二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜
日時: 2012/04/27 22:55
名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)

「えー、と・・・;」


静かな森、ドアだらけな木。

それしか存在しない、謎の場所。



「ここ・・。」


見覚えがない・・・。
諦めてやれやれのポーズを取った。


「どこ?;」



なんとなくメルヘンな感じ。

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Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.38 )
日時: 2012/05/06 08:30
名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)

第16章「迷子の迷子の志穂ちゃん♪」

志「・・・やばい、迷った。」

森の中。また一人。

ちょっとオロオロしただけで迷ってしまった。
ここはどこだろう?

森と言っても帽子屋屋敷のオレンジの森じゃなくて緑の森。


志「・・どうしよ・・。」

とりあえず、いつも通りまっすぐ歩く・・・。

志「・・・まっすぐ歩いちゃいけない気がするな・・。」

今日は珍しくその場でとどまる。

志「・・・・。」
キョロキョロとあたりを見渡すが、森ばかり。
むしろ、木が笑っているようにも見えてきた。

ガサッ

志「!」

なにかの物音。
今回は銃を持っていない。
いざとなったら相手の武器を奪うか、逃げるか。

物音のした場所を睨んでいると、帽子のようなものが見えた。

ザッ

志「っ!・・・。」

ピエ「・・・あれ?おねぇさん、だれ?」

志「へ?」

小さな男の子。
顔なしだが、ピエロの恰好をしている。
すたすたと、こちらに近づいてくる。

ピエ「顔がある・・。役持ち?いや、でもこんな人見たことないなぁ・・。」

志「え、えっと・・」

勝手に一人で推理タイムに入ってしまった。
うーん、と考えるピエロ君。

「彼女は余所者だよ。」


同じ草むらの場所からあの時のピエロさんが出てきた。

志「あ・・・;」

あの時の看守を思い出して、たまらなく怖くなった。

ピエ「余所者!?へぇー、初めて見た!」

??「おっと、なんか怖がっちゃってるね・・。」


ジョ「初めまして、俺はジョーカー。」

ニッコリと笑顔を作ってあたしに近づく。

志「あ、あたし・・志穂。」

ジョ「志穂?よろしくね^^」

意外に怖い人じゃないのかもしれない。
と、いうかあたしは人を疑い過ぎな気がする・・。

ジョ「さ、君は練習を。」

はーい、と去っていくピエロの男の子。

去って行ったあと、ジョーカーさんは口を開けていないはずなのに声が聞こえた。

「おい、ジョーカー。こいつ怖がってんぞ。」

ジョ「え?本当?ジョーカー。」

下に目をやるジョーカーさん。
同じ方を見てみると、腰辺りに気味の悪い仮面があった。

「なんだよ。」

志「え?いや・・。へ?」

つい二度見をしてしまったが、どうやらあの仮面が喋っているようだ。
しかもかなり口が悪い。

「面倒なガキだな。」

志「むっ・・。」

志「仮面に言われたくないなぁ・・。」

「あ゛?」

志「何?」

キッと仮面を睨む。

ジョ「わーすごい・・ジョーカーと対立してる・・。」

志「ていうか、貴方がジョーカーじゃないの?」

ジョ「そうだよ?で、仮面もジョーカー。」

志「・・;じゃ、仮面の方は「マスクマン」とでも呼ばせていただこうかしら。」

「なっ;もう少しカッコイイ名前にしやがれ!」

ふん、と顔をそっぽ向けた。

「ムカつくガキだな・・(怒)」

ジョ「まぁまぁ。それにしても、どうしてここに?」

志「迷っちゃって・・。」

「はっ、やっぱガキはガキだな。」

志「うるさい仮面・・(怒)」

ジョ「・・・;迷ったなら、サーカスに来たら?」

志「サーカス・・。」

サーカスは今まで見たことがない。
日本人ですから。
興味はある。でも、あたしには帰る場所がある。

ジョ「君の本来、帰る場所は・・?」
二ヤリと笑うジョーカーさん。

そうだ、あたしの本来帰るべき場所は元の世界・・。
この世界にはないんだ。

