二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜
日時: 2012/04/27 22:55
名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)

「えー、と・・・;」


静かな森、ドアだらけな木。

それしか存在しない、謎の場所。



「ここ・・。」


見覚えがない・・・。
諦めてやれやれのポーズを取った。


「どこ?;」



なんとなくメルヘンな感じ。

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Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.83 )
日時: 2012/06/06 19:46
名前: ペールラ (ID: tes3uZgg)

第31章「恋バナする?」


ビ「次はこの服を!」


黒い、レースにリボンがたっぷりのゴシック服を手に興奮しているビバルディさん。
まぁ、こんなことになるとは思って覚悟はしていたが。

志「・・はぁ」

思わずため息をついた。



最近じゃ、さびしく感じる。
やっぱりエリオットさんや、ブラッドさん、メイドさんやファミリーの皆さん。


そして、双子。


こんな気持ちになるのは、あいつらのせい。


はぁ、ともう一つ溜息。

それに気づいたビバルディさんの口が開いた。


ビ「なんじゃ?双子がいなくてさびしいのか?」
志「なっ・・!んなわけ!」


いたずらな笑みを浮かべてニヤニヤするビバルディさん。

いや、本当にさびしい。
でも、うまく素直になれない。

ビ「ふふ。否定をするな。話してごらん?」


きれいな唇がやわらかく、緩む。

志「・・ホントはさびしいよ?」


わずかに下向く。

志「でもさ・・もしかしたら清々してるかもしれないって・・。」

自分で言ったくせにチクリとささる。

ビ「それはないね。」
志「・・ほんとかな。」

ビ「あぁ。ほんとじゃ。」
志「なんで、わかるの?」

面白がる顔で、ビバルディさんは言った。



ビ「前にブラッドにあったんじゃが・・。」



ブ『お嬢さんはどうかな?どうしても、欠けた感じがしてしょうがない。双子もエリオットもさびしがっている。』


志「・・!」


うれしい。
そう言ってもらえるのが。
あたしは後ろ向きになりやすくて、だから−思考にどうしても走ってしまう。


ビ「あの様子だと、近々志穂を奪いに来るだろうね。」





・・・・・・・・・・・・・・・・・帽子屋屋敷・・・・・・・・



デ・ダ「「はぁ・・・。」」


重い溜息が重なり、さらに重くものです。

まるで、寂しさの重さを溜息にのせたような。



ここ最近、双子は門の前に立っていることが多いのです。

なぜって?


期待してるからですよ。



ひょっこり、志穂が帰ってこないか。


そんな淡い期待を。



ですが。


志穂はああ見えて真面目な子です。
なので、しっかりとあの場所にとどまっているのです。

それに、興味を示した者(物)は完全に解けるまで、追い続けるものです。
きっと、あの白ウサギを知らなきゃ、帽子屋屋敷には帰らないでしょうね。


ディ「・・兄弟。」
ダ「うん。わかってる。」


双子は立って、屋敷に向かうのです。







二人のボスに、プリンセス強奪の許可もらうためにね。









あとがき
すいません><;最新遅れました!
最後の帽子屋屋敷は私が言ってます。
私が言ってる時は敬語に近い感じです。
多分、エース編を書いて、強奪しに行くんでしょうね。うまくいくでしょうか?


Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.84 )
日時: 2012/06/08 02:21
名前: ルナ (ID: 4RXkNMBl)

強奪…(;゜0゜)
楽しみにしてます。続きw

Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.85 )
日時: 2012/06/09 21:27
名前: ペールラ (ID: jKp3x2X8)

ルナ様
強制的に帰ってきてもらいます。>ディー
↑らしいですwwま、どうなるかわからんが☆
コメありです^^

Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.86 )
日時: 2012/06/09 22:04
名前: ペールラ (ID: jKp3x2X8)

