二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

【イナGO】〜雷門の蒼きストライカー〜
日時: 2013/01/14 08:31
名前: 時橋 翔也 (ID: bHw0a2RH)
参照: また…つくってしまった

毎度どうも 銀河一の駄作者 時橋です

イナゴ第三弾!今回はオリキャラが主人公です

注意!

・恐ろしいを飛び抜けた駄文
・セリフはほとんどオリジナルです アニメでのセリフあんま使わないです
・アニメあんま見たことないので色々おかしい
・アニメと言うよりゲーム沿い そしてオリジナル要素がある
・更新遅し これでも作者は受験生なの
・荒らし&悪口は禁止 それ以外のコメントなら大歓迎
・天馬が本来すべきシーンはオリキャラの主人公がやります
・キャラの多くに重い過去がある、特に剣城がかわいそう
・キャラ崩壊がヤバイ
・謎が解明されるの遅いですかなり
・話が意味不明&ドロドロ
・マイナーキャラ多いです
・十%コメディ九十%シリアスです

これらが許せる方はどうぞ

目次   主人公 >>5

第一章「蒼きストライカーの出現とホーリーロード」

プロローグ >>1  第一話 >>2  第二話 >>6  第三話 >>10  第四話 >>11  第五話 >>12  第六話 >>15  第七話 >>16  第八話 >>17  第九話 >>18  第十話 >>19  第十一話 >>20  第十二話 >>21  第十三話 >>22  第十四話 >>24  第十五話 >>25  第十六話 >>26  第十七話 >>27-28  第十八話 >>31  第十九話 >>32  第二十話 >>33  第二十一話 >>36  第二十二話 >>37  第二十三話 >>38  第二十四話 >>39  第二十五話 >>42  第二十六話 >>43  第二十七話 >>46  第二十八話 >>47  第二十九話 >>48  第三十話 >>49  第三十一話 >>50  第三十二話 >>51  第三十三話 >>52  第三十四話 >>53  第三十五話 >>54  第三十六話 >>55  第三十七話 >>59  第三十八話 >>62  第三十九話 >>63  第四十話 >>64  第四十一話 >>65  第四十二話 >>68  第四十三話 >>69  第四十四話 >>70  第四十五話 >>71  第四十六話 >>72  第四十七話 >>73  第四十八話 >>74  第四十九話 >>75  第五十話 >>76  第五十一話 >>77  第五十二話 >>78  第五十三話 >>79  第五十四話 >>80  第五十五話 >>81  第五十六話 >>82  第五十七話 >>83  第五十八話 >>86  第五十九話 >>87  第六十話 >>88  第六十一話 >>89-90  第六十二話 >>91  第六十三話 >>92  第六十四話 >>93  第六十五話 >>94  第六十六話 >>95  第六十七話 >>96  第六十八話 >>97  第六十九話 >>98  第七十話 >>99  第七十一話 >>101  第七十二話 >>102  第七十三話 >>103  第七十四話 >>104  第七十五話 >>105  第七十六話 >>106  第七十七話 >>107  第七十八話 >>108  第七十九話 >>109  第八十話 >>110  第八十一話 >>111

《捕捉短編集》

本編の捕捉説明を兼ねた短編集 暇なときにどうぞ
本編では語られないキャラ達の過去の話

No.1 「絆が憎悪に変わるとき」
前編 夜桜said

エピソード1 >>100

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23



第四十六話 ( No.72 )
日時: 2012/11/06 21:10
名前: 時橋 翔也 (ID: cSy8Cn7x)


部室に誰かが入ってきて、雷門イレブンはドアをみる
そこには鬼道と音無がいた

「…どうやら雷門サッカー部には赤点の奴らが多いようだ」
鬼道はため息をつく
「ここには全員いるか?」
「いえ…海音が練習しています」
神童は言った

「まぁいい 明日は試合だ 練習を始めるぞ」
「はい!」

雷門イレブンはそれぞれ着替え始める
「剣城 勉強教えてくれてありがと」
「…別に」
「相変わらず剣城はツンデレだな」
「な…霧野先輩…」
顔を赤くする剣城を見て霧野はクスクス笑う

