二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【イナGO】ランジーンコード〜不思議な夏の物語〜お知らせ
日時: 2012/08/14 08:37
名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)

プロローグ

私とロゴにいを乗せたバスが止まる
私達が降り立ったその町の名は−−稲妻町、この日本では数少ない、コトモノという言葉が未だに定着していない町。

コトモノ−−遺言詞と呼ばれる言葉によって脳が変質し、普通の人間とは別の形で世界観を捉えるもの達。私とロゴにいも、コトモノだった 。

これから始まろうとしているのは、とある夏の物語。


〜お知らせ〜

突然ですが、作者からのお知らせです

この小説に登場するキャラ達をイラストにしてみたいと思います

オリキャラでもそうでなくても構いません

作者は絵が下手なので、皆様に満足してもらうことはできないかも知れないですが、気軽にリクエストしてくれてOKです

特に期限はありません どんな絵にしてほしいのか、どんなキャラを描いて欲しいのかを書いてくれれば描けます

描いた絵はこのスレで見ることが出来るようにします

長々とすいません 時橋でした!

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第二十一話 ( No.52 )
日時: 2012/08/10 20:21
名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)


「俺も剣城も泥だらけだねー」

そう言う天馬が今いるのは、神社を少し歩いたところにある天然温泉だった

珍しく今日は天馬達しかいない
無料の温泉で、全員レンタルの水着を着用している

「まぁ俺達は雨でずぶ濡れになったからな」
髪を洗い終わった剣城は言った

藍色の髪は、束ねていないと長く、背中位まである

「にしても、よくこんなとこに温泉があったね」
湯船に浸かるロゴは言った

温泉に入っていても、ロゴはヘッドバンドを着けている

「キャプテン、背中流しますか?」
「ああ、頼む」
天馬はタオルで、腰かける神童の背中を流す
「俺も流そうか?」
「いや…二つ穴が開いているんで」
そう言って天馬は断った

今背中をこすれば、大変な事になる

「………」
ロゴは天馬を見つめる

「どうしたんですかロゴさん?」
「…天馬くんの髪ってさ…生まれつき?」

恐らくこのチョココロネのような髪の事だろう

「はい、小さい時から」
「お湯かけたらどうなるの?」

ロゴが訪ねた時だった
「うりゃ!」
「うわっ?!」
突然狩屋が天馬の髪に桶に入れたお湯をかぶせた

だが、チョココロネは相変わらず

「狩屋ー驚かせないでよ」
「油断大敵だぜ」
狩屋はニッと笑う
「松風のコレはこうしたら…」
「うわあっ?!剣城ッ!!」
いつの間にか背後にいた剣城は天馬の髪を掻き回す

当然の事ながら、チョココロネはグシャグシャになる
「でも天馬…」
「普通だ…」
神童とロゴは言った

天馬の髪はグシャグシャになり、普通の少年と同じような髪形となっていた

「でもコレ、乾かしたらすぐ戻りますよ」
「お前の髪はどうなっているんだよ…」
剣城はあきれて言った

「…ロゴさんはヘッドバンド取らないんですか?」
神童は訪ねる
「うん、ちょっとね…」
ロゴはそう言ってヘッドバンドを押さえる

「…とりゃ!」
「ふぁっ?!」
天馬は狩屋の顔に桶に入れたお湯をぶっかける
「天馬くんっ!」
「油断大敵なんでしょ?」
天馬は満天の笑顔で言った

「お前らはガキ…」
言いかけた剣城の顔にも天馬はお湯をかける
「…殺す!」
「うわー!!」

剣城は凄い顔で天馬と狩屋を追いかけた
そして二人はダメージが大きい水をかけられる
「剣城 俺は怪我人…」
「知るか」

「三人とも 止めた方が…」
神童が言いかけると、剣城は水を神童の顔にかけた
「…俺 泣くよ?」

「楽しそうだな」
そんな四人の光景を、ロゴは湯船から見ていた
くるみの家でも、あんなことしたな

「ロゴさんもやりませんか?」
すると天馬はロゴに近づく
「いいの?」
「皆の方が楽しいですよ!」
「…じゃあ僕もやろうかな」
ロゴは湯船から出る

「僕、手加減きかないからね?」

そう言ってロゴは桶を掴んだ

——————

ロゴにい達楽しそうだな…
一人 女湯に入っている由紗美は思った 隣の男湯にいるロゴ達の声はここまで届いている

『…水着着用の温泉なんて初めてね』
由紗美の中にいるコトモノは言った

「うん、でも嫌いじゃないから」
『そう』
コトモノはため息をつく

いつまでも、こんな時間が続けば良いのに
由紗美は思った

第二十二話 ( No.53 )
日時: 2012/08/14 20:12
名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)


