二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【イナGO】ランジーンコード〜不思議な夏の物語〜お知らせ
日時: 2012/08/14 08:37
名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)

プロローグ

私とロゴにいを乗せたバスが止まる
私達が降り立ったその町の名は−−稲妻町、この日本では数少ない、コトモノという言葉が未だに定着していない町。

コトモノ−−遺言詞と呼ばれる言葉によって脳が変質し、普通の人間とは別の形で世界観を捉えるもの達。私とロゴにいも、コトモノだった 。

これから始まろうとしているのは、とある夏の物語。


〜お知らせ〜

突然ですが、作者からのお知らせです

この小説に登場するキャラ達をイラストにしてみたいと思います

オリキャラでもそうでなくても構いません

作者は絵が下手なので、皆様に満足してもらうことはできないかも知れないですが、気軽にリクエストしてくれてOKです

特に期限はありません どんな絵にしてほしいのか、どんなキャラを描いて欲しいのかを書いてくれれば描けます

描いた絵はこのスレで見ることが出来るようにします

長々とすいません 時橋でした!

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第十四話 ( No.32 )
日時: 2012/07/03 06:54
名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)


「ううっ…霧野…」
「円堂監督…」
神童と天馬はさっきからそう言って泣いていた

六人は稲妻神社に身を潜めていた

「円堂さん…霧野さん…」
由沙美までもがうずくまっていた

『…ではニュースです』

ロゴと剣城は、携帯でテレビのニュースを見ていた

『今日の午前13時頃、ホテル<イナズマイン>の一室が襲撃されました』

まさにさっきのことだ

『部屋は窓ガラスが破壊されており、八階に倒れていた十四歳少年と、屋上に倒れていた二十四歳男性は、この事件に関連性があるとして調べています』

「霧野くんと…守兄さんか」
ロゴは言った

『二人とも、意識不明の重体です』

「え?」

反応したのは、神童と天馬だった

二人はまだ生きてる?

神童はぼろぼろと涙をこぼす
「よかった…」
「安心するのはまだはやいぜ」
すると剣城は言った
「重体なんだろ?まだ命の危機は去っていないんだ」

その時、腹が鳴る大きな音がした、天馬のようだ

「……腹へった」
「まあ今日一日何も食べてないからな」
ロゴは言った
「そろそろ狩屋が来る頃かな」
天馬が言った時だった

「お待たせ〜」

狩屋がこちらにやって来た
両手には、コンビニの大きな袋を抱えている

「皆どれが良いですか?」
そう聞きながら狩屋は袋の中のパン、おにぎり、飲み物、お弁当を皆に渡していく

「いただきまーす!」
嬉しそうに天馬は言うと、もらった鮭おにぎりとハンバーグ弁当を食べ始める

皆腹が減っていたのか、早い勢いで食べていた

「………」
神童と剣城と狩屋と天馬は驚いて由沙美を見る

由沙美の前には五つの弁当とおにぎりとパンが置かれていたが、それをけろっとした顔で由沙美は平らげていく

かなり多めで買ってきてとロゴさんが言っていたのはこの為か
狩屋は一人で納得する

「……これからどうする?」
食事のあと、剣城は皆に言った

「…いいか?」
するとロゴは口を開く

「僕…あいつと話がしたい」
「あの暗殺者ですか?」
神童は訪ねる
ロゴはうなずいた
「…ロゴさん、あの人は一体何者なんですか?」
天馬は訪ねる

「…『露城希緒莉』」

つゆしろきおり?
天馬はロゴが言った人名を頭の中で呟く

「都市の方には『くるみの家』って言うコトモノの子どもの養護施設があるんだけどさ、希緒莉は昔そこに居たんだ」
「…あの人は男ですか?」
剣城は訪ねる
「いいや女だよ、…昔はおしとやかで、優しい人だった」
ロゴは左手にコトモノートを出現させる
ただしこれはロゴにしか見えない
「コトモノート百ページ、<トモヅクリ>、これが希緒莉の物語、花も石も何でも友達になろうとするコトモノだよ」
「でもあの人は…」
由沙美は口を開く

「<刃身人>じゃなかった、そもそも希緒莉はケンカを嫌っていてあんな事、絶対にしなかった」
希緒莉がくるみの家を出ていったのは、三年前の夏だった
保護者を名乗る人達が突然、希緒莉を引き取りたいと申し出てきた

