二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜
- 日時: 2012/04/27 22:55
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
「えー、と・・・;」
静かな森、ドアだらけな木。
それしか存在しない、謎の場所。
「ここ・・。」
見覚えがない・・・。
諦めてやれやれのポーズを取った。
「どこ?;」
なんとなくメルヘンな感じ。
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- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.48 )
- 日時: 2012/05/08 19:30
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
ルナ様
私もなんで!大丈夫です。
ありがとー!
またのお越しお待ちしております。
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.49 )
- 日時: 2012/05/08 20:26
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
第19章「子供は風の子!大人は・・?」
志「ジョーカーさーん!」
森をかけていく。
急がなければブラッドさんに怒られてしまう。
ジョ「やぁ、最近よく来るね。」
ニッコリといつもの笑顔で出迎えるジョーカーさん。
ぜぇはぁ息を切らしているあたし。
なんだろう、この差は・・。
志「早くゲーム!ブラッドさんに怒られちゃう!;」
「なに焦ってんだよ。」
志「今日仕事らしくて、あたしも行くことになったの!」
大変だね、と言いながらカードをシャッフルするジョーカーさん。
手の中で不思議に踊るトランプ達。
ジョ「よし、じゃあ・・今回は21ね。」
志「21?」
ジョ「21のルールは・・。」
・・・・・・・・・・・・・・飛ばすぜ。byブラック・・・・・・・
手札のカードを睨む。
一つ、表になっている札はA。
もう一枚は裏返しになっていてわからない。
ジョ「いいかな?」
「さっさとしろよ・・;急いでんだろ?」
志「そりゃ・・そうだけどっ・・;」
一発勝負。
少しアレンジしたらしく、一回戦で数が大きいほど勝ち。でも、21を超したらだめらしい。
志「・・よし!stay!」
裏になっているカードをめくる。
出てきたカードはJ。
ジョ「!・・あーぁ、負けちゃった。」
志「え?え??」
もう勝ってしまったのだろうか。
あたしにはわからない。
ジョーカーさんは椅子から立ち、
ジョ「行きたい季節は?」
志「冬!」
・・・・・・・・・・・・・・・・パチン!・・・・・・・・・・・・
しんしんと降る雪。
相変わらず寒い冬。
志「相変わらず寒い・・。」
ブ「はぁ・・まったく。寒いのに外を出るとは・・。面倒だ・・。さっさと終わらせてしまおう・・。」
ディ「うー・・寒い・・。」
ダ「ホントだよ・・兄弟・・。」
めんどくさそうに溜息をつくブラッドさん。
ガタガタ震える双子。
志「・・;」
だったら来なければいいのに。
と、言う訳にもいかないか・・。仕事ですから・・。
今回はエリオットさんは仕事で居ません。
志「・・・。」
地面を見る。
白く積もった雪。
足跡が少ない雪面。
やりたくなることと言えば・・。
志「・・・・(二ヤッ)てーい!」
バスッ!
ブ・デ・ダ「「「!?」」」
志「あはは!つめたー!」
思いっ切り雪にダイブするあたしを見てポカーンとする三人。
ディ「なんか・・」
ダ「面白そう・・。」
ジーッとはしゃぐあたしを見る双子。
志「面白いよ!やってみたら?」
後押しをするように声をかける。
面白いからぜひやってほしいし、身体も暖まるものだ。
デ・ダ「「えーい!」」
バフッ!
