二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- キングダムハーツ メモリーチルドレン!!
- 日時: 2013/04/27 21:44
- 名前: リラ (ID: ILWrwkSr)
どうもです(笑
これはタイムトリップの続きなので、それを呼んでいない場合は先にそっちを呼んだ方が良いと思います。
主人公と重要人物兼パーティメンバー紹介です。
名前:リズティクスト
年齢:14歳
性別:女
武器:キーブレード(スターホワイトチェーンとウィンドノーバディクラウン)
特徴:金髪と栗毛が混ざったツンツン頭に青い瞳の少女
ロクサスとナミネの子供で、【純粋な光の心】を持つノーバディ
性格は明るく、腹黒な一面を持ち一人で色々と背負い込んでしまうクセがある。
現在はシャドウとの決戦以来、行方不明であったが闇のエネルギーを回収するため旅に出る。
通称リズと呼ばれヴェントゥスと繋がりがあるようで、彼女の正体は一番謎が深い。
パーティ内一の鈍感と言う通り名を持つ
名前:ムーン
年齢:14歳
性別:男
武器:キーブレード(ダークブレスメモリー)
特徴:紫髪を後でまとめた青い瞳の少年
リクとシオンの子供で、人工的に生み出されたハーフノーバディ
普段は冷静で毒舌だが好奇心旺盛な所もあり、親友たちにはツンデレと言われている。
彼も現在、シャドウの騒動により行方不明だったが旅に出る。
予断だがこの旅で料理を作っているのは彼で、家事スキルはオカン(リズ談)
名前:グラッセ
年齢:14歳
性別:男
武器:キーブレード(アクアレインダスト)
特徴:赤髪にツンツン頭の青い瞳の少年
ソラとカイリの子供で、強力な光の力を持った人間
普段は友達思いでツッコミ担当で優しいが、切れると一番怖くなる。
現在は闇のエネルギーから復活し、パーティメンバーへ戻る。
強大な魔力と魔法知識を持ち、ジェノムと言う異世界の能力を司る。
ちなみに彼はリズに惚れているのだが、その思いが報われる時が来るのか…
そして三人の中で…と言うか、この小説内で誰よりも常識人である。
—重大なお知らせ—
レイシャについて>>52
リグレットストーリーについて>>119
—記憶と時間—
この二つの能力が全ての始まりとなった…
この二つの力により、大きな犠牲と代償が伴った。
それは幾らノーバディや勇者の子供と言えども、余りにも哀しみと痛みが葛藤した…
そして戦う4人の狭間の者の記憶とその友の記憶を癒し深き闇を取り除く
これは、その戦いの話—
『キミとの思い出と時間は消えない、だってそれは本当に過ごして来た事だから』
『本当の事なら…アンタには残酷かも知れないけど、心に残っている』
前よりもシリアスが強くなりますが、宜しくお願いします!
—闇のエネルギーによる被害者—
グラッセ・ディスティニー(リズにより復活)
光の勇者・ソラ(同じく意識不明で行方不明)
クラウド・ストライフ(リズにより復活)
スコール・レオンハート(リズにより復活)
ロクサス(アクセルにより復活)
未来のロクサス(四人の力により復活)
未来のアクセル(四人の力により復活)
ファンタジア・ミックスブルース(暴走の果て、リズに刺され消滅)
ナミネ(昏睡状態)
リズティクスト・ブラックノーバディ(グラッセにより復活)
序章—戦いの幕開けと戦士の復活!!—>>1-15
第一章—再び闇に覆われる輝きの庭—>>16-35
第二章—故郷を失いし者たちの街と闇の記憶—>>36-66
第三章—未来への帰還と出会いを謳う者—>>67-92
第四章—幻想曲との再会と苦痛の別れと決断—>>122-163
第五章—今を生きる者の絶望と託された願い—>>164-215
第六章—運命の島での休息と見つかる者—>>216-
番外編—語られる生まれ落ちし者たちの罪—>>93-119
—作者とリズのコントと言う名のお知らせ—
お引越し終了!やっと更新が出来るよー!!
リズ「復活したって、どうせ更新が遅くなるパターンだろ…」
うぐっ…正にその通りだけどさ、ちゃんと約束通り戻ってきたじゃん
リズ「連載小説をまだ完結させていないし、ライヤさんとリレー小説をやっているんだから当たり前だボゲェ!!」
こんな下らない小説ですが、まだまだ続きます☆
これからも、よろしくお願いしますー!!
