二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 目安ボックス・・いやめだか箱
- 日時: 2012/02/04 15:48
- 名前: 栖樺 啼 (ID: ZEjsU2TR)
めだかボックスでいうところの
才能、つまりは 能力 スキル の究極でも探そうとか思って、
とりあえず試してみる、ぐらいの感じで書きたいなと・・。
勝手な内容にも程があり
創作の内容すら変ですが
確かなのは
話が荒唐無稽で支離滅裂の非散惨状となっています。
話に飽きてしまえば、不都合が悪く中味も中味も変わりますが
とりあえず、見ていただければ公営、いや光栄なのです。
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- 第29箱ーちっとも羨ましくねぇよー ( No.40 )
- 日時: 2012/07/19 23:03
- 名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)
これは、お兄ちゃんとの会話の一部です。
(球磨川恋愛語り。)
私が、真黒さんたちのところに慣れて来て、
お兄ちゃんは私と、落ち付いて話をしました。
「『キミはさ、戦闘能力に関しては』
『僕よりも、そして、めだかちゃんより上』」
「そうなんだ・・・。」
私がタメ語を使うのはお兄ちゃんぐらいです。
例外はいますけどね。
「『うん。そういう面でいえば、』
『キミは古賀いたみさんよりも、だね。』」
「改造人間よりも・・・?」
「『改造というか、強化人間だけどね。』」
そう、教えてくれたのです。
だから、その日からわかりました。
私の体は普通の、異常の、特別の人よりも
速く動く、軽く、柔らかく、打撃が重い。
過負荷なんて使わなくとも、です。
お兄ちゃんは、大嘘憑きを使わなくても、
ゴキブリの如く湧き出て、立ち上がるそうですが
私は、だるまの如く、まったく倒れません。
むしろ相手が蠅か蚊のようにつぶれます。
「『ホントにきみは人を殺すことに関して言えば』
『きっと宗像君よりも上だろうね。』」
「人殺しの・・・ひとだっけ。」
「『まぁ、実際には殺していないらしいけどね』
『僕も一度殺されてるわけで、・・おっと』
『時間軸的に僕がこの話をするのは駄目か。』」
「?つまり私は人殺しよりも
《人殺し》らしいってことなのかな?」
「『それは違うさ』『ただ、技術の話さ。』
『確かに、人間をスキって意味合いでは』
『キミらは似ているけどね。』」
「人殺しの技術・・能力?ってこと。」
「『そうさ。』『つまりはスキル』」
「はは、それは違うね。お兄ちゃん。」
お兄ちゃんが間違ったことを言うなんて
珍しいなぁ。私はそんなんじゃない。
「私は彼と違って武器なんて所持しないし、
必要がない。殺人衝動なんてマイナスだよ。
ゼロより少ないんだ。常識を持ってるからね。」
「『・・・。』」
「中途半端な常識によって、私は
『人を殺しては罪になる』ということを知っている
からね、ありがとう。私を人殺しにしないで
くれて、嬉しいよ。」
「『そうかい。』」
「あと、お兄ちゃん。
私はもう二度と、できれば二度と、
人と《命をかけて》向き合いたくないんだよ。
だから、戦うときも《相手を抑える》ことに
全力を尽くすこととするよ。」
「『立派なポリシーだね。』
『いや、プライドかな?』」
そう言ってお兄ちゃんは去っていこうとしました。
お兄ちゃんはそれ以来、その話題をあまり
出しませんでした。あまり、ですが。
だから、お兄ちゃんは勘違いしてる。
私を『ココロのキレイな人間』だと。
むしろ逆だ。
私の言葉を言いかえれば
『殺し以外ならなんでもする』のだ。
もちろん、自分のためもあるけど、
できれば[背中を任させてくれる仲間のため]がいい。
だから、私は。
「殺しはしませんが。」
そう前置きして、目の前の《敵》に言う
告げる。通告?いや警告だ。
「こうなってもいいというなら来てください。」
私は、目の前に転がる、
体中に擦り傷、切り傷、やけどの跡だらけの、
かろうじて下着はつけており、髪も数本は残っている
そして体は『真四角』つまりは《立方体》
【畳まれている】
それを、敵のい目の前に差し出す。
「横道にいました。」
敵はあきらかに、ひるむ。
そして、さらにあおる。
「もちろん≪一人では無かったですよ?≫
さて、何人いたかはあなた達が知ってるでしょう」
敵は、自分達の仲間のハズの人を
軽蔑やら、侮蔑やらの目でみている。
「それで、お願いです。というか脅迫ですね。」
敵の様子も伺わず、
『俯いた笑顔』で、告げる。脅しの言葉を。
「名瀬さん達の進路を妨害する奴は
全員『この様』にすることを、私はできます。
あなたたちの目に追えもしないスピードでね、
どうしますか?千個もこの『立方体』をつくって
あなたがたのトップに差し出しますかね。
『玉手箱』だ、とでも言いましょうか?
