二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 〔REBORN〕人間不信の雪の守護者 完
- 日時: 2013/07/24 12:42
- 名前: 未桜 ◆5vJ2t2Cxzg (ID: foi8YFR4)
ある桜が咲く少し前のこと、クラス替えが行われた新しい教室の隅っこに気休め程度に書いたんだ———。苦しくて、逃げたくて、泣きたくて、
「Dareka tasukete」と、
・・・確か其う書いたはずだ。ローマ字で書くんじゃなかったかな・・・・・
少し後悔した。子供っぽいかなって。まっ、いいかな。
誰も見ることは無いだろうし。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
ハイ!初めまして〜〜〜!!
未桜と申します。いたらぬところは、絶対ある(←此処重要)と思うので温か〜〜い気持ちで見てくれたらな・・・って思ってます。ヨロシクでぇ〜〜す(笑)
コメもできれば(笑)
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- Re: 〔REBORN〕人間不信の雪の守護者 ( No.73 )
- 日時: 2012/11/12 18:06
- 名前: 未桜 ◆oh1RAf3OFU (ID: 3ZIdEbTb)
標的41 生還 前編
復讐ねぇ・・・何考えてんだか、そんな事しても空虚になったモノは埋まらないだろうに。でも、わからないわけじゃない。
許せなくて、認めたくなくて、全てを壊してやりたいと思った時が誰にでも訪れてしまう時はあるし、唐突に考えてしまう時が来る。
全てを否定したい訳でも無い。でも全てを認める気も無い。
ただ、気持ちは分かる。まぁ、こんな小娘に分かられても嬉しくないだろうけど。
でも、XANXUSさん、あんたは間違えた。それは言える。
だって沢田達を巻き込んだもの。巻き込んじゃったらいけない人もいるんだよ。
私があんたに復讐しちゃうかもしれないし。
まぁ、止まらなくなるんだよね、こういうの。
だから私はしなかった。
あ、そうだ。忘れてた。
「神威」
名前を呼ぶと神威は振り返った。
「はい、何ですk・・・イッタ!?なにするんですか」
私は残っているありったけの力をを出して思いっきり殴ってやった。
「煩いよ—?お前何私のリングをスッてんだよ」
「何を言ってるんですか、貴方も俺からスったじゃないですか」
「私は良いんだよ、バァカ」
「へ理屈です」
五月蝿いなぁ、良いじゃん別によー。
- Re: 〔REBORN〕人間不信の雪の守護者 ( No.74 )
- 日時: 2012/11/13 17:56
- 名前: 未桜 ◆oh1RAf3OFU (ID: 3ZIdEbTb)
標的41 生還 後編
「まぁ、これ位で許してやらぁ」
神威をフルボッコした後、私は言い放った。やり過ぎたかな?
終わった事だし、沢田が10代目?になれるようになったし、良いか。
「そうだ、1つ言い忘れていました。俺、殺しに戸惑ったりした事無かったんで、貴方は貴重な人ですから」
と神威は言った。私以外の人を躊躇なく殺していたのか、お前。
優しくない奴だ。訂正こいつは神を威圧できる位最低な行為を平気でする人間だ。
もうヤダ、なんなんだ。裏関係の人ってどっか可笑しい気がする。
そう考えると、肩の力が一気に抜けた。あ〜、終わったんだ・・・。
長かった、怖かった、泣きたくなった。負けるんじゃないかと思った。でも勝てた。
生きてるんだなぁ・・・私。泣きたくなるよ、生きて良かったって。
さて…帰るか、家に。
「あの・・・住所を教えて頂けませんか?」
神威、急にどったの?まぁ、良いけど。
年賀状でも書いてくれるのかね・・・・・・・・・
もう、終わったんだ。
「生きてるぞ———バカヤロ———」
小さな声で呟いた。何かに対抗するように。
その後、知ったんだが、あいつら京子ちゃんに相撲大会みたいな事を言っていたらしい。相撲でこんなに怪我するかっての阿呆共め。
仕方なく私は女なんでハンデ有りの叩いてかぶってジャンケンポンをしたと言った。
信じてくれて良かったけど、胸が痛い。ゴメンよ京子ちゃん・・・・・・・・・
- Re: 〔REBORN〕人間不信の雪の守護者 ( No.75 )
- 日時: 2012/11/18 15:43
- 名前: 未桜 ◆oh1RAf3OFU (ID: 3ZIdEbTb)
標的42 O stulti in populo verbum est
お父さん、お母さんお元気ですか?