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- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.159 )
- 日時: 2012/02/24 21:57
- 名前: リラ (ID: r99rf6N5)
『『—もういい、そんな情けないお前たちになどもう用は無い…消えろ』』
「ッ!!!」
そんなこんなで元々結構ヤバい状況に置かれていたのだが、とうとうファンタジア=シャドウは飽きたのかダークマジックスピアに何か強い力を宿す。
その力は戦いで弱っているムーンたちに気配が感じられるほど強大で、これで最後にする気だと言う事がすぐに分かった。
マズいと思いせめてダークブロックを張ろうとしたが、時既に遅し
『『全て失え…!!—グランドクロスッ!!!!!』』
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「ぐあああああああっ!!!!!」
「あぁっ!!!!!」
まるで破滅を誘うかのような衝撃波が撃ち出され、ムーン、アクセル、ロクサスが弾き飛ばされながら痛みを感じここで終わるのかと諦めかけていたら—
『—受けてみろ!受け継がれた光の力…ホーリーブレードッ!!』
『—やらせないわよっ!これで終わり…マジックアワーッ!!』
いきなり二つの黒い影が入り込んで来て、その影から二つの強大な光の柱が放たれる。
この声はとムーンは一瞬硬直するがすぐハッとなる、一人は闇によって眠り続けていた少年で、もう一人はこの少年を起こして見せると言い切った少女
すぐさま起き上がってみると—予想通りの人物が二人してキーブレードを構えていてこちらを見ながら微笑んでいて手を差し伸べていた。
「—悪いな!ちょっと眠りすぎていたみたいだぜ!」
「—全く何やられてんのよ、私はアンタとの約束どおり起こして来たわよ?」
「…へっ、言われちまったな…だけど遅ぇーぞ!リズにグラッセ!!」
「「遅くなったのは悪かったが、やられてたのはお前だろ」」
「…否定出来ねぇのが、悲しいな…」
差し伸べていた人物—グラッセとリズは若干憎まれ口を叩きつつも大丈夫かと言わんばかりに苦笑しており、差し出された手を受け取りムーンが遅いと言いながら立ち上がる。
すぐさま謝られると同時にツッコミを決められヘコんだフリをするが、このやり取りがムーンにとって懐かしくて嬉しかった。
近くにいるアクセルとロクサスも何時の間にか立ち上がっており、お帰りとかお目覚めが遅いんじゃねぇーか?と言いつつ嬉しそうに頭をわしゃわしゃしたり肩を組んでいた。
「だーっ!分かったから止めてくれぇ—ッ!!髪型が崩れるぅ!」
「別にそのツンツン頭って元からなんだから問題ないじゃん」
「って事は、お前のツンツンも元からか!?」
「そりゃあ俺もそうなんだから、リズが元からでも普通だろ」
『『…お前ら、何時まで俺を無視する気だぁぁぁぁぁぁ!!!!!』』
その行為に耐えかねたのか髪形が崩れるだのといい離せと叫んでいると、リズが冷静に言いアクセルがツンツン頭たちが元からだという真実を知り驚いているとロクサスがサラッとあり得ない事を言う。
すると今まで黙っていた(正式には存在を忘れられていた)ファンタジア=シャドウが切れた。
「ふぅん…ファンタジアの姿をしといてシャドウの声が混ざっているなんて随分と悪趣味な事…大体事情は分かったわ、要するにコイツを倒せば万事解決って事でしょ?」
『『悪趣味言うなぁ!!お前は八つ裂きにしてやるぅぅぅぅぅ!!!!!』』
それを見てようやく今の事態を理解したリズが失礼な事を言いキーブレードを構えると、あちらもあちらでもはや怒り狂っているのか2刀流を構えた。
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.160 )
- 日時: 2012/03/01 11:07
- 名前: リラ (ID: r99rf6N5)
「さぁて、mission開始と行きましょうか…ファンタジア=シャドウを倒すと言うね!!」
「いやこれ機関の任務じゃねぇからっ!!?」
最初に動いたのは任務を開始するかと言ったリズ—それに遅れてツッコミを決めたアクセルも援護するために炎を纏ったチャクラムを投げつけた。
しかし相手はファンタジア=シャドウと言う二つの存在とナミネの力を吸収した闇の力が具体化したエネルギー、ダークマジックスピアで簡単に叩き落す。