「凄いなー、もう着られる」
温泉から上がった天馬は、洗濯していたジャージを着た
乾いた天馬の髪はちゃんとチョココロネに戻っている

「その髪ホントどうなってんだよ」
髪を束ねながら剣城は言った ジャージは洗濯してあるのできれいだ

天馬達は温泉の休憩所にいた 由紗美が戻って来ると、ロゴはコーヒー牛乳を持ってきてくれた

「…これからどうしようか」
ロゴは言った
「多分 また希緒莉が来たら、僕達は殺される」

「…貴方は希緒莉さんに会いたいんじゃないんですか?」
天馬は言った

「…会いたいさ、けど、皆を危険にさらす訳には…」
「俺、わかりますよ、希緒莉さんの居場所」
視線が天馬に集まる
「本当か?」
「<インデックス>は探知能力に長けているんで」
「………」
なんだ…?

違和感がある

剣城は思った

『<インデックス>どういう事?勝手に出てきて』
表に出ている<インデックス>に対して天馬は訪ねた
「ちょっとこの身体借りるよ、天馬」
『…すぐ返してね』
天馬は言った

——————

…天馬くんどこいったのかな

木枯らし荘の管理人 秋は思った

もう二日も帰ってきてない 事故にでもあったのかな
そう思うと、不安になる

「…すいません、天馬くん見ましたか?」
買い物へ来ていた秋は、常連の八百屋の男に聞いた
「天馬くん?見てないな…秋さんニュース見た?」
ニュース?
「雷門中のサッカー部員たちが、大ケガして病院に運ばれたってニュースでやってたよ」

…え?

一瞬、秋は頭が真っ白になった

買い物を済ませると、秋は稲妻総合病院に向かった
天馬もいるのか?でもそれなら自分に連絡が来るはずだ

向かっていた時だった

「あ…」
町の歩道に 天馬が友達と歩いていた
「天馬くん!」
すぐに秋は後を追いかけた

——————

「…あ、影山」
稲妻総合病院の廊下を歩いていると、風丸は影山に会った
そういえば入院中だったな

「風丸さん…」
影山は言った
「どこへ行くんだ?」
「霧野先輩の所です」

霧野の所?

「霧野もいるのか?」
風丸は訪ねる
「はい、昨日運ばれて来たんです」
「………」
霧野も入院したのか

「…影山、俺もいっていいか?」
「いいですよ」
影山は言った

「…さっき円堂を見てきたんだ」
「どうでした?」
「まだ目覚めてなかった、手術には成功したけど、危ない状態だって」
風丸は悲しそうに言った

霧野は目覚めたかな?
そう思いながら二人は霧野の病室に入った

「…あれ霧野?」

だがそこには、グシャグシャのベットがあるだけで 霧野はいなかった

Re: 【イナGO】ランジーンコード〜不思議な夏の物語〜お知らせ ( No.54 )
日時: 2012/08/14 21:09
名前: 葉月 (ID: .uCwXdh9)


こんにちは!葉月です(^^♪

今までコメしてなくてすみません<m(__)m>

あ、影山意識があるのね、よかった(●^o^●)……って
き、霧野はどこへ!?

うあー……展開が気になります!

でも旅行で明日からPCがいじれない……!
読みたいのになぁ(・_・;)

ロゴ君やっぱり好きですww(なんの報告だ)

Re: 【イナGO】ランジーンコード〜不思議な夏の物語〜お知 ( No.55 )
日時: 2012/08/14 21:28
名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)


葉月さんへ

コメントありがとうございます!

旅行ですか〜いいですね

小説書くの頑張って下さい! 応援します!