あけたら、おじいさんになるくらいショック
でしょうねあはは、どうします?どうします?」
楽しそうにそういう。
そんな様子を見て、敵の一人は無線機で
『進路を開け、こちらへ至急移動せよ』と言った。
「ありがとうございます。」
数分もいれば、町中に散らばった敵が集まった。
少女の楽しそうな声は続く。
「さすが、名家ですねぇ、早いですねぇ。
感謝します。私なんかのために。
せっかくいっぱい人がいるので括弧つけますか」
そして、少女は、十分に溜めて、
放つ、言葉とともに、スキルも。
「『これで、全員』
『立方体ですね』『仲が良くてちっとも』
『羨ましくねぇよ。』『鼻で笑ってやる』」
そして、奴らは叫ぶ。
いや、もうそんな力はなく、呟く。
「・・・嘘、つ、き。」
少女は顔をあげてほくそ笑む。
かっこつけずに、答えた。
「最高の褒め言葉です。でも『大』をつけて
欲しかったですね。落第点。」
数秒後には、立方体は完成した
全てを終えた彼女は
「最後の方は髪を抜き忘れましたね・・、」
自分の喉を押さえ俯いた。
「古賀さん達のところにいた人もいれば、
手間が省けますが・・それはないですね。
助けにいくとしましょう。めんどくさいな。
あ、ねじはもったいないので返してもらいます」
そして、一つ一つから螺子を抜く。
丁寧に、イタぶるように、でも悲鳴はあげさせない。
「ホント、ボクは人殺しに向かないなぁ。」
そして、無線機でまた、警告を告げた。
全く同じに。
これが、嫌われ者の球磨川禊の妹。
球磨川恋愛の血も恋も涙も愛もない戦いだ。
これが、彼女の戦闘スタイルであった。
「・・・。ボクは正しい。
間違ってない。だから、勝つことしかできない。」
正しい義、正義は必ず勝つのだから。
ボクは、私は
負けられない。
困ったなぁ。ホント。
スキルの重みは彼女のココロを軽く押し潰し、
折れた形跡さえも残させてはくれないのだ。
残酷ではない、これが、正しいことなのだ。
負のはずの彼女は正しさにしたがって、
泣き続けているというわけだ。
思ったより暗くて長い話になった
でも、これぐらいじゃあ、彼女の重みの
100分の一も表現できねーぜ。なめんなよ負を。
うさほし
- 第30箱ー答えは二つでしょうねー ( No.41 )
- 日時: 2012/07/20 19:12
- 名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)
「なんか・・前から来る人がいなくなってんな。」
「そうだね。」
「なにかしたのかな?彼女が。」
「さっすがは球磨川の妹だぜ・・。」
いいながら、走る3人。
いくら、目の前の敵はいないとしても、
目の後ろ、というか頭の後ろの敵は増える一方だ。
いったい何人いるんだが見当もつかない。
「うーん。このまま、恋愛ちゃんが
全員倒してくれるも待つか?走るけど。」
「でもさ、くじらちゃん。恋愛って子が
いくら強いといっても、あの連中を倒したら、
真黒さんたちを助けに行くって言ってたし。」
「うん。僕たちを助けている暇は無いんじゃない?」
「ちっくしょう。どーすっかなぁっと。」
さすがに走っているのも限界らしく、
少しずつ息が上がっている。
「ねぇ、くじら。」
「なんだよ。馴鹿。」
「奴ら、銃出してきたよ。撃つ気だよね?」
「!」
馴鹿の言葉を聞き、振り返る。
そこには、
百人単位の人間が銃口をこちらに
向けて、狙いを定めている。
「ざ、っけんなぁあああ!!」
瞬間、
名瀬の放った氷で銃が一つ残らず凍る。
「「おぉ。」」
「ちっ、急ぐぞ!一旦戻る!」
「どうせなら、人も一緒に凍らせてよ。」
「いいから、走ろう。トナ」
とはいえ、さすがに、全員が全員銃を
1つしか持っていない訳も無く、数十人は新しい
銃を持ち出しこちらに向ける。
「くじら、もう一回やってよ。」
「はぁ!?ヤダよお前らがやれよ!」
「ちぇー。やるよ。トナ。」
はいよ、と言って馴鹿はおでこと手を差し出す。