ジョ「もしかしたら、僕らと旅をすれば帰れるかもしれないよ?」

志「・・・。」

手をさしだしてくるジョーカーさん。

ここは、今あたしが居るべき場所ではない。
そう、存在してはいけない場所・・。

それに他人の気持ちなんてわからない。帽子屋屋敷のみんなにとって、あたしは邪魔なのかもしれない。
そう思ってくると、手を取りそうになる。

片手を出して、ジョーカーさんの手を握ろうとした瞬間・・。

ボ「志穂!」
志「!ボリスさん!?」


派手な色。パンクスタイル。猫耳。

ボリスさんだ。

ボ「ジョーカー・・。」

チャキン!


どこから出したのか、ボリスさんの手には銃が握られていた。


ボ「志穂にまで、手を出しやがって・・。」

ジョ「おっとと・・。はぁ、どうしてこう、嫌われやすいんだろう?」

「その性格じゃねぇか?」

ジョ「ひどいよ、ジョーカー。」

ボ「志穂、こっち。」

グイッとあたしの手を引っ張るボリスさん。

後ろを向くと、ニッコリ笑っているジョーカーさん。

ジョ「他のところに行きたかったら、ここにおいで。」

「もうくんなよ。こんな場所。」


矛盾してしまっている;

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ボ「志穂、どうしてあそこに・・。」

道がある場所に出て休んでいる時・・。

志「わかんない・・迷って、で、ジョーカーさんが出てきて・・。」

自分でもよくわからない。
なぜ、あそこにいたのか。

ボ「・・まぁ、とりあえず無事でよかった・・。」
志「ねぇ、ボリスさんは嫌い?ジョーカーさんが・・。」

ボ「嫌いだね。あんなペテン師。」

志「・・あたしにはいい人に見えたけど・・・。」

ボ「それは表の仮面だけ。」

志「・・・・。」

よいしょ、とボリスさんが立つ。

ボ「このまま右にまっすぐ行けば帽子屋屋敷。」

志「・・うん。わかった。」

立ってまっすぐ右に向かった。

志「ボリスさん!」

遠いけど、ボリスさんは見守っていてくれている。
言い忘れた言葉。


「ありがと!」

「気をつけて帰れよー!」

大きく手を振っていた。

・・・・・・・・・・・・・そのあと、ウサギから心配されて、双子の説教を受けました。・・・・・・




あとがき
ジョーカーさん、登場。
ヒーローはボリスさん。

Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.39 )
日時: 2012/05/06 10:56
名前: ルナ (ID: YvnkZX8x)

私もディーとダムとボリスが好きだよw
あ、ピアスも好きかも…
今回の話はボリスがかっこよかったw
(いや、みんなカッコいいけれど)
また来るね☆

Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.40 )
日時: 2012/05/06 20:16
名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)

ルナ様
返信遅れました><;
おぉ、かっこいいよね。
ショタはぁh((
今回ボリスドヤ顔会。
またのお越しお待ちしておりまーす。

Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.41 )
日時: 2012/05/06 21:09
名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)

第17章「毎日が夏休み。」


志「ジョーカーさん、あたし勝てる自信、ないんだけど。」

行きたい場所があるから季節を変えてもらおうと思って、また来たこの森。

変え方は簡単で、カードゲームに勝てばいいらしい。

で、やるのはポーカー。
唯一知っているカードゲームの中の一つ。

「へっ、勝てる自信がねぇとよ。ジョーカー。」

ジョ「じゃあ、きみがやってよ。ジョーカー。」

「なっ!お断りだ。こんなガキの相手したくねぇ。」

志「あたしも精神年齢がお子様の人と相手したくない。」

「・・・・。(怒)」

ジョ「ま、まぁとりあえずやろう?」

五枚配られる裏絵柄のトランプ。
手に取ってみると・・

志「(フ・・・)」

まさかのフルハウス。

こんなに自分は運のいい人だっただろうか?


