
「いえ、精神的に、私精神的にすごい弱いので。」
「じゃあ、どうするんだい?」
「あ、前から来る人が減ってきたよ。」
「双子だとどっちがどの台詞話しているのか
わかりませんねぇ。ま。いいですが。」
雑談を加える余裕はあるようだが、
本人も言うとおり彼女の顔色は良くない。
ツインテールがしおれている(?)。
「危害って、どの程度までおーけーですかね!?」
叫ぶように問う。
「殺しはまずいよ。あっちはそうとうな権力者だ。
わざわざ自分たちから不利な立場に
まわる必要はないと思うよ。」
「でも馴鹿。あいつらがただ《追ってきている》
うちはいいとしても、もし銃撃とかしてきたら
どうするの?くじらに全部任せるのは・・・。」
「おい、恋愛ちゃん、
気絶か、骨折レベル、とにかく俺らを追えなく
できれば十分だ。何人いけそうだ?!」
名瀬が後ろの様子を気にしつつ、
恋愛に聞こえるように叫ぶ。
「何を言っているんだよ。くじらちゃん。
恋愛ちゃんに任せるのかい?」
「そうだよ、くじら。小学生だよ?
危ないし、彼女顔色も悪いし・・。」
くじらが。
「あー、そうかお前らしらねぇのか。」
と呟く。そして、
「あ。」
「え。」
「ふん。」
馴鹿。栗鼠音。名瀬の3人を軽くムーンサルト(?)
で超え、恋愛は振り向く。
敵との距離は実に80メートルといったところ。
「馴鹿さん!あなたは一番後ろを走ってください
栗鼠音さんはそれにできるだけ付いていって、
できなくなったら、小さくなってどっちかに
抱えてもらってください!余裕があれば、ですが」
「え、ああ。わかったよ。」
「小さく。了解した。」
二人は驚きつつも、足を止める。
「足、止めんな!」
「「え、でもー、「名瀬さん!!!」
二人の声を遮る声量で呼ぶ。そして
、
「あなたは二人を守りつつ、先頭役で、戦闘役で!
頼みます!私はここら辺をしのぎます。
そのあとは真黒さん達も救援もいきます!
それまでは、敵も気付けないような、しかけで
ぐるぐるこの町を徘徊してください!
先回りにご注意を!任せました!」
「おう。任された。」
そういい、前を走ろうとする名瀬。
「お前はロリこんにご注意だな!!
せいぜいきをつけろ!動物には優しくな!」
「っはい!」
二人の会話を聞いて、双子をわけもわからず、
「え、くじらちゃん。あの子大丈夫なのかい?」
「あいつはあぁ、見えて箱庭学園を壊滅に
追いやった奴の妹だからな!心配いらねぇよ!」
「え、逆に心配なんだけど!?
あの子どうみても戦闘タイプじゃ・・」
「「「「「・・・・・・!!! !!・・」」」」」」
その瞬間3人の後ろから叫び声。というか、
恋愛が、吠えた。
そして、また、叫ぶ。まさに雄叫びである。
「安心してください!私は兄と違って負けたことは
一度もないです!精神的には弱くとも、
肉体的、戦闘的には黒神を追いぬけますよ!」
そして、まだ小学生の少女の背を任せ、
3人は走り出し、
また、鳥峠家武装集団は少女に矛先を向ける。
(数人は追おうとする、が)
「お兄ちゃんから言われて一度は言ってみたくって
一人称はオレで、潔く、叫ぶように、ね!」
「こっから先は、一歩もオレが通さねぇ!」
武装集団は一瞬たじろくが、また走り出す。
そして、球磨川恋愛も動く。
小さな体に大きな武器を背負いつつ。向かう
さぁ、
見せ場はこっからだ。
小学生の見せ場が戦闘シーンってどうよ・・。
戦闘にはならんかもしれんがね。
うさほし
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