第32章「深海色の目」


エ「えーと・・こっちだっけ・・?いいや、まっすぐ行こう。」


あたしがまちがっていた。

エースさんがまさか方向音痴とは・・。
しかも重症。

外に出かけていたのだが、少し迷ってしまった。

ついにはハートの城も見失っている。

志「だいじょうぶかなぁ・・。」

ハァ、と不安の溜息。
空はまだ・・いや、今は明るい。

・・・・・・・・・・・・・・夜だよー・・・・・・・・・・・

志「・・・。(半泣)」
エス「あれぇ〜?こっちであってる思ったんだけどなぁ・・。」

あぁ、帰れる気がしない。

完 ☆ 璧 迷 っ た ☆←やけくそ

まぁ、一人じゃないだけでマシだが・・。

エス「しょうがない、野宿するか!」
あはは!と笑うエースさん。
そのポジティブさがうらやましい。
志「というか、あるの?野宿できそうなところ。」
エス「ん?テントがあるけど・・。」

どこに?と聞きだす前に、何処から出てきたのかテントセット登場。


志「・・もしかして、いつも常備してるとか・・?」
エス「俺って迷いやすいからさ。だから、いざという時の為にいつももってるんだ。」


・・今ならビバルディさんの着せ替えも我慢するから、誰か来てください。


・・・・・・・・・・さ、組み立てよーぜ!>byエース・・・・・・


パチパチパチ・・・

空腹を満たしながら、静かに火花を散らす火の前に座る。
エースさんの赤い瞳が火でキラキラ光っている。

志「・・エースさんってユリウスさん、好きだよね。」
エス「うん、友達だからな。」

友達。

その言葉がわずかに釘のように刺さる。


エス「でも、今ユリウスはここにいない・・。」
志「・・うん。」


志「ユリウスさん、いつもなんか意地張ってるけど、優しいよね。」
エス「ああ見えて責めとか弱いしな。」

あはは、と笑うその笑顔はさびしそう。

エス「なんか、志穂とユリウスってどこか似てる気がする。」
志「え?」

それはないなぁ、と続けた。

エス「いや、似てるんだ。オーラ?なんだろう。でもどこか似てるんだ。」
志「んー・・コーヒーが好きとか?」
エス「ううん。そんな単純なものじゃないんだ。一緒にいると・・安心する?落ちつくって感じ・・。」

あたしとユリウスさん。何処が似ているんだろう。共通点がわからない。

じーっとあたしを見てたエースさんが急に「あ。」と声を出した。

エス「・・わかったかも。」
志「え?どこ?」

そうすると、あたしの目の前に指を出した。


エス「目だ。」
志「・・目?」

志「・・あ、目の色?」
エス「それもあるけど、人に向けるまなざしが似てるのかも。」

志「は?」

エス「つまり、困った時とか、怒った時とか、自分の事を好いてる相手に向ける目が」

「似てる。」

・・驚いた。まさかそんなところが似てるとは。
あたしは、そこまで優しくない。
それに違ってユリウスさんは少しあれだけど、優しくされた時のじんわりと胸に入り込んでくるような優しさがある。


そのあと、ボリスさんにあって道案内してもらって、無事帰れました。







あとがき
はい、以上です。
また最新遅れました。もう一話作って今日は終わりにしようと思います。ユリウスと志穂はどこか似てるなぁと書いてる途中で思ったためこんなことになりましたww
でも、本当に似てる気がするんです。

Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.87 )
日時: 2012/06/09 23:37
名前: ペールラ (ID: jKp3x2X8)

第33章、前「くだらない話より、」



恋ってきっと。


「愛」とは違う。愛の一段階前。


きっとそう。

味で言えば・・・


志「イチゴかな。」

目の前に大量のイチゴが積み重なられている。
あむ、と口にする。


先程、ペーターさんと話していたところ、「前、大量にいちごをもらった」と言う訳らしく、あたしが処理することになった。
もちろん、後でペーターさんも来て一緒に処理する。