天馬が『剣城って海音のこと好きなの?』と聞いた日から、よく霧野はちょっかいをかけてくる
霧野にとって、剣城はいいオモチャのようだ

「良かったな霧野 いい遊び相手が見つかって」
「誰が遊び相手ですかキャプテン!」

あははと他の皆は笑う
後でしばいてやろうか

「…ったく! 海音がまってます …早く行きましょう」
そういって剣城は部室から出ていった

…海音も待ってるだろうな
そう思いながら剣城は屋内グラウンドに入った
「海音、待たせ……」
グラウンドを見たとたん、剣城は言葉を失った

海音がグラウンドで倒れていた

「な…海音!?」
急いで剣城は海音に駆け寄る
「おい、しっかりしろ!」
海音を揺するが、グッタリとして動かない
まるで死んだように

「剣城どうした?」
すると神童もグラウンドに入ってくる
「キャプテン!海音が…」
「え…?」
神童もこちらにやって来る

そして目の色を変えた
「海音どうした!?」
冷たい…
何があったんだ?

「海音!?」
雷門イレブンもやって来る
鬼道と音無も来た

「大変だ…保健室に運ぼう」
天馬はそう言って海音を背負い 走り出した

——————

「…雪雨の様子は?」
戻ってきた天馬に鬼道は訪ねる
「貧血のようです …しばらく寝ていれば回復するって先生言ってました」
天馬は言った

「そうか…」
「…海音、最近なんか無理してないか?」
すると神童は言った
「確かに…」
「起きたら話してみましょうよ」
天馬は神童に言った

——————

気がついたら、海音はベットの上にいた
ここは…保健室?
よくみると、海音の腕には点滴が施されていた

そうか、ボク…気分悪くて倒れたんだ

「練習…行かないと」
そう呟いて海音は起き上がる
だが、体はひどく重かった
とても練習できるような状態ではなかった

…そうだ、それなら…

海音は再び横になった
あそこなら…きっと特訓できる

——————
「白竜!」
海音は近くにいた少年に話し掛ける

仮想特訓所に行きたい…そう考えて寝たら案外簡単に行けた

「雪雨…久しぶりだな」
白竜は言った

周りでは少年達が特訓している
どれもハードで大変そうだ

「…特訓しに来たのか?」
「うん 明日試合があるし」
海音は言った

「そういえば、白竜って何でシードになるの?」
「え?」
「いや…何か理由があるのかなって…」
「………特にない」
白竜は言った

「俺は親に捨てられてフィフスセクターに育てられた 拒否権なんてない」「…白竜はシードになりたい?」
「特に …ただ俺を見下した教官達を見返したい」
白竜は言った

「…あと お前女子だろ」「あ バレてた?」
「見たらわかるさ」

白竜って目良いんだね…

「…けど、次にここで会うことはもうないだろうな」
「なんで?」
「じきに俺はここを消去する …お前と会うのはこれで最後かもな」
「…そうなんだ…」

少し悲しかった
せっかく友達になれたのに

取り合えず海音と白竜はドリブルの特訓をすることにした
足場がかなり悪い崖のような所で行った

「すごいね白竜」
「ふん…毎日特訓してるからな」
かなり難易度が高そうだが、白竜は軽々とこなしている

ボクだって!海音もトライしてみた

「…雪雨もやるじゃないか」
白竜は言った

二人のプレーは、空間全てを使っていて、3Dといえそうだ

「…うわあっ!」
すると足を踏み外し、海音はバランスを崩す

まずい…崖の底に落ちる…

すると白竜は危機一髪で海音の腕を掴んだ
「白竜…」
「ったく…ヒヤヒヤさせやがって」
白竜は海音を引き上げた

すると白竜は辺りを見た
いつの間にか少年達が消えている

「…そろそろか」
白竜は指をならした

とたんに、周りの特訓器具などが光となって消えていった
「え…白竜!?」
「…言っただろう、ここは消去すると」
周りの器具と共に、海音と白竜も光を放ち始める

「…お別れだね」
「ああ …さよなら 海音」

光と共に二人は消えていった
そして気がつくと、海音は再びベットの上だった

「白竜…」
そう呟いた時だった

「海音起きた?」
保健室に天馬が入ってくる

それに続いて、剣城と神童も入ってくる
「うん…練習終わった?」
「ああ ついさっきな」
剣城は言った

「海音…最近無理してないか?」
「…あはは 少し頑張り過ぎました」
海音は言った

「…じゃあボク帰ります」
点滴を引っこ抜き、ベットから降りてジャージが入ったカバンを手に取ると海音は保健室を出ていった

「海音…」
「……大丈夫かな」
すると天馬は呟く

「なんか最近…海音 なんか思い詰めてるみたい…」
「……」
海音…

第四十七話 ( No.73 )
日時: 2012/11/07 20:01
名前: 時橋 翔也 (ID: /qYuqRuj)


海音はいつの間にかシュウの森にいた

『サッカーが強くないと価値がない』

シュウの言葉を思い出す

「…あれ?」
海音は向こうの崖をみる

そこにはシュウと見たことがない少女が立っていた
少女はシュウよりも年下で、十歳くらいだ

「…明日は試合だね お兄ちゃん」
少女は言った
お兄ちゃん…ていうことはあの子はシュウの…妹?