あたしの左右に飛び込んでくる。
ブ「はぁ、元気なものだな・・。」
ガチャ
木でできた扉が開く。
そこから出てきたのは。
ユ「なんだ?・・・。」
あたしたちを見て、呆れる大人二人。
大人から見ればくだらないことだが、子供にとって大切な行事だ。
ユ「子供は元気なものだな・・;」
ブ「だな。」
ブラッドさんはやれやれのポーズ。
ブ「お前たち。」
デ・ダ・志「「「はーい!」」」
ビシッと仲良く片手をあげる。
ブ「満足したら入れてもらいなさい。」
ユ「おい。私は何の許可もしてないぞ。」
ダ「いたい気な子供を寒空の下に放っておくのー?」
ディ「そーだ!」
ユ「うっ・・;わかった。構わん・・;」
バタン
バサッと起きあがって、雪を丸め出す。
デ・ダ「「??」」
丸まったところでニヤリと笑う。
志「くらえ!」
ダ「うわっ!」
見事雪玉はダムの顔に命中。
ダ「やったなぁ〜・・。」
ディ「あはは!よーし・・。」
雪玉を三人で作りだす。
一番先に出来上がったのは・・。
ディ「えい!」
志「キャッ!」
バスッ
背中にヒット。
ダ「よっと!」
さっきのお返しと言わんばかりにダムの投げた雪玉も見事命中。
志「むっー・・。」
どっちに投げるか迷ったが先にディーに投げた。
だが、これは避けられてしまった。
ディ「どこ狙ってるんだよー!」
あはは、と笑うディー。
こっちは後回しだ。
次にダムの方に投げた。
でも、これも避けられてしまった。
ダ「べー!」
志「むっ・・。逃げてばっか〜?」
久々に言い返してやった。
ディ「むっ・・逃げてばかりじゃないよ!」
ダ「そーだ!」
志「だったら投げ返しなよ!」
ダ「泣いても知らないよー?」
志「泣かないし!」
あはは!と笑う三人。
身体はぬくもりで暖まるばかり。
・・・・・・・・・・・・・・・・ガチャ・・・・・・・・・・・
ブ「はぁ、やっと終わった・・。(バスッ)」
ディ「あ、ボス!ごめん!」
ダ「志穂が避けたからボスにあたっちゃったじゃん。」
志「あたし知らないもん。」
ブ「・・冷たい・・。」
胸ポケットに入っていたハンカチを取り出し、水をぬぐう。
ブ「帰るぞ。」
ダ・デ「「えー。」」
ブ「早く帰らないとエリオットがうるさいからな。」
ダ・デ・志「「「はーい・・。」」」
ブ「それにしてもお前たち。」
ダ・デ・志「「「???」」」
ブ「びしょぬれだぞ。」
ダ・デ・志「「「あww」」」
あとがき
雪合戦したあとってびしょぬれになるんですよねww
そのあと風呂入るとサイコーです。
ブラックジャック
別名「21」
カードの合計を競うカードゲームです。
21に近ければ近いほどいいです。
でも超えたらアウト。
主人公が出したブラックジャックはちょうど21です。
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.50 )
- 日時: 2012/05/08 23:14
- 名前: ルナ (ID: QQmxnDsv)
遅くなってごめん…
面白かったよ!
私もまた話を更新しなきゃ!
また明日も来るね☆
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.51 )
- 日時: 2012/05/10 19:15
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
ルナ様
返信おくれました><;
ありがとー!
最新楽しみ!
またのお越しお待ちしております。
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.52 )
- 日時: 2012/05/10 20:14
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
第20章「15夜と双子の憂鬱。」
※双子視点
志「へぇ〜、お月見やるの?」
目の前にいるきれいな目をした女の子。
目を見開かせて嬉しそうに言った。
ダ「うん。そう!」
ディ「まぁ、本当かは自分で聞いてみなよ。」
お月見かぁ!とニッコリする志穂。
志穂はある日突然、ボリスが連れてきた。
最初はひどいことを言ってしまったが、今では仲がいい。
ブ「相変わらず、仲が良さそうで。」
デ・ダ「「あ、ボス!」」
志「あ、ブラッドさん!ちょうどよかった!」
ボスの方に駆けていく志穂。
志「ねぇねぇ!お月見するって本当?」
ブ「あぁ、そのつもりだ。」
今、帽子屋屋敷は秋の季節。
なので、夜はいつも満月だ。
志穂を夜の時間帯にたまに、寂しそうに窓から空を眺めるのを見る。
きっと向こうの世界の事を思っているのだろうか。でも、帰させたくない。多分ボスやひよこウサギもそうするだろう。
志「どうしたの?二人とも。」
スタスタと近付いてくる志穂。それに気付いてハッとした。
ボスはどうやらどこかに行ってしまった様子。
ディ「へ?」
ダ「あ、なんでもない。」
志「ふーん・・?」
素直に言えないこの気持ち。
ボスたちはこんな気持ち、ストレートに言えるのだろうか。
と、いうか。
おねぇさんの時はこんなに苦しい思いをせずに、ストレートに言えたはず。
志「餅つきとかするのかな?」
ダ「餅つきかぁ〜!」
ディ「できたら楽しそう!」
多分、年齢が近いからだろうか?
