二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【イナGO】〜雷門の蒼きストライカー〜
日時: 2013/01/14 08:31
名前: 時橋 翔也 (ID: bHw0a2RH)
参照: また…つくってしまった

毎度どうも 銀河一の駄作者 時橋です

イナゴ第三弾!今回はオリキャラが主人公です

注意!

・恐ろしいを飛び抜けた駄文
・セリフはほとんどオリジナルです アニメでのセリフあんま使わないです
・アニメあんま見たことないので色々おかしい
・アニメと言うよりゲーム沿い そしてオリジナル要素がある
・更新遅し これでも作者は受験生なの
・荒らし&悪口は禁止 それ以外のコメントなら大歓迎
・天馬が本来すべきシーンはオリキャラの主人公がやります
・キャラの多くに重い過去がある、特に剣城がかわいそう
・キャラ崩壊がヤバイ
・謎が解明されるの遅いですかなり
・話が意味不明&ドロドロ
・マイナーキャラ多いです
・十%コメディ九十%シリアスです

これらが許せる方はどうぞ

目次   主人公 >>5

第一章「蒼きストライカーの出現とホーリーロード」

プロローグ >>1  第一話 >>2  第二話 >>6  第三話 >>10  第四話 >>11  第五話 >>12  第六話 >>15  第七話 >>16  第八話 >>17  第九話 >>18  第十話 >>19  第十一話 >>20  第十二話 >>21  第十三話 >>22  第十四話 >>24  第十五話 >>25  第十六話 >>26  第十七話 >>27-28  第十八話 >>31  第十九話 >>32  第二十話 >>33  第二十一話 >>36  第二十二話 >>37  第二十三話 >>38  第二十四話 >>39  第二十五話 >>42  第二十六話 >>43  第二十七話 >>46  第二十八話 >>47  第二十九話 >>48  第三十話 >>49  第三十一話 >>50  第三十二話 >>51  第三十三話 >>52  第三十四話 >>53  第三十五話 >>54  第三十六話 >>55  第三十七話 >>59  第三十八話 >>62  第三十九話 >>63  第四十話 >>64  第四十一話 >>65  第四十二話 >>68  第四十三話 >>69  第四十四話 >>70  第四十五話 >>71  第四十六話 >>72  第四十七話 >>73  第四十八話 >>74  第四十九話 >>75  第五十話 >>76  第五十一話 >>77  第五十二話 >>78  第五十三話 >>79  第五十四話 >>80  第五十五話 >>81  第五十六話 >>82  第五十七話 >>83  第五十八話 >>86  第五十九話 >>87  第六十話 >>88  第六十一話 >>89-90  第六十二話 >>91  第六十三話 >>92  第六十四話 >>93  第六十五話 >>94  第六十六話 >>95  第六十七話 >>96  第六十八話 >>97  第六十九話 >>98  第七十話 >>99  第七十一話 >>101  第七十二話 >>102  第七十三話 >>103  第七十四話 >>104  第七十五話 >>105  第七十六話 >>106  第七十七話 >>107  第七十八話 >>108  第七十九話 >>109  第八十話 >>110  第八十一話 >>111

《捕捉短編集》

本編の捕捉説明を兼ねた短編集 暇なときにどうぞ
本編では語られないキャラ達の過去の話

No.1 「絆が憎悪に変わるとき」
前編 夜桜said

エピソード1 >>100

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第三十三話 ( No.52 )
日時: 2012/10/09 19:53
名前: 時橋 翔也 (ID: cFLcjEJH)