ジョ「さ、交換は?」

志「え?あぁ、しない。」

ジョ「じゃぁ、俺もこのままと・・。」


じゃ、

ジ・志「「勝負!」」

同時に出されるトランプ。

ジョーカーさんはツーペア。

志「あ、勝った・・・。」

ジョ「あーぁ、負けちゃった♪」

ジョーカーさんが指を鳴らす。

その瞬間、敷かれていたトランプに小さな煙がでる。

そこから出てきたのは小さな人形のクマ。

志「かわいい・・。」

そっと手を出すと乗って来た。

志「えへへ♪」

ジョ「どう、すごいだろう?」

志「うん!すごい!」

「おい、ジョーカー。あんま遊ぶなよ。」

ちぇっと口をとがらせるジョーカーさん。
パチンとまた指をならすとクマが消えてしまった。

志「あー・・。」

ジョ「次見せてあげるから。仮面が居ない時に。」

グイッと顔を寄せるジョーカーさん。

「おい。」


ジョ「さて、行きたい季節は?」


志「あ、えっと・・。」


・・・・・・・・・・・・・夏!・・・・・・・・・・・・・・・・


ミーン・・ミンミンミーン・・・・
青い空、白い雲。
爽やかだ。
蝉の音が夏を感じさせる。
でも、そんなものに嫌気をさしている人物も少なくはない。

木の陰でぐったりしている人物。



志「ボリスさん・・大丈夫・・?」

ボ「あー・・暑い。死ぬ・・。」

志「・・;」

確かに暑い。
これは夏ならではの暑さ。

ボ「志穂はへーきなの・・。」

志「うーん・・まぁ、暑いっちゃ暑いけど・・。」

じっとしててはさらに暑い。
動いていた方が、まだマシな気がする。

ボ「ああぁああぁ・・。」

志「んー・・。涼しいって思ったら?」

ボ「涼しい涼しい涼しい涼しい・・・暑い!」

志「;(ガクッ)」

ボ「あー・・俺、秋行きたい・・。」

暑い暑いとそんなに連呼されると、こっちまで暑くなってくる。
少し離れた場所で、ペタンと座り込む。

ボ「あぢー・・。」

志「あぁあぁ・・。」

一緒にぐったり。
さすがにきつい。

ピ「あれ?志穂だ〜」

なんか懐かしいのが出てきた。

志「あ、ピアスさん・・。」

やっほーと手を振ると、近付いてくるピアスさん。
麦わら帽子にTシャツ。半ズボン。
随分と爽やかな格好をしてる。

ピ「なんか、ぐったりしてる・・大丈夫?」
志「あたしよりボリスさんを心配してあげて。」

親指を立ててボリスさんに向ける。

ピ「今日のニャンコ、怖くないんだよね・・。」

ボ「あ゛?」

ギンッと睨むボリスさん。

ほら、と言ってくるピアスさん。

まぁ、確かにないと言われたら、そういう気がする。


それより奥にある物が一番気になる。

志「ねぇ、ピアスさん。」
ピ「ちゅう?」

志「あの奥の物にあるのはかき氷?」

ちょっとシロップをかけ過ぎてヤバい事になってるが、どうやらかき氷のようだ。

ピ「うん、そうだよ!」

食べる?と、言ってくる。

志「んー・・あたしはいいや。」

ピ「そう?じゃあ、ニャンコ食べる?」

ボ「え゛。」

志「お言葉に甘えたら?」

嫌そうな顔をするが、ここは食べておいた方がいいと思う。

ピ「はい!」

ドン、と出されたかき氷。
つめたそうで美味しそうだ。

ボ「っ〜〜;こうなったらやけ食いだ!」

ガブッと上の方からかみつく。

志・ピ「「おぉ!」」

随分と男らしい食べ方だ。

ボ「あ゛あぁ・・・頭が・・;」

だが、後が残念だ。



あとがき
このあと、がんばって食べて少し元気になりました。
うちんちも、猫いるんですけど、夏でも外に出ますよw

Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.42 )
日時: 2012/05/06 23:13
名前: ルナ (ID: l4scGqhv)

またまた来ちゃいました(笑)
ボリスが弱ってる⁈Σ(・□・;)
私の家にも猫いますよw
全然なついてくれません(笑)


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