二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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真選組恋物語++銀魂
日時: 2009/12/23 14:12
名前: 渚 (ID: B/p47WjD)

http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=12254

↑ので書いてたのですが、エラーが発生したため、
書き込めなくなってしまったのです…orz

なので、新しいのを作りました。
最初から書きます←

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Re: 真選組恋物語++銀魂 ( No.11 )
日時: 2009/10/25 19:36
名前: 渚 (ID: B/p47WjD)

第十一訓


「かな…?起きてる……?」

 ふすまを静かに開けて、菜摘が入ってきた。

「あ、なつ。大丈夫、起きてるよ」

 お盆にお粥を乗せて、菜摘は座った。

「…トシと話せたの?」

「うん。なつが出て行った後に入ってきたよ」

「そう…。良かったね。で?」

「で?」

「何を話したの?」

 おもしろそうに笑いながら、菜摘が聞いてきた。

「何を話したって……」

「泣き声が聞こえたんだけど?」

 時に、菜摘はSとなる。いつもMなのだが、奏子の弱みを掴むとSになる。

「…泣いただけだよ。トシに偽名で呼ばれるのがつらかったから…。でも、ちゃんと名前で呼んでくれるって。約束したもん」

 奏子は笑顔に言った。

「そう?それなら、いいけど……」

「うん。大丈夫。あ、お粥ありがとう。自分で食べれるから」

「分かった。食べ終わったら、置いといていいからね。ちゃんと寝てなよ?」

「うん。ありがとう」

 菜摘は、まだ心配そうに奏子を見ながら、部屋を出た。

Re: 真選組恋物語++銀魂 ( No.12 )
日時: 2009/10/25 19:36
名前: 渚 (ID: B/p47WjD)

第十二訓


「おぅ、菜摘」

 厨房で菜摘が料理を作っていると、沖田が入ってきた。

「沖田さん?どうしたの?」

「いやァ。あっちはあっちで頑張ってるらしいぜィ?」

「あっち……?」

 沖田の顔がSの顔になる。

「土方さんと奏子だよ。ってゆーか、菜摘、お前はツッこまないのかァ?」

「名前で呼ばれたことに?いや。〝お夏〟って呼んでたら、今、沖田さんはこの世にいなかっただろうね」

 菜摘は、沖田の顔を見ずに、料理作りに集中する。

「おィ、菜摘。コッチ見て話せよィ」

「何で?ウチ、今料理を作ってるでしょ?」

「人と話す時は、相手の顔を見ろって親に習わなかったのか?」

「関係ない。ちょっと黙ってて。美味しいの作るから」

 仕方なく、沖田はそこら辺にあった椅子に腰掛けた。

 菜摘は相変わらず、もくもくと作業を続けている。

——5分後——

「はい、沖田さん。ちょっとしたものだけど」

 菜摘は、沖田の前にクッキーを置いた。

「クッキー?お前、腕は確かかィ?」

「知らないよ、そんなの。味見してないもん」

 菜摘は沖田の向かいに座る。

 沖田は、警戒心を抱きながらも、クッキーを口に入れた。

「…菜摘……」

「な、何?」

「美味しいぜィ」

「本当!?」

「お前も食ってみるか?」

 沖田はクッキーを一枚取ると、菜摘の口に入れた。

「な、何も、こんな恥ずかしいやり方で食べさせなくても…」

「照れるなよ」

 菜摘はニッコリ笑った。

「…美味しい。沖田さん…口に入れてくれてありがとね」

 菜摘の笑顔に、沖田はドキリとした。

Re: 真選組恋物語++銀魂 ( No.13 )
日時: 2009/10/25 19:37
名前: 渚 (ID: B/p47WjD)

第十三訓


—チュンチュン...——

「おはよう、かな」

「おはよう、なつ」

 同じ部屋の2人は、同時刻に起きた。

 朝の5時半。いつもは2人で着替え、厨房に行き、朝食を作るのだが…。

「まだ、熱があるみたいだね」

 菜摘が、奏子の首を触って言った。

「大丈夫だよ、熱ぐらい」

「駄目駄目。寝といて」

「でも…。何かすることない?」

「ないない。寝ときなさい」

「…はーい」

 そう言って、菜摘は着替えて、厨房に向かった。

 1人で料理をするのは初めてだった。

 昨日の夕食は、沖田が手伝ってくれたおかげか、スムーズに出来た。

 けれど…今朝は1人。

 とりあえず、菜摘は、ある食材を出し、料理を作った。

「おはようございます」

 朝6時。隊員達が起きて、厨房に入ってくる。

「今日は、お夏さん1人ですか?」

「そうですよ。かなはちょっと寝込んじゃってるから」

 とりあえず、昨日の事は黙っておく。

 朝6時10分。料理完成。

「じゃ、好きな量だけ取って行ってください」

 隊員達は、ぞろぞろと、料理を皿に注いで行く。

「いただきます」

 隊員達が、口に入れた瞬間。

「オボエェェェェェッェェェエ!」

 倒れていった。

 どうやら、菜摘は壊滅的に料理が下手らしく。

「どうしたのかな?」

 1人首をかしげていた。

Re: 真選組恋物語++銀魂 ( No.14 )
日時: 2009/10/25 19:37
名前: 渚 (ID: B/p47WjD)

第十四訓


「おィおィ。何だコレは」

 土方と沖田が入ってきた。

「近藤さんが出張の時に限って、こんな事が起こるよな」

「土方さん。違いやすぜ。アレを見てくだせェ」

 沖田が指差した方向には、菜摘がいた。

「どうやら、菜摘の料理が壊滅的にまずかったみたいですぜ。あ、本名で呼んじまった」

 土方が沖田の頭を一発やる。

「奏子は?まだ治んぇのか?」

「土方さんこそ、本名で呼んじまってるじゃないですかィ」

 2発目。

「まだ…熱があったよ。だから、今は寝てる」

「そうか……」

 土方は、タバコを吸っている。

「あれれィ、土方さん。顔、赤いですぜ?」

「知るか」

 土方は、そのまま椅子に座った。

 沖田も続いて、隣に座る。

 テクテクと、菜摘は食事を運んできたが。

「菜摘ィ。今日、お前は俺と料理練習だぜィ」

 ギクッと一歩下がって、厨房の方に帰っていった。

「総悟。あんまり、菜摘をいじめんなよ」

「分かってやすぜィ」

 ニタッと笑って、沖田は、朝食をとった。

Re: 真選組恋物語++銀魂 ( No.15 )
日時: 2009/10/25 19:37
名前: 渚 (ID: B/p47WjD)

第十五訓


「いいか、菜摘」

 沖田が厨房に立って言った。

「料理は〝愛〟だぜィ」

「ブハッ…!」

 菜摘は沖田の言葉を聞いて、吐き出しだ。

「何が悪いんでィ」

「いやー。沖田さんがそう言うと、可笑しくって」

「何処がでィ?」

「言葉自体が」

 それから、沖田と菜摘は、本を見ながら料理を作り始めた。

「誰に試食してもらうんでィ?」

 沖田が出来た料理は見ながら言った。

「そりゃ決まってるでしょ?かなとトシだよ」

「奏子と土方さんですかィ?」

「そうよ。かなは舌が凄いもの。トシは…まぁオマケ?」

 沖田と菜摘は料理をお盆に乗せ、奏子の部屋に向かった。


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