『『フン…所詮大口を叩いてもこの程度か?』』
「まだだっ!!光の柱よ…その眩き力から光線をッ!!放てスポットビームッ!!!」
「虚無へと誘う闇を、その力幻影へと放たれろぉ!!闇爆発奥義・ダークキャノンッ!!!!!」
『『何ッ…』』
それからすぐ嫌味なセリフを言いこの程度かと挑発して来る、今回はそれに乗りロクサスが構築した光の柱とムーンの闇の大砲が同時に放たれ爆発を起こす。
これはファンタジア=シャドウも予想外だったのか、瞬時にマジックスピアに風と水の魔法をかけ
『『受け流せっ!!』』
「なっ…風と水の特性を利用して爆発を相殺したぁ!!?」
マジックスピアを回転させながら、爆発を消し去る水と爆発を吹き飛ばせる風の特性を利用しあの強力な力を相殺する。
あの一瞬でそこまで考えたのかと、リズは戦闘で頭脳を働かせるファンタジアと同じ戦法と使う闇の具体化エネルギーに顔を歪める。
元々顔が友達二人に似ているだけあって、結構戦う事に抵抗があるだけにコイツがファンタジアとシャドウなのでは無いかと考えてしまう。
「(いや違う!!アイツはファンタジアやシャドウなんかじゃ無い!!他人の空似であって別人なんだ…別人なんだ!!)」
「ボーとしてんなリズッ!!光を象徴する聖なる光を…ホーリーッ!!!」
しかしその考えは間違いだとすぐ顔を振り、別人だと自分を無理やり納得させているとグラッセが叫び目の前に光の柱が現れ—ファンタジア=シャドウの攻撃から守ってくれる。
いけない、今は戦いの最中だった…!!と自分の失態に舌打ちし、すぐさま後へと下がる。
「悪い、助かった!!」
「気にするな、それよりもファンタジア=シャドウの事で疑問に思った事があるんだ」
「?何?」
そして助けてくれた親友へとお礼を言うと、気にするなと苦笑さした後グラッセがファンタジア=シャドウで気になる事があると言いリズは何と聞く。
すると—グラッセは、信じられない事を言った。
「…魔法を構築して気がついた事だが、段々とアイツの中に押さえ込まれているファンタジアの生命力と意識が無くなっているんだ、このままじゃアイツ間違いなく死ぬぞ」
「え…?」
生命力まで闇の具体化したエネルギーに吸い取られている、この事態はママンたちからも聞いていない事態でリズはそれを聞いた途端呆然と立ちすくんでしまった。
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.161 )
- 日時: 2012/03/03 14:59
- 名前: リラ (ID: r99rf6N5)
「—ふざけるなっ!!!」
「ぶるうらぁっ!!?」
『ロクサス(父さん)ッ!!!』
「………クソッ!!」
それから一方、リズたちがそんな局面に突入していた時、存在しなかった世界では未来のロクサスがゼムナスを殴っていた。
これにはナミネとサイクスとレイシャが揃って叫び、未来のアクセルだけは必死に殴るのを堪えながら舌打ちをする。
「ファンタジアの力が吸い取られ衰弱していたのは聞いていた…だが生命力も吸い取られていた事態は聞いていないぞ!!何でそんな大事な事を今まで黙っていた!!」
「…仕方が無かったのだ…あの娘が…ファンタジア・ミックスブルース張本人が望んだ事だったんだ…」
「………ッ」
どうやらこちらもファンタジアの生命力が吸い取られている事態を今知ったようで、ロクサスが怒り狂いゼムナスを殴ったようだ。
するとすぐさまサイクスが、もう一回殴ろうとしたロクサスの右腕を掴み本人が望んだ事だと教えると殴ろうとした腕が力なく崩れ落ちる。
「…ファンタジア、お前は本当に…【リズに殺される事を望んでいる】のかよ…?」
そしてロクサスは頭を押さえつけながら、これから起こるであろう重要で最悪な事を口にし、娘の名前を呼びながら苦悩した。
『『先らまで威勢はどうした?ファンタジアの生命力が俺に吸い取られている事を知ってから全く来ないじゃないか』』
「…ッ、うるさいッ!!そう思うならファンタジアとシャドウにその身体を返せぇ!!!」
『『お断りだってハナシだっ!!』』
そして再びリズたちの所へ戻ると、ファンタジアの生命力が吸い取られている事態に気が付いたせいでリズは強力な攻撃を撃ち込めなくなっていた。
本気で攻撃を叩き込んでしまえばファンタジアやシャドウが死んでしまうかもしれない…その戦闘では甘い思いが彼女の攻撃の手を殆ど止めてしまっているのだ。