それを、重ねる。そして、
二人は、たちまちご老体の老人となった。
杖を持たなくては生きていけないような、老人だ
当然敵は銃を下す。
そのまま、ダッシュ。
「おぉー。すげーなぁ。」
「体力使うんだよ。こ、れって。つ、かれ、る・・」
「そう?僕はそうでもないよ。」
とはいえ、ホントに辛そうだったので、
4歳にした栗鼠音を馴鹿が背負う。
「そういやさ、なんでお前ら急に追われてんだよ。」
「あの人が、澤摩さんはそんなことはしないって
ことは・・・。たぶんあいつだ。」
「来たんだろうね。あいつ。」
「・・・あいつ??
母ちゃんか?お前ら双子だし・・。
お前らの兄ちゃんと姉ちゃんってもう
家出てるんだろ?どっか言ってるんだっけ。」
敵が一時的に引いてくれたので、
とりあえず、旧校舎付近の隠れそうな場所で
腰を落ち着けて話しているところだ。
「たぶん。違うよ。」
と馴鹿。
栗鼠音は今疲れているせいか、目を開けているし
会話もできそうだが、横たわってなければいけない
らしく、ほぼ寝ているので話にならない。
「じゃあ、誰が?」
{父親でも母親でも、兄でも姉でもない
としたら?答えは二つでしょうね!うん。}
「「「っっっ!!〜〜!!」」」
三人は振り返る。
声の、明らかにおかしい話方の後ろを。
横たわっていて、その方向を向いていたハズの
栗鼠音すらも、気付かなかった。
いや、気付けなかったのだ。
何せその声は《久々》に聞いたものだった。
具体的には《8年ぶり》に。
{どうも。お久しぶりですね。
お懐かしゅう存じ上げますわ。
8年・・ぶりかしら。大きくなりましたね。
それは、現在の姿でいいんですかね?
私と同じくらいですし。きっとそうでしょうね。
制服は・・双型中学ですか。なんと、酷い。}
「お前!なんでこんなとこに!」
{あら?たったいま仰っていたではありませんか?
ご自身達でね。あなたたちを追っているんですよ
私は。いえ、《殺しに来ました》はい。}
「ふざけんな!」
馴鹿は声を荒上げる。
名瀬は驚く。
「おい、待て。どういうことだ。あいつ
何者?俺の名簿にはあんな奴・・名は!?」
答えにくそうに口を開く馴鹿。
栗鼠音も苦しそうだが立ち上がる。
そして、対する、少女(おそらく鳥峠の人間)は
余裕の笑みで、あざ笑う。
「・・−鳥峠 羆ー【とりとうげ ひぐま】
だよ。れっきとした、鳥峠家の次期党首だ。」
「なっ・・・!!」
そんなはずはない、名瀬が調べたデータに
そんな人物は、
{そう。存在しておりません。
私はね、文献には載ってはおりません。
隠されていましたからね。残念ですが。}
次期党首、ということは
鳥峠家の中で、現在最も優秀といえる、人間。
これだけの大人数を動かす、人間。
{私の部下を蹴散らしてくださった方が
ここにいると聞いたので、来たのですが。
偶然にしても、いいものを見つけてしまいました}
「馴鹿こいつはいったい・・・」
「くじらちゃん。ごめん。アタシら嘘ついてたよ。」
「栗鼠音・・?」
{ホント、家族相手にそんな目で見ないで下さい。
私はあなたがたを殺しに来ただけで、他の方には
なんの危害も加えるつもりはありません。}
ついさっき、恋愛のことを話していた
ことをもう忘れたかのようだ。
しかし、きっとその言葉は事実に近いのだろう。
そして、その少女、羆から告げられた、
≪3人≫の関係を。
{私は大好きなあなたがたを殺しますよ。
【兄上】【姉上】。覚悟してくださいな。}
よく見れば、
本当に似ているきょうだいであった。
その≪三つ子≫は。
そして笑う、その目は
[人を人としか区別できない]つまりは
[個人に関心のない]冷たい、冷やかなものだった。
{《双》型ではないでしょうに。}
少女は、微笑む。それが、合図となった。
三つ子ww
昼ドラじゃねーんだから、
ドロドロだなぁ、この回は。
うさほし☆
30箱突破!やったね。
これからも踏ん張り、頑張ります!