サッカー棟に行くと、帝国から鬼道が来ているのが見えた

鬼道さんだ…どうしたんだろ

「皆!ミーティング室に集まってくれ!」
円堂は言った

訳も分からないまま、海音達はミーティング室に行った
そこには鬼道もいる

「…今日から鬼道は、雷門のコーチになる」
円堂は言った
「えええ!? 本当ですか?!」
「ああ 雷門には欠陥が多い」
鬼道は言った

「鬼道さんがコーチかぁ…でも怖そうだね」
「うん…」
信助と天馬はそんな話をしていた

——————

信助の予想通り、鬼道の特訓メニューはかなりハードだった

グラウンド五周 シュート二百本 ドリブルグラウンド三周等

皆くたくただった
「つ…疲れた」
練習が終わると、雷門イレブンの殆どが地面に座り込んだ

「…何が足りないんだろう」
神童は呟く
フリーズハーモニーはまだ一度も成功していない

明日は試合なのに…

「………」
海音は狩屋を見た
明日のスタメンには狩屋もいる
サッカー上手いけど…大丈夫かな

——————

「……?」
海音は辺りを見回す

夢の中のようだが、シュウの森では無かった

どこかの特訓所のようだ
周りでは沢山の少年達が練習している

「おい!」
鋭い声がした
振り返ると、銀髪の少年が立っていた

「何をしている!特訓を始めるぞ!」
「え?!」
海音は声を上げる

気づくと、少年や周りの者と同じ服を着ていた

「…? 見ない顔だな 新入りか?」
「いや …間違ってここに来たみたいで…」
海音は言った

「間違って?…まぁここは俺が作り出した仮想特訓所だ 信じられなくもない」
「仮想特訓所?」
「見た感じは特訓所と設備は変わらないが、あくまでもこれは俺の夢の中だ」
「へぇ〜」
海音は感嘆を漏らす

「俺は白竜 君は?」
「ボクは雪雨海音だよ」
「雪雨か…」
少年は言った

「ここは…サッカーの特訓所?」
「ああ ファーストランクのシードを生み出すためのハイレベル特訓所だ」
「そうなんだ… 」

と言うことは、白竜もシードなんだ…

「… ねぇ ボクも少し練習して良い?」
「え?」
「ここにいると強くなれる気がする」
「…ああ 別に構わない」「ありがと〜」

——————

次の日、雷門イレブンはキャラバンの前に集まっていた
「本選会場のロシアンルーレットスタジアムに行くと、まずは開幕セレモニーがあり、そのあと月山国光と試合となります」
葵は言った

ロシアンルーレットスタジアムは、様々な仕掛けを持つスタジアムがいくつもあり、それは試合まで分からない
けど、フィフスセクター側の月山国光はその仕掛けを知っているらしい

「…海音 顔色良くないよ?大丈夫?」
「うん…平気」
海音は天馬に言った

夢の中で白竜と特訓したが、特訓はかなり厳しかった
なんか疲れた…

——————

ロシアンルーレットスタジアムに来ると、天馬や信助は声を上げる

すごく立派な建物で、サッカーだけのスタジアムにするにはもったいない気がした
「ここでバスケしたら最高だろうな…」
海音は呟く

開幕セレモニーを見るため、雷門イレブンはギャラリーに移動した
ギャラリーはほぼ満席だ

スタジアムのすごい演出のあと、開会宣言のため一人の男が出てきた
「…!鬼道…」
「ああ やはりな」
円堂と鬼道は声を上げる

その男は、聖帝イシドシュウジだ
「激戦を勝ち抜いてきた選手諸君!ホーリーロードこそサッカーの頂点!活躍を期待する!」
それだけを言うと、イシドシュウジは去っていった

海音は辺りを見た
シロにぃも来てるかな

開幕セレモニーが終わり、ホーリーライナーに乗り込む
ロシアンルーレットスタジアムのスタジアムへの移動はこの乗り物を使うらしい

——————

スタジアムに来ると、雷門イレブンは言葉を失った
スタジアムには巨大扇風機がついていて、スタジアムに竜巻を巻き起こしている
ホーリーロード第一回戦
サイクロンスタジアムだ

「まさか竜巻の中で試合しろって言うのか?」
「んな無茶な…」

向こうには相手の月山国光もいる そういえば月山国光はこの仕掛けを知ってるんだっけ

すると月山国光の何人かが雷門イレブンに近づく
その中には、驚きの人物がいた

「南沢!?」
「久しぶりだな」
そこには、月山国光のユニフォームを着た南沢がいた

南沢さんは転校したって聞いたけど… まさか月山国光にいるなんて

「どういうことだ南沢!」
「まさか…俺達と戦うと知って…」
「ああそうさ…思い知らせてやるよ、お前らの行動がいかに愚かか」
「… 俺がキャプテンとして頼り無かったせいか…」
神童は呟く

「…でも、南沢さんにもわかってほしい サッカーの楽しさを!」

この試合…負けられない!