「希緒莉が来たのは守兄さんが来た一年後だっけ、よく三人で遊んだよ」
「円堂監督もくるみの家出身なんですか?」
天馬は訪ねる

「そうだよ、守兄さんは都市の方のサッカーの名門高校に行ってたんだけど、その時その高校とくるみの家が近かったから、三年間だけ住むことになったんだ」
「へぇー…」

「…とにかく、僕は希緒莉と会いたい、会って、何があったのか知りたい」
ロゴは言った

「…でも、どうやって?」
狩屋は訪ねる

「それは……」
ロゴは回答に詰まる

「思った事がある」
すると剣城は言った
「<インデックス>は記録を溜め込むコトモノなんだろ?松風が溜め込んでいる記録って何なんだ?」

「…約五十年間のサッカーに関する記録だよ」
天馬は答えた

「けれど、何でやつらはサッカーの記録を消そうとするんだ?」
神童は言った

「…雇われたんじゃないかな」
ロゴは口を挟む
「<刃身人>は金さえ出せば雇えるし、その雇った人がサッカーの記録を消そうとしているんじゃないか?」
「…フィフスセクターが絡んでるかもな」
剣城は言った
フィフスセクターなら、サッカーの記録を消そうとしても不思議ではない

その時

「…うっ…」
突然、剣城は頭を抑えた
「大丈夫か?」
神童は剣城に言った
「ああ…平気」

『…ウソつき』

「え?」
天馬は声を上げる
今のは…希緒莉さんに襲われた時にもあった…

もしかすると…

そう思って、天馬は考えるのをやめた

まさか、あり得ないから

Re: 【イナGO】ランジーンコード〜不思議な夏の物語〜 ( No.33 )
日時: 2012/07/04 17:34
名前: 素海龍 (ID: O7xH2wYh)

ヤッホーそしておひさ〜
コメできてないけど見てるよ〜
すごく面白いし続きがすごく気になる〜

あ。そうだ。ウチっ子になったから〜イントネーションはウが下でチが上ね〜

んじゃまた見にくるね〜

P.S 新スレ『【REBORN!】幻影の雲はあいつらの妹?!』作ったよ〜見にきてくれると嬉しいぞ〜

オリジナルのコトモノ ( No.34 )
日時: 2012/07/11 21:52
名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)


No.5 <トモヅクリ>

かつて露城希緒莉に宿っていたコトモノ 全ての物は友達になれると思っている

第十五話 ( No.35 )
日時: 2012/07/11 21:56
名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)


狩屋は稲妻町を一人で走っていた 部活を抜け出して来たけど、気にしてない

「天馬くん!どこ!?」

河川敷に来ても、天馬は見つからなかった

どこにいるんだ?

『イヤな気配がする…』

すると”裏”は言った

「俺も…だから部活を抜け出して天馬くんを探しに来たんだ」
狩屋が言ったその時

「狩屋マサキ…」
声がした
振り返ると、そこには仮面をつけた人がいた

「君は…」
狩屋がそう言ったその時

「手加減はシテヤル…」
暗殺者は袖から刃物を出す
そしてそれを狩屋に投げた

「わっ!」
頭を狙って投げてきた刃物を狩屋はかわす

だが上が切れ、流血する血が視界を悪くする

次の瞬間

暗殺者が突進してきた
避ける暇もなく、狩屋は肩をざっくりと斬られる

「あ…」
狩屋は仰向けに倒れた

暗くなる視界、俺死ぬのか?
「天馬…くん」

狩屋はそう呟き、気を失った

——————

その時、狩屋は目を覚ます
夢か……

ここは稲妻神社の近くにある小屋の中だ
周りでは皆、布団も無しに寝ている

隣で寝ているのは、天馬と剣城だった

「…おい、起きろ」
狩屋は起き上がって胸をトントンと叩く

『マサキ起きたんだ…』
「…怖い夢を見た」
『だからって僕を起こさなくてもいいでしょ』
裏のマサキは言った

「…どうしようかな」
一度目覚めたらなかなか寝付けない

仕方なく狩屋は外に出る
今は大体4時位
まだ外は暗く、星が綺麗だ

「…裏屋」
『裏屋?』
「君の名前、俺が狩屋だから、裏の狩屋ってことで裏屋」
『…相変わらずのネーミングセンスだね』
「う…うるさいな…」
狩屋は顔を赤くする

「…剣城くんが、自分のコトモノに名前つけてたからさ、俺もつけようと思って」
『ふーん…』
「…気に入らないならもっと他の名前にするけど?」
『いや、遠慮しとく、もっとひどい名前になりそう…』
裏屋は言った