「お前…怖くないの?」
シュウは言った
「僕が負けたら…お前は海に流されるんだぞ?」

『若い娘を一人選んで海に流す…そしたら村は救われるとね』

シュウの言葉が脳裏をよぎる
…え……どういうこと?

「…いいの 怖いけど…そしたら神様は村を助けてくれるって村長様は言ってたよ」
少女は言った

「…僕は、どんな手を使ってでも、お前を助けるから」
シュウが言ったとたん 二人は消えていった

「海音」
そして声がして、振り返るとシュウがいた
「あれ…シュウ あの崖にいなかった?」
海音はさっき二人がいた崖を指差す

「…あの崖は 生け贄の崖なんだ」
シュウは言った
「あそこから、生け贄になった娘を流すんだ」
「…シュウって妹がいたんだね」
海音が言うと、シュウの表情は変わる

「どうして、それを…」
「だってさっき見たんだ シュウと女の子があの崖で話してるの」
「………」
シュウは崖を見た
「…どうしても 助けられなかった」

「?」
助けられなかった?

『勝てると確信する力があれば、あんなことはしなかった』

「…もしかして、前に話してくれた 妹を守りたかった兄って…シュウなの?」

シュウはこちらを見た
「…どうしてそう思うの?」
「どんなことをしても守るってシュウが言ってるの見えたから」
海音は言った
…でも…
「…ううん そんなわけないよね だって兄と妹は死んだって…」

「そうだよ」

海音の言葉をシュウは遮った
「僕なんだ…妹を守りたかった兄は」
「え…?」
海音は声をあげる

「でも兄は…」
「うん…… だって僕は何百年も前に死んでるから」
シュウは言った

「きっと未練があるから…成仏出来ないんだと思う」
「シュウ…」
「…海音 君は雷門イレブンの一人なんだろ?……ゴッドエデンでまってる」
シュウは言った

——————

「おい海音…」
剣城に起こされ、海音は目覚める

そこはホーリーライナーの中だった いつの間にか寝てたんだ…
ゴッドエデンって…?
「…もうすぐスタジアム?」
「ああ」
剣城は頷く

ホーリーライナーが止まり、降りるとそこは海だった
どうやら今回のスタジアムは海となにか関係があるようだ

「………」
海 か……

「どうしたんだ海音」
「いや…何でもないです」
霧野にそう言い、海音はみんなと歩き出す

…シュウの妹も、海に流されて死んだんだよな…
怖かったかな きっとそうだよね

——————

スタジアムは海の上に浮いていた
中にはいると、グラウンドも海に浮いているが足場は良いようだった

三回戦 ウォーターワールドスタジアムだ

向こうには対戦相手の木戸川清修の選手がいる
「…アフロディ」
木戸川清修のところにいる金髪の青年を見て鬼道は呟く

アフロディ…アジアリーグで活躍していた選手だ
その評判は鬼道も聞いている チームを勝利に導く司令塔だと

「………」
海音は木戸川清修を見た

確か木戸川清修は今、フィフスセクター派と革命派に別れてしまっていて崩壊寸前だと聞いている

だが見るからにそんな様子はない

「よぉ神童!」
すると木戸川清修のキャプテンが神童に近づく
「貴志部…木戸川清修は崩壊寸前じゃ無かったのか?」
「ああ…でも俺達は勝つ 革命の為でもフィフスセクターの為でもなく、俺たち自信の為に」
貴志部は言った
そして木戸川清修の方に戻っていった