《栖樺 啼》
- 第別箱 1しきり目ー球磨川恋愛と黒神くじらー ( No.42 )
- 日時: 2012/07/24 16:47
- 名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)
ある日、あるとき
ある雑談の記録です。
「なー、なー。恋愛ちゃん。」
「んん?あぁ、はいなんでしょう。名瀬さん。」
唐突に話しかけられ、振り向きにこやかな笑顔。
球磨川恋愛らしく、笑顔。
「名瀬夭歌としてじゃなくってよー、黒神くじらとして
聞きてーことがあるんだけどよぉ。聞いてもらえるかい?」
「・・・。もちろん。いいですよ。」
少し間を開けて答える恋愛。
何か思うところがあるらしい。
続きはまた後日ー。
「ちなみに、聞きたいのは、
《球磨川訃隙》にですか?《球磨川恋愛》にですか?」
その質問にはこう答えられた。
「いや、できれば
《笹海 舞愛》としてがいいかな。」
それは、少女にとっての、トラウマの話の一部です。
- 2しきり目 −マイナスだってー ( No.43 )
- 日時: 2012/07/25 18:39
- 名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)
「え・・・と。嫌ですっていったら?」
「珍しいねぇ。恋愛ちゃんが人からの頼みゴトを
断るなんて、いっつも笑顔で引き受けてくれるのになぁ。」
残念だなぁ、と続ける名瀬。
正直、かなり白々しい。さすがにこれに気付かない球磨川恋愛ではない
「・・・・・(これは、たぶん。わざとバれるようにしてるな)」
もちろんその通りで、名瀬はバレるようにやっている。
「ま、難しい話させようってわけじゃあねぇからなー。」
「・・・。何を聞きたいんですか?それによります。」
「なあに簡単さ。[家族の話]をしようかなって。
そう思っただけだよ。簡潔に感嘆にさぁ。どうだ?」
少し考え込む恋愛。
そして、頷く。
「そうですね、《それくらい》なら良いでしょう。
大した回想シーンも必要なさそうです。」
「だろ?」
「しっかし、今複雑な話でシリアスな雰囲気なのに、
こんな番外編していていいんでしょうかね?」
「まぁ、作者だって、楽したいんだよきっと。」
さて、
そんな話はどうでもよく、
あっさりと本題に入る名瀬。
「でさ、オレが聞きてぇのはさ。噂どおり恋愛ちゃんの
家族がいないってのが本当の話なのか否か、ってことだよ。」
「・・・・球磨川恋愛として言わせてもらえば、そりゃそうですよ。
私には家族と呼べるもの・・というかまず家がありませんし、
それに・・、母も父もさっぱり知りませんでした。」
「へぇ、じゃあ、生まれて物心がついたときにはもう?」
少し楽しそうに聞く名瀬。
はしゃいでいるようにも見える。
「えぇ。ただ、私が覚えている限りで最後の《母親》と呼べる人の
苗字が『笹海』だったことと、その人にとっての《私》は
『笹海 舞愛』だったんですよ。幼かったですケド・・。」
言っているうちに自信なさげに呟く恋愛。
その話を聞いて名瀬はますます楽しそうだった。
「ほほう。ってことは。恋愛ちゃんは本当の自分の名前も
わかっていないってことかい?戸籍とかは?学校にはいってたんだろ?」
「あ、はい。警察に保護してもらったとかではなく、
