二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜
日時: 2012/04/27 22:55
名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)

「えー、と・・・;」


静かな森、ドアだらけな木。

それしか存在しない、謎の場所。



「ここ・・。」


見覚えがない・・・。
諦めてやれやれのポーズを取った。


「どこ?;」



なんとなくメルヘンな感じ。

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Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.8 )
日時: 2012/04/29 17:59
名前: フルーラ (ID: asn158NG)

小説読みましたww
アリスが主人公じゃないなんて新鮮でいいね!
応援してるので、ファイト〜〜ww

Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.9 )
日時: 2012/04/29 20:15
名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)

第2章「猫の案内人、2」


ニャ「こっちだぜ。」


木の上から道案内するニャンコさん。


じゃ、なくて。


志「ま、まって・・;ボリスさん;」

ぜぇはぁと息を切らす自分。
本当に猫のようだ。ピョンピョンと木から木へ身軽に移っていく。

ボ「あ、わりぃ。」

見ため的に、自分より年上な事は明らかなのでとりあえず「さん」付け。


でも、心臓を刻む音。乱れる事なく肉体が壊れるまで動き続ける。と、
ボリスさんは言ってた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


志『どうして・・・時計の音が・・・?』

聞こえるのは無機質な時計の音。


ゆっくりとあたしの頭にあった手を離す。

上を向くとニャンコさんはなぜかニッコリ笑ってた。

志『ニャンコさん・・・なんで笑ってるの?』

ボ『ニャッ・・・!?;』

どうやらニャンコさんと呼ばれて驚いたようだ。
あのなぁー;と、困った顔で言った。

ボ『俺は確かに見た目は猫だけど、ニャンコさんじゃなくて、ボリス=エレイな。』

志『ボリス・・エレイさん?』


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そういう訳でニャンコさんと言ったらボリスだと本名を知れたため助かりました。

ボ「そろそろ出口。」

志「え、もう?」

上を向いていた顔を前に向ける。

あの時の夢の中のように白い光が自分の体に溶け込む。あまりの眩しさに目を細めた。
この光りを抜けたら夢オチなんて事になんないかなぁ・・なんて願い。



ザッ


志「・・・・。」


思わず口をあんぐり。
どうやらさっきの願いは届かなかったが、とりあえず森の外に出られただけでよかった。
赤い空、横を見ると道の先に帽子をかたどった大きな・・・屋敷?かな?

門の前に門番らしき子が立っている。

ボリスさんはよぉ、と言いながら門の方に歩いていく。
つったているのもあれなので、ボリスさんの後ろに隠れる。


??「あ、ボリス!」

門番さんはボリスさんに気づいて、走って近付く。
見た目が非常にそっくりで区別がつかない。
でも、目の色が違うらしくきれいな赤と青に分かれていた。


??「ねぇ、またネズミであそぼ!」
ボ「あー、わりぃな。今日はそういうつもりで来たんじゃねぇんだ。」

そう言いながら後ろのあたしを見る。
そのあとにぴょこっと似た顔があらわれた。


志「Σ(・ω・;)」


すこし視線がこわいよ;


??「こいつ見たことない・・。」

??「もしかしておねぇさんと同じ・・?」





「おねぇさん」と言う言葉を口にした瞬間、悲しそうな表情になった。






あとがき
門番と言ったらあれですよね。
今回の大人の方々は大人しいです。
少しネタばれすると、主人公も大人になれるストーリーを入れたいと思います。

Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.10 )
日時: 2012/04/29 20:59
名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)

フルーラ様
ありがとー!
いや、こんなんで良いのだろうかって思ってるww
ありがとー!がんばるー!
コメありです!

Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.11 )
日時: 2012/04/30 16:34
名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)

第3章「2匹の番犬」


志「・・・・?」

少し悲しそうな顔をしたが、それも一瞬で戻った。

??「で、こいつをどうするの?」

ボ「んー・・ボスさんが良ければこいつをあんたらのとこに泊めてやれたら・・と思って・・。」

そう聞いた瞬間明らかに嫌そうな顔をして青い方が言った。

??「えー、ボリスのところにあずければ・・。」

ボ「それもいいけど、武器だらけだと怖がるだろ?」

??「嫌だよ!おねぇさんの代わりなんていらないよ!」


代わり・・・・。


志「あたしは・・・。」

おもわず口を開いた。

??「「・・・?」」


志「代わりなんかじゃない!」

バッとボリスさんの背中から姿を現して、双子の前に立ち、訴えた。



あたしはあたしだ。その「おねぇさん」とはよく知らないが、知らない人と一緒にしないでほしい。


その言葉を聞いた双子は口を開けて何かを訴えようとしたが、

??「門番。」

誰かの声に邪魔されて、訴えがきかなかった。


??「「ボス!」」


「ボス」と呼ばれる人はあたしに近づき、脱帽して長い背丈を、軽く折った。

??「初めまして。かわいらしいお嬢さん。」

口元を緩めてあいさつが終わると帽子をかぶりなおした。


ブ「私の名前はブラッド=デュプレ。ここの家主だ。」

志「へ、あ、えっと・・あ!し、志穂です!」

まさかこんなに丁寧に挨拶されるとは思わなかった。
それにきれいな顔立ちで、かなりモテると思う。
そういえばボリスさんに名前教えるの忘れてたなぁ、と後で思い出した。