第二十三話 ( No.56 )
日時: 2012/09/01 11:37
名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)


天馬たちがやって来たのは、今は使われていない古い倉庫だった

「着きました」
天馬は言った
「ここに希緒莉が…」
「でも、話聞いてくれるかな」
由紗美は言った

六人は入り口から倉庫に入った
中は暗く、いろいろな物が置いてある
「なんか出そうだな」
「やめろ」
狩屋に神童は言った

その時

「…ヨクここが分かったナ」
機械のような声が混ざった声がした
六人全員が上を見上げる
高く積み上げられたコンテナの上に、マスクをつけた暗殺者、露城希緒莉は立っていた

「希緒莉…」
ロゴが呟く
「バカなやつらだな、ワザワザ殺されに来たノカ?」
希緒莉は笑う
「希緒莉!僕は話がしたいんだ!」
ロゴが叫ぶ
「…ロゴ、俺はそんな名前捨てたよ、今は…」
希緒莉は刃物を袖から出す

「【城霧結斗】だッ!!」

希緒莉はこちらに飛び降りた
やっぱり話は聞いてくれそうに無い…ロゴは思った

「…天馬、教えてあげるよ」
<インデックス>は言った
『何を?』
「<インデックス>の能力をね」
<インデックス>はそう言うと、自分の遺言詞を詠唱する
「遺言詞の詠唱…?」
由紗美は呟く

一瞬だけ、辺りがぼやけたのが剣城には分かった
「なんだ?」

「…死ね」
そう言い、希緒莉は刃物を投げた
天馬の身体を借りた<インデックス>は逃げようともしない
「天馬!」
神童は叫ぶ

だが、<インデックス>が薄く笑ったその時

投げられた刃物が空中で止まった、丁度<インデックス>の目の前で

「え?!」
「なんだ?!」
由紗美と剣城は声を上げる
「ナ…」
希緒莉も驚きの表情を見せる

「…これ、カッターナイフだね」
空中で止まった刃物を見て<インデックス>は言った
「じゃあこれはどう?」

<インデックス>が言ったとたん、刃物が向きを変えて希緒莉の方に向かった
「くっ!」
希緒莉はかわす
「甘いよ」
かわした刃物は、動きが鈍った希緒莉の背中に突き刺さった

「あああッ!!」
希緒莉は声を上げた
『<インデックス>、何をしたの?』
「事実の書き換えさ」
<インデックス>は答えた
「遺言詞を詠唱することで、周りの事実を都合よく書き換えられる」

<インデックス>は倒れて動けない希緒莉の前まで来た
「て…めぇ…」
希緒莉はうめく
「まだやる気?」
刃物を出す希緒莉に<インデックス>は言った
「じゃあその刃物を折ったらどうなるかな?」

言った瞬間 希緒莉が袖から出していた刃物がボキッという音を立てて折れた
「うわあああっ!!」
声を上げて苦しむ希緒莉を、<インデックス>は面白そうに見ていた

「天馬くん!もういい!」
ロゴが<インデックス>に言った
「これ以上苦しめる事は…」
「相手は敵ですよ?こっちがやらなきゃこっちがやられる」
<インデックス>は言った

けど、これじゃあ一方的過ぎる
神童は思った

「身体が重いよね、それは俺が君の重力を操作したから」
「くそっ…」
急に重たくなった身体を起こせない希緒莉は<インデックス>を睨む

「…そろそろ止めを刺そうかな」
折れた刃物がふわふわと空中を漂う
そして刃物は狙いを定める

「松風!」
「止めろ天馬!!」

そんな声は無視する
「…さよなら」
刃物を希緒莉に刺そうとしたその時

「天馬くん止めて!!」

え?
一瞬 <インデックス>が動きを止める

<インデックス>の目の前に立ちはだかったのは、秋だった

「秋…姉」
「もう止めて…天馬くん…」
ぼろぼろと秋は泣いた
「二日も帰ってきてないと思ったら…ついてきたらこんなこと…もう…」

力が抜け、刃物がカランと床に落ちた
その時だった

「あ…」
小さく秋は声を上げる

秋の腹からは長い刃物が突き出ていた
「すき…だらけだ」
声を荒げながら希緒莉は秋から思いきり刃物を抜いた

腹を赤く染めた秋はそのまま倒れた

「秋姉ッ!!」



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