何故かは・・よく覚えていません。私の育った地域は曖昧でして、
入学式にそれっぽい服をもっていたことにして着ていきました。
そしたらあっさり入学できちゃって・・。たぶんですが。」
「え?入学の証書的なものは?あるだろそーいうの。」
「あ、作ってあったことにしました。」
「便利だなぁ。」
「でも、私の親は『娘の入学式にも来ない非常識人』という
レッテルを張られました。それが失った代償ですかね。そのときの」
≪代償≫と恋愛は言う。
過負荷を使用したために失ってしまう彼女のモノを
≪代償≫と呼ぶのだ。驚くほどピッタリだから。
「おー!というと、あれか?飛び級とかも大変だっただろ。」
「はい。ですから、私は、お兄ちゃんに会うために、
一つでも速く学年を進もうとして、やたらと過負荷を使い、
そして、たくさんのモノを失いはした。たくさん。」
「・・・・。」
「そんとこですかね。」
「(羨ましい!!)」
名瀬は思った。
「(境遇が不明で、どこにいっても不幸で、親にも教師にも友にも
恵まれず、ひたすら困難な道を歩む人生。そんな。羨ましい!)」
どうやら顔に出ていたらしい。
「たとえば名瀬さん。あなたは幸せな記憶を消すために、
頭の中を改造までしたらしいですけど。私はそれすらできません
そんなことまでしたら、私は何も無くなってしまいます。
マイナスですら・・・無くなってしまいますよ。」
急に語りだし、
自分で過去を悔む、恋愛。
「ねぇ名瀬さん。」
少女は、ホントは思っていた、言えなかった、伝えにくかったこと
を、伝え憎かったことを、続ける。
正々堂々と、まるで決め台詞の如く。
「マイナスだって、人間なんですよ。
卑しくも、汚らしくも、だらしなくとも、私たちは。」
「そりゃ、そうだろう。」
「感情を持ち、表情をつけ、しっかりと。生きてます。」
「うん・・。」
「正しくなくとも、私達は。狂っていようとボク達は生きてるよ。」
「知ってる。文字通り痛感してるぜ。」
少し黙る二人。
そこに。
「『恋愛ちゃんいるー?』『この間言ってた漫画貸しに来たよ。』」
「「(空気読めよ!!)」」
「『ん?何。取り込んでた?』」
「・・なんでもねーぜ。ガールズトークだよ。旦那。」
そういい。コーヒーを準備する名瀬。
「『ホントに?恋愛ちゃん。』」
「うん!そうだよ。お兄ちゃん!」
恋愛は球磨川が来てくれて良かったと、素直に思った。
(私あと少しで言いそうになった。)
『ボクはマイナスなんて成りたくなかった。
失いたくー、無かったんだ。いくら、《あんな記憶》でも
《残して》、《遺して》措きたかった・・・。』
少女の本音は言ってしまえば、
『お兄ちゃんとなんて出会いたくなかった。』
というもので、そんなことを言ってしまったら、
彼女の今までの人生は、すべてが無駄になり、無力になる。
所詮。
球磨川禊と違い、恋愛はいくら格好つけずにいったところで
括弧つけずに語ったところで、本音は告げれない。
その告白彼女自身を、否定するものだから。
「そんなこと言ってっから、私はマイナスなんでしょうね。」
そんな、少女の、別箱。
- 第31箱ーもう、遅いかも・・− ( No.44 )
- 日時: 2012/07/26 19:19
- 名前: 栖樺 啼 (ID: zRrBF4EL)
「真黒さん!大丈夫ですかっ!