第三十四話 ( No.53 )
日時: 2012/10/10 19:48
名前: 時橋 翔也 (ID: Z6SnwTyI)


試合開始のホイッスル

「壱の構え!」
するとGKのキャプテン 兵頭が指示を出す

なんだ? そう思いながら倉間はドリブルでDF陣を突き進む

号令に従い、しゃがみこむ月山国光の選手を見て、海音はハッとした

風の向きが微妙に変わった…まさか
海音の予想は的中した

巨大扇風機が回転を始める
そしてスタジアムに大きな竜巻が発生した

「うわああッ!!」
「倉間!」
竜巻に巻き込まれ、ボールは月山国光に渡る

向こうは竜巻の発生する位置を知っている…
これじゃ雷門はかなり不利だ

巧みなパスで月山国光はかけ上がり、ゴール前にやって来る
「ソニックショット!」
南沢は雷門でも使っていた高速シュートを放つ
「フェンス・オブ・ガイア!!」
三国は何とか必殺技で防ぎ、海音にパスした

「参の構え!」
兵頭は叫ぶ

また風の向きが変わった
今度は向こうだ
「天馬!」
きっと天馬なら…そう思って海音は天馬にパスした

天馬は竜巻に向かって走り出す
行く手を阻む竜巻も乗れば追い風になる!
「そよかぜステップ!」
竜巻に突進し、天馬はそよかぜステップで竜巻をかわした

「海音!」
ボールは海音に渡る
ゴールに来ると、シュート体制に入った
「ダイヤモンドショット!」

すると兵頭の背後から岩のような化身が出現した
「巨神ギガンテス!」

あいつも化身使いか!

「ギガンティックボム!!」
ボールを両腕でパンチしてシュートを止めた

そのとたん、竜巻が再び発生する
兵頭は竜巻にボールを蹴り込んだ

「くそっ… ボールの軌道が分からない!」
車田は言った
ボールは月山国光へ渡る

相手は竜巻の動きを知っているんだ…
「相手をよく見るんだ! 神のタクト!!」
神童の手から黄色い線が発生する

線にそって霧野が走り出した
「俺に任せろ!」
「…へへっ」
ボールを奪おうとした霧野に狩屋は無理な割り込みをした

二人は激突し、ボールは敵に渡る
「ソニックショット!」
南沢がシュート

今度は止められず、雷門は先制点を許した

「狩屋! なぜ割り込んだ!」
霧野は狩屋に言った
「…言ったじゃないですか、俺はシードだって」
「……!」
「まぁ、冗談ですけどね」
そう言って狩屋は去っていった

そして天城に近づく
「天城先輩 …霧野先輩が意地悪します…」
「なに!?」
逆恨み? 海音は思ったが言わなかった

「霧野!後輩は大切にするド!!」
「え… 待ってください!俺は何も…」
霧野は必死に抗議するが、雷門には不穏な空気が流れる

そこで前半戦は終了した
雷門は一転リードされたままだ

「…海音、まだ完成していないが、フリーズハーモニーを使おう」
すると神童は海音に言った
「でも…決まるかな」
「何とかなるさ!」
天馬は言った

「霧野 …後半はベンチに下がれ」
円堂は霧野に言った
「狩屋は雷門を崩壊させようとしてます!… シードかもしれないんですよ!?」
「…とりあえず下がるんだ」
円堂に言われ、仕方なく霧野は信助と交代した

…仕方ない 狩屋を見張るか…

後半戦が始まる

「剣城!」
海音は剣城にパスを出す

だがスライディングでボールを奪われた

月山国光が迫る
「ハンターズネット!」
そこへ狩屋がボールを奪った

そして、発生した竜巻にボールを蹴り込んだ
「な…」
周りの選手は驚愕の表情を浮かべる

「竜巻は雷門の十一人目の選手だ! 任せたよ天馬くん!」
狩屋は言った

天馬はボールが回転する竜巻に飛び込んだ
…そうだ 竜巻を追い風にするんだ!
「海音!」
そこから天馬は海音にパスを出す

海音は受けとり、神童とゴール前に来た
フリーズハーモニーは完成してない 何がいけないんだ?

…もしかして!