自分も急いでお辞儀をした。


ブ「それにしても・・。」

くっくっくと肩を揺らしながら笑い始めた。

志「??」

ブ「お嬢さんは見た目とは違って、随分と気が強いみたいだな。」

志「!!///」

みられてたんだ・・・。

??「ボス、見てたの?」

ブ「あぁ、窓から。」
ブ「ブラッディ・ツインズにもひるまず、訴えるとは・・将来大物になるぞ。」
むー・・と顔を膨らませる双子。

ボ「おい、ボスさん。あんまいじると志穂、泣くぞ。」

ボリスさんの背中が安全地帯みたいになってしまったようだ。
いつの間にか、隠れてしまった。
そして、よしよしと頭を撫でて励ましてくれる。


ブ「あぁ、すまない。」
はぁ、と笑いが止まったようで、軽い溜息をつく。
ボリスさんの背中にいるあたしに問いかけた。

ブ「君は小瓶を持っているかな?」


志「小瓶・・?」

そんなもの持っているはずがないが、パーカーのポケットを念の為、探ってみた。


志「・・え?」

まさか、見たこともない小瓶が普通、ポケットに入っているわけないが、


志「・・あった・・。」

中は何か入っているようで、満杯だった。

ブ「お嬢さんは帰りたいかい?」

志「・・・帰りたい・・。」


ブ「だったらそれを飲み干しなさい。」


志「・・・。」


帰れるなら、と思って栓を抜いた。なんのためらいもなく。

口につけ、一気に飲み干した。

志「ゴホッ・・ゴホッコホッ・・。」


理不尽な世界。
一気に視界が暗くなって倒れる時、誰かが笑っていたような気がした。






あとがき
タイトル思い浮かばねぇぇぇ!!оrz
ブラッド出てきました。ブラッドさんは志穂が気に入ったようです。

Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.12 )
日時: 2012/04/30 18:25
名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)

第4章「ブラッディ・ツインズ」


ぶくぶくとなる音。
冷たい感触。
暗い視界。

上を見上げると水色のオーロラのような光。


そういえば、自分の目も深海のようだ、と言われた。
自分的にもっとみんなと同じような眼の色がよかった。


思いっきり目をつむり、うっすら目を開けると、さっきとは違う、明るい光が全体を包んだ。


志「うっ・・。Σ(・ ・;)!?」
目を開けてビックリ。

赤い大きな瞳。
多分、さっきの双子だろう。


??「あ、起きたよ。兄弟。」


??「ほんと?兄弟?」
知らせを受けた青い瞳の方が歩み寄って来た。

??「大丈夫?お前、さっきぶっ倒れたから。」
志「え、そうだったの・・?」
??「そうだったのって・・;わかんなかったの?」
はぁと、呆れた顔で青い瞳の子が溜息をついた。

志「じゃぁ、あんたらはわかんの?自分が倒れるって。」
ムカッと来たので起きあがってちょっと言い返してみた。

??「「わかるよ?」」
志「はあぁ?なるほどぉ?」

片方どちらかが言うならまだしも、両方が同時に言ってきたため一気にムカつく・・・。

向こうもムカついたらしく、ぎろりと睨んできたので、こっちもにらみ返す。

??「てか、お礼はなし?」
志「は?」
赤い瞳がまず問いかけてきた。
??「運んだんだよ!お前をここまで!」
次に青い瞳が苛立った様子で続けて言った。
志「え?あ、そうだったの?」

まぁ、こいつらにもいい所があると言う訳か。
とりあえずお礼は言っておこう。

志「ならありがと。えーと・・。」


ディ「トゥイー=ドル=ディー。」
ダ「トゥイー=ドル=ダム。」

志「ありがと、ディー、ダム。」
青い瞳がディー。赤い瞳がダムか・・覚えておこう。

デ・ダ「「じゃあ、なんかお礼ちょうだいよ。」」

志「は?」

ダ「お礼どうしよっか、兄弟。」
ディ「そうだなぁ、僕的には目がいいと思うよ。兄弟。」

あたしの問いを無視して会議を続けるトゥイー兄弟。
目?目が欲しいってどゆことさ。

ダ「名案だよ!兄弟!こいつの目、きれいだし。」
ディ「ちょうど二つだから分けられるしね!」
ダ「じゃぁ、目をきれいにえぐらなきゃ・・。」
ディ「そのためには首から上を斬んなきゃ・・。」


どこから出てきたのか双子の手にはお揃いの鎌を手にして笑っていた。

志「ひっ・・」

同じくらいの身長で同じくらいの年齢の双子。それが、こんな物騒な物を持っているなんて、普通はありえない。
というか、帰れるのではなかったのでは・・?

あたしの首を切ろうと双子は刃を向け、なにもためらいのなく、思いっきり振った。

志「っ!!」

怖くて思わず目をつむった。
嗚呼、まだやりたいことがいっぱいあったのに。そんな後悔妄想。
死ぬんだと実感した。
でも、

・・・・・・。

静かだ。自分は死んでしまったのだろうか。でも、わずかだが歯車と歯車がかみ合わない時みたいな音がする。

その光景を見るべくゆっくりと目を開けると、


カチャ・・カチャカチャ・・

志「ブ、ブラッドさん!?」

手にしているステッキで、二人の斬ろうとしている鎌を阻止していた。











あとがき
今日はもう一章作ります。
斬っちゃダメー!!


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