「…キャプテン、あの人は?」
「貴志部大河…去年の決勝で俺と互角に戦ったんだ」
神童は海音に言った

「…そして 幼馴染みでもある」
「え?」
「………」
霧野は神童を見る

「まぁあいつ 小学生の時 転校したからな…」
「ああ」
神童は頷く

「…スタメンは以下の通りだ」
鬼道が渡したのは、スタメンメンバーを記したプリントだった
「…!な…俺が外されてるド!」
天城は言った

ポジションにつき、試合が始まる
海音からのキックオフだ

「行かせるか!」
だがすぐにボールを奪われる

見事なパス回しで、なかなか雷門はボールが取れない
「もらった!」
木戸川清修ががら空きのゴールへかけ上がった時だった

突然、グラウンドの地面の一部が海に沈んだ
「うわっ!?」

「なにあれ…」
天馬は呟く

ピッチダウン…これがこのスタジアムの仕掛けだ
見るからに木戸川清修にもこの仕掛けは教えられてないらしい

月山国光や白恋に比べれば、だいぶ公平だ

第四十八話 ( No.74 )
日時: 2012/11/08 19:51
名前: 時橋 翔也 (ID: 7uqXWVar)


「…貴志部!あのタクティクスを使え!」
アフロディは叫ぶ

「あのタクティクス…わかりました!」
貴志部は了承した

そして発動したのは、三角をモチーフにしたタクティクスだった
「いくぞ!ゴッドトライアングル!」
貴志部たちはすばやいバックパスでピッチダウンをかわしていく

そしてロングパスした

「行かせない!」
すると信助はボールを奪おうと思いきりジャンプした

だが取れず、ハンドとなった
「……!」
そうだ!ジャンプなら…

「神童!空中でパスを繋げ!」
鬼道は叫ぶ
「空中で…?」
「パスに合わせてジャンプするのではなく、ジャンプした相手に合わせてパスだ ただし着地する前にな」

…確かにそれだとピッチダウンの影響はない
でも…できるの?

「やってみましょう!何とかなります!」
「天馬…」
そうだ やるしかないんだ
木戸川清修からのキックオフ
貴志部はゴールへ上がっていった

「ザ・ミスト!」
白い霧が発生し、霧野はボールを奪う
そして神童にロングパスした

「いくぞ!フライングルートパス!」
神童が叫ぶのと同時に、ボールは空中へ

そしてボールを地面に落とさないよう、パスを回した
「空中でパスを繋げた?!」
貴志部は言った

「すごい…」
海音は呟く
鬼道監督の特訓で基礎能力が上がったお陰か…

「いくぜ!」
剣城がシュート体制に入ろうとしたときだった
「調子にのるな!!」
木戸川清修の一人がボールを奪った

「総介まて!」
「こんなやつら一人で十分なんだよ!」
総介と呼ばれた選手は背後から化身のオーラをだす

それは馬の騎士に変わる
「鉄騎兵ナイト!ギャロップバスターだ!!」
総介は化身と共に強力なシュートを放つ

「フェンス・オブ…うわあああ!!」
三国に止められず、雷門は一点失った

「まだまだこれからさ!」
海音は言った

試合再開、パスを受け取って錦はゴールへ迫る
…自分に 出来るのか?

そんな思いが読まれたのかのように、総介にボールを奪われた
「くっ…」
「スノーウインド!」
海音もブロックに入るが、かわされてしまった

貴志部にボールが渡り、シュート体制に入る
「トライアングルZZ!!」
華麗なポーズを決め、貴志部を含んだ三人はシュートした

「くそっ!」
三国は止められず、再び点を失った

ここで前半終了

海音たちはベンチに戻り、汗をぬぐう
「……」
神童は貴志部の方を見た

…貴志部も、フィフスセクター派なのか?