「キャプテン!弱めにシュートしてください!」
「…! わかった!」
海音の伝えたいことを察した神童は頷く

神童の周りに音符、海音には冷気が発生する
そこで海音と神童は同時にシュートした
「フリーズハーモニー!」
あえて二つをバラバラにしたシュートは 兵頭に止められずネットを揺らす

これで同点だ

「やった!成功した!」
海音は言った
「…海音の氷と神童の音符を調和させる為には、二人のいつものシュートをする必要があったんだな」
鬼道は呟く

試合再開
扇風機は動かない
「タクティクスサイクル!!」
兵頭は叫ぶ

すると南沢を入れた月山国光の四人が動き出す

三角、ひし形、直線 いくつもの陣形を瞬時に変えて雷門のDF陣に迫る

「うわあっ!!」
衝撃波が生まれ、DF陣は吹き飛んでいく
「…行かせるか!!」
そこに狩屋は必死にディフェンスする

「あいつ…シードじゃ無いのか!?」
雷門の為に動く狩屋を見て霧野は呟く

「ロケットヘッド!」
DF陣を突破した月山国光はシュートする

すごいスピードで海音はゴール前に来た
「スノーウインド!!」
何とか必殺技でブロックする

「スケーティングアイス!」
必殺技を駆使し、かけ上がる海音

だが南沢に強引にボールを奪われる
「タクティクスサイクル!!」
再びタクティクスを月山国光は発動した

…こんな強力なタクティクスを隠してたのか! 神童は思った

「…!」
霧野は必殺タクティクスをじっと見ていた

あのタクティクスには…隙がある
もしかしたら狩屋なら…
「監督!俺を…試合に出してください!」
霧野は円堂に言った

「あのタクティクスは陣形を変えるとき僅かな隙があります!…柔軟なボディバランスを持つ狩屋なら…」
「…わかった」

円堂は手をあげる
「選手交代! 信助と霧野!…さぁ行け!霧野!」
「はい!」

信助と交代し、フィールドに霧野が出る
「…狩屋、あのタクティクスの攻略法を指示する」
「俺が従うと思ってるんですか?」
狩屋は霧野に言った

「ああ お前が勝ちたいと思ってるならな」
「…ふん」

試合再開
「タクティクスサイクル!!」
月山国光はタクティクスを発動した

「今だ狩屋!」
霧野の声と共に狩屋は月山国光に突進し、ボールを奪った

「海音くん!」
そして海音にパスを出す
「やったね狩屋!」
海音は言った

そしてかけ上がった
「天馬!」
近くにいた天馬にパスをすると、天馬から化身が出現する

「魔神ペガサス!!」
そしてそのまま化身シュート
案外あっさりと点を入れた

雷門の逆転だ

「…まさか…」
南沢は呟く

タクティクスサイクルを攻略されたことで、月山国光の士気が一気に落ちたのか?

「これが管理サッカーのもろさだ 指示通りの試合をするから、逆境に弱い」
鬼道は言った

「…くそっ!」
すると南沢はキックオフした剣城から強引にボールをうばい、かけ上がる

…ここで負けたら、雷門を辞めた意味が無いんだ!!

「…!」
一人頑張る南沢を、兵頭は見ていた

南沢… そうだ、俺はなにをしている!

「皆の者!この試合…全力で戦い抜くのだ!!」
兵頭は叫ぶ
月山国光の動きは変わった

「…これが本当のサッカーだな」
円堂は言った

「海音!」
パスを受けとり、ゴールへ上がる

そこで南沢はスライディングをかける
なんとか海音はかわした

その時、試合終了のホイッスル
ギャラリーからは歓声が上がった
「勝てたね!」
「ああ…」
海音と剣城はハイタッチする

「負けたのか…」
「顔を上げろ!」
うつむく月山国光の皆に兵頭は言った
「確かに負けた、だが俺達はサッカーと向き合い、本気で戦った …俺にはそれが正しい事に思う」
「………」
すると南沢は雷門イレブンに近づく

「…やっと分かったよ、お前らのやろうとしてること」
「南沢さん…」
海音は呟く
「次も頑張れ、……天馬、海音」
「!…はい!」
二人は頷く

——————

「…円堂くん」
夕方、グラウンドで練習している皆を見ている円堂に、一人の女性が近づいた

「瞳子監督…」
「ごめんなさいね、いきなり頼んで…」
瞳子は狩屋を見る
「いいんですよ アイツみたいなサッカー好きは大歓迎です!」
円堂は言った

「…あの子がお日さま園に来たのは、十一歳の時だった 親がだまされて企業は倒産して、お日さま園に預けられたの …親を見て人を信じられなくなったみたいで、全然お日さま園では馴染めなかったけど、サッカーは好き見たいで…一人でボールを蹴ってた」
瞳子は言った

