二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- NARUTO疾風伝 —第四幕 誰も見ずに—
- 日時: 2012/02/12 11:19
- 名前: おぷゥ (ID: /kFpnDhT)
初めまして、おぷゥです
NARUTO小説…えっとオリキャラでますね。
あと、あまりNARUTOも把握できてないので、いろいろ崩壊しそうです;
そんなgdgdでもいいよ。心オーップンだよ。って人はどうぞ付いてきてやってください
とにかくこのアホな主をよろしくお願いします。((ペコリ
第一幕 鉛の国
一. 鬼の存在
>>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>8
二. 咎
>>9 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18
第二幕 常闇の蝶共(上)
一. 其れは唐突に
>>19 >>20 >>21 >>22 >>26
二. 霞
>>29 >>30 >>31 >>32 >>35
三. 威圧
>>36 >>37 >>38 >>41 >>44
四. 安堵
>>45 >>47 >>48 >>50 >>51
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
- Re: NARUTO疾風伝 ψ鉛雲の章 ( No.1 )
- 日時: 2011/04/07 18:43
- 名前: おぷゥ (ID: ohiIgZdM)
鉛で出来た。
血なまぐさい塔
屍を踏んで立つ花
見下ろす影
見上げる残像と
それを傍観、楽観視する人の世
誰にも気づかれず
また目をそらす
嗚呼、なんと皮肉なことだろう
嗚呼、なんという悲哀だろう。
血なまぐさい爪
血なまぐさい体
—それに似合わぬ悲しや眼
差し出された手
手を取る
こぼれる小粒
跳ねる地
笑う
- Re: NARUTO疾風伝 ψ鉛雲の章 ( No.2 )
- 日時: 2011/05/03 16:44
- 名前: おぷゥ (ID: wnkXBzTQ)
「今回の任務は、……鬼の捕縛だ」
重苦しい空気の中、綱手が両手をついて声をあげた。
鬼・・・・
「……鬼、ですか」
はたけカカシはそう言って眉間にシワをよせる。
鬼が存在してるなんてな……
……木の葉隠れ第七班は、任務の説明を受けていた。
その内容は「鉛の国での、鬼の捕縛」らしい。
サクラは少し張りつめた顔になり、サイはこんな時でも無表情だった。
一方、ナルトは……
「鬼いいいいいいぃぃいい!?」
「うるっさい!!!!!」
ゴチンッ!!
過剰な反応をしてしまいサクラに殴られてしまった。
綱手は、やれやれとその様子を見ている。
「ひどいってばよ〜サクラちゃあん……」
ナルトは痛そうに頭を抱えた、サクラは「当然よ」といってナルトを睨む。
だいったい……師匠がキレたら生きて帰れないんだから……!!
「……おい、二人とも」
横目でその茶番劇を見ていたカカシは不安を抱えはじめていた。
マスクの上からでも、呆れた表情をしているのがわかる。
サクラは、そんなカカシの視線に気づいたのか苦笑いをこぼしながら綱手の方を向く。
綱手はまた、やれやれと呟きカカシを見据えた。
「カカシ」
「あ……はい、何でしょう?」
突如、綱手に名を呼ばれたカカシは、すぐに話を聞く姿勢を整えた。
綱手は、少し戸惑うような声で…
「今回は一人の暗部と共に任務をすることになる」
そう言った。
暗部……?
4人とも首をかしげる。
……必要無いと思うんだけど………
サイは少しだけ顔をゆがませる。
最近、あまり『根』の者たちに信用されていないからだ。
今、彼は嫌悪の意味を理解した。
「……暗部」
ナルトは虚ろに呟いた。
ナルトも暗部に良い思いなどをしたことがなかった。
カカシは、そんな二人の様子を見て目を閉じる
暗部が同行するなんて……珍しいな。
カカシはちらっと、綱手を見た。
綱手は珍しく緊張したように椅子に座っている。
綱手様……?