それを良い様にファンタジア=シャドウはリズを挑発し、彼女は必死に友達を苦しめているコイツを殴りたいと言う思いを堪えていた(思考がロクサスと一緒)
「アイツ本気で蹴りたいんだけど…!!何とかファンタジアとシャドウの身体から追い出す方法は無いのか!!?」←
「無茶言うな…蹴りたいと言う面では同感するが、無理やりあの闇の具体化した奴を追い出したらどうなるか分かんねぇーんだぞ」
「ヘタすればソラみたいにファンタジア自身の心も追い出してハートレス化したりする可能性だって否定出来ないなっ!!」
この光景に過去のロクサスも切れており、何とか二人の身体からアイツを追い出す方法は無いのかとアクセルたちに聞く。
しかしその考えは危険過ぎると、アクセルはどうなるか分からない以上やるべきでは無いと親友を諭しムーンもファンタジアがハートレスになる可能性があると指摘し駆け込んでいく。
じゃあどうすればと、過去のロクサスが悲痛な声で叫ぼうとした瞬間
—…闇の、具体化した…エネ…ルギー…を解放、する…方法…なら…あり…ます…
「「「「ファンタジアッ!!?」」」」
突然ファンタジア=シャドウからファンタジアの声が聞こえて来て、四人は少女の名を叫んだ。
- Re: キングダムハーツ メモリー ( No.162 )
- 日時: 2012/03/11 00:33
- 名前: リラ (ID: 2gJpuHi8)
—…声…しか、出せ…なくて…ごめ…ん…ね、皆…闇の…具体化した…エネ…ルギーを、解放…する…には、リズ…貴女…の、力が、あれ…ば出来る…わ…いえ…貴女に…しか、出来な…い
「私にしか出来ない…?どうすればいいの!!?」
—…キミの…中に、眠る…光の…癒しの…術、を…キミのキー…ブレード…に宿し、あたしを…刺すのよ
『『『『ッ!!!!!?』』』』
すると四人の声に反応したのか、ファンタジアは擦れ擦れの声で闇の具体化したエネルギーを解放するにはリズの力が必要だと告げる。
それにリズは自分にしか出来ない事と首を傾げるが、今はそんな事を気にしている暇は無い。
どうすればいいのかと聞くと、彼女は何と—リズが持っている光の癒しの術とやらをキーブレードに宿し自分を刺せと言って来たのだ。
これにはロクサス、アクセル、ムーン、グラッセも驚き、そんな事したらファンタジアやシャドウまで死んでしまうのではと真っ青になる。
「何言ってのよ!?私の癒しの術は邪悪な力を完全に消し去るいわゆる闇専用の対応魔法なんだぞ!!?今の状態のアンタに使ったら…!!」
—…そう、あた…しは、恐ら…く、消える…いや、確実に、消滅…する…でしょう…ね…でも今はそんな…事を、言って…ら…れる、状況…?この…まま、じゃ、競り…負けちゃうよ…
「状況とか関係無いよ!!だからそんな事言うな!!お願いもう少し頑張って!!私が何とか貴女しゃシャドウを救える手段を考えるからっ!!!」
もちろんそんな最悪な方法をリズが承諾するハズが無い、ふざけるなと言わんばかりの顔でファンタジアの案を却下する。
しかし手段を選んでいる猶予も無いのも事実、このままでは競り負けてしまうと言うファンタジアの言い分は最もだった。
誰かを犠牲にしてまで友達を助けるつもりは無い—そう決意したリズは、一向に首を縦に振らず私が何とか皆助かる方法を考えるから諦めるなと涙目になりながら悲痛な声で叫ぶ。
—…もう、無理…だよ、こう…して…会話、して…る…内に…も、あた…し…の、意識は…遠の…い、て…行って…いる、んだ…これ、以上は限界…なの、だか…ら、最後の…お願…い…
「…そんな…最後なんて言わないでよ…!!キミには…生きて欲しいのに…」
だがファンタジア自身も、己の生命力の限界を悟っていた—だから最後のお願いを述べる。
それはリズも頭では分かっていたのだろう、だからこそ認めたくないそんな思いを胸に宿しながら座り込みながら拳を握り締める。
私がやるしか無いんだ…と泣きそうになるが、私以上にファンタジアは辛いんだと納得させ立ち上がる。
それと同時にグラッセが隣にやって来て、肩に手を置くと
「…やってやれリズ、あの子の最後の望みを…お前の手で…楽にさせてやれ…」
「…そうだね、アイツを…救ってあげる」
ファンタジアの最後の願いを叶えてやってくれ—グラッセも辛い思いを堪えながら、リズを促がす。
辛いのはここにいる皆も一緒なんだ、これ以上私のせいで皆に負担を掛けるわけには行かない、リズはキーブレードに光を宿す。
そして構えなおすと、ファンタジア目掛けて駆け出す。