町中の奴を倒してたら遅くなりました!お怪我は?!」
球磨川恋愛の良く通る声が響く、
そこには黒神真黒と、古賀いたみ。
窓を割ってやってきた球磨川恋愛。
「えっっっと・・恋愛ちゃん、町中の全員?」
「はい!少々時間が掛ってしまい申し訳ない限りです!」
と、ひとしきり謝る恋愛。
古賀と真黒は固まる。
「え・・でもさっきキミが無線機で通告してから、5分も
たってないし・・ついさっきまで、この部屋のドアを壊そうとしてた
連中もいなくなってるんだけど・・え、なんで?瞬間移動?」
「無線・・・あぁ、そのドアを壊そうとした奴らのから聞こえたって
ことですか。良い作戦ですよね。これなら、名瀬さん達も
そろそろこちらへいらっしゃるかと。」
「恋愛ちゃん! うし、ろ・・・・。」
と、真黒が忠告するより速く、《動いていた》
「そ! うなんですよぉ。なんか遅いですよね。」
ついさっき、球磨川恋愛自身が割ってきたドアから入ってきた
であろう人間が球磨川恋愛に《跳ばされた》
理由は簡単そいつのデコに一発殴っただけ。
「ん?さっきの人はどうやらスキル持ってるっぽいですねぇ。
まさか地面からここまで登ってこれるとは・・・
いや、跳躍してきたのかな・・・ま、いっか。」
「「・・・・・・・・」」
球磨川恋愛のいうところによれば、
倒してきたてきにも数人スキルホルダーがいたらしい。
「むぅ、まだ残っているとは・・・・。
真黒さん私、残ってる人達を倒しつつ、名瀬さん達を探して
連れてきます。ここで、休んでいてください。」
どうやら、このマイナスは全部を背負うつもりらしい。
真黒が止めにかかるが、完全にとはいかなかった。
「いや、くじらちゃん達はいいよ。
下にいる人間がくじらちゃん達に危害を加えさせないように。」
「了解です。でも、いいのですか?
おそらく、あれだけ暴れていた私のもとにもボスっぽい人は
現れませんでした。ということは、名瀬さん達のほうに
いる可能性が高いのでは無いですか?危ないんじゃ・・」
「うん。実は《わかってるんだよ》
この部隊を引き連れてきた子のことはね。」
真黒は告げた。
「えっ・・・・。」
古賀も気まずそうに顔を背ける。
おそらく、聞いているんだろうその《犯人》を。
「[鳥峠 羆] あの二人の、三つ子の妹だよ。」
「!!・・待ってくださいあの二人は双子だって・・・。」
「うん。それは、僕は言っていただけで、あの子たちが
自分から双子とは言っていない・・・ハズ!」
「ハズですか・・・。」
確かに思えば、
『あの双子で有名な!』
『あぁ、あの双子で有名な!』
と、真黒が言っていただけである。
「じ、じゃあ名瀬さん達を襲おうとしたのは・・。」
「あぁ、たぶん《殺しに来た》はずだ。二人を・・。」
「そんな、知っていながら放っておいたんですか?!
もし・・殺されちゃったら、どうすれば・・。」
恋愛は急にあわて始める。
「もう、遅いかも・・・。」
「なっ!」
古賀が窓の下を指差す。
「・・・・全然僕には見えないんだけど。」
一般人の真黒にこの距離は見えるわけもない、
そして、
「名瀬さんたちに、何か知らない美少女が近づいてます!」
「名瀬ちゃあああああああんっ!!」
古賀の絶叫がこだました。
球磨川恋愛には見えるらしく、顔をしかめる。
「あの人の目・・・・怖いです。
なんか、馴鹿さんと栗鼠音さんはそれほどでもなかったのに、
あの人の目には【憎しみ】と【狂気】しかありません・・・・。」
さすがに、真黒も冷や汗をかく。
「これは・・・まずいかもしれないね。」
古賀ちゃんは親友として、心配してるだけだぜ。
やましい意味はねーから、気にしないでくれよ。
あぁ、あと恋愛ちゃんはこの戦闘で一度もスキルは使ってないよ。
あの子は単純な身体能力でいえばめだかちゃんよりも
断然上だ。あっさり勝てると思うぜ。まぁこの子は
真面目に競祁に取り組まねーから、そんな日来ないかもしれないな
うさほし☆ 長くなったぜ。
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