私は何時もどうり元気です。まぁ、環境は五月蝿くなったけど(笑)
この一週間は慌ただしく終わってしまったのが驚きです。初めての経験だからだと思います。
ハルと京子ちゃんと花ちゃんとくーちゃん(クロームちゃんのあだ名)買い物に行ったり、沢田の家に行ったり、(沢田のママンはすっごく可愛らしかった!!)ランボとイーピンと遊んだり、(子守とも言うんだけどね…)ファミリーと友達と遊んだり、神威が私に「様」付けで呼んだり(何故?)、家に来てご飯作ってくれたり、家事をしてくれて助かってる。(家事能力ほしい)
と、まぁ楽しくやってるんです。こんな時間を過ごすのって、久しぶりです。
今住んでいる家ってなんと山本とお隣だった。引っ越そうと思ったんだけど、寿司屋が遠くなるから止めました。
今、私の生活は満ち足りています。怖くなる位に。
でも、まだ人を信じるのは怖くって約束の時間ギリギリに行って、本当にいるか確かめたり、遅かったらメールしたりと、最低な行為をしています。私を殺したい、マジで。
でも大好きなんです。内緒にしてね。
また会える時が来るのを楽しみにしています。
—・—・—・—・—・—・—・—・—・—・—・—・—・—・—・—・—
ふぅ、また書いてしまった。届く訳無いのに・・・。
しかも、沢田達に出会ってからのはもう五通は軽く超えた。
父と母が死んでしまってもう何年にもなる。
でも時々寂しくなったり誰かに話したい時、こうやって手紙を書いて紛らわしている。
「・・・あ、書き忘れてたな。本当はいじめられてないって・・・」
そう、黒板に書かれてあったのは真っ赤な嘘。それを沢田達にいうと拍子抜けしたような表情をしていて笑えたんだよなぁ。
今は本当に幸せです。夢物語のように、フワフワしている感覚がして楽しい。こんな日がずっと続けばいいけど・・・無理です時間が足りないです。
もう少しで私の残っている寿命は尽きる。使い過ぎた分けではないけど・・・限界が近い。
沢田達は、少しでも悲しんでくれるのだろうか。でもそれを私は望んでいない。
だから決めたんだ。猫は死ぬ時何処かへ行く。ならば、私は絆も一緒にいた記憶もすべて無くして何処かへと行こう。
奪って何処かへ行こう。可能性の種を統べて潰す。
沢田達の中から私との記憶を奪っていこう。
もう決めた、覆す事なんてもうないだろう。
O stulti in populo verbum est親愛なる人たちへ愚か者からの言葉があります
- Re: 〔REBORN〕人間不信の雪の守護者 ( No.76 )
- 日時: 2012/11/18 16:25
- 名前: 未桜 ◆3YqqTJcVP. (ID: 3ZIdEbTb)
標的43 消去 末梢 初期化 delete
心臓が音を鳴らすと同時に寿命は削られていく。どうしようもない不安に襲われるが、慣れた。
ただ、記憶を無くすと言っても一人ずつやるのは骨が折れる。どうすればいいのかな。なんて考えてしまう。
でも、別れの言葉を贈りたい人だっている。さようならと言いたい人もいる。その人たちだけでもちゃんと自分の口から言わないといけないと思う。
「あ、もしもし、京子ちゃん?今大丈夫?会って話したい事があるんだ。来てくれないかな?花ちゃんもいるなら一緒だと嬉しいかな・・・」
外で待つ。来るのを、自分で決めた事に対して拒みそうになる感情を抑えつけて。
そして、京子ちゃん達はやって来た。
「綾乃ちゃん、どうしたの?急に」
不思議そうに聞いてくる京子ちゃんの声でより一層苦しくなる。
忘れてと言うのが辛くなる。
「あの・・・ね、私行かなきゃいけない所があって、並盛を離れなきゃいけないんだよね…」
それを言うのもやっとで・・・息をするのが困難になっていく。
「嘘!?それって何時!?」
花ちゃんの驚いている声が遠くで聞こえる。
「明後日」
短く答えると、「もう直ぐじゃん」と、また驚いている声を漏らしていた。
「また・・・会えるよね?」
嗚呼、京子ちゃん今それを言わないで。息が出来なくなってんだ。
「もう、此処には戻れない。もう絶対、生きている限り逢えないと思う」
やっと言えた事はそれだった。傷付いたような顔をしている二人を見るとまた、息が詰まっていく。
「なんで・・・・・・?」
「事情があって、此処にはもういれない」
苦しい
「事情って何よ?それくらい言いなさいよ!!」
「言えない」
辛い
「何で、言えないの・・・・・・?」
「なんでも、」
泣きたい
「何よそれ!!もう私たちはどうでもいいって事!?」
「そんな事言ってんじゃない!!!」
あ、叫んでしまった。
「居たいに決まってんでしょ!!大好きに決まってんでしょ!!でも、でも…、此処には居られなくなってんだよ・・・」
すぅっと息として怒鳴るように言った。
「時間が・・・、時間が無いんだよ!!!!!!」
予定では叫ばない筈だったんだよなぁ・・・
狂っちゃたじゃん。
「だから、今のうちにお別れを言おうと思ったんだ・・・。」
今、私は笑えていますか?涙は流れていませんか?