それとも、わずかな身長の差か?
志穂の方が少しだけ大きい。それが悔しくて、少しでも大人になりたくて、意地をはってしまうのだと思う。
エリ「おらぁ!双子!仕事しろ!」
ダ・ディ「「ひよこウサギだ。」」
エリ「俺はひよこでもウサギでもねぇ!それと、志穂を独占するな!」
ディ「ただ離してただけだよ?」
いつもの態度で言った。
ダ「これだからウサギは・・。」
はぁ、とからかった感じに溜息をついた。
エリ「だーかーら・・俺はウサギじゃない!」
ダ「キャーコワイーw」
ディ「志穂、逃げるよ!」
え、ちょ!と、戸惑う志穂。
その手をいつものようにかたっぽずつ分けて、握る。
この当たり前のようなものも、最近は意識してしまう。
・・・・・・・・・・・・・・・お月見・・・・・・・・・・・
※主人公視点
ブ「こんな風に騒がしいのもたまには悪くないな。」
志「まぁ、いつも騒がしいけど。」
隣でブラッドさんはお酒を飲んでいるのを対象に、あたしは月を眺める。
今回はお月見という訳で、全員浴衣参加だ。
ブラッドさんは紺色の浴衣。
双子はやっぱり赤と青。ディーが少し暗めの青。ダムが同じく赤。
エリオットさんは紺・・と言っても、ブラッドさんのより少し明るめ。
あたしは、黒地に毬が描かれた浴衣。
浴衣でも結構個性が出るものだとな思った。
ブ「風物詩もあるしな。」
志「うん!ススキとか・・。」
ブ「あれとか。」
後ろを向いて指をさしているブラッドさん。
その先には、
ドン!
エリ「よいしょ!」
全員「「おぉぉおー!」」
伸びる餅に歓喜をあげる全員。
志「・・なるほど」
餅をつくウサギ(男)。
まさに風物詩。
ブ「お嬢さんも見に行ってきたらどうかな?」
志「ブラッドさんも見ようよ。」
ブ「私は、もう少し酒を味わってからいく。」
志「そう?じゃあ、お言葉に甘えて!」
席を立ち、餅をついている皆の方に行く。
皆があたしに気付き、すごいですよー!とメイドさんが言う。
エリ「よい、しょ!」
ディ「すごい!」
ダ「絶対美味しいよ、これ!」
志「やっぱ力がある人がやるといいのかな?」
白く伸びるお餅。それをつくオレンジのウサギ。
見学する全員。
・・・・・・・・・・・お餅は皆で美味しく頂きました。・・・・・・
志「・・・・・。」
皆が屋敷に入っていったあと。
一人残っていた。
志「・・はぁ・・。」
不意に溜息が出る。
双子を見てると、友達を思い出す。
ブラッドさんの真剣な顔を見ると、お父さんを思い出す。
エリオットさんが心配してくれるたびにお母さんを思い出す。
思い出すたびに沼にはまっていく。
ずぶずぶと。
空が暗くなる度、重くなって抜け出せない。
よく見ていた星空。
帰らなければ。
そう思っているのに心が言う事を聞いてくれない。
帰りたいのに。
置いていけない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※双子視点
あいつが一人で外に残った。
今、月を見て何を思っているのか。
帰りたいって思っているのだろう。
でも、返してやんない。
ずっと遊んでいたい。
ずっとそばに置きたい。
壊さずに、大切に。
もし、あいつがドアの前で「帰る」と言ったら、その時は。
おねぇさんみたいにはいかない。
きっと、斬ってしまうだろう。
あとがき
ヤバい、双子が危ない方面行ってるΣ(′д`川)
多分もう一回、季節を回っていくと思います。
そういえば、リンゴのやつ。
食べたんですよ。おいしいんですけど、あとになってくるとキャラメルが重い・・。
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