「…苦しみ続ける心の痛みに安らかな癒しよ…ライトヒールエールゥゥゥゥゥ!!!!!」
『『ぎ、ぎゃあああああああああああああっ!!!!!』』
それから光の癒しの術—ライトヒールエールの力を宿したキーブレードは、ファンタジア=シャドウを見事に貫き痛々しい悲鳴が木霊す。
その瞬間、辺りが光に包まれたような気がした—
『—うーん、キミの力はすごい物だって分かるから機関には秘密にしといた方が良いよね…だとしたらまずはキミの名前を決めなきゃね!!』
『なまえ…?』
『あ、そっか、記憶が無かったんだ、名前ってのはね、自分の事を呼んでくれる大切な言葉なんだよ、ううーんと…』
それはファンタジアと出会ったばかりの時の記憶だった、丁度その時の私は10歳だったけなと懐かしい感傷に浸っていると名前を決めようとしていた私は悩んで悩んで決めたのが
『そうだ!!幻想曲—ファンタジア!!キミの名前は今日からファンタジアだ!!』
『ファン…タジア?それが、あたしの名前…?』
『そう!!もしかして気に入らなかった…?それとも長い?』
『ううん、気に入った…あたし、ファンタジアっ!!』
幻想曲—ファンタジアと言う名前だったんだ、それを聞いたあの子は最初首を傾げていたから気に入らなかったのかと思ったが喜んでいて嬉しかったのを未だに覚えている。
そして辺りはまた光に包まれ—現実へと戻される。
「…ありが…とう、リズ」
「…っ、あぁ…!!!」
どんなに思い出を思い出しても起きた事は変わらない、リズのキーブレードはファンタジアの身体を貫き闇の具体化したエネルギーを追い出してはいたが同時に友達の命も奪おうとしていた。
口から血を流し微笑んでいるのは紛れも無く私の友達であるファンタジアで、彼女はキーブレードを抜き取ると地へと崩れ落ち倒れる。
それからすぐして光がファンタジアの身体から溢れ出し、消滅が始まった。
「…ごめんねリズ、最後の最後まで迷惑かけちゃってさ…辛い役目と思いさせて…本当にごめん…」
「私の辛さなんて貴方の痛みなんかとは比べ物に何かならないよっ!!!私こそごめんなさい…ごめんなさい…!!!」
これには一同が息を呑み、これがノーバディの消滅とムーンとグラッセは悲しいぐらい優しい光なんだなと顔を歪める。
ロクサスとアクセルは自分の消滅したあの時を思いだし、歯がゆい思い出その光の行く手を案じながら見つめる。
ファンタジアとリズはお互いが何も出来なかったと謝り続け、リズが涙を流しごめんなさいと呟き続けるとファンタジアは自分に触れているその手を握り締める。
「謝らないでリズ…あたし、貴女が悲しんでいる所なんて見たくないの…それと気がかりな事があるんだ」
「ッ!!?何?何でも言って!!」
「あたしの半身…シャドウもどうやらあの攻撃で追い出されちゃったみたいでさ、多分闇の具体化したエネルギーと一緒にいると思うんだ、彼も…救ってあげてくれない?」
「…もちろんよ、必ずシャドウを助けるから!!」
「…本当に、ありがとう…」
出来る限りの笑顔でファンタジアはシャドウの事も救ってあげてと頼み、リズがその頼みを承諾すると彼女も涙を流しながら微笑み—光となって消えた。
後に残るのは静寂と—ファンタジアの武器である、マジックスピア
「…俺たちも全力でシャドウを助け、お前たちが放った闇のエネルギーを全て回収するよ、今は一人にさせてやろう…行くぞ皆…」
「…ああ、アクセル、グラッセ」
「…分かってる」
「…よく頑張ったな」
ファンタジアの頼みを俺たちも全力で叶えると、ムーンは消えた友へ約束し今はリズを一人にさせてやろうと気を使い大広間を去る。
続けてロクサスもこう言う時は何を言ってもムダなのは自分が一番知ってると思い、残る二人を促がし居なくなる。
「…ファンタジアァァァァァァ!!!!!」
それから間もなくして、大広間から金髪と栗毛の少女の泣き叫ぶ声がレイデイアントガーデンに虚しく響き渡った…
第四章終了
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.163 )
- 日時: 2012/03/06 14:30
- 名前: リラ (ID: r99rf6N5)
ロクサス「マジックアワーァァァァァァ!!!!!」
アクセル「エクスプロージョン——————ッ!!!!!」
ムーン「カオススネークゥゥゥゥゥゥッ!!!!!」
グラッセ「シャイニーブルームゥゥゥゥゥゥ!!!!!」
第四章終了です…って、ぐぎゃあああああ!!!!!?