「……」
わしが、シュートをためらったせいで…錦は思った
その時だった

「錦!」
謎の声が飛んでくる

雷門イレブンはみんな同じ方向を見た
そこに立っていたのは、白い服を着た男だった

「あれは…まさか 染岡!?」
鬼道は言った
「師匠!!」
錦は立ち上がる

「師匠?…染岡さんのことだったのね!」
音無は言った

「久しぶりだな」
「師匠…どうしてここに!」
錦は染岡に近づいた

「様子を見に来たんだ …あんな丁寧なプレーお前らしくない」
すると染岡は向こうの樹を指差す

「あの樹にシュートしてみろ」
そう言われ、訳もわからず染岡はシュートした

シュートは樹に命中した
「…俺が言った練習メニューはこなしたようだな」
染岡は言った

すると染岡は何かの包みを取り出した
「めしでも食って元気出せ!」
「はい!」
めし…? 雷門のみんなは思った

後半戦スタート
剣城からのキックオフだ

「松風!」
フリーの天馬にパスする
そこに貴志部が立ち塞がる
「そよかぜステップ!」
天馬は貴志部をかわし、錦にパスした

「今ならできる…いくぜよ!」
錦の背後から化身のオーラが出てくる

先輩も化身を?
「戦国武神ムサシ!」
武将の化身を発動させ、錦はシュートする

雷門は一点取り返した

「…自信がついたアイツはつよいぜ」
染岡は鬼道に言った

貴志部からのキックオフ 海音はすぐにボールを奪った
「錦先輩!」
今は先輩に渡した方がいい…そう海音には感じた

「ビッグシザーズ!」
すると木戸川清修の二人が錦からボールを奪おうとする
だがそれを払いのけ、錦はゴール前に来た
そしてシュートする

「うわあああ!」
化身シュートを止められず、木戸川清修と雷門は同点となる

「くそっ!」
このままじゃ負ける…総介は一人突っ走る
「総介!」
貴志部は叫ぶが、総介には届かない

「…快彦、伝言を頼むよ」
見かねたアフロディは近くの選手に言った

快彦と呼ばれた選手は交替し、ピッチに立つ

「自分をごまかさずプレーしろ…だそうです」
快彦はチームに言った

「ハンターズネット!」
するとボールを奪い返し、神童へロングパス

だがそこに快彦が入り込んだ
「…そんなんじゃ勝てる試合も勝てない!」
すると総介は快彦からボールを奪い、走り出す

「ダッシュトレイン!」
スタメンとなった車田は必殺技でボールを奪い返す

…このままじゃ、木戸川清修はバラバラになる

「恥ずかしくないのか兄さん!」
快彦は叫ぶ
「みんなは勝つために戦ってる!自分の事しか考えてないのは兄さんだけだ!」

「くっ…」
総介は走りだし、海音から強引にボールを奪った
「うわああ!」

総介はゴールへ迫るが、霧野と狩屋にマークされた
辺りを見て、そこには快彦がいた

「…決めろ快彦!」
決心し、総介は快彦にパスした

「決めてやる!」
快彦はシュートした

「かっとびディフェンス!!」
狩屋は足で信助を押しだし、信助はシュートを止めた

そしてボールを思いきり蹴り、錦にロングパスした

「いくぜよ!武神連斬!!」
化身と共に強力なシュートを放つ

ここで試合終了 三対二で雷門の勝利だった

「くそっ…」
負けた…
でもなんなんだろう…この気持ち
「楽しかったね兄さん!」
快彦は言った
「快彦…そうだな」
総介は頷く

「…信じていたよ 最後には心を一つにしてくれると」
アフロディは言った
「よし 今日が木戸川清修の出発点だ!」
「はい!」

「…神童」
すると貴志部が神童に近づく
「貴志部…」
「負けたよ …なんだか昔を思い出した」

昔…小学生のころに神童とやったサッカー
今日の試合は なんだかその時に似ていた

「また戦おうぜ」
「ああ」
神童は頷いた

「…?」
ふと、剣城はギャラリーの方を見た

そして目に入ったのは、以前見た美少女だった
「あいつ…」
剣城は呟く

だがその少女も、いつの間にか消えていた

第四十九話 ( No.75 )
日時: 2012/11/09 20:10
名前: 時橋 翔也 (ID: FMSqraAH)