何があったのだろうと聞こうとしたが、綱手には届きそうもなかった。
綱手は口を開き説明をはじめる。
「だが、暗部が同行するということは……それなりの危険が伴うという事だ。……今のお前達なら大丈夫だとは思うが…気は抜くなよ?」
ナルトはニカっと笑った。
「ういっす!!まかせろってば!ばーちゃん!!」
ナルトの声に綱手もニコリと笑う。
だが、その表情は強張っていた。
綱手は、微かに震える両手を重ねて手を叩く。
パンッ パンッ!!!
二回ほど強く響いた破裂音。
それと共に、何かの気配を感じた。
室内に激しいチャクラを5人は肌に感じる。
シュッ!
ナルトの目の前を黒い何かが通り過ぎた。
ナルトは一瞬、目を閉じるとそこには……
黒い服に身を包み、黒い狐の面をつけた、男が五代目火影の前に、ひざまずいていた。
コイツか……?
カカシがその男に近づいた。
気配に気づいたのか、男は立ち上がりカカシ達に振り返る。
あまりに不気味な格好をしているので、思わずナルトは「お前誰だよ!」と叫んでしまった。
カカシはナルトに目をやり
「まて」
と、制した。
綱手はそんな男の背中を見ながら、少し重い顔をしたいたのだった。
……何もなければいいのだが………
「大丈夫だ。コイツは暗部の・・・・」
綱手が言葉をつなげようとする。
「夜鐘【ヨルガネ】です」
だが、その言葉をさえぎった少し低い声の男。
優しい口調だが、どこか重みがある。
黒い衣のフードからは赤い髪がチラついている。
対照的な赤に、思わずサクラが顔をしかめる。
なんて不気味なの……
失礼かもしれないけれど、と心の中で彼女はそう続けた。
「…はぁ」
綱手がため息をついて、口を開く。
「今回、第7班に同行することとなった暗部…隗【カイ】の総隊長だ」
……夜鐘…あまり派手な動きはするなよ……
「よろしくお願いしますね?……」
夜鐘は仮面の下で笑った。
- Re: NARUTO疾風伝 ψ鉛雲の章 ( No.3 )
- 日時: 2011/05/03 16:58
- 名前: おぷゥ (ID: wnkXBzTQ)
任務道中、ナルトは少し気乗りしない顔で道を走っていた。
説明を受けるときは、笑顔で思いっきり吠えていたのに……変だった。
…ナルト?
その変化を後ろから見たカカシだが、足は止めず走りながら、あることに感づいた。
「 人柱力 」
体に尾獣を封印された人間。
人柱力は、そのおかげで人から「化け物」として扱われてしまう。
ナルトも、その人柱力……もっと悪くいえば化け物
砂の風影、我愛羅も同じように一尾をその体に抱えている。
そして我愛羅の苦悩を誰よりも解っていたのはナルトだった。
人柱力だからこそ、同じ痛みを知っていた。
人間と人間
動物と動物
——化け物と化け物
…そうなれば今回の鬼も…
化け物だ
ナルトにとっては酷だろうか?
カカシはうつむいた。
……自分の価値観で勝手な事を考えたな…。
そう思い、目の前の夜鐘を見印に歩を進めた。
ピリピリと彼の体からはナルトを超すほどのチャクラの量を感じとっていた。
サイも、その事に気が付き夜鐘を興味深そうに見ている。
サイも感じとったか……
夜鐘は……人間か……?
カカシは目を見開き夜鐘についていく。
目の前に映る漆黒……———
赤い髪をちらつかせる黒い狐は
どことなく不気味だった。
- Re: NARUTO疾風伝 ψ鉛雲の章 ( No.4 )
- 日時: 2011/04/09 14:51
- 名前: おぷゥ (ID: ohiIgZdM)
「・・・・おい待て」
カカシが足を止め、そう言った。
ナルト達も足をとめる。
「どうしたんだってば…」
只ならぬ空気にナルトは戸惑った。
シュッ!!
サイは平然と巻物を広げ絵を描き始める。
「何をするの…?」
サクラはサイの巻物を見た。
バシュッ!!
何かが巻物の中から飛び出る。
サクラは空を見つめた。
(…鳥?)