「狩屋!行こうよ!」
「待ってよ海音くん!」
海音と狩屋は走っていった

「…あの子、雪雨くんだっけ …変わった子ね」
「はい …なんか不思議な奴なんです」
円堂も言った

第三十五話 ( No.54 )
日時: 2012/10/11 19:34
名前: 時橋 翔也 (ID: j.vAWp8a)


「悪い知らせです」
暗いホールに声が響く
「…言ってみろ」
玉座に座る聖帝 イシドは言った

「はい…聖帝を裏切った学校があるようで、選挙の票に響木にも票が入っています」
「…ならばその元凶 雷門を潰すのだ やり方は問わん」
イシドは言った

「聖帝、…会いたいと言うものが来ております」
すると向こうから男が言った
「入れろ」
イシドが言うと、男は通信機で何か指示した

そしてイシドの前に現れたのは 円堂だった

「…円堂守か」
イシドは言った
円堂は悲しい顔でイシドを見た
「…何で!サッカーにこんなことするんだ!……豪炎寺!!」
円堂は言った

目の前にいるのが親友だと思うと、胸が締め付けられる

「…私はイシドシュウジだ」
イシドは言った
「違う!!お前は誰よりもサッカーを愛していた豪炎寺だッ!!」
円堂は叫ぶ

「何で…こんなことするんだ!それならいっそのこと、サッカーを昔に戻すよう努力しよう!」
「…サッカーは変わった もう昔には戻れない、ならば私は…サッカーを平等にする」

すると円堂を男達が掴む
「お引き取り願おう」
「俺は信じない!サッカーが大好きなお前がこんなことするなんて!俺は信じないぞ!!」
円堂は男達に連れていかれながら叫んだ

——————

日直の仕事の為に海音は早めに家を出た
早朝なので、外の空気は少し肌寒い

次の相手は白恋中…
強いって監督言ってたな

そして雷門に来ると、雷門の生徒が何人かサッカー棟を見ていた
「…?」
何かあったのかな

そう思いながらサッカー棟に入った時だった

「久しぶりだな吹雪」
鬼道の声がした

「あ…」
思わず海音は声を上げた

そこにいたのは、かつてイナズマジャパンの一人だった吹雪士郎だった

吹雪は海音を見る
「海音!久しぶり!」
「シロにぃ!」
海音は吹雪に駆け寄った
「吹雪…知り合いか?」
「うん」
吹雪は頷く

すると円堂がサッカー棟に入ってきた
吹雪を見ると表情を変えた
「吹雪!稲妻町に来てたのか!」
「久しぶりだね円堂くん」
吹雪は言った

「あの人が…吹雪さんか」
神童は呟く
でも何で…ここにいるんだろう

「ねぇ海音、吹雪さんと知り合い?」
「うん 昔北海道の施設で一緒に住んでたんだ」
海音は天馬に言った

「シロにぃって…今は白恋中のコーチだよね…敵同士か」
「いや…元コーチだよ」
吹雪は言った

「どういうことだ?」
円堂は訪ねる
「…白恋も、雷門のように革命を起こそうとした …けどフィフスセクターにバレて、僕は白恋を追われた チームは乗っ取られたんだよ」
「な…」
鬼道は声を上げる

「…チームを守れなかった僕にこんなこと言う資格が無いのはわかってるけど…お願いだ 白恋を救ってほしい!」
「わかったよシロにぃ」
海音は言った

「そうですよ!やりましょう!」
天馬も言った
「白恋は強いし、きっと心強い味方になってくれます!」
「そうだな」
円堂は頷く

「ありがとう …僕はこの事ともうひとつ、白恋の『絶対障壁』の攻略について教えに来たんだ」
「白恋には強力な防御タクティクスがあると聞いたが…それか」
鬼道は言った