「直矢来たよ」
海音はそう言って直矢の病室に入る
「海音久しぶりだな」
バスケ雑誌を読んでいた直矢は海音を見た

「体調はどう?」
「しばらくは発作起きてないし…だいぶ良好だ」
直矢は言った

「試合はどうだった?」
「あのね、雷門は木戸川清修に勝てたよ!」
海音は言った

「すごいな 木戸川清修って去年の優勝校なんだろ?」
「うん でも錦先輩のおかげで勝てたし」
海音は言った

「…直矢はもうすぐ退院だよね」
「ああ やっと高校に戻れる」
直矢は言った

直矢はバスケで有名な近くの高校に通っていた
因みに中学は雷門に通っていた 雷門はサッカーの次にバスケが有名らしい

「…海音くん?」
すると開いたドアの方から声がした

それは優一だった

「優一さんこんにちは」
「…京介から聞いたよ 木戸川清修に勝てたんだね」
優一は言った

「…そういえば優一さんの高校ってどこなんですか?」
「…高校には行ってないよ 通信教育」
直矢に優一は言った

「直矢くんはバスケやってるんだよね… バスケ楽しい?」
「はい!すごく楽しいです」
直矢は頷く
いつもバスケの話しになると、直矢は嬉しそうだ

「……海音 そろそろ学校の時間だぞ」
「あ!そうだった!」
海音はバッグを持って立ち上がる

「じゃあいってきます!」
海音は病室から出ていった

——————

雷門の校舎に入ると、なぜか大きなバスが止まっていた

「なにあれ…」
海音は呟く

「どういうことですか!」
すると鬼道の声がした
見ると、第二グラウンドに雷門イレブンが集まっていた

どうしたんだろ…
海音は皆に近づく
「おはようございます」
「遅いぞ海音」
剣城は言った
「…なにかあったんですか?」
海音は訪ねる

「鬼道監督と君達には、今日この瞬間から教化合宿を兼ねた遠征にでてもらいます」
理事長は言った
「遠征って…荷物は?」
「すでに用意してあります」

「待ってください!今はホーリーロードの真っ最中なんですよ!?なぜここで遠征なんですか!?」
鬼道は反論する

「これはフィフスセクターからの指示です…あなたたちが刃向かうからですよ…」
「嫌がらせってわけか」
三国は言った

「…どこにいくんですか?」
海音は訪ねる
「行けばわかります」
「それでは納得できません!」
鬼道は言った

『ゴッドエデンで待ってる』

するとシュウの言葉を思い出した
「…もしかして、ゴッドエデンですか?」
海音は訪ねる
すると剣城は海音を見た
「お前…なんでその名を…」

「こんなのいく必要ありませんよ鬼道監督!」
三国は言った
「…君達は知りたくないのですか?円堂くんがどうしているのか」
「円堂監督!?」
天馬は声をあげる

「…その合宿に行けば円堂監督がいるということですか?」
神童は訪ねる

「彼は我々の手伝いをしてくれてます」
「そんな馬鹿な!」
「…円堂…」
鬼道は呟く

『少し調べたいことがあるんだ たのむ鬼道』

「行きましょう監督!」
海音は言った

もしかしたら、シュウに会えるかもしれない…

「そうです 行ってみませんか鬼道監督!」
神童も言った
「円堂監督は何かやつらの企みに気づいて行動に出たんじゃないですか?そしたら俺は黙っていられません!」
「…よし わかった」
鬼道は頷く

すると神童は倉間、浜野、速水に近づく
「お前たちは残ってくれ」
「え?」
「今や雷門は反フィフスセクター勢力の中心的存在だ 全員がここを離れる訳にはいかない」

「…気を付けろよ神童」
倉間は言った

——————

「フィフスセクターも考えましたね…」
合宿のバスの中で葵は言った
「円堂監督の名前を出せば皆行かないわけないですよ」

「…でも、本当に監督いるのかな?」
茜は呟く
「面白ぇじゃん?あえて敵の懐に入るってことだよな?」
水鳥は言った

「………」
シュウ…

すると突然おかしな匂いがした
甘い…匂い?

トン と何かが海音の横にもたれ掛かる
見ると、剣城が海音にもたれ掛かって寝ていた

「…剣城?」
珍しい 剣城が寝るなんて…

…あれ?
海音は辺りを見た
やけに静かだ 皆寝たのかな
…皆寝る?

「まさか…」
海音は呟く
この匂い…睡眠ガスの匂いか!

その時だった

「がっ…!?」
匂いが変わり、海音の呼吸が止まった

息が…出来ない…

そこで海音は気を失ってしまった

第五十話 ( No.76 )
日時: 2012/12/02 09:08
名前: 時橋 翔也 (ID: B6N9vk9k)