墨から生まれたのは、小さなツバメ
サイは、遥か空中を指さすとツバメはその方向に向かっていった。
「…視線を感じますね」
サイはツバメを見届けるとカカシに呟いた。
カカシはうなずきながら付け足す
「視線どころか…殺気も四方八方から・・・・」
「あらら、仮面してたから分かんなかった」
夜鐘が、カカシを見据え仮面をとった。
敬語からずいぶんと崩れた口調になっている。
仮面をとった彼は赤い髪をかきあげ、それに対比した蒼目をもっていた。
日が暮れてしまう前に片づけなければと、彼は言う。
カカシはうなづき、ナルトは戦闘態勢をととのえ、サクラの表情は強張る。
ヒュウウウウウウッッ
サイのツバメが勢いよくかえってきた。
「おいで」
ヒュッ!!と巻物を広げる
バシャッッ!!
墨に還る鳥。
巻物から浮き出た文字を読み取り、口を開く。
「…ざっと二十から三十人、それなりに手練れのようです」
サイがそう呟くと夜鐘は全員の真ん中へと移動した。
印を結びながら……
そして4人に
「そこから動いたら…串刺しですよ」
と言った。
ナルト達は夜鐘を見ながら、困惑しているようだ。
(…何をする気だってば…)
ナルトはそう思い…声をあげようとした瞬間、
「…ッ!!?」
声を失った。
いや、ナルトだけではないカカシやサクラ、サイもそして……何十といる敵でさえも………。
周りには無数のクナイ…その先端は外向きに敵の方向へと向いていた。
4人を守るように全方位にクナイは張り巡らされている。
「これは・・・・幻術?」
サクラはそう呟く
だが夜鐘は首をふり、印を結んでいた手を緩めた。
「正真正銘の本物、・・・よってこれは忍術、方位針【ホウイシン】!!!」
夜鐘の叫びと共に、クナイは敵の方へと飛んで行った。
物陰に隠れていた敵達はクナイをはじき、逃げ惑う
だが、はじかれたクナイはそのまま地におちることはなく、まるで意思を持っているようにおきあがり再び敵に飛んで行った!
「…何…だ…これは」
敵は青ざめ、そして無数の針の餌食になっていく
「…悪ぃけど、この技アンタらの体にぶち込まれるまで止まんねェから…」
にこりと夜鐘は笑い、その地獄絵図を見届けている。
「………」
カカシは(やっかいなのを貰ったな…)と綱手を少し恨んだ。
- Re: NARUTO疾風伝 ψ鉛雲の章 ( No.5 )
- 日時: 2011/04/07 19:00
- 名前: おぷゥ (ID: ohiIgZdM)
「…なんだよコレ」
惨劇が終わった後、ナルトは肩を震わせながら言った
血だまりの地面を踏みながら、夜鐘につめよる。
夜鐘は、さっさと仮面をつけてナルトのことを見ていない
「……おまえ…こんなやり方ッ」
「ナルト」
ガシッ
抗議の声を上げようとしたナルトを止めたのはサイだった。
「サイ…ッ?」
「ナルト、夜鐘のやったことは間違ってないよ」
「でもよォッ…ッ!!」
暴れだそうとするナルトを、手の力だけで制した。
強く強く…
まるで、締め付けるように
(…なんか様子がおかしいってば…)
ナルトはサイを横目で見る
強い視線がナルトを射抜き捕まえていた。
「ちょ…ちょっとサイ!放しなさいって」
気づいたサクラに止められ、ようやくサイの手から解放された。
「…まぁ、間違っちゃいないけどね…」
カカシは夜鐘を見据える。
( 暗部と普通の忍の違い…かな。ま、とんだイかれ野郎も中には居るしね…)
「ほら、お前らー。夕暮れ時だから早めに谷を越えるぞー」
カカシはいつもの声で、ナルト達を指揮した。
夜鐘が先頭を行き、続いてナルト、サイ、サクラ…
「……。」
ザクッ…
カカシはその場に刺さったクナイを抜き、まじまじと見つめる。
「ほんとに本物なのね、これ…」
そう言い残すと、すぐに夜鐘達の後を追った。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
この掲示板は過去ログ化されています。