「おい海音…そろそろ日直の仕事の時間だぞ」
「あ!そうだった!」
剣城に言われ、海音は急いでサッカー棟から出ていった

「…吹雪さん 海音は本当にサッカー初心者なんですか?」
すると神童は訪ねる
「たまにシュート教える事はあったけど… サッカーらしいサッカーはあまり無いと思う よく施設で友達とボールを蹴りあっていたくらいで」
「施設って?」
天馬は訪ねる

「…海音は七年前、雪原で倒れていたのを僕が見つけたんだ あまりにも冷たかったから死んでると思ったよ」
「雪原で…?」
剣城は言った

「どうして倒れていたのかを聞いたりしたけど…何も答えないんだ 実の親の事も、一度も話したことないし、施設に入った頃にはだいぶ大人しかったよ」
「…光良も、施設にいたんですか?」
剣城は訪ねる
「ああ夜桜ね いたよ施設に …今は万能坂のアパートに住んでるんだっけ」
吹雪は言った

「…白恋に雪村がいると知ったら、海音驚くだろうな…」
吹雪は呟く

——————

「…?」
日直の仕事が終わり、海音が廊下を歩いていた時だった

視線を感じて振り返ると、影から海音を見ている人影がいた
どうやら雷門の生徒らしい

「君 どうしたの?」
海音が近づくと、少年はぎょっとした

「あ…えっと…」
少年は言葉に詰まる
「ボクは雪雨海音 君は?」
「…僕は…輝」
少年は言った

「どうして…ボクを見てたの?」
「…君、サッカー部のストライカーだよね なんかすごいなって…」
「まぁエースは剣城だけど」
海音は言った

「あ、もしかして輝サッカーするの?」
「最近始めたばかりだけど… うん サッカーするよ」
輝は頷く

「サッカー部に入らないの?」
「………」
海音が言うと、悲しそうに輝は視線を反らす
「…入れないんだ 僕は…」
「え?なんで?」
「… ごめんね」
そう言って輝は早足で去っていった

なんで…サッカー部に入れないのかな?

第三十六話 ( No.55 )
日時: 2012/10/12 18:57
名前: 時橋 翔也 (ID: cFLcjEJH)


放課後、雷門イレブンは第二グラウンドに集まっていた
そこには吹雪の姿もある

「絶対障壁は、中盤に選手を集めてディフェンス力を高めるんだ」
吹雪は話す
「でも中央に選手を集めるからサイドが甘いという欠点があるんだ」
「なるほど、そこを狙えばディフェンス力を崩せるな」
鬼道は頷く

「…そうだ、もうすぐアイツが帰ってくるんだ!」
すると神童は言った
「そういえばそろそろだな!」
「アイツって?」
海音は訪ねる

「うちのエースストライカーの錦龍馬だ」
三国は言った
「ずば抜けたパワーとスピードでシュートする点取り屋なんだ」
「へー」
「そういやもうすぐイタリアから帰ってくるな」
倉間も言った

「…そうだ 錦が戻るなら、ダブルウイングが使える」
「ダブルウイング?」
天馬は神童に訪ねた

「敵のサイドを攻めるタクティクスだから…絶対障壁に有効だ」
「…二人の強力なストライカーを中心に、高速パスをしながら攻めるタクティクスなんだ」

二人の…ストライカー…

「じゃあ剣城と海音にやってもらおう …頼んだぞ」
「はい」

「……!!」
すると倉間はうつむく
「なんで俺じゃダメなんだ… 俺もストライカーなのに…」

——————

「…行くぞ!」
剣城の声と共に、海音は剣城と走り出す
高速でパスを繰り返し、車田達DFに阻まれた

「行かせない!」
「くっ…剣城!」
海音は剣城にパスを出す

そして剣城はシュートした
だがあっさりと止められてしまった

「…パスを繰り返すのに必死で、シュートが上手く出来ていない」
吹雪は言った

「よし、もう一回!」
海音は言った

錦が帰ってくるのは決勝戦の前日
錦を待ってる訳にはいかない…

練習が終了すると、円堂は声をあげた
「ミーティングするから、ミーティング室に来てくれ!」
ミーティング…きっと白恋についてだろう

そう思いながら雷門イレブンはミーティング室に向かった

——————

ミーティング室では、円堂が準備をしている間、話等をしていた
サッカー部のみの呟きサイト ツイッターならぬイナッターには、たくさん書き込みがされている

『美味しいラーメン屋見つけたんです!皆で行きませんか? by天馬』
『いいな 皆で行こうか by霧野 @天馬』
『わー! 誰だ俺のカレーパン食べたの! by倉間』『てへぺろ☆ by浜野 @倉間』
『お前か! by倉間 @浜野』