天馬が目覚めたのは、花が咲く芝生の上だった

「ここは…」
「気づいたか天馬」
起き上がった天馬に神童は言った

すると他の皆も集まる
「いつの間にか眠っちまったらしいな」
三国は言った

「…ここが合宿場?」
天馬は言った
空は曇っていて、周りには見たことない植物…どこかの島のようだ

「…みんなそろってるか?」
「あ!マネージャーと監督たちがいません!」
信助は言った

どうやら選手以外はいないらしい…と思っていた 天馬があることに気づくまでは

「……あれ?海音は?」

「え…?」
剣城は辺りを見回す
海音はどこにも見当たらなかった

「ちょっとまてよ…マネージャーや監督たちならわかるが、なんで海音もいないんだ!?」
三国は言った
「…剣城 ここがどこだかわかる?」
天馬は訪ねた

「…ここは通称ゴッドエデン 神の楽園の名を持った地獄だ」

——————

「うっ…」
あれ…ここは…
「!? げほっげほっ!」突然むせて、海音は口を押さえる

そして起き上がる
そこは芝生の上だった
「げほっ…ここは…」
辺りを見ると、そこは孤島のようだった

なんか始めてきた気がしない…

「…みんなそろってるか?」
神童の声がした

向こうを見ると、雷門イレブンが揃っていた
「みんな!」
海音は皆に駆け寄る

だが周りは辺りを見ていた
「あ!マネージャーと監督たちがいません!」
信助は言った

辺りを見ると確かに葵たちマネージャーたちが姿を消していた

「……あれ?海音は?」
天馬は言った

「…え?」
隣の剣城は辺りを見る

「え…剣城 ボクはここにいるよ!?」
海音は言った

だが剣城は気がつかない
もしかして…ボクが見えてないの?

海音は自分の両手を見た
「ボクは…死んだの?」
もしかしてあのバスの中で窒息死したのかな

「…ここは通称ゴッドエデン 神の楽園の名を持った地獄だ」

すると剣城は言った

…ああ やっぱりここはゴッドエデンなんだ…

「知っているのか!?剣城…」
「ああ シードを生み出すための訓練施設がある孤島だ」
剣城は言った

『ファーストランクのシードを生み出すハイレベル特訓所だ』

海音は白竜の言葉を思い出す

もしかして…白竜もここにいるのかな?

「俺がここにいたのはわずかな期間 聖帝の勅命ですぐに俺は島を出ることになって詳しいことはわからない」
剣城は言った
「…ただひとつだけ言えるのは、この島で行われている特訓は尋常じゃない… ファーストランクのシードとなった者たちは、この島に戻ることを恐れている」

「そんな危険な島なんだ…」
海音は呟く

その時だった

突然森の中から戦車が何台も飛び出してきた
「なんだ!?」
神童は声をあげる

戦車は雷門イレブンに近づき、そこからフィフスセクターの紋章が入った服を着た男たちに囲まれた

「フィフスセクター…」
海音は呟く

「ようこそ、究極を生み出す島、神の特訓場 ゴッドエデンへ」
すると岩の上に立っている男は言った

「私は牙山…この訓練場を預かるものだ」
「鬼道監督や音無先生、他のみんなをどこへやった!?」
神童は言った

「我々が欲しいのは選手のみだ」
「何っ!?」
「まて!じゃあなぜ海音もいないんだ!!」
剣城は言った

「…君達は知らなくてもよい」
「なんだと!」
「神童落ち着け!」
霧野は言った
「海音…」
天馬は呟く

「………」
ボクは、ここにいるのに…そう思うと悲しくなる

「この合宿で君達が目指すものはフィフスセクターの専属選手 シードだ」牙山は言った
「ホーリーロードでの活躍、見せてもらった なかなかのものだ しかし残念な事に君達は少年サッカー法第五条に背き続けている」

すると地面が振動したのが海音にはわかった

「よって君達には、我々フィフスセクターによる教育を施す事が決定された」
牙山が言ったときだった

地面が突然二つに割れた

「うわっ!?」
驚いて海音はその場から離れる

割れた地面からサッカーグラウンドが出現し、その真ん中には白をモチーフにした選手達がいた

「彼らは究極の輝きを放つ者 アンリミデットシャイニング 君達にはこれより彼らと試合をしてもらう」

するとアンリミデットシャイニングの一人が雷門イレブンに進み出る
その人物を知って、海音は驚いた

「白竜!?」
やっぱり…あの仮想特訓所はゴッドエデンだったんだ!

「君達が雷門イレブンか…会えて嬉しいよ 俺がキャプテンの白竜だ」
白竜は言った
「あいつ…」
剣城は呟く

「剣城…?」
あれ、もしかして知り合い?
「剣城!ここから逃げ出したやつがのこのこ戻ってくるとはな!」
「俺は命令に従っただけだ!」
「今のお前と俺では次元が違う…思い知るがいい」

「白竜…」
悲しげに海音は呟いた


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23



この掲示板は過去ログ化されています。