後書き解説早々これですかぁ!!?(涙
グラッセ「貴様ぁ…!!俺がやっと復活出来た章でこの終わりかぁ…!!(黒笑」
ムーン「最初は二人とも救える的な感じだったのに、結局ファンタジアの奴を殺しやがって…ふざけんなぁ…!!(同じく」
ロクサス「そしてあのタイタン族の出現は何なんだよ!!?俺たちも殺す気かてめぇ!!!(同じく」
アクセル「俺はまたアイスタイタンと戦ってまた負けた挙句トルネードタイタンとか言う相性悪い奴と同時に相手さやがって…!!どうなるか分かってるだろうなぁ…?(同じく」
こ、今回はちゃんと予告したつもりですよ!!?(滝汗
第一第三章で、私はグラッセに出番があるだの、ファンタジアが行方不明にした事でフラグを立ててたし!!
それからタイタン族のバトルは流石にやり過ぎたかなとは思ったけど、ちゃんと心も強さも成長出来たんだから結果オーライだった…
四人「「「「だからって俺たちが納得するワケねぇだろうがこのバカ作者が——————ッ!!!!!」」」」
やっぱりそうですよねぇぇぇ!!!!!(涙
レイシャ「グラ兄とムン兄と過去の父さんとアクセルからの仕返しは終わったか?(闇の回廊で出現」
な、何とかね…(そう言うがボロボロ状態
キミが来たって事は、何かあったんですか?(嫌な予感がするけど)
レイシャ「お前が俺が呼んだんだろうがと言いたい所だが、まずは俺からも仕返しを受けてもらうぞ(スチャ」
って、私なんかしましたっ!!?(サンセットブリーズを首筋に突きつけられる
レイシャ「俺の出番が少ない件についてだっ!!俺姉ちゃんの弟なのに何この扱い!!(メモリアルローズマリーも追加☆」
そっちかい!!焦って損したよ!!
今回キミの出番を増やすのは、ちょっと問題ある章だと思ったからだけど違いますか?(横目
レイシャ「ぐっ…確かに…」
その代わり、ちゃんと次回は出番増やすから拗ねないの!!
レイシャ「…分かった、それよりもリズ姉ちゃんを早く助けてやれよ、ファン姉(ファンタジアの事)殺したせいで俺が落ち込んだ以上に酷い状況だぞ?(そう言うと何処からかモニターを出す」
?何故モニターを?
レイシャ「これを見れば分かる(そう言うとスイッチオン」
リズ『…ファンタジア…ごめん、ごめん…ごめんなさい…私のせいで…私のせいで…!!!キーブレードでなんか刺されて痛かったよね…苦しかったよね…心ごと貫かれて悲しかったよね…!!辛かったよね…う、うわああああああっ!!!!!(以下省略&ベットの上で呟き続けている』
レイシャ「—とまぁ、ざっとこんな感じだ(モニターを消す」
取り合えず色々と聞きたい事やツッコミ決めさせて下さい
まずはこの映像どうやって撮ったぁ!!?場合によってはプライバシーの侵害だろ!!?
思った以上にリズの様子が重症なのが分かったから良いけどさ!!←
レイシャ「放心状態で帰って来て部屋に篭り続ける姉ちゃんを見かねた機関員がダスクに撮らせてた」
…本人が知ったら、キミたち全員ボコボコにされると思うよ(呆
それではそろそろ、次回予告と行こうか
レイシャ「ああ、グラ兄を何とか救い出す事が出来た一行だがその代償はファンタジアの死と言う余りにも大きい出来事だった…それから数日全員が重い空気に包まれていると、リズが予想外の事をしでかす!!?」
第五章—今を生きる者の絶望と託された願い—をお楽しみに!!
レイシャ「いやこのシリアスな場面でお楽しみは無いだろ(スパッ」
流石リズの弟…姉と同じく手厳しい&毒舌…
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