「…腹減った」
狩屋の腹が鳴った

『夕食なんだった?』
「コンビニ弁当とお茶」
『いいじゃん、ちゃんと食べたなら』
「…少し小さかった、由沙美ちゃんを優先して食べたから」
『ああ、あの女の子ね』
「今日知ったけど、由沙美ちゃん小6だってさ、俺の方が年上だし、優先するべきかなと思って」
『…いつからそんなに成長したのさ』
「さーね」

「…狩屋マサキか?」

突然の声に、狩屋は悪寒を覚える

振り返ると、そこにいたのは黒いマントを着た人間だった
マントのせいで顔も分からない

『…こいつコトモノだ』
「え!?」
狩屋は声を上げる

「戦意はないよ」
警戒する狩屋に黒マントは言った
「京介は?」
「…寝てる」
「そっか…」
そう言うと黒マントはこちらへ背を向けて去って行った

あいつは誰なんだ?
そう思いながら狩屋は小屋に戻った

第十六話 ( No.36 )
日時: 2012/07/14 08:04
名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)


「おはよう天馬くん」
「おはようございます…」
天馬が起きて小屋から出てきたのは、すでに皆小屋から出たときだった

朝は皆パンを朝食に食べた 天馬はサンドイッチにミネラルウォーター

「皆は家の人が心配したりしない?」
「…まぁ心配はしてるだろうな」
由沙美に神童は言った

「…ごめんなさい」

みんなの視線が天馬に向けられる
「俺のせいで…皆を巻き込んで」
「気にするな」
神童は言った

帰れば、秋を危険にさらしてしまう、だから事件が解決するまで帰れない

「そういえば剣城くん家族心配しないの?」
「…シオルを『治療』したあと、また海外に行ったから、今は独り暮らし」
剣城は狩屋に言った
その時

一瞬、天馬の視界がぼやけた

「…あれ?」
天馬は目を閉じて頭を押さえる
何だろ…

次に目を開けた時、天馬はまったく別の所にいた

青い海の中のような場所で、何もない
「ここは…」

『天馬』
声がした

振り返ると、そこには一人の黒いローブを着た、天馬と同じ位の背丈で同い年位の人間がいた フードのせいで顔が分からない

「…君は?」
『君がずっと認めてこなかった、もう一つの君』

意味が分からなかった

「一体ここはどこ?俺はどうなったの?」

その時

フードの人間が笑った

そのとたんに天馬の目の前は真っ暗になる

——————

「天馬!天馬しっかりしろ!!」
次に目を覚ました時、最初に目に入ったのは、神童だった

「あ…キャプテン…」
「大丈夫か?」

天馬は地面から起き上がる
どうやら気絶していたようだ

「俺は…どうしたんですか?」
「突然倒れたんだ」
剣城は言った

「…天馬くん」
するとロゴは口を開く
「気絶してる時、何か見た?」
「え…」
何で知ってるんだろう

「…フードを被った人がいました」
天馬は答える
「君のコトモノは同一型だよね?」
「はい」
「………」
おかしいな ロゴは思った
その時

突然剣城はポケットからカッターを取り出し、カチカチと刃を出す
「剣城?」
神童は剣城に言った

次の瞬間、素早く動いた剣城は神童の肩にカッターをグッサリと刺した

ここにいる誰もが、何が起きたのか理解に苦しんだ

「え…?」
「つる…ぎ?」
神童は声を絞り出す

剣城は無言でカッターを思い切り引き抜いた
カッターの刃からは血が滴り落ちる

「うわあああっ!!」
神童は刺された肩を抑えて叫ぶ

「剣城くん!なにを…」
狩屋の声も耳に届いていないようだ

剣城はカッターを構える
もう一度神童に刺す気のようだ

「剣城くんやめろ!」
ロゴは叫び、剣城の首を思いきり叩く

「あ…」
一言声をこぼして剣城が倒れそうな所を天馬と狩屋が支える

「気絶してる…」
「寝かしとこうか」
二人は小屋に運んでいった

一体剣城くんに何が起きたんだ?
ロゴの中に新たな疑問が生まれた



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