携帯で書き込みを見ると、このようにサッカーとは関係ない話題で盛り上がっている

「…海音サッカー上手くなったね」
すると吹雪は海音に言った
「そういえば監督にはシュートのスタイルがシロにぃと似てるって言われたよ」
「そうなんだ……にしても海音、バッサリ髪切ったね」
「案外気に入ってるよコレ」
海音は言った

「…皆は海音が女子だって知ってるの?」
「剣城以外は知らないと思う…もうすぐカミングアウトするけど」
海音は言った
「…?」
なんだか視線を感じて、海音はドアを見る

「海音どうしたの?」
「…誰かいる」

ドアが少しだけ開いていて、誰かが除いていた
すると神童もその事に気づく
「誰だ?」
神童は立ち上がった

皆もドアを見る
するとドアが閉まった
「誰なんだ?答えろ」
「す…すいません!」
ドアが開き、そこに立っていたのは、輝だった

「あれ…輝?」
海音は言った
「すいません…僕もサッカーしたくて…」
「え?」
天馬は声をあげる

「お願いします!僕も…サッカー部に入れてほしいんです!」
輝は言った
「君 名前は?」
音無は訪ねる

「…僕は………影山輝です」
輝が言うと、音無、円堂、吹雪、特に鬼道が驚く
「影山…?」
円堂は言った

「はい…影山零治は…僕のおじなんです」
輝は言った

「…!」
「兄さん…」
音無は鬼道を見る

「影山零治って…確か十年前の帝国の監督ですよね」
海音は言った
「チームを四十年間全国優勝に導いたすごい人だって…」

「だが 裏で色んな悪事を働いていたらしいぞ 雷門の宿敵だったはず」
剣城は言った

「…はい おじさんが皆さんに迷惑をかけたことは知っています…」
輝はうつむく
「でも 雷門に憧れてて!どうしても雷門サッカー部でサッカーしたくて!
「………」

憧れてて…か
海音は入学時の自分を思い出す

「…お前はサッカー好きか?」
すると円堂は訪ねる
「…はい!」
「だったら入部を認める」
「そうだよ!一緒にサッカーしようよ!」
天馬は言った

「ああ 歓迎する 影山」
「…!ありがとうございます!」
輝は言った

「あいつをいい選手に育てる…それが俺達の役目だな」
「ああ」
鬼道は頷いた

——————

練習が終わると、次々と仲間達は帰っていく
だが俺は残って練習していた

「居残りか光良」
「磯崎…」
グラウンドの外にいる磯崎に俺は言った

「…海音も頑張っているからな」
「やっぱ追い抜かされたくないのか?」
「追い抜かされてるさ とっくに」
俺が言ったときだった

突然、強力なシュートが俺に向かって飛んでくる
「!?」
なんだ? そう思いながら俺はボールを蹴り返す

「誰だ!」
「…忘れたか?俺を」
向こうの樹の影から人影が出てくる

青い逆立った髪の少年… まてよ あいつどこかで…
「久しぶりだな 夜桜」
「お前…豹牙!?」

目の前にいるのは、昔一緒に住んでいた幼馴染みの豹牙だった

でもなんで…

「…お前 なんで歩けるんだよ!」
「ハハッ… 俺は手に入れたんだ 」
豹牙はボールを構える

「お前らに…復讐する力をなあっ!!」
「光良!!」

とてつもない威力のシュートが放たれる
ダメだ 返せない…

「うわああああああ!!!」

Re: 【イナGO】〜雷門の蒼きストライカー〜 ( No.56 )
日時: 2012/10/14 19:13
名前: 時橋 翔也 (ID: cFLcjEJH)


突然ですが、この駄文を読んでくださる神様に聞きたいことがあります!

それは… もう少ししたらゴッドエデンの話を書くつもりなんですが、その時シュウの妹を出そうと思います!

それで、シュウの妹の名前を知っている方…是非とも教えてほしいです!

ちなみに、回答がなかった場合シュウの妹の名前を『ミュウ』にします 友達の案です

ご協力お願いします!!


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