志「・・はぁ。」


最近、赤をみるとダムを思い出す。
青をみると、ディーを思い出す。

やだなぁ・・こんな感情。

志「・・気持ち悪いな。」

こんな感情、気持ち悪い。
つらくて、きれいで、歯を立てると苦い味が。でも後味は甘ったるい。まるで


「毒りんごみたい。」



・・・・・・・・・つか、こんなに食えるかっての。>by志穂・・・



志「はー・・;」
ペ「やっと食べ終わりましたね;」

ふぅ、と二人で溜息。
でも、あたしは3分の1ぐらいしか食べてない。
あとはペーターさんが食べた。


あの時以来、よく話すようになった。
ペーターさんから話しかけてくる時もある。

こうやって話すのが楽しい。

ペ「紅茶、飲みます?」
志「んー;じゃ、飲む。」

出てきたのはミルクティー。

口に含むと、いちごとは違う甘い味がする。
おそらく砂糖を入れてくれたのだろう。

志「ペーターさんって紅茶入れるのうまいよね。」
ペ「ま、慣れです。」
志「あはは^^」


まるで昔からの友人のように(まぁ、そんな年経ってないけど。)笑う。

窓をちらりと見ると、少し藍色がかった夕方。
志「次の時間帯は夜かな?」

気づいたようでペーターさんもちらりと「そうですね。」と言った。

ペ「珍しいですね。今回は規則正しい・・。」
ね、と返した。

志「なんか変な事起こらないといいけどw」

ペ「いい迷惑です。」
はぁ、と嫌そうに溜息をつく。

バン!

パリン!

強く響く銃声。
その後に駆け抜ける窓が割れる音。
それはすぐ近く。

志「!?窓ガラスが・・。」
ペ「!誰か来たみたいですね・・。」

その割れた跡は丸く割れている。


メイド「大変です!侵入者が・・!」
ペ「誰です。」
メイド「それが・・帽子屋ファミリーなんです・・。」
ペ「!?志穂を奪いに来たんですかね。」
志「え!?」

パンパン!

メイド「今、交戦中ですが押され気味です。」

志「・・・。」

なんでこんな事になってしまったのだろう。
こんな事望んでいない。

ペ「そうですか。だったら僕も行きます。」
志「ちょ、ちょっと待って!」

ペ「?なんです。」
志「あたしが向こうに帰ればいい話でしょ?」
ペ「貴方が向こうに戻れば、多分また向こうで交戦することになるでしょうね。」

志「・・・。」

志「だったら・・あたしを死刑にしてよ。」

ペ「!?何言って・・。」
志「あたしが原因でしょ?だったら・・。」



バリーン!!
ストン・・

話の途中に一気に窓ガラスが割れて誰か入ってきたようだ。


「志穂。」

閉じていた目を開けると、

「迎えにきたよ。」

志「・・ダム?」

血だらけの大人の姿のダムが立っていた。



志「ダ、ダム・・それ・・血・・。」

声が震えて、声にならない。
目の前にはニッコリ笑うダム。

ダ「大丈夫。僕のじゃないから。」

割れた窓からディーも入ってきて手を振ってくる。


どうしよう、足元がくらくらする。

志「そう言う意味じゃなくて・・。」

ペ「彼女を怖がらせないでください。」

いつの間にか銃を取っているペーターさん。


二人も待ってましたと言わんばかりに鎌から銃に変える。


そして銃弾が飛び交う。


どうしよう。止めなきゃ。

志「ねぇ。」

あたしを抱いているメイドに問う。

メイド「はい、なんですか?」

随分と涼しい顔をしている。

志「銃、2丁ぐらいない?」

メイド「ありますけど・・。」



志「貸して。」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ペ「ここはあなた方が来ていいような場所じゃありませんよ。」

ダ「僕らだって好きで来たわけじゃないさ。」
ディ「そうそう。」

両者、涼しい顔で銃を交えている。
その裏、実際はもうキレているが。


チャキン・・


静かに、佇み、2丁の銃を構え、

志「・・止めなきゃ・・。」

そして、優しさは少女から消える。

両者が銃を構える。


少女は静かに地面を蹴り、

トン・・

3人の間に

ザッ!

佇み、銃口を向ける。


ジャキン!ジャキン!

ペ「!?」
ダ「し、志穂!?」
ディ「!」


その瞳はまるで、無機質な宝石のように。


冷たい、海のように刺さる眼光




志「・・・・・。」






あとがき
志穂覚醒。
多分34章ぐらいで強さを暴くんじゃないんですかね。
強さは・・ペーターとわたり合えるぐらい?ペーターって意外に強いらしいですからね。


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