二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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悪ノ娘ノ召使
日時: 2011/03/17 18:07
名前: 双海 (ID: BdM.OEZp)

初めまして、双海です!

これは、悪ノP様の「悪ノ娘」と「悪ノ召使」を、私が自分なりに小説化したものです。
私の勝手な解釈に基づき小説化した為、あなたの解釈とは違う所があると思います。
ご自身の解釈を壊したくない方はご遠慮下さい。

また、私はプロなどではない為、非常に読みにくい文章になってしまうと思います。
それが嫌という方もご遠慮下さい。

あと、誤字などもあると思います;
見つけたら、ご報告して頂けると嬉しいです!

はい、こんな拙い文章を読んでくださり、ありがとうございました!
それでは無駄に長い本編となります、どうぞ!

目次らしきもの

序章
>>1

第一章
>>2, >>3, >>4, >>5, >>6,

第ニ章
>>7, >>8, >>9, >>13, >>14, >>15,
>>16, >>17, >>18, >>19, >>20, >>21,

第三章
>>22, >>23, >>24, >>25, >>26,
>>27, >>28, >>29, >>30, >>31,

第四章
>>32, >>35, >>36, >>41, >>45, >>46,

第五章
>>49, >>52, >>57, >>58, >>59,

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第三章 ( No.30 )
日時: 2010/12/20 22:05
名前: 双海 (ID: BdM.OEZp)

 そう言った瞬間、王女の顔はぱっと明るくなる。
「じゃあ、今日の夜お願いするわ。」
「…え。そんなに早くですか?」
 僕がそう言うと、王女の顔はまた暗くなる。
「あの女は、カイトがこっちによく来る時に使ってたあの別荘にいるそうよ。」
 僕の言葉には反応せず、王女はそう言うと、ぎり、と歯を噛みしめる。

 そして、机に飾ってある薔薇の花をぐしゃ、と握り締めた。
 その表情は、いかにも悔しいといった表情であった。

「リン様…。」

 どうしてそんな表情をするのか。
 それは、僕にもわかることだった。
 その別荘は、カイトに今度招待する、と言われた別荘。
 ミクに先を越されたという思いと、もうその別荘へ行けない、という思いからだろう。

 王女は薔薇の花から手を放す。
 すると花びらが一枚、破かれた手紙の上へ落ちた。
 あまり強く握り締めていなかったのか、潰れてはいなかった。

「あの別荘にはそう簡単には入れないわ。あの女がいるんですもの、厳重に注意しているはず。」
 僕の方をちらりと一瞥し、言葉を続ける。
「まぁ、貴方達は、手紙を送る程仲が良いようだし、別に問題はないかしらね。」
 王女はそう、皮肉めいた言い方をし、笑う。
 別にそんな仲が良いわけじゃない、そう言おうと口を開いたが、言う必要がないことを悟る。
 何故なら、王女は僕にはもう興味がないかのように花を眺め始めたから。
「じゃあ、よろしくね。あ、それまでの間、休んでいていいわよ。」
 そう言った王女はどこか冴えない表情だった。

「失礼しました。」
 僕は一礼し、部屋を出て行く。

 一礼する際に見えた、床に落ちた真っ赤な薔薇の花びらは、
                       白い手紙によく映え、とても綺麗だった。

第三章 ( No.31 )
日時: 2010/12/20 17:49
名前: 双海 (ID: BdM.OEZp)

 僕は部屋に戻ると、ベッドに寝転がり、天井を眺める。
 何の音も聞こえない静寂なこの空間に、時間が止まっているのではないか、と錯覚させられる。
 本当に時間が止まっていたらいいのに。
 けれど、時間は僕のそんな気持ちとは裏腹に進み続ける。

 ーそして。

 訪れて欲しくない時は、すぐにやってきた。

 …訪れて欲しくない、か。
 自分で受け入れたことなのに、と僕は自嘲気味に笑った。
 僕は予め用意しておいたナイフをポケットに突っ込む。
 服が汚れないように、フードの付いたマントを被る。

 そして、彼女のいる別荘へと向かうのであった。

 外は薄暗く、僕の存在を隠すのには丁度良い。
 これからすることを考えると、やはり後ろめたい。
 けれど僕は足を進める。
 これは、王女の為だ、と言い訳しながら。

 別荘へ向かう途中、何やら村人達が集まり話をしているのを見かけた。
 皆なにやら物騒な物を持っている。
 その中に、一際目立つ赤い鎧を着た女がいた。
 存在感のあるその女が、この村人達の中心になっているのは安易に想像できた。
 一人の村人が僕の方を向き、慌てて他の村人達の耳元で何かを言うと、村人達は静まり返る。
 そんな村人達に不信感を覚えいろいろ考えた僕だったが、少しして別荘に着いてしまい、その考えは途切れた。

 ーこの時僕が、もっと村人達に注意しておけば、あんなことにはならなかったかもしれないというのに。

第四章 ( No.32 )
日時: 2010/12/20 18:26
名前: 双海 (ID: BdM.OEZp)

 小さな頃何度も見た、あの王宮程あるであろう大きな門。
 ー懐かしい。
 今から数年前、よく王女とこの別荘に遊びに来た。
 あの頃の思い出は、今でも鮮明に思い出すことができる。
 
 少し門に近付いた所で、気付いた“異変”。
 いや、これは当たり前、と呼ぶべきか。
 門の横に、兵士が二人、配置されていた。
 一人の兵士が僕に気付き、近寄ってくる。

「何者だ、お前は。」

 威圧感のある声で、そう聞かれる。
 その声の持ち主は、鎧の上からでもわかるくらいの筋肉を持ち合わせていた。
 思わず感嘆の声を上げそうになったくらいだ。

 もう一人の兵士も僕に気付いたのか、近寄ってくる。
 僕より遥か高い背のやつらに囲まれる。
 さすがに怖いな、なんてことを思いつつも、
「召使の、レンと申します。ミク様はいらっしゃいますでしょうか?」
と言う。
 僕のその言葉を聞き兵士達は顔を見合わせた。

「ミク様に、何の用だ。」

 先程のやつとは違い、細身の男はそう聞く。

「ミク様に、お話がありまして。」

 そう言った僕の顔をまじまじと眺める兵士達。
 そして、兵士達は
「そこで待っていろ。」
そう、言った。

 その言葉を聞いた僕の心の中は、嬉しいのか、悲しいのか、よくわからない感情でいっぱいになった。

Re: 悪ノ娘ノ召使 ( No.33 )
日時: 2010/12/20 18:47
名前: 月音ララ (ID: 9QYDPo7T)

わ〜ぉ!悪ノシリーズですね^^
大好きです(ボカロ、悪ノシリーズ、リンc・レンk〜)
モチ、あなたの小説もっ!!!
続きがすっごくキニなりますっ@>w<@
頑張ってくださいねっ><

Re: 悪ノ娘ノ召使 ( No.34 )
日時: 2010/12/20 20:23
名前: 双海 (ID: BdM.OEZp)

>>月音ララさま

はい、悪ノシリーズです!
私も大好きですよ〜。Σって、私の小説もですか!嬉しいです!!
はい、頑張ります!
コメントありがとうございました!


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