「なんで呼んだかって言ったらね・・・お願いが・・・あっ…たからなん・・・だ」
あれ?何これ?苦しい、気持ち悪い、視界が捻じれて見える。言葉が続かない。
色彩が見えない。黒く、黒く染まっていく。
もう・・・、私限界なのかな・・・
「ゴメン・・・・・・・・・ね」
そう言うのがやっとで、強制的に意識が体から手放されていった。
- Re: 〔REBORN〕人間不信の雪の守護者 ( No.77 )
- 日時: 2012/11/25 10:42
- 名前: 未桜 ◆3YqqTJcVP. (ID: 3ZIdEbTb)
標的43 消去 末梢 初期化 delete 京子side
ツナ君の家で皆で喋っている時、電話がかかった。
「はい。あ、綾乃ちゃん?どうしたの?え、今?大丈夫だよ。分かった花とそっちに行くね」
どうしたんだろう・・・いつもより元気がないような気がする
「綾乃、なんて?」
「花と私に会って話したい事があるって、言ってたよ」
少し上の空気味に花の質問に答えてしまった。
「ふぅん、じゃ、行くか」
「そうだね」
会ったら何か分かるかもしれないし
するとツナ君達が夜遅くだからと言ってついて来てくれる事になった。
本当に優しいな。
待ち合わせの場所にはもう綾乃ちゃんがいて驚いた
「綾乃ちゃん、どうしたの?急に」
私がそう聞くと、ゆっくりと唇を動かした。まるで、言い難い事を言うように
「あの・・・ね、私行かなきゃいけない所があって、並盛を離れなきゃいけないんだよね…」
嗚呼、そうか、私が感じていたこの不安はこの事だったんだ。
何で並盛を離れるの?此処は好きっていっていたのに・・・。
そんな時、花が
「嘘!?それって何時!?」
そう聞いた時、綾乃ちゃんは、短く 「明後日」 と淡々とした口調で話した。早過ぎるよ。
「また・・・会えるよね?」
私がそう聞くと一層苦しそうに顔を歪めた。嫌な予感しかしないよ・・・
「もう、此処には戻れない。もう絶対、生きている限り逢えないと思う」
告げられた言葉は残酷で、悲しかくなった。
苦しくって、私が漏らした言葉は、
「なんで・・・・・・?」
だったと思う。なんで居なくなるの?もう二度と逢えないなんて言わないで、お願いだから。
「事情があって、此処にはもういれない」
その言葉が聞きたいんじゃないよ。
「事情って何よ?それくらい言いなさいよ!!」
「言えない」
花が言っても声は淡々としていて、寂しいものだった。
「何で、言えないの・・・・・・?」
「なんでも、」
私は喋るのがやっとだった。たくさん言うと泣きそうになるから。
でも花は泣くのを堪えてか怒りに身を任せ、
「何よそれ!!もう私たちはどうでもいいって事!?」
と言った。すると一拍も置かない間に
「そんな事言ってんじゃない!!!」
と綾乃ちゃんが叫んでいた。
「居たいに決まってんでしょ!!大好きに決まってんでしょ!!でも、でも…、此処には居られなくなってんだよ・・・」
そう言って今にも泣きそうになっていた。何があったの?
「時間が・・・、時間が無いんだよ!!!!!!」
時間が無いって、どういう事なの?
「だから、今のうちにお別れを言おうと思ったんだ・・・。」
叫んで荒げた呼吸を直すのとほぼ同時に、綾乃ちゃんは本題に切りだした。
そう言う綾乃ちゃんは、無理に笑おうとしていたし片目からは涙が零れていた。
そして、
「なんで呼んだかって言ったらね・・・お願いが・・・あっ…たからなん・・・だ」
途切れ途切れに綾乃ちゃんは喋っている。段々と眼が虚ろになっていく。
とてもとても怖くなった。いなくなっちゃうんじゃないかって。
「ゴメン・・・・・・・・・ね」
そう言うと綾乃ちゃんは倒れていまった。
「「綾乃/ちゃん!!!!」」
大きな声に反応してか、ツナ君達が来てくれた。
今すぐにでもシャマルさんの所に行くらしい。私は只、金縛りにあった様に動けなくなった。
綾乃ちゃんが戻って来るように祈る事しか出来なくて、悲しかった。
強くなりたい、頼ってくれる位に。
そう願ったんだよ。
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